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2024年07月06日:蟹座新月のホロスコープ・リーディング:心の奥に光る原石を見つけよう!

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今回の記事は、2024年07月06日に起こる蟹座新月のホロスコープリーディングの解説をさせていただきます。

早いもので、今年2024年の下半期がスタートしましたね。

先月06月30日からは、土星が逆行を始めたことに加え、海王星は07月02日から逆行を始めました。

土星と海王星はどちらも魚座を運行中ですので、私たちの無意識と集合的無意識の調整が進んでいきます。

面白いもので、土星以降の天体の運行はまるで、バトンリレーをしているかのようです。

  • 土 星:2024年06月30日~2024年11月15日
  • 天王星:2024年09月02日~2025年01月31日
  • 海王星:2024年07月02日~2024年12月08日
  • 冥王星:2024年05月03日~2024年09月02日
    ⇒ 冥王星の水瓶座イングレス:2024年11月20日

土星は、冥王星が水瓶座イングレスする前に順行に戻りますし、
冥王星が順行に戻るタイミングで、天王星が逆行を始めます。

土星以降の天体の逆行期間は半年近くかかりますし、
1つのサインの度数を進んでは戻るように運行しますので、
中長期的なスパンで見ますと、天体の動きが連動しているのではないか、とさえ思えてきますね。

なぜ、このような前置きをお話しているかと言いますと、
今回解説させていただく蟹座新月は12ハウスで起こり、
また、水サインが「終末のハウス」と呼ばれる4・8・12ハウスと重なっていることで、
「不明瞭ながらも見通しを立てること」が重要だからです。

私たちが見通しがつかない状態・状況にある時、
私たちは当然のように「不安」や「恐怖心」を抱きます。

また、心は常に移ろいながらも、常に「安心」を求めているため、
変化し続ける外面の世界に対して、どのような視点で捉えるべきかが分からない場合、
私たちは悲観的に物事を捉えてしまうものです。

ですが、蟹座と月は、「安らぎ」を象徴します。

近年、土星以降の公転周期が長い天体の動きが目立つ中、
天体の運行の流れを知るだけでも、私たちは宇宙の流れの一端を知ることができます。

星を読むことは、人生の流れを予感することです。

毎月巡ってくる新月のタイミングで、
絶え間なく訪れて来る変化の波に対して、
日々の生活にどれだけ豊かさや幸せがあるのか
そして、今日まで生きて来れていることを誇りを持って
どんな時代も大変だけれど、
「大丈夫(安心)の材料」を見つけることができることを探していきましょう!

それでは、2024年下半期の最初の新月である、
蟹座新月のホロスコープ・リーディングを解説させていただきます!

今回も是非、最後までお付き合いくださいね!

以下の記事のリンクは、蟹座についての解説記事です。

振り返りや復習にご活用ください!

蟹座新月のキーワードは「無意識に意識を向けること」

今回の蟹座新月は、12ハウス@蟹座で起こります。

毎月の新月と満月は、太陽の運行に従って、1ヶ月毎にサインを進んでいき、
月が太陽と合流、もしくは、対極のサインにある時に起こります。

前回の満月は山羊座での満月で、
今月07月21日は、2度目の山羊座での満月が起こりますので、
蟹座と山羊座の象意が強調されていることが分かります。

12ハウスで起こる新月は、
12ハウス⇒1ハウス⇒2ハウスの順番で、魂が地上での体験を進めていく上で、
潜象的な象徴を持っていると考えられます。

また、蟹座のルーラーは月ですので、
今回の新月は、月の象意が強調されるとともに、
無意識の領域に意識を向け、自己対話を深めることが重要です。

そうして、自分の内面と向き合い
顕在意識に無意識領域にある「何か」を降ろす意識で現実を捉えることが、
これからの約2週間と約1ヶ月の間、
つまり、太陽が獅子座に移動する期間で重要な姿勢と言えるでしょう。

07月21日の山羊座満月の翌日には、太陽が獅子座に移動します。

今回は、太陽の獅子座イングレスについても言及することで、
今回の蟹座新月のキーワードである「無意識に意識を向けること」が、
なぜ重要なのかについて解説させていただきます。

それでは、蟹座新月図を見ていきましょう!

2024年07月06日:蟹座新月

今回のホロスコープ・リーディングは、マンデン的な観点ではなく、
ネイタルチャートに重ねてリーディングを行う上で、
どのような要素があるのか、という観点を前提にしています。

あなたのネイタルチャートと重ねて(二重円)、
あなたにとってのメッセージを解き明かしてみてくださいね!

蟹座新月図

獅子座のASC:【自分の無意識の声を信頼すること】

今回の蟹座新月では、ASCは獅子座25度に位置し、
パート・オブ・フォーチュンとコンジャンクションしています。

獅子座のルーラーは太陽ですので、
蟹座新月のエネルギーが自我意識に降りて来る(昇って来る)上で、
「心の奥底(無意識)からの声」を信頼することが重要となります。

獅子座は、不動(固定)宮のサインであるため、
どっしりと構え、自分の在り方を見つめる性質を持ちますので、
獅子座のASCの意識は、
「自分が自分であるために必要な言動を取ること」と言えます。

また、水星は1ハウスとジョイの状態にあります

獅子座の水星は、「自己認識」において強く働きます

そのため、蟹座新月からの約2週間は、
自分の内面から起こってくる意識に頓着し、
心に生まれる形の無い思考に形を与えることが重要です。

すなわち、ジャーナリングや日記、ブログ、SNSなどで、言葉を発しながら、
「自分自身がリアルタイムで何を体験しているのか?」ということを認識するとともに、
「自分が心から求めることは何か?」というjことを発掘する意識が重要である、ということです。

無意識の声は、瞬発的に直観として分かる時もあれば、
不明瞭で、ぼやけた感覚が次第に明確になっていく時もあります。

今回の新月は12ハウスで起こりますので、
「形の無い感覚(意識)」を時間をかけて明確にしていきながら、
日々の生活に起こってくる事柄の中に、どのような気づきを発見し、
この「自分だけの発見」を信頼していくことが重要となります。

獅子座のASCは、自意識過剰になりやすい傾向がありますが、
その一方で、「自分自身を頼る」という意識を持つ性質を持っています。

「私だからこそ分かる感覚」を大切にすること、
また、「その感覚を信頼すること」によって、
私たちは自分の無意識からのメッセージを現実に投影し、タイムラグを経て、結果を受け取ることになります。

新月図を見ていただくと分かりますが、地平線より下に位置している天体は、水星のみです。

そのため、水星は今回の新月では、自分の意識・理性を以て現実(世界)を捉える役割を持っています。

だからこそ、「今、思考が生まれる源(無意識)」に意識を向けることが重要です。

12ハウス@蟹座の新月(太陽と月):【現実創造の源泉を知ること】

新月は、地球から見て、月が太陽を覆い隠す位置にある、
もしくは、月と太陽、地球が一直に並ぶ現象を指します。

12ハウスは「最も暗い場所」であり、アヴァージョンのハウスです。

古典的には、土星がハウスルーラーとされ、
魂は12ハウスから1ハウスへと昇り、地上・肉体に降り立つ、と考えられています。

12ハウスで起こる新月は、
「無意識からの(何かの)起こり」を象徴し、蟹座で起こることから、
無意識と心がダイレクトに繋がるタイミングと言えます。

また、蟹座は女性サインでありながら、活動宮のサインですので、
積極的に内面を見つめることを促します

内面を見つめ、感情や情緒を重視する行動原理は、「安らぎを得ること」です。

新月が蟹座で起こる時、「安らぎ」を動機・起点として物事を始め、
結果から評価や成果、達成感を得る目的が、「安らぎ」であることを実感させます。

新月が位置する蟹座14度は、ピークの15度の直前です。

12ハウスと蟹座が重なる時、私たちは自然と、自分の内面に意識を向けるだけでなく、
無意識へと潜るような精神状態になりやすくなります。

最も暗い場所で起こる新月は、具現化までにはタイムラグがあるため、
「何が始まるのか」といったことは後になってからしか分かりません。

なぜなら、私たちのネイタルチャートと重ねることでしか、
「何が」という目的を知ることができないからです。

ですが、月のサインである蟹座が12ハウス、
太陽のサインである獅子座が1ハウスに位置しているということは、
蟹座の季節での体験が、次の獅子座の季節での「動機」や「理由」になることを表しています。

蟹座の季節は、陽のエネルギーと陰のエネルギーの切り替わりの通過点であるため、
去年の冬至から内面に蓄えてきた熱・エネルギーを循環させるとともに、外に放出しながら、
現実創造を行うプロセスに意識的であることが重要です。

今回の新月図では、4・8・12ハウス(終末のハウス)が水サインと重なっていることから、
「隠れたもの」や「心」、「無意識」などに意識を向けることが重要であることを表しています。

不明瞭な新月は、「現実創造をしている者が自分である」という結果を受け取る上で、
「自分が何を望んでいるのか?」を私たち自身が知っていくことが重要であることを伝えています。

10ハウス@牡牛座のMC&火星:【無意識・内面・現実の一致が納得をもたらす】

今回の蟹座新月では、火星はMCに最も近いため、カルミネート天体と見なされます。

カルミネート天体は、天頂から地上を見渡す天体というよりは、
「精神世界や概念・想念世界において最も影響力を持つ天体」と解釈されます。

今回のカルミネート天体は火星ですが、
牡牛座の火星としての性質を活かすことと、
そのために必要な在り方や行動の目的を明確にする必要があります。

先ほど、「現実創造をしている者が自分である」という「当事者意識」を持つためには、
自分の内面(心と無意識)に意識を向けることが重要である、という表現をしました。

私たちの無意識は、私たちが顕在的に捉えている情報・エネルギー以外の要素も拾っていますが、
私たちの脳は、私たちが捉えよう(観よう)とするもの以外のものは除外します。

そのため、私たちが日常的にも、長期的にも、何かしらの行動を起こす時には、
「目的」や「動機」、そして、「方向性」が必要になります。

これは、ある種の「制約」です。

牡牛座のMCは、獅子座のASCの結果を表しますが、
どちらのサインも不動(固定)宮の性質を持つことから、
「勝ち取る」というよりは、「順当に収穫する」という流れを辿ることを表しています

10ハウス@牡牛座のMCが象徴するものは、「納得ができる成果」です。

それも、自分の能力や才能、裁量を活かした上で得られる結果・成果である必要があります。

もちろん、物質的な豊かさや価値なども象徴しますが、
獅子座のASCと蟹座の新月の象意を踏まえた場合、
自分の無意識と内面、そして、言動が一致することで現実創造が進み、
その結果、「意図した結果」を受け取るわけですから、
「自己肯定」「自己信頼」という意識を重要となりますので、
「自分の在り方と言動を貫くこと」が重要であることが分かります。

火星は、牡牛座でデトリメント(弱体)の品格/品位を持ちますので、
衝動性や突発性は抑制され、
獅子座のASCと蟹座の新月が表す「自分の内面から滲み出る意志」に従って、地道な行動を起こすことが重要です

火星は牡羊座と蠍座のルーラーですが、蠍座は4ハウスと重なり、
天体・感受点は在室せず、牡羊座は9ハウスと重なり、ドラゴンヘッドが在室しています。

9ハウス@牡羊座のドラゴンヘッド:【自分の感覚に従って進むこと】

今回の蟹座新月は、ドラゴンヘッドとスクエア(90度)のアスペクトを形成しています。

ということは、ドラゴンテイルともスクエアを形成するため、
新月はノード軸とTスクエアを形成することが分かります。

牡羊座 – 天秤座の対極軸に対して、
無意識の領域に目的意識(太陽)と心(月)が眺めているわけですが、
行くべき方向が9ハウスであることで、
獅子座のASCが牡牛座のMCに辿り着くためには、
天秤座の意識を錨や重石として、牡羊座の意識を活用する、ということが鍵です。

ノード軸は、常に対極性と補完性で成り立っていますので、
ドラゴンヘッドが良くて、ドラゴンテイルは悪い、という解釈は成立しません。

3ハウス@天秤座のドラゴンテイルは、
一般常識や社会通念で物事を選択することのメリットとデメリットを表します。

一方で、9ハウス@牡羊座のドラゴンヘッドは、
自己探求や自己追究の意識によって、成長(メリット)がもたらされる一方で、
不安や恐怖に向かっていかなければならないリスク(デメリット)を表します。

牡羊座のドラゴンヘッドの根本的な象意は、「自らの意志を知る(体験する)こと」にあります。

2023年07月19日~2025年1月12日辺りまで、
私たちはあらゆる物事に対して、「自分なら何を選ぶか?」という経験を積み重ねていくことでしょう。

その上で、今回の蟹座新月では、
無意識からの声を受け入れ(新月)、自らの意志を貫くこと(ASC)によって、
徐々に自分の意図に沿った現実(未来)が訪れる(MC)流れの上で、
私たちが辿るべき方向性は、「自分の感覚に合う道を進むこと」です。

ノード軸は、新月とはTスクエアを形成していますが、
木星とは調和的なアスペクトを形成しています。

11ハウス@双子座の木星:【内面に向ける意識が進展を生む】

今回の蟹座新月では、木星は、ノード軸に対して、調停のアスペクトを形成しています。

木星が、ドラゴンヘッドに対してセクスタイル(60度)、
ドラゴンテイルに対してトライン(120度)のアスペクトを形成していることで、
対極軸(オポジション)を形成しているノード軸を仲介する立場にある、これが調停の意味です。

アスペクトの強さから言いますと、
木星はドラゴンテイルに対してより調和的な働きを持っていることが分かります。

11ハウスは「未来」や「理想」を象徴する場所ですが、
木星が双子座でデトリメント(弱体)の品格/品位を持つため、働きとしては鈍いです。

ですが、木星が位置する双子座のルーラーである水星は、1ハウスでジョイの状態であり、
獅子座のエネルギーをまとっていることで、
双子座を介して、木星に「強い意志」を持つよう働きかけています。

結果、木星は過去(ドラゴンテイル)と未来(ドラゴンヘッド)に対して、能動的、且つ、俯瞰的な視座を与えます。

ただ、ドラゴンテイルが位置する天秤座のルーラーである金星は、
12ハウスに位置し、吉意よも凶意が強くなる場合に、自堕落さが出てしまうことが考えられます。

加えて、金星は太陽にコンバストされていますので、
感情的・情緒的に不安定になりやすい状態と傾向を持ちます

一方、ドラゴンヘッドが位置する牡羊座のルーラーである火星は、
牡牛座でデトリメントの品格/品位を持ってはいるものの、
MCに近く、カルミネートの天体であること、
また、10ハウスのハウスルーラーであることを考えますと、
ドラゴンヘッドを意識することの方が発展的な作用があると考えられます。

まとめますと、木星自体の働きは鈍いものの、
ドラゴンヘッドへと意識を向けること、イコール、自己探求・自己追究の意識を持って、
新月の意図を汲み、内面と向き合うことで、
日常に変化と気づきがもたらされる
ことを、木星は伝えています。

木星とセットで考えるべき天体は、土星です。

8ハウス@魚座の土星R&海王星R:【未来への投資としての健全な内省】

今回の蟹座新月が起こる前から、土星と海王星は魚座で逆行をしています。

特に、海王星は「涙度数」、もしくは、「運命の度数」と呼ばれる29度で逆行をしています。

土星が魚座を運行する前、また、木星が魚座を運行し、海王星とコンジャンクションとなっていた時、
コロナ禍がピークであったことは記憶に新しいはずです。

厳密に言えば、木星は2021年05月14日から魚座を運行し始め、
逆行を経て、2022年05月11日に牡羊座に移動し、
再度逆行をしてから、2022年12月20日から本格的に牡羊座を運行しました。

木星が1つのサインを約1年をかけて運行しますが、
魚座の運行の場合は、例年よりも長く運行をしていたことが分かります。

木星にとって魚座はオウン・サインで、土星が水瓶座を運行している間、
海王星とともに魚座を運行していたことで、
現実的にも、非現実的にも、魚座のエネルギーを拡大させていたのです。

その頃とは打って変わって、現在は土星が海王星の働きを抑制していますが、
06月30日から土星は逆行を始め、海王星は07月02日から逆行を始めましたので、
魚座の意識とエネルギーの見直しが今年いっぱい進むことが考えられます。

土星は、8ハウスのハウスルーラーであり、「自我意識の喪失と再生」に関して強い権限を持ちます。

今回の蟹座新月では、
12ハウス@蟹座の金星とトライン(120度)のアスペクトを形成するとともに、
10ハウス@牡牛座のMCとはセクスタイル(60度)のアスペクトを形成しています。

土星の金星に対しての働きかけは、
新月が持つ「無意識の働き」に対して、受容的であるように働きかけています

その結果、これまで見て見ぬふりをしてきた、「自分自身の内なる声」に意識を向け、
恐れや不安を抱えながらも、内面の奥へ奥へと意識を降ろしていくことで、
徐々に現実的な安心感が生まれて来る
ことを表しています。

一方、海王星は、
10ハウス@牡牛座の天王星とセクスタイル(60度)のアスペクトを形成しています。

火星と同様に、天王星は牡牛座で品格/品位を落します(フォール/下降)。

海王星が魚座の終盤の度数を運行しているように、
天王星も牡牛座の終盤の度数を運行してはいますが、
完全に牡牛座を抜けるのは、2026年04月26日です。

また、冥王星は2024年09月02日~10月12日の約1ヶ月の間に、一時的に山羊座に戻り、
魚座の海王星を頂点とした、
牡牛座の天王星と山羊座の冥王星とミニトライン(小三角)が復活します。

今回のトランスサタニアンによるミニトラインは、この1ヶ月の間で終わってしまいますが、
頂点が海王星であり、魚座の意識をどのように持つべきかが重要となります。

このミニトラインが形成される約1ヶ月は、
トランスサタニアンの3天体がすべて逆行している中で形成されます。

水の意識が土のエネルギーに潤いを与えるトランスサタニアンのミニトラインは、
「自分の無意識」をどのように整えるか、ということが重要です。

今回の蟹座新月では、魚座が8ハウスと重なり、新月は12ハウス@蟹座で起こっています。

水星を除いた天体が地平線より上のハウスに集中していることと、
牡牛座のMCとは対極の4ハウス@蠍座には天体が位置していないことで、
集団的無意識に刺激されながら、自分の無意識にアクセスしていく流れがあることが暗示されています

海王星は、魚座の最終度数にあり、土星による抑制の働きがあることで、
意図的に自己内面へと意識を向けることを安全に取り組める状態になっています。

土星が魚座を抜けた後、海王星は単体で魚座を運行することになりますが、
その際は、もはや「大衆的な幻想」や「教え込まれてきた信念」から脱却していることが必須となるでしょう。

大衆意識や集団意識は、煽動や洗脳などの「行動心理学」を用いた誘導によって操作されます。

そのため、土星が魚座を運行している間に、
私たちは幻想から目を覚まし、自分の意志に目覚める必要があるのです。

どの時代もそういった要素はありましたが、
天体の運行から見て、現代の人類の一斉の「意識変化」は、歴史的な渦を起こすと思われます。

この渦の中に入っていくことを躊躇うことも、
自分の内面に深く潜っていくことを躊躇うことも大切です。

ですが、いつかは踏み出さなければいけません。

「今と違う世界」を選ばない選択をしても、
幻想的な安心・安全な暮らしを再現することはできません。

時間は不可逆的だからです。

「自分にとって必要な選択」の重要性に気付いた時、
私たちは自分ための勇気を出すことができます。

行動のタイミングの差は、自分との関係性の違いでもあります。

自己肯定と自己否定は、どちらも重要な視点・体験をもたらしてはくれますが、
「望ましい現実」を実現するためには、自己肯定を選ぶ必要があります。

こういった内的・個人的な学びを深め、現実に対して意志を貫くことができるか否かで、
「多極化」が進んでいきます。

それは「自分の行動の結果を収穫する」という自然な流れ・因果であって、
「差別」や「エコヒイキ」ではありません。

これが巷で盛んに議論されている、「目覚め」や「覚醒」といった言葉の本来意味するところの、
「自立と理想の共存」、つまり、「風の時代」や「水瓶座の時代」に向けられたメッセージです。

土の時代には相応の経験があり、風の時代にもまた、相応の苦労や受難があるでしょう。

ただ、一足飛びに物事を進めることはできませんし
、基礎工事が完了していないうちに、上物の建物を立てることはできません。

海王星の魚座の運行は、集団的無意識の強大で、
且つ、底知れぬ引力・魔力の恐ろしさを知ることと同時に、
私たちが自分自身の無意識と繋がり、
集団的無意識を超えた、超意識へと意識を向けるための「通過儀礼」なのかもしれません。

話が飛躍しましたが、
海王星が天王星とセクスタイルのアスペクトを形成していることの意味は、
「結果は自ずと出る」のだから、今は内面と向き合うことを徹底し、
自らの意志で自我意識を変容することを決めることを促している、と言えるでしょう。

ですから、無暗やたらに未来を悲観視すべきではありませんし、
また、現状を絶望視すべきではありませんし、
そして、過去を美化すべきではないのですね。

7ハウス@水瓶座の冥王星R:【】

今回の蟹座新月では、冥王星は逆行中で、
DSC(西の地平線)に限りなく近い配置にあります。

水瓶座は、土星と天王星をルーラーに持ち、
土星は8ハウス、天王星は10ハウスに位置しています。

土星自体は逆行中で、天王星は牡牛座でフォール(下降)の品格/品位を持ち、
そして、冥王星も逆行中ということで、進展のスピードが遅くなることを表しています。

水瓶座が7ハウスと重なる時、他者(7ハウス)が縁やトラブルをもたらす、という象意を持ちます。

冥王星は、火星や土星と同様に、マレフィック天体(凶星)ですので、
「目の前の他者を、信用に値する人間かどうかを見極めること」が重要であることを伝えています。

冥王星は蠍座のルーラーで、蠍座は4ハウスと重なっていますので、
誰かと相対した時、心の中に違和感やざわつきが生まれる場合は、
警戒心を持つ必要があることを訴えています。

なぜ、冥王星がこのようなことを伝えているのかと言いますと、
蟹座から獅子座の季節は、陽のエネルギーが弱まり始めることで、
「間(魔)に入られる体験」が起こりやすいからです。

いつの時代も「詐欺」にまつわる事件やトラブルは絶えませんが、
インターネットが普及し、誰もがスマートフォンやタブレット、PCを持ち、
仮想世界に意識を向ける時間が長くなってきたことで、
「生ものの対話」や「対人関係の距離感」に対する感度が鈍くなっていることで、
今度は、オンライン上で「嘘を見抜くこと」が試されるようになってきました。

水瓶座はテクノロジーを象徴するサインでもありますので、
今回の蟹座新月では、「バーチャルな相手との対話」において、
あなたの意識と心を脅かす悪意の他者に対して警戒すべきである、ということを冥王星は伝えているのです。

冥王星は逆行中であり、再び山羊座に戻ろうとしている流れにありますので、
「信用」と「信頼」を向けるべきは、まずは「自分自身であること」を伝えるために、
目の前にそういった悪役を配置する、というシナリオがある、といったら伝わりやすいでしょうか?

今回の新月では、「自分と向き合うこと」が強調されていますので、
かに頼ったり、依存したり、同化したりする、
私たちの「未熟さ」や「愚かさ」、
そして、「自分の力を侮っていること」に対する内省が促されている
と言えます。

あなたの前に現れる人が、絶対にあなたに何かしらのギフトを与えている!と言うつもりはありません。

ただ、日々生きている中で、
何を重視し、何を優先し、目の前の人から何を学べるだろうか、という意識を持つことは、
自分自身と他者を尊重することに繋がります。

それこそが、水瓶座の意識であり、
自分の中にある創造性を呼び覚まし、他者の能力を引き出す「友人愛」です。

是非、あなたが悩み、苦しみ、安らぎを欲しているように、
他者も同じように葛藤や受難を経験していることを頭の隅に置きながら、
信頼すべきは、あなた自身であることを忘れないでください。

蟹座新月は、これから外面の世界で陽のエネルギーが陰っていく中で、
私たちの内面に蓄えられた陽のエネルギーを使い、
世界を照らさんばかりの意識で現実創造をすることが、冬至までに私たちに与えられた役割です。

やはり、始めるべきは、
心にどのような想いが漂い、どのような想いが隠れ、
どのような想いで自分自身を縛っているのか、を見ていくことが最優先的に必要になります。

これは、私たちが自堕落になったなら、
他力本願だけで生きていく道しかない、と思い込んでしまうか、
それとも、一時的に自信を失っても、
自分を愛すること・尊重すること・肯定することを失わなければ、必ず再生・復帰できる、
という分かれ道のどちらかを選ぶことができる、という気づきです。

今回の新月に限らず、「自分を最も尊敬すること」を忘れないでくださいね!

2024年07月22日:太陽の獅子座イングレス

ここでは、太陽が獅子座に入った瞬間のホロスコープから、太陽の意図を受け取りたいと思います。

蟹座新月から山羊座満月の流れで、
太陽が獅子座に入ることで「明確になる意志」とは何か、という観点で、簡易的なリーディングをお届けします。

太陽の獅子座イングレスの意図

山羊座満月の翌日に、太陽は蟹座から獅子座に移動します。

06月21日の夏至点において、陽のエネルギーは弱まり始め、
陰のエネルギーが強まり始めているわけですが、
季節と暦には、「現実化までのタイムラグ」があるために、
体感的には獅子座の季節が最も暑い季節となります。

今回の太陽の獅子座イングレスのホロスコープでは、
太陽は9ハウスに位置し、月は3ハウスに位置しています。

太陽は9ハウスでジョイの状態となり、月は3ハウスでジョイの状態となります。

そのため、太陽の獅子座イングレスは、
未来(太陽)と過去(月)を向かい合うため、「真理の扉が開く配置」と表現することができます。

古典的には、3ハウスは、「女神の部屋」と呼ばれ、9ハウスは、「神の部屋」と呼ばれます。

天体のオウン・サインではなく、
特定のハウスでジョイとなる時、天体の働きは現実的・精神的に強い影響力を持ちます。

山羊座満月の翌日ですが、月は運行スピードが早いため、
太陽とのオポジション(180度)の関係は解除されています。

その代わり、太陽は、水瓶座で逆行中の冥王星とオポジション(180度)を形成しています。

獅子座は、自己を高めることで、
リーダーシップが高まり、カリスマ性や影響力、求心力を持たせるサインです。

一方、水瓶座は、自己と他者の両方を尊重し、横並びや横の繋がりを重んじ、
特定の誰か(リーダー)に従うのではなく、相互扶助の意識を強めるサインです。

太陽は獅子座でドミサイル(定座)であることに加え、
9ハウスでジョイの状態にあり、ASCが射手座に位置していることで、
自己探求や自己追究を推し進める強さと勢いがあります。

射手座のルーラーである木星は、
7ハウス@双子座に位置し、月とはトライン(120度)のアスペクトを形成しているとともに、
ノード軸に対して調停のアスペクトを形成していますので、
間接的に、太陽と月の仲介役としての立場を担っていると言えるでしょう。

一方、月は3ハウスでジョイの状態であることに加え、冥王星からのプレッシャーを受けています。

水瓶座のルーラーである土星は、4ハウス@魚座に位置し、逆行中で、
天王星は6ハウス@牡牛座に位置しています。

太陽と月のエネルギーの違いには優劣はありませんが、
太陽が獅子座を運行する間、どのサインよりも太陽は力強くなります。

MCは、11ハウス@天秤座に位置し、
土星とはクインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成しています。

太陽の意図は、一貫して自己探求・自己追究にありますが、
これを俯瞰して表現すると、「雑念や不安を燃やし尽くすほどの意志が未来と理想を実現させる」となるでしょうか。

雑念や不安は、常に自我意識が生み出します。

そのため、自我意識を変容・再生させることが鍵となるのですが、
この鍵は、パート・オブ・フォーチュンが8ハウス@蟹座に位置していることで表されています。

蟹座の新月図では、
パート・オブ・フォーチュンは獅子座@1ハウスに位置し、ASCとコンジャンクションしていましたね。

太陽の獅子座イングレスでは、
自我意識が持つ「過去性(の記憶・思考・感情)」をリセットすることが、
自己探求・自己追究に含まれているのです。

この鍵は、心を象徴する月が握っています。

ですので、山羊座満月を迎えた後に始まる獅子座の季節には、
私たちは夏に浮かれ、騒ぐだけでなく、「自分を生きる価値」を体感したくなるはずです。

ドラゴンヘッドは5ハウス@牡羊座に位置していますし、
火星は牡牛座から火星に移動し、他者との対話の中で変化が生まれることを暗示し、
木星がその変化を後押ししていきます。

水星と金星は、乙女座へと向かい、太陽からどんどん離れていきますが、
太陽の意図を実現させるべく、水星と金星は先回りをして、
獅子座の季節の後の、乙女座の「調整と浄化」の季節のための準備をしていく流れにあります。

蟹座新月で、私たちが内面に向き合うことで、
外面の世界に自分に体験させたい「何か(動機・目的)」が徐々に明確になっていきますが、
すべて自分1人で完結しなければいけない、ということではありません。

太陽が獅子座を運行し始めた後も、
私たちは必ず他者の力を必要としますし、他者も私たちの力を必要とします。

ただ、重要なことは、「自分という存在の優先順位と重要度を変えないこと」を貫くことです。

太陽の獅子座イングレスのホロスコープからは、
「過去に思い描いたセルフイメージ」が自然と実現されることや、
未来や過去など関係なく、「今できることに邁進する中今の境地」を体験し
不安や恐れ、リスクやデメリットの一切を払拭し、
好奇心と探求心を超えた感覚を感じようとする姿勢が、
より善い現実を創っていくこと
を伝えています。

蟹座新月のホロスコープ・リーディングで、
太陽の獅子座イングレスのホロスコープについて触れた理由は、
私たちの内面には、必ず「自分だけの喜び」を想起させる種や素材、原石がある、ということをお伝えするためです。

12ハウスで起こる蟹座の新月は、不明瞭で、不安定な精神状態に陥りやすいため、
少し先の未来を描くお手伝いができればと思い、
獅子座の季節までの間、内なる希望と目的を持つキッカケとしていただければ幸いです。

2024年の太陽のサイン移動のスケジュール

今更ではありますが、今後の太陽のサイン移動のスケジュールをお伝えします。

  • 2024年07月22日:獅子座イングレス
  • 2024年08月22日:乙女座イングレス
  • 2024年09月22日:天秤座イングレス
  • 2024年10月23日:蠍 座イングレス
  • 2024年11月22日:射手座イングレス
  • 2024年12月21日:山羊座イングレス:冬至

2024年・年間の新月・満月カレンダー

毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングと、
毎月の天体の運行の巡りでは、年間の新月・満月のスケジュールと、主要な天体の動きをお伝えします。

以下の表は、今年2024年の新月・満月カレンダーです。

約2週間毎に新月・満月が巡ってきますが、
忙しさからすぐにタイミング・日付を忘れてしまいますので、ご活用ください。

蟹座新月:自分に理解を示すほどに人生は明るくなる

今回の蟹座新月は、七夕の前日に起こります。

本来の七夕は、お盆が明けた08月20日頃であるため、
太陽暦(グレゴリオ暦)と太陰太陽暦(おしくは、和暦)の暦と実際の行事にはタイムラグがあります。

次回解説予定の山羊座満月は、本来のお盆の満月の後に起こり、
日本古来の「祈り」や「死者への弔い」などが関係すると言われています。

山羊座は蟹座とセットで考えるべきサインで、
水のサインは、土のサインによって受け止められることで、
具体性や現実性を持ち、内なる想いを具現化することができます。

今回解説した新月図のメッセージは、
誰でもない、「自分自身の内面に潜っていくこと」が「自己理解」であり、
「世界への理解を示すこと」である、ということでした。

心や無意識は、目に見えず、物質次元には有るとは言えず、
私たちは視覚に依存して生活を営んでいますので、
もしかしたら、非物質世界は「闇の世界」と言えるかもしれません。

もちろん比喩ではありますが、
五感を用いずに、現実的(3次元的)な解釈に依存せずに、
私たちが肉体を以て非物質世界を完全に掌握することは不可能ですし、その必要はありません。

それよりも、私たちが人生を生きている限り、
私たちが最も責任と理解を持つべきは、私たちの内面であり、心です

心は日々移り変わり、常に「安らぎ」を求めながらも、
外界からの刺激や影響、介入を受け止めながらも、
「自分とは何者か?」という命題を抱えているのですから、
「世界の真実」という深遠な謎を究明するのは至難の業です。

だからこそ、私たちは自分1人だけで世界や歴史を作っているわけではなく、
他者と繋がり、次世代に意志を託しながら、今日まで人類史を築いてきました。

そんな大それたことをしているつもりはない、とほとんどの人が思うはずですが、
そもそも、使命感や責任感を持たなくても、私たちは誰もが全体性に貢献しています

もし、誰かの力になりたい、世界貢献をしたい、と願われる瞬間が生まれたら、
是非、自分自身を受け入れ、自分自身を活かし、
自分自身を愛することを深めることを追求・追究してください。

あなたがご自身を愛するほどに、あなたが世界を温かくも深いエネルギーで包み、
回り回って、あなたのエネルギーを得て安らぎを得る人が必ず現れるのですから。

12ハウスは「救済」の場所でもあります。

「救済の心」を自分自身に与えることは、
イコール、世界を救済する可能性・確率を増やすことになります

こんな難しいことを考えずとも、世界には調和のエネルギーが既に存在しています

そのエネルギーに繋がるには、私たちが自分自身の心を整えることが必要になります。

自分自身に優しくなれる時、世界が優しく感じられる。

そのことを知るために、私たちは蟹座新月からメッセージを受け取るのかもしれませんね。

今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

次回の「2024年07月22日:今年2回目の山羊座満月のホロスコープ・リーディング」でお会いしましょう!

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