まばたきには目を保護する役割がありますが、それだけではありません。「目は口ほどにものをいう」ということわざがあるくらい、まばたきなどの目の動きには心の状態が映し出されるのです。
今回は、まばたきが多い人の心理や性格的特徴、さらにまばたきが増える原因などについて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
まばたきで心理が分かる?「目は口ほどにものをいう」
人のコミュニケーション手段は2種類あります。
- 言語的コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)
- 非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)
- 言語的コミュニケーションは「話す・書く」といった言葉でのコミュニケーションを指します。
- 非言語的コミュニケーションは「表情・仕草・視線」といった、言葉以外で意思の疎通をおこなうことを指します。
つまり人間は言葉だけでなく、「目の動き・視線の向き・まばたきの回数」といった言語以外の表情や仕草でも他者とコミュニケーションをとることができるのです。
「目は口ほどにものをいう」と言いますが、本当に「目」だけで相手の心理が分かるのでしょうか?
これらの説明を踏まえると、相手の「目」を観察することで、ある程度は相手の心理を読み取ることができると言えます。
まばたきが多い心理
まばたきをすること自体が癖になっている人もいますが、多くの場合、まばたきの頻度と心理状態は密接に関係していると言われています。
人はどういう場面でまばたきが多くなるのでしょうか?まばたきが増える場面や、そのときの心理についてご紹介していきます。
まばたきが多い心理①:嘘をついている
嘘をついているとき、人は平常心を保てなくなります。嘘をつくことで緊張状態に陥り、まばたきの回数が増えます。
また人は嘘をついているとき顔が固まったり、後ろめたさから相手と視線を合わせられなくなります。
表情がこわばっているのにまばたきが多い、または会話中に視線を合わさず頻繁にまばたきをするようであれば、嘘をついている可能性が高いでしょう。
まばたきが多い心理②:隠しごとをしている
隠しごとがバレてしまうのではないか、秘密にしていることに勘付かれるのではないかといった不安を感じる状況においても、人はまばたきが多くなります。
嘘をついているときと同様に、隠しごとをしているときにも人は緊張状態に陥ります。そして隠しごとが暴かれるのではないかという不安感から、まばたきの回数が増えるのです。
まばたきが多い心理③:気まずいと感じている
気まずい状況に出くわしたり、会話をしていて思わず失言してしまい、気まずい空気になってしまった経験はありませんか?
人は気まずさを感じたときに動揺し、まばたきが多くなります。
なんとかこの場の空気を和ませよう、話題を変えようと焦りますが、焦るほど気持ちが不安定になり余計に動揺してしまい、そんな心の揺れに伴いまばたきの回数も増えるのです。
話す時まばたきが多い心理は「緊張しているから」
話している相手に緊張している
目上の方や大事なお客様と話すとき、緊張する人は多いと思います。自分にとって重要な人物と会話しなければならないとき、人は極度の緊張状態に陥ります。
「この人の前でミスは絶対に許されない」「相手に恥をかかせてはならない」といった絶対に失敗できないような相手と話すとき、人は緊張してまばたきが多くなります。
話の内容に緊張している
会話中まばたきが多くなるもうひとつのパターンは、話している会話の内容に緊張しているケースです。
誰にも言えないような重大な秘密を打ち明けるとき、大きなミスやトラブルの報告をしなければならないときなど、なにか重いテーマで会話しなければならないときに、人は話の内容に不安や緊張を感じ、まばたきが多くなります。
特にミスやトラブルの報告をしなければならないときは、相手から怒られるのではないかという恐怖心も加わり、余計にまばたきの回数が増えてしまいます。
特定の人と話しているときにまばたきが増えるのは「好き・緊張しているのサイン」
好きな人と話すとき緊張してまばたきが増える
上司や上客など、自分にとって重要な人物と話すときに緊張する人は多いと述べましたが、話していて何よりも緊張する相手とは、自分が好意を寄せている人なのではないでしょうか。
好きな人を目の前にすると緊張から頭が真っ白になり、何も考えられなくなるという人もいます。
特定の異性の前で硬直して、しきりにまばたきを繰り返すようであればその人に好意を抱いている可能性が高いでしょう。
好きな人のことを知りたくてまばたきが増える
誰かのことを好きになると、その人のことをもっと知りたいと考えるようになるのはごく自然なことです。
今日はどんな服装なのか、どんな髪型をしているのかなど、相手のことならどんな些細なことでも知りたくなります。
そして相手が今どこにいるのか、誰と話しているのかなど、相手の行動も気になって目で追ってしまいますよね。
好きな人をもっと知りたい、見ていたいと目で追いかけているとき、まばたきが増えるのです。
好きな人に見とれてしまいまばたきが増える
男性でも女性でも、好きな人は格段に輝いて見えますよね。
好意を寄せている相手がほかの人と同じことをしていても、なぜか好きな人だけは抜きん出てキラキラして見えます。
好きな人のかっこいい・かわいい姿に見とれてしまったとき、無意識にまばたきの回数が多くなります。
好きな人と目が合ってまばたきが増える
好きな人を遠くから見つめているときに、不意に相手と目が合い、緊張と動揺からドキドキしてまばたきが増えることがあります。
好きな人と目が合った嬉しさや緊張感と、遠くからこっそり見ていたことが本人にバレてしまったのではないかという不安や動揺からまばたきが増えるのです。
まばたきが多い男性の心理
脳をリフレッシュさせている
女性は複数の物事を同時におこなうことができるマルチタスク脳なのに対し、男性は一点集中型のシングルタスク脳です。
男性は勉強でも仕事でも、何かに取り組み始めると驚異的な集中力を発揮します。よく仕事が忙しくなると彼女の連絡を放置してしまうという男性は多いですよね。
仕事に集中しているときは、男性の脳は完全に仕事モードになってしまうのです。
しかしいくら男性には集中力があるといっても、休むことなく何時間もぶっ通しで勉強や仕事をし続けるというのは不可能です。
ですので作業の合間に休憩をはさみ、脳を休ませようとします。そんなとき、まばたきは脳をリフレッシュさせるのに効果的です。
まばたきをする、という動作に意識を向けることで一時的に頭を空っぽにして休ませることができるのです。
好きな女性を目で追っている
男性でも女性でも好きな人ができると「相手をもっと知りたい」「相手のことをずっと見ていたい」と思うようになりますが、一般的に男性の方が、好きな人がいるとき周囲にバレバレなくらい相手を目で追う傾向あります。
女性の場合は、本人や周囲にバレないように、好きな人をひっそりと盗み見するくらいに留める人が多いですが、男性の場合はわかりやすいほど好きな女性を目で追い続けます。
ひとりの女性をまばたきしながらずっと見つめているようでしたら、その女性に好意を持っている可能性が非常に高いでしょう。
興奮している
仕事に生きがいを感じる男性は多いものです。自分の仕事を高く評価されたとき、手掛けたプロジェクトが大成功に終わったとき、自分の能力を誰かに認めてもらえたとき・・・。
仕事上で自分のしてきたことが評価され、成功することに男性は何よりの喜びを感じるのです。そして喜びのあまり興奮し、まばたきが多くなることがあります。
まばたきが多い女性の心理
瞳を潤ませようとしている
女性の潤んだ瞳に色気を感じる男性は多いです。女性ファッション誌でも、美しい女性の条件として「小動物のような潤んだ瞳」が挙げられることがあります。
それぐらい女性の潤んだ瞳というのは魅力的に感じられるのです。そのため自分を可愛く見せるために瞳を潤ませようとする女性もいます。
瞳を潤ませるために目薬を点す人もいますが、コンタクトレンズを使用していたり、ドライアイの治療をしていない限り、いつも目薬を持ち歩いているという人は少ないでしょう。
目薬を使用せずに瞳を潤ませるには、まばたきが効果的です。まばたきには、涙腺から出る涙を目の表面へ運んでくれる働きがあります。
まばたきをすることで、誰でも簡単に潤んだ瞳になることができるのです。
可愛いと思われたい
いつも無表情な女性よりも、表情がころころ変わるチャーミングな女性のほうが好きだという男性は多いです。
また女性がまばたきをする仕草に色気を感じるという男性もたくさんいます。
そのため自分を可愛く見せたい、気になる男性に色っぽいと思われたい女性は、男性の前で頻繁にまばたきをするようになります。
また女性同士でも、より自分を可愛く見せたい人や、可愛いと思われたいという気持ちが強い人も、まばたきをたくさんして自分の魅力をアピールしようとします。
目にゴミが入った
アイメイクをしている女性は時間とともにメイクが崩れてきて、目にアイシャドウやマスカラが入ってしまうことがしばしばあります。
また最近ではナチュラルなカラーコンタクトを装着する人も増えてきました。
アイメイクをしたりコンタクトレンズを使用する機会が多い女性は目にゴミが入りやすく、ゴミが入ってしまうと大変な痛みを感じます。
まばたきには、涙を目の表面へ運んでくれる効果だけでなく、目の表面にあるゴミをぬぐい取る働きもあります。
まばたきをすることで、目のゴミを涙とともに目の外へ流し出してくれます。
ですから目にゴミが入ってしまった人は、まばたきをたくさんすることで目のゴミを取り除こうとしているのです。
まばたきが多い人の性格的な特徴
頭が良い人が多い
脳トレの一種で「高速まばたき」というものがあります。高速でまばたきをすることで頭の回転も速くなる効果があると言われています。
まばたきが多い人は知らず知らずのうちに、高速まばたきで脳を鍛えていることになります。ですのでまばたきが多い人は頭の回転が速く、賢い人が多いと言えます。
気が弱い人が多い
気が弱い人は、人と目を合わせてコミュニケーションをとることができません。人と目を合わせることを怖いと感じているからです。
また気が弱い人は他者とコミュニケーションをとるときに緊張しやすい傾向にあります。緊張するとまばたきの回数も増えます。
嘘をついているわけでもないのに、他者と話していても目を合わせようとせず、頻繁にまばたきをする人は気が弱い性格なのかもしれません。
疲れや体調不良が原因でまばたきが増えることもある
長時間のスマホ・PC使用による目の疲れ
スマホやパソコンなどの電子機器を長時間使用することは、目に大きな負担をかけます。
特に学生さんは、スマートフォンの小さな液晶画面に視点を合わせ続け、目を酷使している人が多いと思います。
小さな画面を見続けると、眼球を動かす機会が少なくなり、眼精疲労に陥りやすくなります。またスマートフォンやパソコンなどから発せられるブルーライトは、目に悪影響を及ぼすことが知られています。
そういった目の疲れからまばたきが増えることがあります。
ドライアイによる目の乾燥でまばたきが増える
10秒間まばたきなしで目を開け続けることができないようであれば、ドライアイの可能性が高いといわれています。ドライアイになると目が乾燥するため、目を潤すためにまばたきを多くするようになります。
特に冬場だと、ただでさえ空気が乾燥しているのに、エアコンの風で余計に目が乾いてしまうという人も多いです。
まばたきには涙を目の表面に運び、さらに目の表面を均一に潤す働きがあります。まばたきにはドライアイを防ぐ効果があるのです。
チック症の可能性も?
本人の意思とは関係なく頻繁にまばたきをしてしまうのであれば、チック症の可能性もあります。チック症の原因は現在もまだ解明されていません。
遺伝的要因であったり、ストレスが原因で発症するという説もありますが、詳しいことは分かっていません。
チック症といっても「症状はまばたきだけ」という人は、放置していても1年以内に症状が消失するというケースがほとんどなのだそう。
もしチック症かもしれないと思っても安易な自己判断はよくありませんが、心配な方は専門家の診察を受けることをおすすめします。
まとめ
【瞬きが多い人の心理】いかがだったでしょうか?
まばたきから相手の心理状態をある程度は推測することができるので、「目は口ほどにものをいう」は案外正しいのかもしれません。
ほかにも体の不調が原因でまばたきが増えるケースもありますので、健康状態も同時にチェックしてみてくださいね。
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