世の中には悩みが存在しますが、心理学の力で解決ができます。
悩みにはネガティブな感情が原因となっているのです。
プライミング効果という心理学用語を知っていますか。
これは、無意識に影響を受けている現象です。
この効果は企業のマーケティング活動でよく使われていますし、商品を直接アピールせずに消費者に商品を想起させることができるのです。
導入としては色々と長くなりましたが、プライミング効果の定義と意味を次の章で見ていくことにしましょう。
プライミング効果とは
プライミング効果とは何なのでしょうか。
ますは意味から解説します。
プライミング効果とは先に何らかの刺激を受けることで、無意識のうちに行動が影響されるという意味です。
誰もがプライミング効果を受けているので、当事者それをプライミング効果だとは意識しているケースはほとんどないのです。
先行学習や記憶課題が後続学習、あるいは記憶課題の成績に無意識に影響を与えている状態をプライミング効果と言います。
先に見聞きする内容がプライムと言い、影響を受ける後続の課題をターゲットと言います。
プライミング効果は、概念的には促進的影響も抑制的影響も含めて用いられているので、元来は促進的に及ぼされる影響を指していたのです。
単語や概念が互いにネットワークを形成しているので、例えば、赤というワードからりんごやいちごのイメージが浮かびやすくなっているのです。
指導法では、先に手本を示すことで、学習効果の向上が見られます。
意識することはないと思いますが、プライミング効果は至る所に現れているのです。
意思決定は自由に行われているのではなく、事前に見聞きした情報がその後の判断に影響を与えているということです。
プライミング効果を分かりやすく解説！10回クイズが代表例
10回数クイズというものがあります。
プライミング効果では有名です。
単語を10回言ってもらい、10回言わせた後に言い間違いをしやすい言葉を質問するゲームです。
ピザと10回連続で言ってもらいます。
その後、指で指し、肘だと誰でも分かることですが、膝と言ってしまうのです。
無意識のうちにその言葉から連想した答えを言ってしまうのです。
10回クイズに引っかかってしまう人はこの心理効果にまんまとハマってしまっているのです。
プライミング効果には二つあります。
直接プライミング効果と間接プライミング効果というものがあります。
プライミング効果を使えば、人を操るのは簡単だということがお分かりいただけましたか。
世の中の人は人に操られながら生活していますし、見たり聞いたりしたことに影響を受けています。
人の行動を操るのは意外と簡単なことで難しいことでないのかも知れませんね。
これが心理学の力です。
10回クイズもプライミング効果に基づくものだったのです。
勉強も脳に繰り返しの刺激を与えた結果なのです。
プライミング効果の発揮は連想から起こるのです。
プライミング効果の種類
プライミング効果には2種類のタイプがあります。
プライマーとターゲットが同じ直接プライミング効果とプライマーとターゲットが異なる間接プライミング効果というものがあります。
プライマーとは初めに与えられる刺激のこと言います。
後に与えられた刺激のことをターゲットと呼びます。
人は自分の行動を自らが決定していると思われがちですが、プライミング効果によって動かされた結果の可能性もあります。
先に見聞きした情報によってその後の情報や行動が影響を受けてしまう現象をプライミング効果と言います。
プライミング効果は日常生活でも役立ちます。
何気なく考えたり、行動していることも知らず知らずのうちに影響を受けているのです。
なぜプライミング効果が起こるの？
連想が脳の働きにより、起こるのがプライミング効果です。
事前に情報を与えることで、相手を誘導するのです。
私達の脳内には沢山の情報が蓄積されています。
その情報が関連しているもの同士が一つずつ結びつき、単語や概念が互いにネットワークを形成しているのです。
普段の私達は、意志や判断を意識的に決めているようですが、実は無意識のうちに顕在意識が働かないところで関連した概念などが引き出され、意思決定が行われているのです。
意識の9割は無意識とよく言われますが、自分が思っている以上に人は無意識に支配されているということが分かるのです。
先に得た情報で無意識のうちに起こるのがプライミング効果なのです。
プライミング効果の論文・実験
日本で最初に間接プライミング効果の論文を出した太田信夫教授によると、直接プライミングは、同一のプライマーとターゲットが刺激の処理を促進する効果だと言われています。
プライミング効果の実験には、クッキーを使ったものがあります。
2つのグループにクッキーを食べてもらいます。
1つのグループには芳香剤の匂いがする部屋を用意し、もう一方の部屋では、無臭の部屋を用意しておきます。
実験結果から、芳香剤の匂いがする部屋では、クッキーを食べた人が無臭の人の部屋よりもきれいに食べました。
もう一つ実験を行いました。
2つのグループに歩く練習をしてもらいます。
1つのグループには何も伝えず、もう一つのグループには、物忘れなどの高齢者をイメージする単語を読んでもらいます。
実験結果から、どちらの実験もなぜそのような行動を取ったのか分からない程でした。
この実験からも分かるように、プライミング効果は無意識に行動や心理に影響しているのです。
プライミング効果の例
プライミング効果の例としてはビジネスにも活用されています。
カジノなんかはその典型的な例で至る所にプライミング効果が仕込まれています。
カジノでのコインの音のジャラジャラや金色のベルが鳴り響いたり、ベル以外にも金色の光る物が数多くあります。
あれはプライミング効果の一例です。
カジノではお金を沢山使う場所だという錯覚を起こしてもらい、意志に作用するように仕組んでいる訳です。
そのカジノの仕組みに利用されてしまい、お金を使ってしまうのです。
カジノという場所では勝負の場所という錯覚が起こります。
関係のない理由を正当化するにはちょうどいいのです。
プライミング効果が上手く組み込まれている事例です。
プライミング効果の例【恋愛】
プライミング効果は恋愛でも使えますし、心理操作が可能です。
プライムとは第一のという意味がありますから、先に与えられたプライマーと呼びます。
後の刺激はターゲット言いますし、無意識に影響が出る現象です。
人は評価されると嬉しいですし、評価されるものに注意を惹かれるという性質があります。
デートの場所に映画を選ぶのもプライミング効果の例です。
デートの終わりに告白することでプライミング効果の使用と言えるでしょう。
デートプランをプライミング効果を使って成功に導く方が楽しくなるでしょう。
プライミング効果の日常例
プライミング効果は日常でも使われていますし、メディアの広告も実生活で使われている一例です。
勉強にも使用されていますし、集中力を挙げるためにプライミング効果の使用が良いとされています。
日常にも心理学を取り入れ、人生を有意義に過ごしましょう。
試験勉強に有効なので、単語暗記などにもプライミング効果は使えます。
日常に大いに使えるメソッドですので、これを利用しない手はありません。
プライミング効果による影響を受けていることを気にしていなくても、我々は予め触れた言語情報の影響を受けているのです。
それは意識ていなくて、無意識に受けているのです。
すなわち、影響を受けた事実に気付かないのです。
自由な発想をしているつもりでも、それは無意識のうちに情報の影響を受けているのですから、不思議なものです。
プライミングの活用例
自分の口癖を変えるのに役に立つ
プライミング効果は口癖にも役立ちます。
見た人にいいイメージを持ってもらったり、誘導にも役立ちます。
ポジティブ思考にも効きますし、面倒くさいという口癖を改善する一助にもなります。
ポジティブな口癖を身に付けておけば、プライミング効果がいい作用を起こし、習慣にも取り入れられ、無意識に吸い込まれます。
口癖を変えるだけなら楽ですし、簡単にできそうですよね。
マーケティングにプライミング効果を活かす方法
マーケティングにプライミング効果を使用する方法は、商品に関すること顧客に想起させることが重要です。
商品のことを考えてもらう手段として、顧客にアンケートを送ります。
その商品に関連するワードを取り入れることで、顧客は興味を持つことができます。
ビジネスでも商品に関する説明を繰り返すことで興味を持ってもらえるようになります。
外部刺激により、無意識に影響を与えることができるので、プライミング効果の特性を活かして行うことが可能です。
集中力アップに効果的ですし、ご褒美効果で集中できた時に条件達成などすると良いでしょう。
目標達成にも効果が抜群なのがプライミング効果ですので、目標達成という段階をクリアしていくとやる気も出るのではないでしょうか。
良いプライミング効果を得られるように、工夫してビジネスやマーケティングに活かしていきましょう。
まとめ
プライミング効果を説明しましたが、いかがでしたか。
プライミング効果は凄いですよね。
本人の自覚無しで経験などが影響しているので、驚きですよね。
マーケティングやビジネスなど、色々な場面で使われているので、先行する情報の影響力には驚きますよね。
意識のうち9割は無意識なので、気づかないうちに自己の意識が決定されているのです。
直接関係ない日常の手がかりであっても、商品購買には影響を与えているのがプライミング効果です。
予め存在する情報ソースには、影響力がありますし、後の考えや行動に作用するのです。
これがプライミング効果であり、あからさまに意識しなくても潜在的に脳裏に残っているため、行動や考え方に影響を及ぼすのです。
プライミング効果から、意識下に形成される観念や情報から影響を受けているということがよく分かると思います。
無意識のうちに何らかの刺激を受けているのです。
それの情報刺激が我々の思考形成や行動に影響を与えているのは言うまでもないです。
プライミングは呼び水という意味ですし、プライミング効果は昔は商売によく使われてきましたし、使っている人は自覚がないのですから、無意識のうちに行っていた訳です。
プライミング効果がいかに凄いか分かっていただけましたか。
人の行動の9割は操作されているというように、無意識下で行われているのです。
五感の刺激でも効果があり、無意味な情報にあえて意味を持たせるのです。
日常生活からビジネス面まで幅広く使用され、知らず知らずのうちに多くの人がプライミング効果を体感しています。
プライミング効果が影響を及ぼす範囲は非常に広く、反応速度や発想だけでなく、我々の意志や行動にまで影響を与えているのです。
誘導に振り回されないためには、自分の時間を取り戻し、見つめ直すことが大事です。
正しい情報を取捨選択し、吟味することが有効な手なのです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これらの情報が皆様の何かのお役に立てば幸いですし、これ以上の喜びはございません。
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