「仕事で上司や先輩に怒られるのが怖い」「怒られるのが怖くて、いつも顔色をうかがってしまう」
このように、他人に怒られるのが怖いと思う方は多いのではないでしょうか？
こちらの記事では、怒られるのが怖いと思う心理や、怒られるのが怖いと思う人の特徴、対処法などについて解説します。
怒られるのが怖いと思う心理
まずは、怒られるのが怖いと思う心理を見ていきましょう。
自分を否定されたと感じてしまう
怒られるのが怖いと思う心理として、自分を否定されたと感じてしまうことが挙げられます。
怒る側は、ミスや良くない言動などの事実に対して怒っていたとしても、自分自身や自分の存在ごと否定されたように感じてしまうのです。
もともと自分に自信がなく、自己肯定感が低い人はこのように感じることが多いでしょう。全てを否定されたように感じ、「自分は何をやってもダメだ」「自分は価値のない人間だ」と思ってしまうのです。
攻撃されているように感じてしまう
怒っている相手から攻撃されているように感じてしまうこともあるでしょう。
怒っている側はちゃんと理由があり、その人のためを思って怒っていても、怒られるのが怖いと感じている人は「攻撃されている」「怖い」と感じてしまうのです。
他人の目を気にしすぎてしまう
他人の目を気にしすぎてしまう人は怒られるのが怖いと感じやすいでしょう。
例えば、会社で上司や先輩から怒られたときに、「それを目撃した他の人たちは自分のことをどう思っているのだろう」と気になってしまうのです。
「仕事ができない人だと思われているのではないか」「評価が下がってしまうのではないか」と必要以上に他人の目を気にして、ネガティブになります。
トラウマがある
幼少期に激しく怒られたり、常に親の機嫌が悪く顔色をうかがって過ごしていたりした場合、トラウマになっている可能性があります。その心の傷により、目上の人から怒られるのが怖くなっているのです。
また、怒られないように常に顔色をうかがって行動し、疲れてしまうこともあるでしょう。
嫌われたくないと思っている
相手に嫌われたくないという気持ちが強い人は、怒られるのが怖いと感じる傾向にあるでしょう。
相手が怒っていると「嫌われてしまった」と思ってしまうのです。
嫌われたくないと思っている人は嫌われることを恐れているため、怒られることにも恐怖を抱くようになります。
動揺してしまう
怒られることによって動揺し、ミスをしたり緊張状態になったりするのを恐れている人もいるでしょう。
ミスをして怒られる→怒られて動揺してミスをする→また怒られる、という悪循環に陥る人もいます。
怒られるのが怖いと思う人の特徴
次に、怒られるのが怖いと思う人の特徴をご紹介します。
自信がなく、自己肯定感が低い
怒られるのが怖いと思う人の特徴として、自信がなく、自己肯定感が低いことが挙げられます。
自分に自信があり、自己肯定感が高い人は、怒られても「自分のためを思って指摘してくれた」「次は気をつけよう」とポジティブに受け取ることができます。また、いつまでも気持ちを引きずることなく、切り替えることもできるでしょう。
しかし、自信がなく自己肯定感が低い人は、「自分はダメな人間だ」「嫌われたかもしれない」「攻撃されている」と感じてしまう傾向にあります。
プライドが高い
怒られるのが怖いと思う人の中には、プライドが高い人もいます。プライドが高い人というと、自分に自信があって怒られるのを嫌っているというイメージがあるかもしれません。
しかし、プライドが高い人の中には、実は自信がなく、自己肯定感が低い人が多いのです。怒られるとプライドが傷つくため、本当は怒られるのが怖いのだと考えられます。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人の中には、怒られるのを怖いと感じる人もいます。
コミュニケーションに苦手意識がない人であれば、怒られたときに「なぜ相手が怒っているのか」「何を伝えたいのか」を会話の中で理解することができます。
しかし、コミュニケーションが苦手な人は、「うまく話さなければ」というところに意識が向きがちです。そのため、相手の真意を理解する前に「怒られてしまった」という事実を大きく受け止めすぎてしまう傾向にあります。
気持ちの切り替えが苦手
怒られるのが怖いと思う人は、気持ちの切り替えが苦手な傾向にあります。気持ちの切り替えができなければ、怒られたことをずっと引きずってしまい、嫌な気分のまま過ごすことになります。
嫌な気分のまま過ごすことはストレスになるため、原因である「怒られる」ということが苦手になり、恐怖心を抱くようになるのです。
怒られるのが怖いと思うときの対処法
怒られるのが怖いと思うときの対処法をご紹介します。
自分の気持ちを受け入れる
「怒られるのが怖いと思う自分が臆病で嫌だ」「怒られるのが怖いと思いたくない」と、「怖い」という気持ちを無理に消そうとしている人もいると思います。
しかし、自分の感情を押し殺そうとすればするほど、その感情は大きくなってしまいます。
そのため、一度「怖い」という感情をしっかりと感じ切ることが大切です。怖いと思ってしまう自分を受け入れましょう。
怒られるのが怖いと思う原因を考える
まずは、「なぜ自分は怒られるのが怖いのか？」について考えてみることが大切です。
自信がないからなのか、幼少期のトラウマからなのか、コミュニケーションが苦手だからなのか……。人によってさまざまだと思います。
その原因を知ることで、実は怒られること自体が怖いのではないということに気づけるでしょう。自分が本当に恐れていることを知ることにより、怒られることや怒ってきた相手を必要以上に恐れなくなります。
相手が怒っている理由を理解する
怒られていること自体に意識が向くと、恐怖でいっぱいになり、相手がなぜ怒っているのかを理解できなくなります。
そのため、相手の発言をしっかりと聞き、怒っている理由を理解しましょう。そうすることで、恐怖感から解放され、冷静に考えられるようになります。
相手の発言を真に受けない
相手の発言を真に受けないようにしましょう。
例えば、あなたがミスをしてしまったとして、ミスをしたという事実については受け入れなければなりません。しかし、それについて怒られる際に「ダメなやつだ」「役に立たない」などの暴言を吐かれたのであれば、その暴言については受け入れる必要はありません。
また、アドバイスをされた場合もあなたが納得できる内容なのであれば、受け入れれば良いです。しかし、違和感があり、自分はそう思わないと感じたのであれば聞き流せば良いのです。
客観視する
怒っている相手の言葉や表情、感情を受け取りすぎると、ネガティブな気持ちになります。
そのため、相手に注目しすぎず、「自分は今怒られている」「◯◯さんは自分を怒っている」と客観視してみると心が少し落ち着くでしょう。
前向きに捉えてみる
怒られると誰でも少しは落ち込むものです。しかし、捉え方次第ですぐに気持ちを切り替えることもできます。
怒られたことを「自分の欠点に気付けた良い機会」「成長するチャンス」と捉えてみると、「次は同じミスをしないようにしよう」「気持ちを切り替えて頑張ろう」と思えるでしょう。
「嫌われたかもしれない」「否定された」と思ってしまうのであれば、ポジティブな思考に切り替えるように意識してみることが大切です。
ダメな自分も受け入れる
怒られてしまって、「自分はダメだなぁ」と思ってしまっても、そんなダメな自分を受け入れられる自分でいれば、深く落ち込むことはなくなるでしょう。
怒られてしまった自分を受け入れると楽になります。それができるようになったころには、自己肯定感が上がっているでしょう。
ミスをしない人はいないと考える
「ミスをしない人はいない」と考えることも大切です。完璧主義になればなるほど、「ミスをしてはいけない」「怒られる自分はダメ」と思ってしまうものです。
人間は誰でもミスをしてしまうものだと思っていれば、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
自信をつける
上述したように、自分に自信がない人は怒られるのが怖いと思ってしまう傾向にあります。
そのため、日頃から自信をつけられるような行動をすることが大切です。
成功体験を積み重ねたり、逆にダメな自分を受け入れられるようになったりすることがカギとなります。
怒られないためにできること
最後に、怒られないためにできることをご紹介します。
ルールやマナーを守る
守らなければならないルールやマナーは最低限守ることが大切です。
例えば、普段からルールやマナーをしっかりと守っている人が、ミスをしてしまったとしても「普段きっちりしている◯◯さんがミスをするなんて珍しい」となるでしょう。
反対に、普段ルールやマナーを守らない人がミスをした場合、「やっぱりミスをした」「だから普段からちゃんとしろと言ったのに」と思われてしまう可能性が高いといえます。
このように、日頃の言動がミスをしたときの周りの反応につながるでしょう。
もちろん、ルールやマナーを守っていたからといって、絶対に怒られないというわけではありません。しかし、相手の受け取り方には影響するといえます。
報連相を徹底する
報連相を徹底することも大切です。
例えば、遅刻しそうなときに、連絡をせずに遅刻したのであれば怒られても仕方ありません。しかし、「遅刻しそう」と思った瞬間に理由とともに連絡をすれば、怒られる可能性は低くなるでしょう。
必ずしも怒られないとは言い切れませんが、報連相によって怒られずに済むこともあります。
しっかりと確認をする
ミスが多くて怒られてしまう場合は、しっかりと確認することを心がけましょう。
同じミスを繰り返しがちな場合は、ミスをしたときに「なぜ間違えたのか？」「どうすればミスを防げるか？」を考えることが大切です。怒られて落ち込んで終わり、ではなく、しっかりと省みる必要があります。
おわりに
怒られるのが怖いと思う心理や、怒られるのが怖いと思う人の特徴、対処法などについて解説しました。
怒られるのが怖いと思う理由は、自信がないことや幼少期のトラウマなど、人によってさまざまです。
まずは、なぜ怒られるのが怖いのか、その原因を知ることが大切です。
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