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2024.05.23.射手座満月のホロスコープ・リーディング

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今回の記事では、

05月23日の射手座満月のホロスコープ・リーディングの解説をさせていただきます。

今回の射手座満月は、

05月20日に太陽が双子座へ移った後の満月であるとともに、

木星が双子座に移る前の最後の満月です。

木星の双子座イングレスにより、2024年の流れが大きく変わると言われています。

また、木星は射手座のルーラーであるとともに、

土星と海王星が運行する魚座のルーラーでもありますので、

大惑星・外惑星である木星の存在と働きは非常に大きいです。

木星は毎年サインを変え、12年で12サイン・ホロスコープを一巡しますので、

12年前・2012年~2013年の振り返りとともに、今後の流れや発展・繁栄の目印となります。

05月20日までに、

牡牛座には太陽・水星・金星・木星・天王星の5天体が位置し、

牡牛座の意識・エネルギーが非常に高まります。

牡牛座は、金星をルーラーに持ち、

物質的な価値と欲望に直結するサイン・意識であるため、

日常生活と自分のペースを守りながら、じっくりと豊かさを味わうよう促します。

木星と天王星の牡牛座28度でのコンジャンクション、

太陽と木星、太陽と天王星のコンジャンクションなどによって、

「今しか味わえない豊かさと安らぎ」を体感しながら、

「本当に欲しているもの」にフォーカスが当たることとなりました。

太陽が双子座に移り、翌月には夏至を迎えますので、

05月下旬から06月下旬の期間は

これまでに蓄積されたエネルギーを新たなサイクル・流れへと転換するための期間となるでしょう。

射手座満月直前には、

ベネフィック(吉星)天体である金星と木星のコンジャンクションが起こりますので、

2024年の太陽の運行による双子座の季節とともに、

2025年06月10日までの木星の双子座の運行の気配が感じられます。

今年2024年の天体の移動の中でも、木星の双子座イングレスは注目せざるを得ない天体移動ですので、

05月の星の巡りの記事を是非参考にしてくださいね!

今回の記事は木星が主役です。

木星に関連するホロスコープを沢山出しながら解説していきますので、

今回も是非、最後まで楽しんで読んでくださいね!

新しい時代の双子座の意識・エネルギーを受け取るための射手座満月!

射手座満月のホロスコープ・リーディングに移る前に、

6つのホロスコープで木星の意図を辿っていきたいと思います。

射手座の満月は、射手座の月が双子座の太陽に照らされるとともに、

射手座を通して木星の意図を月が受け取ります。

木星は2023年05月17日から牡牛座を運行し始め、今月05月26日に双子座に移ります。

あなたのネイタルチャートでは、双子座にどの天体が位置しているでしょうか?

また、双子座と重なるハウスはどのハウスでしょうか?

そして、今年2024年11月20日から、冥王星の水瓶座時代が始まり、

2026年からは天王星が牡牛座から双子座へ移ります。

社会天体(外惑星)である木星がサインを移動する時、社会のムードが変わります。

土星は2023年03月07日から魚座を運行し始めましたが、

魚座を抜け、牡羊座に移るのは2025年05月25日です。

あなたのネイタルチャートでは、魚座にどの天体が位置しているでしょうか?

また、魚座と重なるハウスは度のハウスでしょうか?

土星が魚座を運行する期間は、海王星とともに、

個人の無意識の領域と集合的無意識の調整が進みます。

土星が運行する魚座(水エレメント)と、

木星が運行してきた牡牛座(土エレメント)はセクスタイル(60度)の位置関係にあり、

木星が双子座に移りますと、スクエア(90度)の関係性に変化していきます。

そのため、収縮(土星)と拡大(土星)の摩擦はどんどん強くなり、

相反する働きによって、これまではなかなか動かなかった現実が大きく動き始めます。

ハード・アスペクトであるスクエア(90度)やオポジション(180度)のサインの関係性は、

衝突や葛藤、対立を生じさせますが、

それとともに、改善・解決・発展といった突破口を生み出しますので、

決して負の側面だけではありません。

土星が牡羊座に移る2025年以降に、

2020年12月22日の木星と土星のグレート・コンジャンクションと

グレート・ミューテーションの意図が加速的に進んでいくことでしょう。

土星が牡羊座に移った翌月2025年06月10日に、木星は蟹座に移ります。

木星が蟹座を運行する1年は、

家庭やプライベート空間、居場所の確保や発展、愛情や絆を深めることに意識が向かいます。

今回の射手座満月は、木星が牡牛座を運行する最後の満月であるとともに、

土星とともに社会のムードを変えていく準備、内的宇宙の調整のタイミングと言えます。

2018年・2019年から牡牛座を運行し始めた天王星の影響もあり、

牡牛座(物質性)の意識は大きく揺れ動いています。

その意識の揺れを木星が助長してきた2023年~2024年を経て、

私たちの意識は、社会・時代の流れの変化とともに、

新しい双子座の意識・エネルギーを迎えていくこととなります。

今回の射手座の満月図を一言でまとめますと、

「安らぎ」と「変化」の両立と喜びの分かち合いのために、

創造エネルギーを内面から発揮するタイミングが訪れ、

そのスイッチが自然と入れることができるようになっていく、というなります。

ここ数年は、木星と土星だけでなく、

トランスサタニアンの3天体のサイン移動で、

天のエネルギー(サインの意識)は大きく動いています。

時間差でその変化が現実に降り注いできますので、

私たちは自然の摂理に沿って、また、内面に意識を向けながら、

自らの創造性を高めていくことに集中し、

現実を受け止めていく必要があります。

それでは、射手座満月のホロスコープ・リーディングの前に、振り返りをしていきたいと思います。

今回の記事は、木星をクローズアップし、

2011年の木星の牡牛座イングレスや2012年の双子座イングレスまで遡ったり、

2020年12月22日のグレート・コンジャンクション/グレート・ミューテーションを振り返ったりと、

盛り沢山のリーディングをお届けしていきます。

今回扱うホロスコープは、射手座満月を含めた以下の6つです。

  1. 2020年12月21日:冬至図
  2. 2020年12月22日:グレート・コンジャンクション/グレート・ミューテーション
  3. 2011年06月04日:木星の牡牛座イングレス
  4. 2012年06月12日:木星の双子座イングレス
  5. 2024年04月21日:木星と天王星のコンジャンクション
  6. 2024年05月22日:金星と木星のコンジャンクション
  7. 2024年05月23日:射手座満月

射手座満月のホロスコープ・リーディングを最初に読んでいただいてもいいですし、

順番に読んでいただいてもOKです!

ここまで深堀をしているリーディングはなかなか見かけないと思いますので、

振り返りや展望を持ったりして、楽しんでくださいね!

2020年12月21日:冬至図

冬至は、太陽が山羊座0度に入るタイミングです。

地球上では、太陽の高度が夏至で最も高くなるため、

陽の氣・エネルギーが最も強くなると同時に、

徐々に陰の気・エネルギーが強まっていき、

冬至の直前で陰が極まって、太陽は生まれ変わります。

そのため、自然の摂理として、生まれ変わった太陽の(生命)力を冬至図から読み取る、という方法がされます。

山羊座0度の太陽は、

「物質世界を完成させる」という目標だけではなく、

対向のサイン・蟹座の意識である「安らぎ」を確保するため、

「安定」や「維持」といったことにエネルギーを注ぎます。

日本では、冬至の季節は冬ですので、山羊座・土星の象意も相まって、

「凌ぐこと」や「忍ぶこと」といった受容的、且つ、打算的な印象があると思います。

これは間違ってはいませんし、自然の摂理に則った意識ではあります。

ただ、意識を向けるべきことは

、「冬至日は、太陽が生まれ変わった」という観点であり、

世の中に流れる新鮮なエネルギーです。

太陽は6ハウス@牡牛座に位置し、水星とコンジャンクションし、

義務や健康、労働に強い意識を示しています。

6ハウスは、12ハウスとともに「拘束的な状況」として、病院や病棟を指しますので、

コロナ禍の状況に対する生命力を示します。

6ハウスは、アヴァージョンのハウスですので、

獅子座ASCを通して見る、未来性(太陽)は、

未だ見通しがつかない流れであることが分かります。

また、8ハウスの海王星は「感染症」を象徴しますので、

コロナ禍において、私たちの現実的な環境が閉塞感で満たされることを示しています。

海王星は月とコンジャンクションしていますので、

この「閉塞感」によって生じる精神的葛藤を時間をかけて消化していくことも示されています。

そして、木星と土星は、度数は2度離れていますが、

7ハウス@水瓶座でコンジャンクションしています。

7ハウスは「信用関係」や「契約」、「社会的な繋がり・交流」を表す場所ですので、

冬至図における木星は、土星に向かっていくため、

「権威」や「実現」の力が増すことを示しています。

これは、陰謀、または、陰謀論で語られる「支配力」や「支配構造」ではなく、

「循環の中で成り立っているパワーバランス」を指します。

軽いものよりも重いものが沈み、熱は上昇する自然の摂理のように、

世の中は移ろっていきますが、原理は変わりません。

木星が土星に接近し、追い抜く時、強い摩擦が起こります。

冬至図のASCは獅子座であるため、

「自信」や「肯定」という意識の力を高めるために、

大きな循環・流れの次のサイクルへの移行に伴ったパワーバランスの変動を観測・体験しながら、

不要な物質・観念を脱ぎ捨てる必要があります。

そのために、冥王星は6ハウス@山羊座に位置し、

根本的な価値の変容をもたらすのです。

木星と土星は7ハウス・水瓶座のカスプに位置し、

木星は土星の「規律」や「強制力」を加速させる配置にあります。

この配置の目的は、牡羊座のMCにあります。

9ハウス@牡羊座のMCは、真理への探求心とともに、科学的見地の追求を表します。

火星がMCと近いため、対立や抗争が生まれることを暗示しています。

今となってみれば、健康被害をはじめ、

物価の上昇、働き口や給料の減少、ライフスタイルの変化などがあったことを振り返ることができますが、

渦中にいる最中は、何が起こっているかさえも見当がつきません。

冬至図後の木星と土星の配置は、水瓶座の意識を拡大し、

後に冥王星が水瓶座を運行するためのお膳立てであった、と考えることができます。

7ハウス@水瓶座の土星が「長期的な視点」と「理性」を以って、

「何が信用できるのか?」という現実性を重視することを木星が受け止め、

木星が5ハウス@射手座にその意図を反映させています。

5ハウス@射手座には、ドラゴンテイルと金星が位置しています。

5ハウスは娯楽や趣味、恋愛やギャンブル、子どもなどを象徴する場所ですが、

本質的には「創造性の発露の追求」を示す場所・在り処・方法を表します。

閉塞的な環境において、人は堕落することも、自暴自棄になることもできますが、

冬至図では、5ハウスに射手座が重なっていることから、

獅子座のASCと9ハウス@牡羊座とともに、

自我意識・内面で意志を強める・温めることが重要であることを示しています。

これらのことから、冬至図の木星は、

「自分との約束を守る」ということを重視していることが分かります。

「自分を満たす」ということは、月(心)だけのためではなく、

身体や意識、エネルギー場において、

創造性のエネルギーを発現させるために最も重要なことです。

金星は5ハウスでジョイとなり、金星は5ハウスのハウスルーラーでもありますので、

自分自身を満たす行動・時間に集中する中で、

信用できる他者との出会いを求めながらも、

他者の発言や実績などに左右されることなく、

自分自身の直感を貫くことを促しています。

まとめますと、

グレート・コンジャンクション・グレート・ミューテーションを控えた冬至図の木星は、

「信用」と「創造エネルギー」を確保することで、

自己信頼と自己肯定を進めることで、

生命力を高めることが重要である、と伝えています。

それでは、冬至の翌日の

グレート・コンジャンクション・グレート・ミューテーションのホロスコープを見ていきましょう。

木星と土星のグレートコンジャンクション/ミューテーション

2020年の12月22日に、

木星と土星のグレートコンジャンクションとグレート・ミューテーションが起こりました。

木星と土星の会合(コンジャンクション)は、約20年毎に起こります。

木星と土星はともに社会天体で、

同じサインで落ち合うには、20年の年月が必要なのですね。

また、木星と土星のグレート・コンジャンクションは、

時代的な流れを変えるほどの影響力があります。

木星は「拡大・発展」の働きを司り、土星は「縮小・維持」の働きを司り、

20年間の時代の流れの方向性を決めるのですが、グレート・ミューテーションという、

「エレメントの変化」が起こったことで、

「風の時代」や「水瓶座の時代」という言葉・表現が注目されることとなりました。

奇しくも、この木星と土星の会合は、冬至の次の日に起こりました。

それも、約7時間後です。

2020年12月22日のホロスコープでは、

木星は土星とともに4ハウスに位置し、水瓶座0度に位置しています。

木星と土星が4ハウス・水瓶座のカスプ(0度)にしていることの意味は、

「居場所」に関して重要なメッセージを放っていた、と解釈することができます。

「住めば都」という言葉がありますが、

人は時間の経過とともに、場所のエネルギーに最初は反発・抵抗をしながらも、徐々に馴染んでいき、

いつの間にか、自分の価値観や信念に浸透していきます。

4ハウスが象徴する「居場所」とは、場所だけではなく、

「意識が根付く場所」も含まれます。

そのため、家庭や家系の継承としての「住居」の他に、

「自らの意志で居を構える場所」という意味では、

実家や故郷を出て、新しい場所で生活を始めたり、

波長の合う人とルームシェアをしたり、風通しのいいコミュニティに関わり始めるなど、

新しい居場所の概念と体験が生まれることを示唆しています。

水瓶座は、男性星座・風のエレメントであることで、

自分の選択・論理・主義を重視し、貫こうとする性質を持ちますが、

不動(固定)宮であるため、「石橋を叩く」という側面も持っています。

また、「納得できるまで方法を探る」という頑固さにもなります。

同じ不動(固定)宮のサインである牡牛座は、頑固さを「自力」と「着実な歩み」で成就しますし、

獅子座は、頑固さが「自信」や「影響力」となって表れますし、

蠍座は、頑固によって「変容」と「再生力」が発揮されます。

同じ不動(固定)宮のサインであっても、

二区分と四区分の違いによって、「頑固さ」の成分が異なるのです。

「頑固さ」は「信念」を超えた「確信」や「志」となり、

人の振る舞いや言動に躍動感や臨場感を与え、

他者に対して強い影響力をもたせます。

2020年はコロナ禍が深刻化し始めていた時期ということもあって、

物理的な移動は抑制・規制されていましたが、

オンラインでの交流やビジネスが以前よりも盛んになりましたね。

もちろん、個人のネイタルチャートにおいて、外向的な意識が強い場合は、

コロナ禍を迎える前から、ノマド生活や自営業、独立開業に

心血を注いでこられた方もいらっしゃるでしょう。

今後は、風のサインで木星と土星のグレート・コンジャンクションが起こります。

木星と土星のグレート・コンジャンクションは、

世の中・時代の20年サイクルの流れを決めます。

また、グレート・コンジャンクションが起こるエレメントによって、

サイクルの流れの性質が変わります。

以下に、グレート・ミューテーションを伴ったグレート・コンジャンクションを3つ挙げました。

  • 1821年:牡羊座(火) – 木星と土星のグレート・ミューテーション
  • 1842年:山羊座(土) – 木星と土星のグレート・ミューテーション
  • 2020年:水瓶座(風) – 木星と土星のグレート・ミューテーション

前回のグレート・ミューテーションは1842年に起こり、

2020年のグレート・コンジャンクションによって、

約178年ぶりに木星と土星のコンジャンクションが起こるエレメントが変わりました。

グレート・ミューテーションは、約240年間続くため、

今後の木星と土星のコンジャンクションは、

双子座・天秤座・水瓶座で起こることになります。

そのため、2020年の木星と土星のグレート・コンジャンクションは、

水瓶座の意識によって、

世の中や時代の価値観や常識をアップグレードしていく始まりと言えるのです。

05月26日に木星が双子座に移りますが、

実は、3年半前に木星が風のサインの意識を刺激していた、ということが分かりますね。

2020年12月22日の木星と土星のグレート・コンジャンクションは、

水瓶座の意識とエネルギーが、

冥王星の運行によって本格的に強まっていくことのお知らせでもありました。

ただ、私たちが実感として、

事象として認識・観測するまでには時差がありますので、

今年の木星の双子座イングレスと、

冥王星の水瓶座イングレスは、大変重要と言えます。

とはいえ、私たちは肉体を持って人生・日常を生きていますので、

地に足を付けていることが重要ですし、

「人間として」熱意と感情も健全に持つ必要があります。

物事は魔法のように一瞬で変わることはなく、

自然界で見られるように、ちゃんと種を蒔き、

自然の恩恵によって育つことを見守りながら、

目の前のことに集中することが重要です。

そのため、現代を生きる私たちにとって、

2020年12月22日以前の土のグレート・ミューテーションの時代の歴史は、

集団的無意識にちゃんと経験値が還元されています。

私たちが内面に意識を向けるとともに、

時代の流れに意識を開き、現実に心を開く上で、

今回改めてご紹介した、

2020年12月22日の木星と土星のグレート・コンジャンクション・グレート・ミューテーションのメッセージは、

「自らの意志」と「時代の流れ」の協調が非常に重要である、ということをお伝えできたかと思います。

続きまして、先月04月21日に起こりました、

木星と天王星の牡牛座23度でのコンジャンクションに触れたいと思います。

2024年04月21日の木星と天王星のコンジャンクション【振り返り①】

グレート・コンジャンクションと同じく、先月04月21日に木星は、

トランスサタニアンである天王星と牡牛座21度でコンジャンクションし、

その後、天王星を追い抜いて、太陽の接近を待ち構え、

太陽が先に双子座に移ったのを見届けてからの射手座満月が起こります。

グレート・ミューテーションを伴ったグレート・コンジャンクションと、

牡牛座での木星と天王星のコンジャンクションは、

木星による、地の時代の意識と経験値の再認識と、

水瓶座の意識の発掘のような象徴的な通過点です。

木星は、土星とともに、

水瓶座のルーラーである天王星と牡牛座21度でコンジャンクションすることで、

牡牛座が象徴する物質性・物質的価値の変革がピークを迎えました。

牡牛座の季節に天体が続々と集合し、次第に双子座へ移っていく中、

天王星は天体たちを見送った後、

2025年07月07日に一度双子座へ移り、逆行を経て、

2026年04月26日から本格的に双子座を運行し始めます。

私たちにとって、木星と土星、小惑星カイロン/キロン、

そして、天王星は、体感を伴った現実的な変化を起こす天体です。

木星と天王星がコンジャンクションした牡牛座21度は、

牡牛座の後半のデークの度数ですので、ピークを超えて、

双子座の意識へと徐々にエネルギーを変えていく段階と言えます。

それでは、木星と天王星のコンジャンクションが、

どのようなメッセージを持っているのかを見ていきたいと思います。

奇しくも、冬至のホロスコープとサインの並びが同じで、

ASCは獅子座のエネルギーをまとっています。

ただ、太陽は10ハウスに位置していますので、

木星と天王星のコンジャンクションが暗示する「変革の流れ」は、

目に見えやすい形で、誰に対しても公平に訪れる、ということを意味します。

10ハウスは、太陽が最も高く昇る場所ですし、

太陽が10ハウスに位置することで、

物質的な価値や執着に対して、逃れようのない変化の流れが、

太陽光の如く、あまねく世界に行き渡っていくことを表しています。

また、10ハウスのハウスルーラーは火星ですので、

「日の目を見る」という状況・評価・意識を得るためには、

自分の意志で「変わる」という決断、

もしくは、「流れに乗る(同調する)」という選択によって、

私たちは向かい風を追い風にすることができることを意味しています。

04月21日の時点で、火星は土星と海王星に挟まれ、

8ハウス@魚座に位置していました。

このホロスコープでは、一見、海王星・火星を頂点とし、木星&天王星と冥王星、

そして、月と複合アスペクト・カイト(凧)を形成しているように見えますが、不完全なアスペクトです。

なぜなら、冥王星が山羊座に位置していれば、カイトは成立しますが、

冥王星が水瓶座に位置していることで、サインの関係性が成立していないからです。

とはいえ、木星と天王星は、海王星と月に対して、

複合アスペクト・調停のアスペクトを形成しています。

2ハウスの月と8ハウスの海王星は、

「現実的な感情と精神的な幻想の対立」

つまり、「現実と理想の対立構造」を形成しています。

2ハウスの月はシングルトンの状態にあるため、負け戦の状態にあります。

一方で、8ハウスには火星と土星が位置していますので、

無意識領域で、夢を現実に落とし込む働きを続けています。

そのため、現実と理想の対立は、時間を経て、補完の関係へと移行します。

対立と補完は表裏一体で、

2ハウスは「自らの力で成し遂げようとする体験」を表し、

8ハウスは「外側からの影響を受容する体験」を表します。

そのため、木星と天王星のコンジャンクションのホロスコープでの月の立場は、

未だ見ぬ理想や夢に対して、懐疑的な心理状況を表すのです。

そこで、木星と天王星が月に手を差し伸べています。

これは、理想や夢、幻想や妄想が魅力的であるものの、

具体性や実体性が無いことが不安であるからといって、

変化していく流れに抗うことは悪手である、という導き手(調停)と解釈することができます。

木星と天王星のコンジャンクションは、

火星の牡羊座イングレスと金星の牡牛座イングレス前に、

無意識の領域や外界からの影響、現実の流れに対して、

不安や恐れを抱きながらも、現状を肯定することが、

その後の発展を約束する、という展望の明るいメッセージなのです。

その裏付けとして、

ドラゴンヘッドは9ハウス@牡羊座に位置し、

水星は逆行し、自己探求を促しています。

また、パート・オブ・フォーチュンが6ハウス@山羊座に位置していますので、

8ハウス@魚座に位置する土星の意図が反映されています。

それは、「現状の肯定=現状の受容」が鍵であり、

それは単なる「辛抱」や「我慢」ではなく、

今後、着実に形になっていく夢や理想を捨てないことが重要であることを伝えています。

牡牛座の季節が始まったばかりでの

04月21日の木星と天王星のコンジャンクションは、

木星が物事の発展の土台には、

「実現しようとする意志」と「現実を肯定する心の在り方」が重要であり、

内面を健全に保つ者には、必ず発展が訪れることを伝えているのです。

13年前の木星の牡牛座イングレスのメッセージ【振り返り②】

続いて、13年前に木星が牡牛座にイングレスした時のホロスコープです。

なぜ、13年前の木星のサイン移動を振り返るのかと言いますと、

木星は12年をかけてホロスコープを一巡し、

12年間の間で、太陽の成熟度が大きく変わるからです。

近日中に、太陽回帰図(ソーラー(サン)・リターン)の解説記事を公開しますので、楽しみにしていてくださいね!

それでは、木星が牡牛座に入った瞬間のホロスコープを見ていきたいと思います。

木星は、4ハウスに位置し、射手座は11ハウスと重なり、

射手座@11ハウスにはドラゴンヘッドとMCが位置しています。

ASCは水瓶座にあり、ルーラーである土星は、

逆行中で9ハウス@天秤座、

天王星は3ハウス@牡羊座に位置し、オポジション(180度)を形成しています。

先ほど解説した木星と天王星のコンジャンクションは、

約14年のサイクルを持ちます。

また、2011年03月11日に東日本大震災が発生し、

その際、天王星は魚座から牡羊座へ、

海王星は水瓶座から魚座へサイン移動をするタイミングでした。

木星が牡牛座に入った際、

木星は「居場所」や「家庭」を表す4ハウスに位置し、

近辺や対話を表す3ハウスには牡羊座の天王星、

所有物を表す2ハウスに魚座の海王星がそれぞれ入室していました。

1ハウスは水瓶座と重なり、逆行中の土星よりも、

3ハウスの天王星のエネルギーが反映され、

2ハウスの海王星は、魚座でドミサイルとなり、

木星からのエネルギーを降り注ぐことで、

1・2・3・4のハウスが連動して「揺れ」や「衝撃」を体験していることを示しています。

2ハウスの海王星は、所有することが不安定・不明瞭になり、

3ハウスの天王星は、連絡や移動に混乱が生じることを暗示しています。

そこで、牡牛座に入ったばかりの木星は、

物理的な住居と心理的な安らぎを表す4ハウスに位置し、

家族や先祖との繋がりを強調していました。。

木星は、冥王星とはトライン(120度)、

海王星とはセクスタイル(60度)の合うsペクトを形成し、

ハード・アスペクトを一切形成していません。

そのため、実際的な状況とは裏腹に、

木星の象意としての「発展」は、土星とセットで、

長期的なスパンでの「繁栄」に向けて働きかけていることを意味しています。

13年前のあなたの家庭状況や家族との関わりはどんな具合だったでしょうか?

本質的な「恩恵」や「幸運」は、

「棚ボタ」的な、手放しでやって来る幸運ではなく、

成長・発展の途中でもたらされる「助け舟」や「救いの手」のように

出来る限りの自力で物事を進めようとする時に訪れるものです。

即時的な快楽や仮初(かりそめ)の安らぎではなく、

また、主体性や自発性を投げだした状態では、

本質的な恩恵や豊穣、発展は残念ながら巡ってくることはありません。

11ハウス@射手座にドラゴンヘッドとMCが位置していることから、

最も暗く、不透明な状況であっても、「希望(明るい展望)」を持ち続けることで、

その後の人生が発展していくことを、13年前の木星は伝えていたのでしょう。

2024年05月26日まで、木星と天王星が牡牛座を運行し、

水星が06月03日に双子座イングレスした後、

火星が06月09日に牡牛座にイングレスするまでの6日間と、

07月21日から火星が蟹座にイングレスした後は、

牡牛座には天王星のみが運行することになります。

そういった状況を迎える前に、

これまでの牡牛座の意識と現実的な状況の変化を改めて振り返り、

今生きていることへの底知れぬ感謝の念を抱くとともに、

そして、未来への明るい展望を持つために、現状を肯定することが重要と言えます。

それでは、最後の振り返りとして、

12年前の2012年06月21日の木星の双子座イングレスについても振り返ってみましょう。

12年前の木星の双子座イングレスのメッセージ【振り返り③】

木星が双子座を運行する際、

木星が強調する意識は、「可能性を掴むこと」「縁を結ぶよう働きかけること」です。

双子座のエネルギーは、純粋な好奇心によって、

「チャンス」という風を掴み、出会った先々で成長・発展の機会を増やし、

依存先(成長先)を増やすことを促します。

12年前の木星の双子座イングレスは、

どのような木星の意図があったのかを見ていきたいと思います。

上記のホロスコープを読み解く際、

真っ先に思い浮かぶことは「足元を照らすのは自分の意識である」ということです。

ハード・アスペクトが多い中、ちゃんとソフト・アスペクトも形成されています。

ハード・アスペクトが多いからといって、

不運や困難ばかりが起こるわけではありませんし、

人生の主導権や意識を奪い取られる、ということは確実に起こりません。

ただ、「真剣に向き合わざるを得ない状況と対峙する」という現実が訪れることは確かです。

先ほど、木星は土星とセットとなって、

「長期的なスパンで物事の変遷を見届けることが重要である」ということをお伝えしました。

12年前の木星の双子座イングレスは、

「足元から地道に歩みを進めていく」ということを強調しています。

ASCは牡牛座に位置し、牡牛座のルーラーである金星は、

太陽と木星、そして、ドラゴンヘッドとコンジャンクションしています。

金星のもう1つのオウンサインである天秤座には、

逆行中の天秤座が位置し、太陽とトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

金星は、水星とともに内惑星であり、

太陽の秘書的な立場・役割を担う天体です。

内惑星は、その他の天体に逆らうことはできません。

逆行中の土星と調和的な角度を持っている太陽が近くにいることで、

金星は地道に歩むことを拒否することはありません。

太陽・金星・木星が位置する双子座のルーラーである水星は、

隣の3ハウス@蟹座に位置し、

冥王星とオポジション(180度)のアスペクトを形成するとともに、

海王星と小惑星カイロン/キロンから調停のアスペクトを投げかけられています。

9ハウス@山羊座で逆行している冥王星は、

「成長を諦めるな」という強いメッセージを放っています

山羊座と蟹座は、「実現性」と「受容性」の対極性を持ち、

3ハウス@蟹座の水星は、

「今できる手段を講じること」が、

どれだけの安心感を積み上げていくか、ということを

双子座を介して、太陽・金星・木星に伝えているのです。

なぜなら、太陽と調和的な角度を取っている土星の意図が、

山羊座を介して冥王星に伝わっているからです。

月は、11ハウス@魚座に位置し、

真向いの5ハウス@乙女座の火星とオポジション(180度)のアスペクトを形成しています。

また、太陽とはスクエア(90度)のアスペクトを形成していることから、

太陽を頂点とした月と火星のTスクエアに発展しています。

この関係性(Tスクエア)を解釈・言語化しますと、

いかに「足元を固めるために動けるか」で、

その後の発展と豊穣を手繰り寄せることができること、

また、この気づきに素直になった人から

9ハウス@山羊座のMCが示す「現実創造の手応えを感じる自分自身」を確立していく、ということです。

Tスクエアが形成される時、

緊張と安心、対立と補完といった相反する働きが入り混じっているのですが、

複合アスペクト・グランド・クロスに比べますと、

「安定感が足りない」状況です。

なぜなら、対立(オポジション)の関係にある天体を見張る、

Tスクエアの頂点に位置する太陽に強い負荷がかかるからです。

そのため、太陽が位置するサインの正反対のサインを向ける必要があります。

8ハウスは「自我意識の死と再生」を意味し、

「変容」がテーマであり、

8ハウスは射手座が重なり、ドラゴンヘッドが位置しています。

射手座のルーラーは木星ですから、

変容のためには、

やはり「足元を固める」という意識と実際的な行動が必要になるのです。

12年前の木星の双子座イングレスは、

土の時代の極であったことや、

天王星と海王星のサイン移動からそれほど時間が経っていないこともあって、

「灯台下暗し」の現状を解消すべく、

内省と改善のための行動を促していた、と言えます。

「足元」とは、2ハウスが生来的・先天的な能力や才能を表し、

いかにそれらを自覚し、活用・発揮しているか、ということで、

私生活や人生の充実度が変わることを意味しています。

「自分を活かすこと」は、「他者を活かすこと」でもあり、

「社会貢献にもなる」ということを、

勇気を出して体験して確信することが重要です。

木星は「過去の自分自身」を反省・後悔するのではなく、

「最善の自分(MC)のため」に糧として、再活用することを促しているのです。

「再利用」ではなく、「再活用」と表現した理由は、

11ハウスに海王星と小惑星カイロン/キロンが位置し、

火星とオポジション(180度)を形成していることで、

「人生に起こる出来事=自分自身で決断した物事」を肯定する意識が、

11ハウスのカイロン/キロンが持つ「過去の自分を許す力」を高めるからです。

カイロン/キロンは、土星と天王星の橋渡しの立場にあると同時に、

2回目のサターン・リターン(土星回帰)前に、

カイロン/キロン・リターンが訪れることから、

「心の成熟」を重要視する天体(小惑星)です。

土星が与える苦難や受難を人生の試練とするならば、

カイロン/キロンが与える「自己治癒の体験」は、

「他者を受容する=許す=癒す」ことで成り立つため、

他者とともに「許し合う受難」と言えます。

カイロン/キロンの働きによって、

私たちが自分自身の内面の根底にあるトラウマや自己不信を許し、

他者のために自分を活かそうとすることで、

自己肯定と自己信頼による創造性のエネルギーが生まれます。

この創造性のエネルギーを引き出すために、火星が焚きつけているのです。

その上古湯を土星は見守り、冥王星は見張り、

太陽と月は葛藤を抱きながらも、

「今生かされている場所」で手を伸ばせる物事に心血を注ぐことを地道に積み重ね、

次第に花を咲かせていく未来が必ず訪れることを、木星は力強く伝えています。

話は少し逸れますが、12年前と言えば、

スピリチュアル業界ではマヤ暦が有名になりました。

それは、マヤ暦のサイクルの区切りが、

「人類滅亡説」として解釈・曲解された、というものです。

終末論が取り沙汰される背景には、

私たち人間の本能に刻まれている「生存欲求」が脅かされる出来事が起こった際、

または、起こると想定される場合、

その出来事をまるで望むかのように、噂や陰謀論が世間を賑やかし、

人々の無意識に刺激を与える、という大衆意識が存在します。

2024年現在もまた、「2025年07月の予言」なるものが出回っていますが、

希望や快楽、安心よりも、

絶望や不快感、恐怖心の方が圧倒的に強い(重い)エネルギーを持っているため、

確証の無い予言や影響力・権威性のある人物の言葉には気を付ける必要があります。

話を元に戻しますと、

こういった「不穏な流れ」を含めて、私たち人類の意識は進化しています。

人類の意識の進化と発展のプロセスは、

私たちの一生では到底捉えきれないほどのスケールですが、

私たちに出来ることと言えば、「今を生きること」それだけです。

2012年の木星の双子座イングレスは、

海王星が魚座に入室したタイミングが合ったからこそ、

「精神性」や「倫理観」の健全性が尊ばれ、

「健全な日常の営み」からこそ、

真のスピリチュアリティが開花・向上していくことを伝えています。

木星は、土星とともに、

「指導」や「教育」、「精神性」の向上を担う天体です。

社会天体は、社会・時代の流れを作り、

その流れの中で生きる私たちに、

いかに「自分を見失わずに、地に足をつけ、心の成熟を追求できるか」ということを要求します。

「地に足をつける」とは、唯物主義や科学主義であることではなく、

現実をありのままに捉えて生きること、です。

振り返りとして、3つのホロスコープの解説をしてきましたが、

12年前も、金星と木星の牡牛座でのコンジャンクションを経ての、

木星の双子座イングレスがありましたので、

今度は現行の天体のホロスコープに焦点を合わせて、

05月23日の金星と木星の牡牛座29度でのコンジャンクションのホロスコープを見ていきましょう。

05月26日の木星の双子座イングレスについては、

「2024年05月の星の巡り」の記事の中で解説していますので、

是非合わせて読んでくださいね!

05月23日の金星と木星の牡牛座29度でのコンジャンクションのメッセージ

太陽に続いて、

金星と木星が牡牛座から双子座に移る前の、

牡牛座29度でのコンジャンクションについて触れたいと思います。

05月の星の巡りの記事では、

金星と木星のコンジャンクションについて触れていなかったのは、

今回の射手座満月とセットでリーディングをした方がいいと判断したためです。

05月23日の金星と木星のコンジャンクションは、

射手座満月の約5時間前ということで、

射手座の月に意図を繁栄する木星としては、重要なポイントではないかと思いますので、

リーディングをしていきたいと思います。

射手座満月の前、金星と木星は牡牛座29度でコンジャンクションします。

29度「涙の度数(運命の度数)」と呼ばれ、

この度数に天体が位置する時、

天体は、サインのエネルギーを出し切ろうとする作用を受けます。

金星にとって牡牛座はオウンハウス(自分のハウス)ですので、

金星はドミサイルの品格 / 品位を獲得し、

木星によって金星の働きは強化されます。

金星は天秤座のルーラーでもありますので、

7ハウスに位置する時、他者との繋がりを大切にする感性が高まります。

7ハウス@牡牛座の15度にパート・オブ・フォーチュンが位置していますので、

「他者への思いやり」によって、

「喜び」や「発展のご縁」が生まれることを暗示しています。

このホロスコープのASCは蠍座で、

火星と冥王星がチャートルーラーです。

火星は6ハウス@牡羊座17度に位置し、

牡羊座のピークである15度を越え、

双子座に向かいつつある中、小惑星カイロン/キロンへと接近しています。

射手座満月後、また、金星と木星の双子座イングレス後には、

火星はカイロン/キロンとコンジャンクションし、

また、追い抜き、双子座へ移る流れにあります。

そのため、05月23日の金星と木星のコンジャンクションは、

他者との関わり・繋がりにおける「精神的な摩擦・軋轢」に対して、

忍耐力が必要となるものの、

「心の傷」や「不安の根本原因」を受容しつつも、翻弄されず、

偏見や思い込みで自分自身と他者を判断しないことの重要性を伝えています。

6ハウスの火星は、ドラゴンヘッドとコンジャンクションしていますので、

拘束的な状況において、不活性・不満足の状態の中であっても、

自分の意志に基づいた行動を貫くことが、

この先の展開を生み出すことを表しているのです。

射手座満月の項で詳しく解説しますが、

月と太陽が完全なオポジション(180度)を形成しつつある中、

冥王星は月と太陽を調停する立場を既に確保しています。

蠍座にとって双子座は、210度の角度、

双子座にとって蠍座は150度の角度にあり、

互いに親和性の低いサイン同士です。

そのため、蠍座のASCから見た双子座の太陽は、

ペースが合わなかったり、タイミングがズレたりする対象・出来事のように移ります。

また、蠍座のASCにとっての射手座の月も、反発し合うサイン同士であるため、

冥王星が柔軟宮で、双子座(風)の太陽と射手座(火)の月を調停することで、

10ハウス@獅子座のMCの意識へと意識を向けやすくなります。

牡牛座・蠍座・獅子座・水瓶座の4つのサインは、不動(固定)宮のサインですので、

明確な動機や目的が無ければ、スタンスを崩しません。

柔軟宮のサインである双子座・射手座は特に、外向的ですので、

蠍座と牡牛座にとっては、勇気や馬力を必要とするエネルギー・意識を持ちます。

木星は、牡牛座の最終度数に位置し、蠍座と同様に、

変化を嫌う牡牛座に天体が集中していた状況に風穴を開ける存在である、と言えます。

この木星の遠心力を金星は好意的に受け取り、

翌日05月24日には双子座に移り、太陽と合流していきます。

つまるところ、

双子座の意識をダウンロードするために、

牡牛座の意識を最大限に活かすために、

金星は木星の拡大・発展の力を借りるのです。

まとめますと、

牡牛座29度での金星と木星のコンジャンクションは、

双子座の季節の本格的な始まりと、

牡牛座で十分に蓄えられたエネルギー・経験値を以って、

動き出すGoサイン(許可)が内面で出るような、解放的な感覚を与えます

不動(固定)宮のサインの天体集合は、

どっしりと腰を据えて物事に取り組むのはいいのですが、

それだけに、安定した環境や感覚、テリトリーやコンフォートゾーンに落ち着いてしまい、

納得することが無い限り、動き出そうとはしない配置です。

ベネフィック天体である金星と木星が牡牛座の最終度数で落ち合い、

太陽が双子座の意識・エネルギーにフォーカスを当てていることに、

私たちが意識を向け、心を開き、

他者との交流、社会との繋がりにもっと希望(明るい展望)を持ち続けることを促しています。

10ハウス@獅子座のMCは、蠍座のASCにとって、

馴染みの無い環境や刺激に対して、勇気を持って、行動する覚悟を持つことで、

自己肯定と自己信頼が芽生え、

他者との繋がりはもちろんのこと、

「他者に受け入れられること」と「他者を受け入れること」の両側面を体験する喜びによって、

人生が発展・繁栄していくことを伝えています。

獅子座のルーラーは太陽ですから、

8ハウスの太陽が示す「変容体験」や「自我意識の生まれ変わり」には、必ず他者が必要です。

金星と木星は、十分に自分の殻に閉じこもっている期間があったことに納得して、

今度は、お籠り期間で蓄えられたエネルギーを

他者と分け合うことに活用することを促しているのです。

それではいよいよ、射手座満月のホロスコープ・リーディングをしていきます!

射手座満月は「未来志向で創造エネルギーを開花させるスイッチを押す」!

満月は、地球を挟んで、太陽と月が一直線に並び、

地球が太陽の光を反射し、月を照らす現象です。

地球は月より大きいのですが、太陽が地球より大きいため、

満月以前の月相の場合、地球から見た月面は、明るい部分と暗い部分に分かれて見えます

これは、地球が太陽の光を月に反射して、

「地球照:Earthshine)」が暗い部分、「夜の部分」を照らし

、太陽が地球照以上の光量で月を照らします。

三日月や半月が分かりやすいのですが、

月は地球が太陽の光を反射する光さえも受け取っているものの、

地球は太陽の光を吸収もしていますので、

太陽の純粋な光量によって月が輝いて見えるのです。

満月は、太陽の光が、地球照を完全に凌駕している状態です。

そのため、今回の射手座満月は、

射手座の月が、双子座のエネルギーを月に向けて放出していて、

地球に住む私たちは、その双子座のエネルギーの反射により、

心や無意識に変化が起こり始める、ということです。

牡牛座に木星と天王星が位置していることで、

現実的にも、内面的にも、物質的価値に対する変化が強調されていました。

「現実は内面の投影」と言われますが、

私たちの誰か1人だけの内面が世界を成り立たせているわけではなく、

集団意識・集団的無意識が共同で世界を創造していますので、

「今の現実(状況)は私の不出来さや不真面目さが原因だ」という自罰的な意識は必要ありません。

むしろ、逆に現実に不穏なエネルギーを投影し、

自らが観測する自我意識のフィルターを曇らせてしまいますので、

自意識過剰にならないことが重要です。

これは、「過剰な謙遜」が「自意識過剰」の裏返しである、ということと似ています。

この自意識過剰を軽減させるのが、双子座のサインであり、

太陽が約1ヶ月の双子座を運行し、夏至点を迎えるまでに、

現実創造のプロセスとして、

必要なものと不要なものを分けて、

新しい風が舞い込むようにスペースを空けて、

発展のために変化へと乗り出す柔軟性を身に付けることが大切です。

なぜなら、固定したものを応用するには智恵とともに、

踏ん切り(覚悟・決心)が必要となるからです。

木星と金星が双子座へ移動する前に、

射手座満月のホロスコープからのメッセージを受け取りたいと思います!

満月になるタイミングは、2024年05月23日22時53分~54分の間なのですが、

上記のホロスコープは、太陽と月のオポジション(180度)の度数が最も近いタイミングで作成しています。

本講座では、「1ハウス=ASC」ではなく、

「1ハウスカスプ=東の地平線」とし、ASCは感受点として捉えています。

そのため、ASCを「観測者の目」とし、

どのような意識のフィルターを持って現実を捉えるか、

という捉え方をしている点にご注意ください。

ASCは水瓶座に位置し、土星と天王星がチャートルーラーで、

逆行中の冥王星とASCが水瓶座2度で重なっています。

射手座満月のホロスコープでは、土星と天王星はもちろん重要ですが、

冥王星も非常に重要となります。

太陽は5ハウス@双子座に位置し、月は11ハウス@射手座に位置し、

どちらもシングルトンの状態です。

5度前ルールを適用しますと、

太陽も月も、それぞれのサインの02度に位置しているため、

前のハウスの意識を保持している、と解釈します。

5ハウスの太陽は、4ハウスの「居場所」や「安定的な感覚」を、

「創造性のエネルギーの発露」のために活用し、

11ハウスの月は、10ハウスの「大衆心理」や「社会的評価・認知」に心を惹かれつつも、

短期的な興奮や熱気を超えて、

「感動体験」や「他者との精神的・無意識的な繋がり」を求める

という風に解釈することができます。

金星と木星のコンジャンクションの項でも触れましたが、

冥王星は太陽と月を調停する立場を取っています。

複合アスペクト・調停は、対立・補完の関係性にある2つの天体をなだめ、

解決策を提示するような役割・働きを意味します。

1ハウスの冥王星は、

5ハウスと11ハウスの、「個人プレー」と「集団プレー」の対比的な関係性のうち、

どちらか一方を評価する、ということではなく、

どちらも肯定しつつ、時と場合によって、

どちらの楽しみや旨味を味わえばいい、という提案をしているのです。

調停の立場にある冥王星は、

05月03日から逆行を開始し、09月02日には山羊座に戻って、

10月12日から順行に転じて、

11月20日からは山羊座に戻ることなく、

本格的に水瓶座を運行し始めます。

水瓶座のルーラーである土星は魚座を運行し、

天王星は牡牛座の終盤の度数に位置していますが、

どちらもジワジワとサインの意識・エネルギーを高めている最中です。

これら2つの天体からのエネルギーが投影される水瓶座は、

「物質性と精神性の両立」を重視します。

私たちがこの意図を受け取るために、

冥王星は入念に準備するかのように、

山羊座と水瓶座を往復している、と考えますと、

今回の射手座満月のホロスコープで、

冥王星が1ハウスに位置し、

太陽と月を調停していることは重要であると考えざるを得ません。

冥王星の調停の意図は、MCは10ハウス@蠍座に見出すことができます。

蠍座のMCは、単なる「疑い」ではなく、

「徹底した観察・洞察」によって、

「精神的な充実感」や「最適解」を得ることが目標・ゴールであることを示します。

そのため、順序として、

双子座の太陽が射手座を照らすため

、「自分の好奇心を満たす喜び」を見つけてから、他者と分かち合い、

行動範囲や活躍の機会を増やしていくことが自然であり、

そのことを受け入れることが重要である、というの射手座満月のメッセージです。

太陽が支配・守護する獅子座02度には、

パート・オブ・フォーチュンが位置しています。

上記のホロスコープには表示されていませんが、

冥王星・太陽・パート・オブ・フォーチュン・月によって、

複合アスペクト・ミスティック・レクタングルが形成されていることを知ると、

火と風のエレメント(エネルギー)を活用することがどれだけ重要であるか、ということが分かります。

火と風のエレメント(エネルギー)は、上昇のベクトル(流れ)を表します。

明確な意志の自覚と発現のために思考(理性)を使うことも、

新たな思考を生み出すために情熱を感じることも、両方必要なのです。

火と風に対して、土と水は、下降のベクトル(流れ)を表します。

4ハウス@牡牛座(土)に、水星・天王星・木星・金星が位置することで、

身体感覚や内的価値観の変容と、身の回りの状況や居場所の調整が促され、

2ハウス@魚座(水)に、度せいと海王星が位置することで、

「具体性」や「明確性」と、「理想」や「夢」の両立が促され、

蠍座(水)のMCによって、火と風のベクトル(エネルギー)は、

安らぎの感情に落ち着くことを示しているのが、

今回の射手座満月のホロスコープです。

この「一見見えない働き」を見出そうとするのが蠍座の姿勢であり、

冥王星が私たちに求め、これから発揮していくべき意識の使い方である、

というのは言い過ぎではないはずです。

「目に見えない」というのは、

目視できないだけなのか、何かに隠されているからなのか、

自分が見ようとしていない(できていない)からなのか、

それとも、本当に見えないものが関与しているのか、

など様々な場面・条件が想定されます。

射手座満月のホロスコープは、月以外の9天体は、北半球に集中しています。

それも、1~5ハウスに集中し、11ハウスの月が見下ろしている形ですので、

射手座の月「無意識や内面世界の展望」を表し、

双子座の季節において、

月が描いた展望を現実化していくために、創造性のエネルギーが必要になる

というのがこのホロスコープの全容です。

2ハウス@魚座に土星と海王星が位置し、

現状では明確な結果や成果は出ていないことが示されていますし、

この事実を受け入れて、内的な紛争や葛藤を解消すべく、

3ハウス@牡羊座にドラゴンヘッド・火星・小惑星カイロン/キロンが位置しています。

4ハウス@牡牛座には、水星・天王星・木星・金星がグランド・コンジャンクションし、

特に、金星と木星は牡牛座29度でコンジャンクションし、

双子座へ移ろうとしていますので、

深層心理で望んでいることと、顕在意識で望んでいることのギャップを自覚し、

そのギャップから来る現実味の無さと不安定さを軽減・解消すべく、

5ハウス@双子座の太陽が行動・変化を起こそうとしているのです。

太陽の意図が反映された、

7ハウス@獅子座のパート・オブ・フォーチュンは、「幸運の在り処」を表します。

太陽が行動・変化を望む時、

特に、4ハウス@牡牛座の動こうとしない心理状況に対して、

「外部からの刺激・干渉」を必要とします。

最初は違和感や恐怖心を感じ、

「変わることのメリット」よりも、「変わらないことのメリット」が優位になりますが、

実際に情報を集めたり、周囲の変化を知ることで、

「変わることのデメリット(リスク)」よりも、「変わらないことのデメリット(機会損失)」が上回ることで、

私たちの心境は変わるものです。

この事実と現実創造の原理を表しているのが、

射手座の月と双子座の太陽のオポジション(180度)の関係性なのです。

射手座の月は、歴史的に価値があり、評価されている思想や哲学だけでなく、

神秘主義的な側面や、研究の現場など、学問や宗教学などの幅広い物事に強い興味を示します。

ですが、月は「短期的な興味」を表します側面がありますので、

深く物事を知るためには、

粘り強く、大風呂敷を広げられた状況でも、

時間をかけて1つひとつの点を「楽しんで」結んでいく労力が必要になるため、

浅い知識や衝動的な想いだけでは、形にならないことを表しています。

そのため、双子座の太陽は、

いきなり「奥義」や「極意」を掴もうとせずに、

手の届く範囲や自分の経験則と照らし合わせた時に、

「身の丈に合った選択」をすることを促します

「身の丈」という表現は、「高望みは身を亡ぼす」という意味ではなく、

着飾ってはいけない、自分自身に過剰な期待をしてはいけない、

高みを目指してはいけない、という意味でもなく、

「今実現可能な選択をする」という至極当たり前(自然)な事実を意味しています。

そもそも、満月は、心(月)が高ぶっている状態ですので、

熱が冷め始めるピークの瞬間でもあります。

そのため、満月は「解放」や「完了」、「手放し」のタイミングと言われます。

「手放し」を別の表現で言い表しますと、「改心」となります。

「心を改める」とは、反省・ダメ出し・自罰ではなく、メタ認知による客観視です。

「過去に執着していた感情を手放す」ということは、

執着している自分の意識・感情のままではできません。

射手座の意識やエネルギーを手放さなければいけない、ということではなく、

太陽という自発的なエネルギーではなく、

幻想や逃避的なアイディアによって、自分自身の実現の力(創造性)を無視し、

他者の成功や手柄、繁栄を妬む心を改めること、

それが心の解放であり、完了であり、手放しです

「現実をありのままに捉える」とは、

極論にはなりますが、

「これまえの自我意識に運転席から下りてもらう」

ということで成立します。

ただ、完全に自我意識を失ってしまっては、

物質世界に生きる意味が無くなってしまいますし、

個体・個人としての存在意義が消失してしまいます。

重要なことは、

「自分が認識している世界がすべてではない」ということで、

「これまでに捉えてこなかった可能性=幸運」を掴むためには、

自負している概念や信念を脇に置いて、

物事を思い通りに動かしたいという、

コントロール欲(支配欲)を手放すことが重要です。

「押しても引いてもダメなら、委ねる」という在り方が、

自我意識が掴んで離さない執着(ハンドル)から手を放す鍵と言えます。

現実を動かすためには、自力だけでは足りないことも多いのですが、

「やってもらって当たり前」という態度よりも、

「助けてあげたいな」という思わせるあなたの誠実な印象が、

他者の自発性を引き出します。

それこそが、あなたの受容性の健全な在り方です。

今回の射手座満月は、

1ハウスに冥王星が位置し、創造性の発露と博愛の精神を調停し、

身近なところで見つかる他者との繋がりと、

その繋がりのための情報に出会えるように、

意識と心を開き、物事を深く理解しようとする姿勢が、

今後の人生の発展と、

世の中の流れに合流するためには大変重要である、ということを伝えています。

4ハウス@牡牛座の木星は、

牡牛座29度から双子座に移動するまでの数日間のうち、

思い描いた形やタイミングではなくても、

その思いが成就させる流れが生まれるように、

「本当はこれがしたかった!」という思いを無視せずに、

言葉にしたり、大切な人に打ち明けてみることを促しています。

それこそ、射手座の月が求めている「安心感」であり、

双子座の太陽が体験したがっている「好奇心の成就」です。

まとめますと、射手座満月のメッセージは、

「心の底から純粋欲求を掘り起こし、その欲求を形にするプロセスを楽しむことに熱中しよう!」です。

また、このメッセージは、

思い込みで先走ったり、見切り発車をしてしまうことさえも、

許容範囲であるならば、成功体験としてカウントするくらいの軽やかさと、

物事を俯瞰して見ようとする姿勢を貫くことで、

あなたの純粋欲求から、創造エネルギーが徐々に溢れていくことを伝えています。

今回の射手座満月は、

木星が牡牛座を運行する約1年の最後の満月のタイミングです。

ですから是非、

自分にはどんな純粋欲求があるのか、

どんな体験をしたら昔の自分を笑顔にしてあげられるかのか、

また、現状で手が届く発展の機会やご縁を見つけられないかなど、

「あなたがあなたを幸せにするため」に、

条件やジャッジを一切持ち込まずに、

人生の豊穣に意識を向けて、

その意識を祝福する(味わう)時間を取って、

今後の流れに意識と心を開き続けてくださいね!

幸運とは「現実を祝福すること=受け入れること=自分を肯定すること」

今回は、射手座満月のホロスコープ・リーディングをデザートとし、

牡牛座から双子座に移ろうとしている木星にフォーカスを当てて、

様々なホロスコープから、木星の意図を解説させていただきました。

木星と金星を、

単なる「吉星(ベネフィック)天体」や「幸運の天体」と解釈してしまうと、

ホロスコープ・リーディング、または、占星術の醍醐味を味わうことができません。

ホロスコープは、無限の組み合わせで作ることができますので、

今回のように、様々な角度から1つの天体(木星)を読み解き、

射手座満月にまで繋げ、意識を発展させることができます。

それでは、今回の記事のまとめを簡潔にしたいと思います。

  • 冬至の際、7ハウス@木星は、
    他者と信用関係を結ぶことで、創造エネルギーを高め、
    自己信頼と自己肯定を進め、生命力を高めることをテーマとしていた
  • グレート・コンジャンクション・グレート・ミューテーションの際、
    4ハウス木星は、「自らの意志で居場所を作っていくこと」をテーマとしていた
  • 04月21日の木星と天王星のコンジャンクションの際、
    10ハウスの木星は、「実現しようとする意志」と
    「現実を肯定する心の在り方」にフォーカスを当てていた
  • 13年前の木星の牡牛座イングレスの時、
    4ハウスの木星は、心が暗く、重くなる状況であっても、
    明るい展望(希望)を持つことの重要性を強調していた
  • 12年前の木星の双子座イングレスの時、
    2ハウスの木星は、「足元(現状)から地道に歩みを進めること」の重要性を示していた
  • 05月23日の金星と木星のコンジャンクション際、
    7ハウスの木星は、太陽の補佐である金星に、
    牡牛座運行期間に蓄えられたエネルギー・経験値を太陽に引き継ぎ、
    変化に対して肯定的になるように促している
  • 射手座満月の際、4ハウスの木星は、
    深層心理に存在している「願望」を言葉にしたり、大切な人に打ち明けることで、
    最善の形でその願望が実現することを伝えている
  • 射手座満月は、
    「改心」と「望ましい変化を起こそうとする意志と行動」が、
    今後の人生の発展を成就させることを伝えている

「幸運とは何であるか?」という命題に対しては、

色んな表現や解釈ができると思いますが、

今回木星にフォーカスを当て、

色んなホロスコープの解釈を踏まえて表現するとすれば、

「現実を肯定すること」が、「人生(現実)に対する祝福」であり、

その意識によって、

「自分を大切にしたい」と思わせるような出来事や現象、出会いやご縁が巡ってくるため、

「自分を受容する心」こそが、幸運ではないか、と表現できるでしょう。

本講座では、「受容=肯定」という方程式(概念)を採用しています。

〇〇が起きたらいいな…」や、

「〇〇しますように」という願望は、

自力を放棄するだけでなく、

外の世界に現実創造の機会を明け渡しています。

その心は、恐怖心の裏返しであるため、

逆に、幸運を求めたくなる不運の状況を作り出します。

そこで、本記事内で「予祝(前祝)」という言葉を使ったように、

「〇〇する!」「〇〇に決める!」といった「確定」「確信」によって、

内面で自発的なエネルギーや創造的なエネルギーが生まれ、

外面の世界に投影される、ということを、

私たちは自覚し、実際に実践することが大切です。

射手座満月に限らず、あらゆるホロスコープに通じることは、

「現実」と「内面世界」を乖離させるのではなく、

現実も内面(心)もどちらも受け入れる(肯定する)ことが、

現実に起こっている幸運を認識し

心に充足感や安心感を見出そうとする主体性が重要である、ということです。

今回の射手座満月は、

木星が「酸いも甘いも体験させる」天体であるととともに、

射手座が象徴する「深みのある人生体験」をする上で、

身近な場所や手段に発展のチャンスを見つけ、

現状選択可能な「喜びの創造体験」や「感動体験」の積み重ねが、

大きな喜びや人生の豊穣、他者やコミュニティとの繋がりと分かち合いに発展する、

という今後の発展と流れに胸を躍らせるメッセージを伝えてくれています。

是非、双子座の季節が始まる前に、

現状で感謝できることや、喜ばしいこと、

誰かのお陰で助かっていること、

長年体験してみたかったことなどに思いを馳せて、

少しずつ、心が躍動する場面や場所に近づけるように、

今のあなたにできることで、今のあなたを喜ばせる事柄に敏感になり、

チャンスを掴む準備を整えていってください!

2024年・年間の新月・満月カレンダー

毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングと、毎月の天体の運行の巡りでは、

年間の新月・満月のスケジュールと、主要な天体の動きをお伝えします。

以下の表は、今年2024年の新月・満月カレンダーです。

約2週間毎に新月・満月が巡ってきますが、

忙しさからすぐにタイミング・日付を忘れてしまいますので、ご活用ください。

今回も最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございます!

今回の記事から、何か1つでも気づきやヒントを見つけていただけたら幸いです。

次回の毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングは、06月26日の双子座新月です。

それでは、また、2週間後にお会いしましょう!

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