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2024年05月08日牡牛座新月のホロスコープ・リーディング

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今回の記事では、05月08日の牡牛座新月のホロスコープ・リーディングの解説をさせていただきます。

月は牡牛座でイグザルテーションとなり、
「満月感」や「充実感」はもちろんのこと、「安らぎ」を強く求めます。

牡牛座と蠍座は、
「自分だけのための実感を伴う安らぎ」と「自分と他者と分け合う精神を通わせる安らぎ」を象徴し、
物質性と精神性の対極性を表すサインです。

牡牛座は土サインであり、実生活や経済、体感、納得、心地良さを求める性質を持ち、
牡牛座の月は、「自分が自分でいていい」という自己受容の感覚を求めるために、
自分自身と身の回りの環境、
そして、自分の能力・才能を駆使して資産や経済力を持つことを可能にします。

先日05月03日に冥王星が水瓶座で逆行を開始し、
09月には再び山羊座の最終度数まで戻ります。

そのため、冥王星・水瓶座時代の幕開けの前に、物質的価値観や経済的状況に対しての見直しと、
実際的な努力や工夫が求められる風向きが吹き始めています。

そんな中での牡牛座新月は、どのようなメッセージを伝えてくれるのか、
また、これからはどのような態度や価値観で日々の生活と人生、
時代の変わり目に対して臨むことが望ましいかを見ていきたいと思います。

牡牛座の新月は「自分を喜ばせる感覚」に向かおうとする意志を引き出す!

新月は、地球から見て、月が太陽の光を一身に浴びている瞬間を表します。

月は「心」や「感情」を表し、
太陽の光を受けることで「自然のサイクル」という時間を生み出します。

今回の牡牛座の新月は、9ハウスで起こり、
太陽がジョイの状態となり、牡牛座が本拠地である金星と、
9ハウスのハウスルーラーである木星
そして、天王星によって、
未来(MC)が象徴する「最善のセルフイメージ」に向かって、
「自分を喜ばせる感覚」を追求することを促します。

これは単に、「やりたいことをやればいい」ということではなく、
時代の流れと個人の人生の流れの兼ね合い・波長が合い、
「自分自身の喜びのために動くことができる状態」が整い始めることを意味します。

人によっては、家庭や仕事のことばかりに時間と労力を取られ、
自分のための時間を取れなかったり、
自分が取り組んでいたことが、実は、押し付けられたことで始めていたことから、嫌気が差すこともあるでしょう。

はたまた、自分が望んで取り組み、
親しんできたことに新鮮味はおろか、喜びを感じなくなって、
本当に喜びを感じられることは何だろう?と、
自問自答している自分を見て見ぬふりができてなくなっている方もいらっしゃると思います。

そのような場合にせよ、
「自分が真に喜んでいるかどうか」は、自分が感じ、決めることです。

今回の牡牛座の新月は、
「喜び」と「安らぎ」が、
他者や世界から借りてくるものでも、奪い取るものでもなく、
自分自身で作り出すことができる、ということに気づき、
その感覚を形にしていく流れを始めることができる
という強いメッセージを伝えています。

それでは、新月図の特徴を拾いながら、
より深くリーディングを進めていきたいと思います。

牡牛座新月のホロスコープ・リーディング

今回の牡牛の新月図では、9ハウスと牡牛座のエネルギーが強化・強調されています。

9ハウスは、専門知識や高等学問、海外、出版、宗教、哲学などを象徴します。

今回の新月図では、9ハウス@牡牛座に、
金星・月・太陽・天王星・木星の5天体が集合しています。

先月には木星と天王星の約13年ぶりの会合がありましたが、
これは、私たちの中でジワジワと変化が起こり始めると同時に、
現実的に、その変化を観測していく流れがあることを示しています。

牡羊座をはじめとする火のサインは、
意志や情熱といった、目に見えないけれど、確実に内面で存在し、
物事の起こりに必要なエネルギーをもたらします。

対して、牡牛座をはじめとする地のサインは、
五感や体感といった、目に見えると同時に、
確かめられる事実によって、物事の変遷を重要視する意識をもたらします。

私たちの現実・人生は、常に目に見える要素と目に見えない要素が混ざり合っています。

ですが、物質化や現実化には、
必ず潜象的・潜在的な領域で方向性を持つことが必要です。

牡牛座は、物質的価値と執着、肉体的安心感、精神的な充足感などの他、
好き嫌いや、自分らしさの表現、生まれ持った感性、
受け継いだ能力や才能を表すサインです。

私たちは、現実や外面の世界に沿って生きることで、
「現実の奴隷」という消極的な意識になっている時があります。

公的な自分と私的な自分を分けることで、緩急が生まれますので、
私たちが喜びを感じるためには、
ある程度、「自分の思い通りにならない要素」は必要です。

重要なことは、
「常に幸せを感じたい」という不足感や願望ではなく、
「幸せを感じる感性を持っている」という能力が自分には備わっている、という自覚
です。

不足感や願望は、常に、願望実現が達成されない現実を創造します。

ですが、私たちは生まれてこの方、
誰もが幸せを感じ、安らぎを感じ、幸せを体験してきているはずですが、
当たり前過ぎて、私たちは「安らぎ」の真の有難さを軽視してしまっています。

これは「忘却」による副作用や、「慣れ」による不感症的な結果です。

牡牛座の新月は、
私たちが元々持っていた、「自分だけの感性」を大切にすることと、
その感覚によって、現実に充実感を持つことを促します。

今回の牡牛座の新月は、
新月に加えて、金星と天王星・木星が加わることで、
牡牛座のエネルギーがパワフルに作用し、
牡牛座のエネルギーを自分に与えることが重要であることを伝えています。

自分の人生と意識において、
牡牛座とはどういうものか、ということを改めて考えていただくために、
今回の牡牛座新月を詳しく解説していきたいと思います。

以下の項目は、9ハウスと牡牛座が強調されている特徴をまとめたものです。

  • 太陽と月のコンジャンクション
  • 新月に加えて、金星・天王星・木星によるグランド・コンジャンクション
  • 牡牛座のルーラーである金星がドミサイルの品格 /品位を獲得
  • 月はルーラーイグザルテーションの品格 /品位を獲得
  • 木星は9ハウスのルーラー
  • 太陽は9ハウスにてジョイの状態を獲得

これらの項目は、
牡牛座にて会合を果たした太陽と月が、牡牛座のエネルギーを活用し、
自分自身の満足と充実感、安らぎのための流れが始まっていることを意味します。

牡牛座のエネルギーを「より善い自分」であるために活用すること

冥王星が逆行を始め、09月には山羊座に一旦戻り、
11月20日以降からは山羊座に戻ることなく、本格的に水瓶座を運行し始めるため、
「権威」や「中央集権」による経済活動の拘束力が弱まっていくことが暗示されます。

不思議なもので、
私たちは「拘束力」や「強制力」をあれほど嫌がっていたはずなのに、
いざ、解放され、野放しにされた際は、恐怖心や恐怖心を持ってしまいます。

これは、不健全・不平等な扱いを受けている側面・事実はあるものの、
それと同時に、依存と安定、安心を享受していた事実を軽視しているからに過ぎません。

牡牛座というサインは、肉体的な欲求や物質的な欲望だけでなく、
遺伝的な能力や才能を活かして、
「自分好みの生き方」を望む自然体の在り方を表します。

そのため、冥王星が水瓶座を運行し始める前に、
実体の無い大きな力に飲み込まれているだけでなく、
依存している自分自身を自覚し、
その状態から離れてもいいと、自分自身に許可を与えるとともに、
自分が本来成し遂げたい目標を見つけ、
その目標に向かって、今取り組むべきことを見出すことが重要です

とはいえ、すぐにやりたいことや使命、天職なんて見つかるわけがない、
という気持ちになるものですよね。

物事は、植物が育つように、種を撒き、水をやりながら、
あれこれ手を加えずに、蒔いた種の生命力を信頼し、見守り、
楽しんで待つという、「積極的な受容性」が必要です。

牡牛座は、「大らかさ」とともに、「頑固な性質」を表します。

シンプルに言えば、「わがままさ」や「マイペースさ」なのですが、
本来的には「自分が納得できるかどうか」という芯の強さです。

自分がどういう風なもので喜びを感じるのか、
何をしている時が気持ちいいのかとともに、
何が喜びや楽しみを阻害しているのか、
はたまた、何をしている時が不快なのかを徹底的に知ることが、
「自然体の自分」を実現する土台となります。

この考え方は大変シンプルで、やることは難しくはありません。

身体と心だけでなく、「思考」を鎮め、
身体と心の声に意識を向ける時間を段々と増やすことによって、
「自分のための選択」をする数を増やし、
「自分だけのオリジナルの感性」が分かるようになっていきます。

こういった感性をどのように知っていけばいいのか、
ということを新月図から拾っていきたいと思います。

新月図の特徴

続いて、新月図の基本的な情報は、以下の通りです。

  • 乙女座ASCにパート・オブ・フォーチュンが重なっている
  • チャートルーラーは水星
  • 水星は、8ハウス@牡羊座に位置し、小惑星カイロン/キロンと重なる
  • MCは、9ハウスに位置し、金星・牡牛座の意識を強調する
  • ドラゴンヘッドは、8ハウス@牡羊座に位置する
  • 冥王星が、6ハウスでシングルトンの天体(状態)である
  • 冥王星が逆行を始め、海王星を頂点とし、天王星とのミニトライン(小三角)を復活させる流れが始まる
  • 冥王星を除いた9つの天体が、南半球・西半球に集合している

乙女座ASCと水星から見る状況とこれからの動向とは?

今回の新月図は、ASCは乙女座に位置しています。

乙女座は水星をルーラーとし、「調整」「浄化」を象徴するサインです。

9ハウス@牡牛座の新月は、
「今始まろうとしている内的な流れ」を表しますので、
その流れがまだ掴めていない、感じられていない、ということは当然のことです。

例えば、元旦に新年を迎えたタイミングで、
2023年から2024年に切り替わった体感は概念的なもので、実体を伴いません。

また、誕生日を迎え、太陽回帰を迎えたとしても、
その瞬間にガラッと意識が変わることもありません。

まるで、朝目が覚めた時に、朧げな状態から、徐々に意識が覚醒していくように、
物事の変化は、ギアを入れてスピードを上げる車のように、
すぐに体感を感じられないことが自然なのです。

乙女座のルーラーである水星は、
アヴァージョンのハウス(日の当たらない場所)である8ハウスに位置し、
小惑星カイロン/キロンと同じ度数でコンジャンクションしています。

牡羊座15度のピークにドラゴンヘッドが位置し、
終盤の度数に位置する水星とカイロン/キロンは、
「暗闇から自分の意志を見つけること」「体験から学びを見出すこと」
そして、「転んでもただでは起きない」という意識で牡牛座に進んでいます。

カイロン/キロンの解釈は様々ありますが、
土星とともに、苦手意識やコンプレックス、心的なストレスが、
後天的に強みや他者貢献の要素となり、
その還元のプロセスにおける、反射的な心の疼きと、
創造的なエネルギーへの転換の象徴、という風に解釈することができます。

心の中にあるものは、自分にとっての真実です。

また、その真実が解き明かされる時は必ず訪れますが、
自力でこじ開けることはできません。

すべて、必然的なタイミングが訪れることを信頼し、
心の疼きも痣も、いつかは力となることを受け入れて、
過剰に自己防衛に走る必要はありません。

なぜなら、私たちが自分自身を「何か」から守ろうとすればするほど、
私たちの中で恐怖心や不安にエネルギーが蓄積されてしまうからです。

実体の無いものにエネルギーを与えること、
奪われることもまた体験ではありますが、
その状況に甘んじている限り、
私たちは自分自身を解放することができません。

8ハウスは、オカルティズムや隠されたこと
、他者からの影響を受けることを表す場所です。

そのため、8ハウスの水星は、思考に振り回される配置であるため、
外的な状況や情報を取り込めば取り込むほどに迷いが生まれる、
ということを示しています。

逆に、そういった体験を活用し、
他者の気持ちを理解し、相互理解を進める、という側面も持ちますが、
互いに歩み寄りを持っている状態でなければ、相互理解は進みません。

8ハウスは土星がハウスルーラーであるため、
自分の主張や意見は、最初から受け入れられない状況を示します。

そうであるからこそ、
自分の意見と気持ちを大切にしつつ、絶対視しないことが重要となります。

天体は、12サインのグラデーションの意識とエネルギーの中を遊覧するように流れ、
その流れの中で生まれる意図が現実(地上)に降り注ぎ、
私たちはその意図を受けとります。

土星は、8ハウスと12ハウスのハウスルーラーであり、
これら2つのハウスに個人天体が位置する時、
強制力や拘束力によって、本来の機能・性質を発揮することが難しくなります。

そのために何が必要かと言いますと、
「健全な肉体と精神の状態」を得ることが重要です。

乙女座の性質が、なぜ「義務」や「責任感」を重んじ、
自分自身を集団の中において、役割を果たそうとするのかといいますと、
「個と全体の調和」を目指すからに他なりません。

土サインの第2段階のサインとして、
乙女座は、個の体験が全体に貢献することに喜びと責任感を感じます。

そして、これを自分自身に当てはめた時、
「大は小を兼ねる」という言葉があるように、
自然の摂理に倣って、無理をしない、自分に過度に期待しない、不要なものを手放す、
といった行動と習慣
によって、「自分を楽にさせる」ということが重要です。

これが、乙女座の視線から、9ハウスの新月を見上げた際の内的宇宙の意識です。

続いて、水星と同じく、8ハウスに位置する火星に焦点を当ててみましょう。

8ハウスの火星は助走中?!火星は牡羊座でドミサイル

火星は、牡羊座と蠍座のルーラーです。

先日05月01日に魚座から牡羊座にイングレスした火星は、
「変化を起こす」ために夢から冷めた状態と言えます。

火星が04月まで運行していた魚座は、
海王星と土星がせめぎ合っている異様な領域でした。

なぜなら、土星は現実性を、海王星は非現実性を司り、
海王星の領域である魚座において、
火星は現実的に変化を起こす手応えを感じられないからです。

天体の運行スピードは、
月・水星・金星・太陽の順に遅くなり、太陽の後に火星が続きます。

また、ネイタルの火星は、約2年で同じサインに戻ってきますので、
短期・中期的な流れの変化と対応しているといえます。

さて、今回の牡牛座の新月では、火星は牡羊座に入ったばかりで、
度数としては5度に位置し、助走の段階にあると言えます。

サインは、15度を頂点とした山登りのように、
そのサインのエネルギーが盛り上がり、そして、盛り下がっていきます。

牡羊座で本来の力を取り戻し、徐々に活力を取り戻していく火星は、
ドラゴンヘッドと重なる頃に、明確な意志や目標を自分の中に見出し、
また、行動に移すことができるタイミングが訪れようとしていることを示しています。

停滞や不調の状態や時期は、しゃがんでいる・充電している状態であって、
完全に停止してしまっているわけではありません。

火星や牡羊座は、明確な変化を求め、
短気さや衝動性を表に出してしまう性質を持ちます。

8ハウスの火星は、「他者に対する強い働きかけ」を表します。

別の表現をしますと、「相手を思い通りに動かしたい欲求」にもなりますし、
「他者の力になりたい熱い気持ち」にもなり得ます。

火星は牡羊座でドミサイルの品格 / 品位を獲得するため、
自制心と先見の明が無い場合、
「有難迷惑」や「空回り」をしてしまうことがありますので、
他者の意見や気持ちを知ることが重要です。

それでは、火星が牡羊座に入った際、
どのような意図を持っているのかについて見ていきたいと思います。

火星:牡羊座イングレスのホロスコープ

上の画像は、火星が牡羊座0度に入った時のホロスコープです。

すべての要素の解説ではなく、重要なポイントだけをピックアップしていきます。

  • 月は、水瓶座を通して、土星と天王星の影響を受ける
  • 太陽は、内面を見つめることを望んでいる
  • 火星は、小さな変化を起こすことを望んでいる
  • 冥王星と月が重なろうとし、意識の転換が起ころうとしている
  • 水瓶座のASCは、意識の転換を受け入れ、現実を直視することを促す
  • 蠍座のMCは、自らの意志と行動によって得ることになる成果を掘り下げることを促す

火星が牡羊座に入った時には既に、
牡牛座新月の意識・エネルギーが始まっていることが分かります。

実際には、月が牡牛座に入ることで、牡牛座のエネルギーが体感されますが、
月が流れを受け取るための環境が整っていた、という解釈です。

火星は、牡羊座と蠍座の2つのサインを支配・守護し、
牡羊座にはドラゴンヘッドが、蠍座にはMCが位置しています。

月は、東の地平線から沈み、冥王星と鉢合わせる構図にあり、
冥王星を通して、蠍座の意識が強調されています。

MCとICは、直接的な対比関係を表しているわけではありません。

太陽が4ハウスに位置する時、
内面や深層心理に向き合うことをテーマとしますので、
社会活動やパブリックなセルフイメージに取り組もうという雰囲気ではありません。

牡牛座は蠍座と対極軸を結びますので、
蠍座のMCは、牡牛座の太陽をはじめとした天体集合によって、
内面と向き合うことを促され、価値観の変化・変容を受け入れることによって、
古い自我意識の習慣やエネルギーから解放されることを表しています。

シンプルに表現しますと、
「今の状態が健全なものと不健全なものを見極めること」と、
「自分にとって大切なものを振り分けること」によって、物事が進む、ということです。

「ゴミが溢れる部屋・家」は、「深層心理・無意識の混沌さの表れ」である、
もしくは、「自己認識の表れ」と言われます。

なぜならば、私たちは内的に抱いていることをアウトプットするからです。

更に言えば、
私たちは知っている範囲やレベルでしか、物事を表現することしかできません。

心理的に混乱している時や活力が損なわれている時は、
不健全な選択や行動を取り、不安定な意識状態に陥りやすいものです。

火星の牡羊座イングレスは、
自分のために行動・選択・表現をするためには、
足元を固め(太陽)、状況を把握し(月・ASC)、
そして、自分の感覚が惹かれる方向性に沿って行動を起こし(火星)、
その積み重ねによって、時を経て、成果を上げることが重要だと伝えています。

蠍座のMCは、愛する人や尊敬する人の評価を求めるとともに、
自らの目的を成し遂げるために、
それ相応の忍耐力や持久力を発揮することが必要であることを示します。

牡羊座の火星は、
自分にとっての最善の選択・行動の積み重ねが、
「未来の最善の今」を創造することを伝えています。

「過去の今」を再現しても、面白味がありません。

そもそも、自分の欲求を抑えたり、
気づかないフリをしていることにすら気づいていない場合、
火星は不活性となり、自己不信を強めます。

なぜなら、火星は「変化を起こすことで、自分を満足させること」を重視し、
自分との約束を守る機会を失うほどに、
現実創造から手を引いてしまう
からです。

火星の牡羊座イングレスのホロスコープは、
自らの能力や才能に気づくことや掘り起こすこととともに、
今できる選択と行動をすることの「当たり前の大切さ」を伝えているのです。

続いて、先月に牡牛座に入った金星について見ていきたいと思います。

9ハウスの金星は「自分至上主義」を表す?!金星は牡牛座でドミサイル

金星は、牡牛座と天秤座のルーラーで、
どちらのサインに位置する時もドミサイルの品格 / 品位を獲得します。

ドミサイルとは、天体が最も本領を発揮しやすい状態を意味し、
牡牛座の金星は、自分の欲求に正直であるとともに、
精神的に安定・快適な状態を要求する
配置です。

月と太陽は、母性と父性、母親と父親、過去と未来というように
、二元性の原理を表しますが、
その原理に倣って、成長や変化を司るのが、金星と火星です。

金星は受容性を象徴し、火星は外向性を象徴します。

牡牛座を介した金星の根底的な特徴は、「内在している感性」を活用する点にあります。

この特徴は、外的な刺激や条件に出会わないと、
自分でも自覚できないですし、周囲からは更に分かりにくいものです。

火星は、牡羊座そのままに、分かりやすい特徴や動きを持っていますので、
金星と火星は対象的な働きをする天体同士なのです。

月と太陽が夫婦であるならば、
金星と火星は恋人のような関係性が当てはまります。

新月は、夫婦が一緒にいる状況を表し、
そこに金星が単独で居合わせるということは、受容性が強い、ということです。

金星から見て、火星は前のサイン・ハウスに位置していますので、
金星の受容性は、火星の外向性よりも早く、
太陽と月の根源的な働きを受け取っているのです。

そうしますと、火星の助走が始まる前に、金星は目的意識に感応しているわけですから、
牡牛座の意識やエネルギーを知ることが重要となります。

05月08日の牡牛座の新月の時点では、
太陽と月がピークの度数を過ぎ、天王星と木星も終盤の度数に位置しています。

金星は太陽を追いかけ、やがて天王星に追いつき、
そして、双子座にイングレスする前に木星と重なります。

金星と木星が同じ度数でコンジャンクションとなるのは、
05月23日の日中で、「涙の度数」である牡牛座29度の位置です。

太陽は既に双子座に移っていますので、
金星は、天王星から意図を受け取り、
太陽から光を受け取った木星と交流を交わし、
木星よりも先に双子座へと移ります。

そのため、金星が双子座に移る05月24日深夜まで、
自分自身との関係性をより善くしようとする意識と実践(体験)が重要
となります。

「自分至上主義」という表現をしましたが、
これは、「この世で最も優先すべき人」という意味もありますが、
それ以上に、「この世で最も自分への愛を体験したい人」という意味を強調したいと思います。

金星は、5ハウスと12ハウスのハウスルーラーで、
創造性の発露のために、自分の喜びにまつわる分野に携わることを促します。

ですが、規律の無さは、「自堕落さ」を招いてしまいますので、
快の体験や感動体験に触れる際には、
「本当に自分のためになるのか?」という意識が必要です。

そのためでしょうか、金星は牡牛座とともに、
客観性を象徴する天秤座のルーラーでもあります。

今回の牡牛座新月では、
月は太陽からの眩い光を絶妙な位置から受け取っています。

もし、金星がもっと太陽の近くに位置していたら、
太陽の光で感覚が痺れてしまいます(コンバスト)。

牡牛座の季節は、春の季節であり、
自然界の大らかさに触れることで、心が穏やかになります。

次の射手座満月が訪れるまで、
私たちが「自分の中にある豊かさ」や「自分の中に宿っている可能性」に意識を向け、
実際にそれらを引き出そうとするために、天体が牡牛座に集まっています。

金星の働きによって、私たちは自分の好き嫌いが分かります。

一般的・相対的な価値観や常識は、実体のないキャッチフレーズみたいなもので、
平均的で中途半端な満足感しか与えてくれません。

言ってみれば、「他人事」で、
聞き流してしまっても問題が無い、一過性の流行みたいなものです。

ですが、私たちが内的な探求をし、
「自分にとっての喜び」を自問し続け、実際に体験を積み重ねることで、
内面世界から少しずつ返事が返ってくるようになります。

「誰か」のためじゃない、「私だけのための好き」が分かる人は、
誰かの価値を脅かそうとしたり、虚栄心を忘れるために、他者を蹴落とそうとする必要が無く、
唯々、自分自身の「好き」のために時間とエネルギーを注ぎ続けることができます。

牡牛座の金星は、
自分自身の感覚・感性に正直になり、素直に行動に移すことを促します。

世界の人を騙すことができても、
結局のところ、自分自身を騙すことはできません。

表現を変えるなら、「自分を愛することから逃げることができない」、となるでしょうか。

ですから、「自分の喜び」が何であるか、を知っていきましょう!

それは、努力や忍耐を必要とするものではなく、喜びと発見の連続です。

牡牛座の新月は、
金星の意図である「自分に喜び・豊かさを与えること」が強く反映されています。

MCが象徴する「最善のセルフイメージ」を実現し、最も喜ぶのは誰か?と言いますと、私たち自身です。

人生は、この利己的な満足感・安心感を確保することから、
他者へと豊かさと喜びを与えることができるほどの、
愛と喜びのエネルギー創造されていくのですから。

金星:牡牛座イングレスのホロスコープ

補足的に、金星が牡牛座に入った時のホロスコープについて触れたいと思います。

このホロスコープは、すべての天体が北半球に位置しているため、
意識が内向的になっている状況を暗示します。

また、射手座にASCが位置し、チャートルーラーは木星で、
何か胸の高鳴りを覚えるものはないか、
とソワソワしている感覚が見て取れます。

牡牛座では、金星と太陽とコンジャンクションし、
木星が天王星を追い抜いた状態です。

金星・太陽・天王星・木星が位置する牡牛座は、6ハウスと重なっていますので、
「自分らしさ」や「自分のペース」が出しづらい状況を示しています。

金星が牡牛座に入った際、
天秤座15度にはドラゴンテイルが位置し、
月がノード軸に対してTスクエアを形成しています。

ノード軸と月は、「時間」と「変化」に関して強い結びつきがあります。

ノード軸は、常に対立軸を結んでホロスコープを回り、サインとハウスを二分します。

月は運行スピードが速いので、
ホロスコープを最も早く回り、ノード軸とアスペクトを形成しやすい天体です。

2ハウスに位置する山羊座の月は、
デトリメントの品格 / 品位の状態にあり、弱気で、傷つきやすい状態にあります。

ですが、月が次のサインに移ることで、
この弱気な状態は解消されていきます。

また、山羊座と牡牛座は、同じ土サインですので高い親和性を持ちますので、
一喜一憂せずに、「夜明けは必ず来る」という気持ちで、
05月を迎えることになったのでしょう。

GWに合わせたように、
金星と火星がそれぞれ自分のサインにイングレスしたことは、
私たちが環境を少し変えたり、場所を移動しなくても、
いつもと違う雰囲気を味わうことで、
「変化の流れ」を掴むためだったのかもしれませんね。

金星の牡牛座イングレスのホロスコープでは、
MCは10ハウス@乙女座に位置しています。

射手座ASCと乙女座MCの意識を繋ぎますと、
「自分の心地良さを実現するために意識を広げる」という起点から、
「自分にとっての大切な目的を見つけて落ち着く」という着地点(ゴール)に向かっている、
という風に解釈することができます。

牡牛座の新月図では、9ハウス@牡牛座にエネルギーが集中することで、
自分を喜ばせる自意識を極限までもっていく勢いが必要である、と示されていました。

牡牛座で金星がドミサイルとなり、
9ハウスでジョイとなる太陽と月が出会っているわけですから、
「自分のために今日という1日を味わう(過ごす)」という意識が大切になるのですね。

それでは、9ハウスの太陽とMCについてフォーカスを当てていきたいと思います。

9ハウスの太陽が未来(MC)へと向かわせる

太陽は9ハウスでジョイの状態を獲得します。

9ハウスは木星がハウスルーラーで、太陽がジョイの状態となり、
11ハウスは太陽がハウスルーラーで、木星がジョイの状態となります。

太陽にとって、9ハウスは居心地がいい場所であり、
本質的な自分を感じられる瞬間に出会いやすいことを表しています。

新月は、太陽と月が出会い、未来性と過去性が出会い、
1つのサイクルが始まる瞬間を意味します。

その瞬間が「自分を喜ばせる探求」の場所で起こる時、
私たちの意識は、自分自身の内面だけでなく、世界にも向けられます。

9ハウスの新月は、「私は、この世界で何を体験したいのだろう?」という命題を与える
、「自愛」の始まりの瞬間です。

先月04月末に、逆行から順行に転じ、留(ステーション)を経た水星は、
火星とともに本領を発揮していきます。

水星が牡牛座にイングレスするのは、05月16日頃で、
太陽と金星が双子座に移る前の約1週間は、
「自愛」や「自分との和解」、「自分を労わること」が重要となります。

6天体が牡牛座に集合するのはほんの少しの間ですが、
自分にとっての楽しみや心地良さを知るだけでなく、
体感することが、自分の人生に対する尊重です。

私たちがもっとも抵抗し、また、遠慮している相手は、私たち自身です。

牡牛座は、
「素直になることはわがままではない」という自然体の状態を教えてくれるサインです。

今後、牡牛座の太陽は、
天王星と木星を追い越して、双子座に移動します。

木星は05月26日、水星は06月03日に双子座にイングレスし、
牡牛座には天王星だけが残ることになります。

天王星は2026年04月26日まで牡牛座を運行します。

現在は、冥王星が水瓶座02度から逆行を始め、09月には再び山羊座に戻り、
11月20日を区切りとして、どんどん変革の流れが強まっていきます。

こういった強い流れが訪れる前に、
自分を愛する勇気」を経て、「自分の才能を活かす意志」を強めていく必要があります。

世間には、色んな願望実現のメソッドが溢れていますが、
大衆的に受け入れられる表現を使った、
個人的な解釈や体験談を法則化したものが多いのが現状です。

「世のため人のため」に何かをしようとする時、
人の真似をすることは、1つの取っ掛かりとしては大切です。

「守・破・離」という言葉がありますが、
最初は、自意識を鎮めて、教えを身体に馴染ませることから始まります。

やがて、教えが身体に浸透したならば、師から離れ、独自の道を歩み始める、
という流れを辿ることで、確かな実力と忍耐力、精神力が身に付きます。

この順序の素晴らしいところは、
私たちが思っているよりも、
「自分という存在や自分が持っている能力、思考力が大したことが無い」というフラットな自己認識を持ち、
自我意識の要求を鎮めることで、外部からの教えを受け入れ、順応させることで、
これまでは持ち得なかった意識や能力が体得できることにあります。

というのが、一般的な解釈であろうかと思いますが、
私たちが出会う教えや情報が正しく、健全であるかを判断しなければいけません。

人は知性によって賢明さを手に入れるとともに、
人は不道徳によって愚かさに手を染めます。

ですので、必然的な出会いに意識をフォーカスし続け、
あらゆる変化に心を開いていれば、自然と必要な人との縁は結ばれる

という意識を持つことが重要です。

人は、不安な時ほど騙されます。

自分を客観的に捉える機会が少なければ、
当然、他者から操られ、誘導され、騙される隙があることに気づくことができなくなります。

自分自身に喜びと豊かさを与える手段や環境、場所を持っている人は、
目移りをしないばかりか、他のことに対して、冷静な視点で眺めます。

自分の好きなものを褒められたり、受け入れてもらうことは喜ばしいことですが、
人は無意識的に繋がっていますので、
「肌が合う」や「水が合う」という感覚は、説明をしなくても伝わるものです。

牡牛座の太陽は、「職人気質」と表現されるのは
、「自分の感性に正直であり続ける」ということが自然体であり、
自分が自分であるための生き方・在り方だからです。

どのサインも、それぞれに職人気質を持ちますが、
土サインで、不動(固定)宮である牡牛座は、目に見える形で、率直さを表現します。

ですから、是非、自分の喜びに対して頑固であること、
自分の好きに対して執着すること、自分の求める価値を追求することを肯定してください。

牡牛座のMCは、「自分が選んだものが最善のもの」という意識です。

牡牛座の太陽は、「未来=最善」と言っているのではなく、「今=最善 =未来」としています。

今が最善でなければ、未来も最善ではありません。

そうであるならば、今を最善に生きると決めれば、
自ずと、未来も最善の世界へと整っていきます。

今回の牡牛座の新月図では、
ASCは乙女座の意識から世界を眺め、MCが牡牛座に位置していることで、
「現在の自分」を肯定し、最善とすることで、
「最善のセルフイメージ(MC)」が築かれていくこと
を示しています。

ですから、今の季節、誰よりも自分の「好き」について知り、
体験し、追求する意識で過ごしてください。

具体的な形になるか否かは、
私たちの人生に内蔵されている資質によってタイミングはズレます。

大切なことは、「自分の感覚に集中すること」です。

牡牛座の新月は、9ハウスで起こるため、
「自分=世界」や「自分=人生」と考えると、自分のことを知り、
楽しませる方法が無限になることを伝えてい
るのですね。

そして、私たちが自分自身と心地良い関係性を築いていると、
周りに集まってくる人も同じ意識で生きていることに気づきます。

そうして、心が満たされた状態で溢れて来るエネルギーを互いに寄せ合うことで、
私たちはより大きな喜びを創っていくのでしょう。

牡牛座の意識:自分を喜ばせる方法

「自分を喜ばせる」というと、
一般的に好き放題をする、という風に解釈されるかと思いますが、
不必要・不健全な要素を排除する、という側面も取り入れる必要があります。

牡牛座のルーラーである金星は「自堕落さ」に傾いてしまうと危険であり、
ベネフィック天体としての罠を教えてくれる天体だからです。

さて、牡牛座は、物質的・身体的な喜びを象徴します。

ここでは、大きな変化やお金をかけることなく、
「日常生活で自分を満たす感覚を高める方法」をご紹介したいと思います。

食事

牡牛座は、人間の身体部位の唇や口周り、喉などと対応しています。

そのため、食べる物、食べ方、食べる頻度、食べる量、食べる場所、
一緒に食べる人などを工夫することで、喜びの体感が変わります。

逆に、テレビやPC、スマホ、他者の存在を一切排除して、
食事だけに集中することも、体内の動きに意識が向きます。

食べることも重要ですが、デトックスも重要です。

人によっては、夜に活動・仕事をする場合もあるかと思いますが、
自然の流れとしては、内臓に負担になる時間帯(20時以降)の食事を避けたり、
1週間に1度、夜の食事を抜くなどして、内臓を休ませ、回復させることも重要です。

私たちは、肉体の中がどのような構造になっているのかをあまり知りません。

自分の身体なのに、私たちが意識的に動かせる内臓は、肺だけです。

食事の場合は、特に、よく噛むことで、
幸せホルモンが分泌されますので、喉越しで食事をしないように注意が必要です。

また、口腔内を清潔にすることも大切です。

永久歯は一度抜けると生えてきませんし、舌は健康の度合いを教えてくれます。

朝目が覚めた直後は、歯磨きをして、
口腔内を綺麗にしてから、飲み物や食べ物を摂取することが大切です。

「腸内環境」が強調されますが、
腸に届く前に、「口腔内環境」を綺麗にすることが重要だからです。

住まい・住居・部屋・居場所

牡牛座は、「個人のテリトリー」という意味での場所を表します。

また、牡牛座は、「自分の裁量で動かすことができる資産」を象徴しますので、
現状の住まいや住居は、
自分にとっての「安定のエネルギー」の供給場所と考えることができます。

その安定を提供してくれる場所に対して、
私たちはどれだけの感謝を表現することができているでしょうか?

牡牛座の意識だけで自分自身を満たし切ることはできませんが、
牡牛座の感覚を冴えさせるため必要なことは、
「整理・整頓」「断捨離」などの、「先出し」です。

そういう意味では、乙女座の意識を取り入れることが、
その後の心地良さや安らぎの確保に繋がります。

自分の居場所を心地良くするということは、「風通しがいい環境作り」です。

牡牛座は変化を敬遠する性質を表しますので、
同じ場所に、同じエネルギーで、同じ意識を固定し続ける傾向があります。

そのため、自分の環境やテリトリーを綺麗にし、
清浄なエネルギーが流れる環境にしておくことは、
自分を含めた、エネルギー場を整えること
になります。

身体のメンテナンス・ケア

牡牛座は、物質性・身体性を表しますので、
当然、「身体を労わること」が大切です。

セルフケアとして、簡単なマッサージをすることも、
専門のセラピストで施術を受けることも大切ですが、
重要なことは、健康なうちからケアを始めることです。

身体は、メンタルに引きずられて、簡単に不調になってしまいます。

身体と精神は一心同体ですから、
どちらか一方が不調になる前に、両方へのケアが重要です。

牡牛座は、全身を一気に、一度にケアを済ませるのではなく、
部分的なケアを積み重ねていき、
「気持ちよさ」や「心地良さ」を覚えることで、
「面倒くさい」という意識的なハードルを下げて、
食事や入浴などと同じように、セルフケアをしていくことが、
自愛に繋がり、自分との対話を積み重ねることを求めるからです。

五感:嗅覚に訴える

特に、牡牛座は、五感からの情報に敏感です。

乙女座も山羊座も、それぞれに敏感さを持っていますが、
身体的な性能として、牡牛座はもっとも本能的な土サインです。

特に、嗅覚は、脳に最も早く情報を伝えますので、
アロマや精油、お香を日常的に活用し、
自分の肉体を含めた「空間デザイン」として、香りで気分を変える、という手があります。

牡牛座は「快」の情報・刺激を求めるサインでもありますので、
あなたが自分のテリトリー内で、自分を心地良くする道具や手段を多く持つことが
、「自分を好きになる」早道です。

植物:自然のエネルギーを取り入れる

牡牛座は、生命体が「大地に根ざして暮らす」ことで、
活力を得る根源的な在り方を表すサインです。

牡牛座に重要な天体が位置する場合、
特に太陽・月が牡牛座である場合は、
住居を地上から離れ過ぎない方が、精神的な安心感を得やすいと言われています。

土サインである牡牛座は、根から生える植物と親和性が高く、
家の外や中、部屋で観葉植物を育てることは、
ペットを飼うことと同様に、「優しさ」を育てることにもなります。

人は「必要とされたい」という欲求や、
「人の役に立ちたい」という欲求を生まれながらに持っています。

それと同じように、植物は、意識を向けられるかどうかに関わらず、
常に環境の変化に敏感で、周囲の人間の行動に対して、常に反応をすると言われています。

「奇跡のリンゴ」で有名な木村氏は、
「話しかけなかったリンゴの木には、実は実らなかった」と仰っています。

私たちも、家庭内や職場で、
その場に居る人に話しかけても無視されたら悲しくなり、
自分の存在が否定されたように感じます。

その最たるものが、人格否定やイジメです。

植物や野菜に話しかけることは、少しも変なことではありませんので、
人の目が気にならない時に、話しかける回数を増やして、
植物や野菜が見せる小さな変化にも気を配ってください。

そうすることで、自分の力を必要としてくれる対象の成長を見守り、
喜びの感度が高まっていくはずです。

緑色・鉱物

牡牛座は、緑色に対応し、自然界に接することで、
マインドを鎮めることができます。

緑色は「癒しの色」と言われ、
疲れた時に無意識に見たい色とされています。

緑色の服を着たり、緑色の宝石のアクセサリーをつけたり、
映像を観たり、絵を飾ったりなど、緑色を生活に取り入れることで、
無意識的に安心感が増えていきます。

緑色の鉱物・宝石といえば、
5月の誕生石としても知られている、エメラルドと翡翠です。

牡牛座の意識・エネルギーが高い人は、緑色のエネルギーを放出するために、
緑色を取り入れる場合もありますし、
自己演出として、緑色のものを身に付ける場合もあります。

ただ、自分が欲しいと思う時に、
見たいと思う場所に色を配置することが重要です。

赤が好きだからと、寝室の壁外を赤色にしてしまったとしたら、
寝室に居るにも関わらず、意識が高ぶってしまい、睡眠の質が悪くなってしまいますよね。

緑色を感じたいのなら、
やはり、自然が感じられる森や公園に出かけて、
全身で、五感をフルに使って自然を感じることが、
一番自然のエネルギーと同調する方法です。

芸術・歌:その時の感覚を味わう

牡牛座は、金星がルーラーであることで、
「心地良さ」や「楽しさ」、「喜び」を体感させてくれる芸術作品や音楽といった、
五感で感じる「感動体験」を求めます。

芸術鑑賞や音楽鑑賞は、「没入感」によって、感覚が冴え、
自分の内面で躍動する生命の働きを感じることができます。

また、華道や茶道、書道、工芸の体験会や教室などに参加することで、
受け身の感動体験だけでなく、
創作活動も、金星・牡牛座が象徴する感性を磨くことに繋がりますので、
あなたの興味関心を引く活動を体験することもお勧めです。

沈黙の時間

牡牛座が求める感覚は「安らぎ」であり、
安らぎが最も感じられる時は、「動かない時」です。

牡牛座は、自分のプライベートな空間や時間を大切にします。

ただ単に、自分好みの時空間の中に身を置くだけでなく、
機械や電子機器のスイッチを切って、「沈黙の時間」を持つことで、
その時の心の状態を鎮め、安らかに時間を過ごすことが重要です。

私たちは日々、四方八方から刺激を受け取っています。

私たちの認識は、脳の働きによって大部分がカットされていますが、
それでも、日々情報処理によって疲労が蓄積しているのです。

内臓は、食物の吸収と排出に多くのエネルギーを使いますので、
絶えず食事をすべきではなく、空腹の時間を取る必要があります。

そもそも、「美味しい」と感じられるのは、空腹状態の時であって、
惰性やスケジュール、摂取する食事量だけで食事を決めていると、
感覚は鈍くなる一方です。

五感を休めることで、創造性が発揮されますので、
瞑想や読書、創作活動をして、沈黙の時間を取ることをお勧めします。

まとめ:創造的感覚を呼び覚まし、自愛を深めることを始めよう!

今回は、05月08日の牡牛座新月のホロスコープ・リーディングを解説させていただきました。

単に新月図をリーディングするだけではなく、
全体の流れと天体の状態、サインの意識とエネルギーを日常生活に落とし込むことが大切です。

いつの時代も変化が起こっていますが、
大きな波が来る時期は、大抵影響の強い天体の働きが強まる時です。

そんな激動の波の中にあっても、
私たちができること、自分にとっての大切な意識は、
日常生活を丁寧に過ごすことであり、自分の人生と喜びに背を向けないことです。

今回の牡牛座新月は9ハウスで起こり、
自分自身の喜びを追求することと、
その前に、自分がどのようなことで喜びと安らぎを感じるのかを知り、
少しずつ喜びを感じる機会を増やすことが重要である

というメッセージを伝えています。

日常生活に、突如として大変化が訪れることもありますが、
人生の大部分は、平坦で地道な体験の積み重ねです。

そうであるならば、「自分を満たすこと」はもちろん、
自給自足で、無敵・無双ともいえる、創造性の発揮・喜びの創出が、
「人生の充実感」を生み出します
ので、
「自分を喜ばせる方法」を探し、喜びを体感する機会を増やすことに積極的であろうとしてください。

身動きが取れない時や、苦難や苦悩、受難に苛まれている時こそ、「自愛」が最も大切です。

あなたにとって、最大・最愛の味方でいようとする意識は、
あなたの太陽を輝かせ、あなたの月から慈しみのエネルギーを引き出すことになります。

牡牛座の季節である春は、あっという間に過ぎるように、
「自分の喜びに没頭する時間」も瞬く間に過ぎてしまうものです。

トランジットの天体は、外的刺激であって、
腰を据えるべきは、ネイタルの天体の配置です。

是非、内的な感覚を外的な要因で掻き乱されることなく、
創造性の源泉である「喜び」の感度を高めることを楽しみ、追求してください。

人生・世界には、あなたを楽しませてくれる素材が沢山あるはずですし、
あなたはあなたの人生において、選択し、味わう権利を持っています。

目新しさや刺激とともに、安らぎと静かなる感動を抱きながら、
その時々のご自分を抱きしめ、愛する瞬間を増やしていってください。

2024年・年間の新月・満月カレンダー

毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングと、毎月の天体の運行の巡りでは、
年間の新月・満月のスケジュールと、主要な天体の動きをお伝えします。

以下の表は、今年2024年の新月・満月カレンダーです。

約2週間毎に新月・満月が巡ってきますが、
忙しさからすぐにタイミング・日付を忘れてしまいますので、ご活用ください。

今回も最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございます!

今回の記事から、何か1つでも気づきやヒントを見つけていただけたら幸いです。

次回の毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングは、05月23日の射手座満月です。

それでは、また、2週間後にお会いしましょう!

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