日本では日常生活のなかに占いは溶け込んでいますよね。テレビ・雑誌やインターネットでも占いは簡単に確認することができるので、その日の運勢や悩みごとの解決策を求めてチェックされる人もいるのではないでしょうか。
また、悩みごとが深い時や遊び感覚で占い師による本格的な占いを体験される人もいるでしょう。
そんな占いが「当たる」と思ったことはありますか?全然情報を伝えていないのに当たっていたら、とても驚きますよね。
もしかすると占いは絶対に当たると信じて振り回されてしまっている人もいるかもしれません。
占いはなぜ当たるのか。占いが当たるからくりに注目して解説していきます。
占いはどうして当たる?
テレビ・雑誌・ネットの占いや占い師による本格的な占いは、本当にその結果は当たっているものなのでしょうか?
「当たってる!」と思っているその占い結果はもしかすると当たっていないかもしれませんし、当たっているかもしれません。
そもそも、なぜ占いは当たるのでしょうか。
占い師は誰でもなることができる
占い師として占いをすることに免許や資格は必要ありません。特別な力が必要というわけでもありませんし、タロットなどの占いの道具を使えなければいけないというわけでもありません。
有名な占いの館や人気の電話占いなどに所属している占い師の場合、面接やオーディションなどによる厳しい審査や模擬鑑定を通った占い師のみが在籍しているのでまったく占いができないということはないということが考えられます。
しかし、悪質なサイトや個人で活動をしている占い師のなかには占い師を名乗っているだけの人物もいます。
つまり、占い師と名乗っているから、占いが当たるわけではありません。
また、占い師とは相性もあるので本当に当たると言われている占い師の占いが当たらないと感じられることもあります。
霊能者と占い師について
霊能力といった特別な力を持つ人のことを霊能者と呼ぶことがあります。この霊能者が占い師として活動をされていることもあります。
そして、占い師=霊能者ではなく、占い師のすべてが霊能力や特別な力を持っているわけではありません。
霊能力がなくても心理学的なテクニックや会話術によって、あたかも特別な力があるようにみせることも可能となっています。
もちろん特別な力や霊能力と呼ばれる不思議な力を持っている霊能者もいるでしょう。
心理学を応用して信じ込まされている
テレビ・雑誌やネット占いの場合、占い師と直接会話することはありません。
占い師と直接会話をする本格的な占い鑑定の場合、心理学を応用する・心理学の考え方を使うことによって相手を信じ込ませる・信頼を得るという占い師もいます。
まるで当たっているかのような会話や言い当てているかのようなアドバイスをくれるので、この占い師は当たっていると思い込んでしまうことがあります。
特に深い悩みや不安を抱えている時、まるですべてわかっているかのように言葉をかけてくれる人がいれば信じてしまうこともあるでしょう。
心理学的な会話術やテクニックを用いるのは悪いことではありません。しかし、信じ込みすぎてしまわないように、そういったテクニックがあるということは知っておくのがおすすめです。
経験・実績から傾向を導き出している
経験豊富な占い師は、それだけ多くの人たちを占ってきているという実績があります。有名な占い師や人気の占い師であるほど、数多くの占い鑑定を経験してきていることでしょう。
そのような経験のなかで、おおよその傾向を把握されていることが考えられます。○○という悩みを持っていて、○○という運勢であることから、○○というアドバイスが良い…ということが導き出されるのです。
ただ、この経験から導き出された結果は当たっていることもあります。多くの相談を聞いてきた経験や知識があるからこそのアドバイスなので、参考になることでしょう。
悩みがあるから結果を信じたくなる
そもそも占い師に占いをしてもらいたい時というのは遊び半分ということもあるかもしれませんが、本気で悩みや不安を抱えているからこそ相談するということもありますよね。
悩み・不安を抱えているからこそ誰かにその気持ちを聞いて欲しい、わかって欲しいという状況になっていることがあります。
心が弱ってしまっているとき、とにかく自分以外の誰かに悩みや不安をわかって欲しいと思っているときに占い師に良い結果を伝えられると、その結果を信じてしまいたくなるものです。
占いの結果は悩みを解決するためのヒントとなるものです。ただ占いの結果を信じるだけで、何も行動をしないと当たらないという結果になることもあります。
占いが当たると信じてしまいやすい
- 過去に占い師の占いが当たったことがある
- 自己肯定感が低い
- 純粋・素直な性格をしている
- 周りに理解者がいない状態にある
- 占いが当たることに固執している
このような人は占いが当たると信じてしまいやすいと言われています。
占いは当たるも八卦当たらぬも八卦と言われるように、楽しめる範囲で利用して悩みを解消することに活用している人も少なくありません。
占いが当たると信じやすい人は頼りすぎない・当たることもあるけど当たらないこともあるということを念頭に置いて占いの結果を楽しみましょう。
当たるまで占い師に相談している
占いは現状から導き出された未来のことを導き出していることが多いので、今の行動を変えることができれば悪い結果であったとしても変えていくことができる可能性があります。
しかし、悪い結果が出たときに、それを信じることなく良い結果や自分が当たっていると思う結果を言ってくれた占い師に出会うまで相談をするという人もいます。
占い師は最悪な結果が出た時、そうならないためにどうすればいいのかアドバイスをしてくれます。それをきちんと行動に移すことができれば、未来も変化していくことでしょう。
しかし、最初から良い結果しか信じたくないという人もいるのです。ただ、良い結果であってもアドバイスを参考に行動をしないと良い結果の未来にならないこともありますよ。
複数の占い師が同じ結果を言う
統計的な占いで結果を出したとき、違う占い師に相談したとしても同じ結果が出ることがあります。言い方やアドバイスの仕方が違ったとしても、○○のある人は○○のようになりやすいといったようなことが導き出されるので、似たような結果やまったく同じ結果が伝えられることもあります。
複数の占い師に同じ結果を言われると当たっていると思うかもしれません。
また、どの占い師に相談しても絶対に○○という結果になると思い込んでいると、そのような結果が引き寄せられることもあるのです。
○○という良い結果が出たから何もしなくていいというわけではありません。その良い結果になるために、どう行動すればいいのか占い師にアドバイスしてもらうのがおすすめです。
そして、きちんとアドバイスを参考に行動してみてください。
本当に当たる占い師がいるから
様々な心理学的なテクニックなどを使って当たっているように信じ込ませる、信じることができそうな結果を伝える占い師もいますが、本当に当たる占い師もいます。
しかし、誰かにとって本当に当たる占い師であったとしても、あなたにとては当たる占い師ではないということもあります。
それは、占い師にも相性があるからです。相性が合わない占い師に相談すれば、どれだけ当たると評判の占い師でも当たらないという結果になることがあります。
当たる占い師でも説明が下手だったり、難しい言葉を並べたりする占い師だと当たっていないと感じることがあるかもしれません。
あまり占いに慣れていないという人は、口コミなどで説明が上手い・初心者でもわかりやすかったと評価されている先生を選ぶと良いかもしれません。
占いが当たるからくり4選
占い師が当たる占いと信じさせるために使うからくりとして代表的なものをご紹介します。当たる・当たっていると思わせるようなテクニックがあるということも知ることで、占いを楽しむことができるようになりますよ。
①バーナム効果
星座占い・誕生日占い・動物占い・血液型占いといった占いで「当たっている」と感じたことはありませんか?
例えば血液型が○型だから性格が○○というような占いは当たっているかも!というように感じやすいですよね。
そういった実は誰にでも当てはまりそうな曖昧な事を自分や自分が持つ特徴がある集団にだけあてはまる事だと捉えてしまう現象をバーナム効果と呼びます。
「あなたは○○だから~」「あなたたちは○○で~」というように、曖昧なのに誰かや自分が属する集団が当てはまることのように伝えられると、信じてしまいやすくなると言われています。
また、そういった言葉を占い師などといった信頼できそうな人に言われるとよりいっそう信じたくなってしまうようです。特にその内容が良いものであると、当たっているかもしれないと思うようになるようです。
このように相手の信頼を得るために、まるであなたにだけ当てはまっているかのように伝えるような方法を用いる占い師もいます。けれど、噛み砕いてみると意外と誰にでも当てはまることを言っていることがあるので、聞いたことをそのまま受け取るのではなく考えてみることも必要ですね。
②コールドリーディング
下調べや事前情報がないまま、あなたが発した言葉や仕草・立ち振舞・目の動きなどの状態から、情報を引き出す方法がコールドリーディングです。誰にでも当てはまるような質問を繰り返して、曖昧なことをもっともらしく伝えてきます。
まるで当てはまっているかのように話をするので、当たっている・見透かされていると感じてしまいます。
③ストックスピール
コールドリーディングのテクニックや基本と言われているのがストックスピールです。誰にだって当てはまるようなことを、まるで本質を見透かしたかのように伝えることで信頼を得ることを意味します。
自分のことをわかっている・理解していると感じると、信じてしまいたくなるので占い師のなかにもこの手法を使う人がいます。
④ホットリーディング
コールドリーディングは事前に情報を得ない方法ですが、ホットリーディングは情報を集めてから相手が望んでいる話題などを出して信頼を得る方法です。
占いにおいて事前に情報を調査しているというのは偽物の占い師である可能性が高いです。もしくは、占い師同士で情報の交換を行っていることもあります。
伝えていないことを言い当てられる占い師もいますが、怪しい占い師の場合は情報を得ることで信頼を得て信じ込ませることもあるので注意してください。
本当に当たる占い師は存在するの?
本当に当たる占い師は少ないですが、まったくいないというわけではありません。
占い師の占いが当たる・当たらないは相性も関係しているので、探すのは大変かもしれません。
無理に当たる占い師を探すのではなく、占いの結果をありのまま伝えながら、良い悪い結果どちらであっても、きちんと客観的にアドバイスをしてくれる占い師に相談するのがおすすめですよ。
また、他人が当たらないという先生だったとしても自分が当たる・相性が合うという先生に相談するのも良いですよ。
占い師は嘘をついているの?
真実をありのまま伝えてくれる占い師もいますが、信頼を得る・何度も鑑定に訪れるように嘘をついて信頼を得ようとする占い師もいます。
良い結果だけでなく、悪い結果もきちんと伝えてアドバイスをしてくれる占い師に相談してみましょう。
ポジティブになってほしくて良い結果だけを伝えてくれる先生もいます。気分が落ち込んで辛いときなどはそういった先生に相談するのも良いですよ。
悪質な偽物占い師には注意する
ただ、悪い結果だけを伝えて不安を煽るような占い師に相談するのはおすすめできません。
心理学的なテクニックなどを活用して、信頼を得て何度も通うように・何度も鑑定を受けるように仕向けてくることもあるので注意してください。
- 大手占い館や有名な電話占いを利用する
- 在籍している占い師の口コミ評価をチェックする
- 事前に鑑定料金が確認できる
- 高額すぎる鑑定料を請求されない
本格的に占い師に相談する場合、このようなことを確認してから占いをしていただくのがおすすめです。
当たる占い師は鑑定料金が高いというイメージがあるかもしれませんが、そうとは限りません。安い鑑定料金でも相性が合う先生であれば当たることもあります。
【まとめ】占い師を理解して上手く利用する!
当たらない占い師、あたかも当たっているようにみせる占い師なども存在しますが、本当に当たる占い師もいますよ。
占いはどのような占術を使うのか?どんな特別な力があるのか?ということに注目しがちですが、心理学的なテクニックや会話術を取り入れている人も多いです。
それは悪いことではありません。ただ、信じ込ませる悪質な占い師もいるので注意しましょう。
占い師は様々な心理的テクニックや会話術などを駆使しているということを頭の片隅に置きながら、悩みや不安を解消することに上手く利用していくのがおすすめです。
占いを信じ込みすぎないように、楽しく上手く悩みや不安・モヤモヤの解消に活用してみてください。
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