ルイボスティーは南アフリカ原産のハーブティーで、美容や健康に良いといわれています。
そんなルイボスティーに興味があったので、1カ月間毎日飲んでみることにしました。その結果、さまざまな変化を実感しました。
こちらの記事では、ルイボスティーの効果・効能や飲み方、おすすめの商品などを紹介します。
病院勤務5年、保育園勤務12年。現在は病院で勤務しています。SNSやネットなどで食の情報がたくさんありますが、正しい食の知識を発信し、みなさんの健康に少しでも役に立てるようようにしていきたいです。
ルイボスティーとは何か? その特徴や成分について
ルイボスティーとは、南アフリカのセダルバーグ山脈で採れる、「ルイボス」という植物から作られるお茶のことです。マメ科アスパラトゥス属の低木で、南アフリカのみで生育しているといわれています。学名では「アスパラサス リネアリス」といいます。
もともとは南アフリカで飲まれていたルイボスティーですが、今となっては世界中で親しまれています。
ルイボスティーは、紅茶や緑茶ではなくハーブティーです。風味豊かでカフェインを含みません。
一般的なルイボスティーは葉を発酵させることで赤茶色になるため、「レッドティー」や「レッドブッシュティー」と呼ばれることもあります。
一方で、「グリーンルイボスティー」という葉を発酵させていないルイボスティーも存在します。グリーンルイボスティーは、一般的な赤茶色のルイボスティーより高価で青臭い風味がありますが、抗酸化物質がより多く含まれるといわれています。
ルイボスティーの効果や効能について
ルイボスティーにはいくつもの嬉しい効果・効能があります。
アスパラチンやケルセチンなどの「抗酸化物質」が多く含まれていることや、タンニンが少なく、カフェインが含まれていないことも良い点として挙げられます。
タンニンは鉄分など特定の栄養素の吸収を妨げるといわれています。紅茶や緑茶はタンニンやカフェインを多く含むため、ルイボスティーは優れた代替品ともいえます。
ここからはルイボスティーの効果・効能について、より詳しく解説していきます。
抗酸化作用や美肌効果
上述したように、ルイボスティーはアスパラチンやケルセチンなどの抗酸化物質を多く含んでいます。抗酸化物質には、炎症や痛みの軽減に役立つ抗炎症作用があります。また、活性酸素やフリーラジカルによって、細胞が傷つくことを保護する働きがあるといわれています。
抗酸化物質は健康を促進する物質であるため、長期的に見ると、心臓病やがんなどのリスクを軽減する可能性もあると考えられています1。
また抗炎症作用により、関節炎の痛みにも効果があるといわれています。さらに、ビタミンCも豊富に含まれているため、関節のコラーゲンや結合組織の修復にも役立つようです。
そして、さらに嬉しいことにルイボスティーには美肌効果もあります。
ルイボスティーに含まれるアルファヒドロキシ酸は、美容皮膚科などで受けられる「ケミカルピーリング」などの皮膚治療の主成分としても知られています。
通常、食品にはあまり含まれていないアルファヒドロキシ酸。ルイボスティーを飲むことにより、しわの予防などのスキンケアに効果があるといわれています。
実際に28日間をかけて行われた研究では、ルイボスとお茶の配合により、小じわやしわの出現が10%近く減少することが示唆されました。
また、ルイボスティーに含まれる亜鉛や、抗酸化作用や抗炎症作用は肌トラブルにも効果があります。具体的には、湿疹や乾癬(かんせん)、皮膚炎、ニキビなどの肌トラブルです23。
これらのことから、ルイボスティーを飲むことは、肌や健康にとって利点が多いといえるでしょう。
ストレスや不眠の改善
カフェインは多くの紅茶や緑茶、コーヒーなどに含まれています。日常的にこれらの飲料を口にする人の中には、睡眠の質が悪いことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
上述した通り、ルイボスティーはカフェインを含みません。そのため、良質な睡眠の妨げにならないといえます。紅茶やコーヒーの代替品としてもおすすめです。
また、ルイボスティーにはマグネシウムも多く含まれています。マグネシウムには、リラックス効果や呼吸を深くする効果があり、体を鎮静させるのに役立ちます。
不安の症状を和らげるために、ルイボスティーを飲む人も多いといわれています。
さらに、ルイボスティーには自然な甘みがあるため、砂糖などの添加物を加えなくても飲みやすいです。
何かを飲む際にたくさんの砂糖を加えると、血糖値が上がりすぎたり、糖分に依存してしまったりすることがあります。
ルイボスティーは砂糖を加える必要がないため、糖分の摂取量を減らせて、より良い睡眠リズムになり、体調を整えることができると考えられています4。
アレルギーや免疫力の向上
ルイボスティーは、アレルゲンの代謝を助ける酵素、シトクロムP450の生成を促進することで、アレルギー症状の改善に役立つことが研究によって分かっています。
そのため、ルイボスティーは花粉症や喘息(ぜんそく)、その他の慢性アレルギーの予防や緩和のために用いられることもあります5。
また、ルイボスティーに含まれるケルセチンは、アレルギーの誘発を防ぐのにも役立ちます。ケルセチンは、花粉症やその他のアレルギー症状を引き起こすヒスタミンを放出するマスト細胞を安定化させます。
ケルセチンは、鼻水や涙目、かゆみなどの花粉症の症状や、その他のアレルギー、蕁麻疹(じんましん)などの治療に使用されることがあるため、ルイボスティーに含まれるケルセチンは「天然の抗ヒスタミン剤」といえるでしょう6。
その他の効果
ルイボスティーには肌やアレルギー、炎症、睡眠など、健康面での幅広い効果がありますが、ダイエットにも効果があると考えられています。
上述した通り、ルイボスティーには自然な甘みがあるため、砂糖や人工甘味料を加える必要がありません。そのため、糖分の摂取量を抑えられます。
また、ルイボスティーには脂肪や炭水化物が含まれておらず、カロリーも低いです。
ルイボスティーに含まれる抗酸化物質、アスパラチンは、食欲の増加や脂肪の蓄積を引き起こす原因とされる体内のストレスホルモンを減らすといわれています。このストレスホルモンは、高血圧や心臓病、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、2型糖尿病などの病気にも関連しています7。
ルイボスティーの飲み方について
ルイボスティーにはカフェインが含まれていないため、就寝前に飲むのもおすすめです。
また、筋肉をリラックスさせる効果があるため、肉体的に疲れを感じているときに飲むのも良いでしょう。
ホットで飲むと体が温まり、リラックスできるため就寝前の飲み物としても最適です。一方、アイスのルイボスティーを飲むと、爽やかな気分にもなるため、暑い日や休憩をするときのお供におすすめです。
水出しやホットで飲む方法
ルイボスティーを水出しで飲む場合の材料と手順はこちらです。
続いて、ルイボスティーをホットで飲む場合の材料と手順はこちらです8。
ミルクやレモンなどのアレンジ方法
ルイボスティーはストレートでも飲みやすく美味しいですが、ミルクやレモンなどを使ってアレンジして楽しむ方法もあります。おうちで作れるので、ぜひ試してみてください。
ルイボスロイヤルミルクティーの作り方はこちらです9。
ルイボスレモンティーの作り方はこちらです10。
おすすめのブランドや通販サイト
おすすめのブランドや通販サイトはこちらです。
ティーバッグや茶葉など、さまざまなタイプがあります。ルイボスティーを購入する際の参考にしてみてください。
私がルイボスティーを毎日飲んだ結果について
最後に、私が1カ月間、ルイボスティーを飲み続けた結果についてご紹介します。
飲み始めたきっかけや目的
飲み始めたきっかけは、体や肌の不調を感じていたときに、「ルイボスティーは美容と健康に良い飲み物」という情報をインターネットで見つけたことです。
実際に効果があるのか? 気になったため、飲み始めてみました。
飲んでいた量や時間帯
1日に1杯、ホットのルイボスティーを就寝前に飲んでいました。
リラックスするためにも、1日の疲れを感じる夜に飲むのが良いと思ったためです。
体調や肌の変化
ルイボスティーを1カ月間、毎日飲み続けたことにより、睡眠の質が向上し、肌の調子が良くなりました。
睡眠については、寝つきが良くなり、眠りが深くなったと感じています。また、肌については、肌荒れや赤みなどの肌トラブルが減りました。
その他にも、風邪を引くことなく健康に過ごせたことなど、健康面でも良い効果を実感しました。
これは、上述した抗酸化作用や抗炎症作用、そしてルイボスティーのリラックス効果によるものだと考えられます。
気分や精神面の変化
ルイボスティーに砂糖を入れないことや、睡眠の質が向上したことによる効果から、ストレスを感じる瞬間が減り、精神面での疲れも感じにくくなったように思います。
いい気分でリラックスして過ごせる日が増えました。
総評や感想
ルイボスティーを飲み続けたことにより、カフェインの摂取量を減らせたことも良かったです。
美容や健康にとってさまざまな効果があるといわれるルイボスティー。
すぐに結果が出るわけではありませんが、飲み続けてみることで効果が実感できるのではないでしょうか。
まとめ
ルイボスティーは多くの効果が期待できる素晴らしい飲み物です。
私は1カ月間、毎日飲んでみて、肌や体調が良くなったことを実感しました。もちろん、個人差や飲み方によって効果は異なりますが、興味がある方はぜひ試してみてください。
ルイボスティーであなたも健康的で美しい毎日を送りましょう。
- healthline「5 Health Benefits of Rooibos Tea (Plus Side Effects)」
- THE FLOWERING HERBS「6 Benefits of Rooibos Tea For Better Skin Health」
- SENCHA tea bar「8 Amazing Rooibos Tea Benefits You Didn’t Know About」
- Tea Life「Better Sleep with Rooibos Tea」
- Joekels brands「Rooibos Relief for Allergies
- WEIL™️ Andrew Weil, M.D.「Quercetin」
- redesoresso®︎「4 ways Rooibos tea helps with weight loss」
- LIFE OF CHA「Rooibos Tea: How to Prepare This Red Tea the Right Way」
- 山本園 t-net「ちょっとリッチな気分!ロイヤルルイボスティー」
- Tea Life「ルイボスティーの嬉しい成分とレモンとの組合せ」
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