ゴルディロックス効果というものがあります。
多くの人がこの心理効果の影響を受けています。
日常生活でも可能な心理効果ですので、落とし込んで活用していくと良いと思われます。
一見難しそうですが、そんなことはありません。
簡単に活用、応用できる、そんな頼もしい心理効果です。
ゴルディロックス効果とは一見聞き馴染みのワードかも知れませんが、意味は分かりやすいです。
このゴルディロックス効果を知れば、相手を誘導することが可能です。
ゴルディロックス効果とは
ゴルディロックス効果とは何なのか、それを解説します。
松竹梅の法則という心理効果です。
要するに真ん中が選ばれやすいという法則です。
あなたが何かのカメラを購入しようとしています。
性能にもよりますが、無意識に真ん中の商品を選択してはいないでしょうか。
こういう傾向があるのが判明しています。
これがゴルディロックス効果というものです。
法則があり、真ん中が選ばれやすいのです。
ゴルディロックス効果を使った法則を戦略と言います。
三つのものが並んでいる時、真ん中のものが選ばれやすいという普遍的な心理効果です。
選択肢を与え、選択者を誘導することが可能な心理効果だとも言えます。
松竹梅の法則とも言います。
2:5:3で真ん中が一番選ばれやすいという心理効果です。
選択率が5割の真ん中が一番高いのです。
人は不思議なもので真ん中の物を選んでしまう習性があるのです。
三つだけ用意しておけば必然的に真ん中を選ぶということです。
選択肢で誘導する心理学のゴルディロックス効果は使い方次第では、効力は抜群です。
ゴルディロックス効果をわかりやすく解説!
ゴルディロックス効果とは相手を誘導する心理効果です。
マクドナルドのポテトにも使われています。
サイズがL、M、Sと三択になっているでしょう。
吉野家の牛丼も特盛、大盛り、並盛と三段階になっています。
この三種類というのは、松竹梅の法則なのです。
ゴルディロックス効果は身近なところでも使用されています。
ゴルディロックスとはちょうどいい程度という意味のことです。
この言葉の由来は、三匹の熊という童話の例えを借りて名付けられました。
この物語に出てくるゴルディロックスという少女が熊の家に入り、三つあるお粥の中から熱すぎず、冷たすぎず、ちょうどいいお粥を飲み、三つあるベッドの中か硬すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいいベッドで寝てしまうというお話です。
この童話が世界中で知られていることから、ゴルディロックスはちょうどいいという概念の理解がしやすくなったのです。
このことから、人はちょうどいいと思ったものを選択しがちになる傾向があり、これをゴルディロックス効果と呼びます。
人は極端に安すぎる物や極端に高すぎる物を選択するを避ける傾向があります。
選ぶという選択の負担を軽減するのが目的でラクな真ん中を選んでしまうのです。
ゴルディロックス効果は別名、松竹梅効果と呼称します。
中間、真ん中を選ぶ心理効果のことをゴルディロックス効果と言います。
ゴルディロックス効果の提唱者
さて、ここでは提唱者について見ていきます。
ゴルディロックス効果の提唱者は誰なのでしょうか。
真ん中を選択してしまうのがゴルディロックス効果ですが、提唱者はダニエル・ピンクが作った言葉です。
ちょうどいいものを選択するのがこのゴルディロックス効果です。
要するに無難な選択をする訳です。
私達は良い商品は高く、安い商品は壊れやすいだろうと考える訳です。
ですから、安すぎる商品は買わず、値段がそこそこの真ん中の商品を選ぶのです。
値段の異なる商品を上手に並べることで商品の売れ行きが変わってきます。
高額商品の存在が売れ行きに影響を与えるというのも事実よくあることです。
ゴルディロックス効果は自分が選んでいるようで選ばされているのも実際にあることです。
商品選択をした意図に心理誘導できるのもゴルディロックス効果だからです。
無意識に真ん中を選んでしまう心理学がゴルディロックス効果なのです。
選択肢が三つあるというのがポイントです。
由来は三匹の熊から来ていますし、有名な童話です。
ゴルディロックス効果の論文・実験
ゴルディロックス効果の実験は何でしょうか。
1980年代の古典的な実験があります。
被験者に一眼レフカメラとカセットレコーダーのカタログをみてもらいます。
カタログには説明書きとともに写真や価格が掲載されています。
それを見てもらい被験者に指示を出します。
どういった指示かといいますと、もしもその中から買うとしますと、これが欲しいと思うモデルをカメラとレコーダーから選んでください。
この実験の結果、選択肢が2つしかない場合だと、高いモデルと安いモデルを選ぶ比率が半分半分となったのです。
しかし、この選択肢に更に高額のモデルを加えると、被験者の三分の二が中間価格となったモデルを選んだのです。
何と一番高いモデルと一番安いモデルが半々となったのです。
高い商品があると安い商品よりいい品だと思うはずです。
ですが、一番高い商品は少し贅沢かもと思い、買わない人が多いです。
松、竹、梅の三段階の選択肢がある場合、竹を選びやすいということです。
三つの価格帯があると、真ん中を選びたくなるのは行動経済学で知られているプロスペクト理論により説明できます。
商品の種類が多すぎると選択肢の迷うので、消費者は逆に買わなくなります。
ゴルディロックス効果の具体例・事例
ゴルディロックス効果の事例はどのようなものがあるでしょうか。
松竹梅はうな重などの料理の値段を表す表示として使われていますが、企業のマーケティング戦略なのです。
具体例としては、フライドポテトのサイズもその一つと言えます。
ゴルディロックス効果は真ん中が売れる法則とも言うことができると思います。
売れなくても高額の商品を置くことが大事ですし、置き方は売り上げアップのためには必要不可欠なのです。
値段が高すぎると一番安い商品が売れるのです。
高額な物やサービスと比較して、安い物やサービスを選択すれば、安いので、満足する訳ですし、高額な物よりも安いから、何だか得した気分になれるのです。
高額の商品と比べ、安い商品を買えたならば、嬉しいですよね。
そういうこともあり、皆様は常日頃、真ん中の商品を選んでいるのです。
選択肢が一つしかない場合、もう一つの選択肢を設定することでゴルディロックス効果が発動されます。
このゴルディロックス効果では、選択肢が三つあるというのが重要なのです。
ゴルディロックス効果はなぜ起こる?心理学的に解説!
さて、このゴルディロックス効果はどうして起こるのでしょうか。
なぜ起こるのかについて解説します。
損失をしたい人はいませんが、この損をしたくない、損失を回避したいという思いが強ければ強い程、無難な選択しかできなくなり、真ん中を選ぶのです。
三択にすると相手を誘導することが可能となる訳です。
選択を迫られると何かしらの損失はしている訳ですが、真ん中を選びたくなってしまうのです。
なぜ起こるのかということには損失の回避性が影響しています。
無難な商品を選びたいという心理、極端の回避性が働くため、三つの価格があれば真ん中を選んでしまう訳です。
損をしたくないと思うので、ゴルディロックス効果が機能します。
その結果、ちょうどいい無難な真ん中の商品を選んでしまう訳です。
ゴルディロックス効果が起こる理由は妥協効果という影響もあります。
例えば欲しい洋服があるとします。
その洋服の価格帯が1万円、5000円、3000円と分かれているとします。
それを見ると3000円よりも5000円の方が良い品だと思うはずです。
1万円の物は少し贅沢な気がするし、買って失敗したら損するかもしれないと思うのです。
そのような心理から無難に5000円の物を選ぶのです。
ネットで購入する場合はどうでしょうか。
実店舗で買う場合とは異なり、ケチと思われたくないという心理が働き、真ん中の5000円の物を選びがちです。
極端の回避性がゴルディロックス効果となるのです。
行動経済学では多すぎる選択肢は売れないのです。
三択くらいが一番売れますし、ちょうどいい価格、すなわち真ん中が最も売れます。
極端の回避性から、人は真ん中を選択してしまうのです。
ゴルディロックス効果を活用する方法【ジャンル別】
ゴルディロックス効果は日常生活で使用可能です。
食事の献立を決める時や仕事で誰かに提案する時など、使用用途は多岐に渡ります。
例えば、食事に誘われたとします。
それが外食時でも家族と家の中で食べる時でもいいのですが、その日の気分で食べたいものが変わってしまうことってありませんか。
自分の主張ばかり言っていたら、我儘だと思われるかもと脳裏をよぎりますよね。
そこで相手に選択肢を与えつつ、自分が食べたいものを誘導するにはゴルディロックス効果の登場です。
選択肢の真ん中に自分が欲しい物、食べたいものを設置し、誘導する作戦に出るのです。
寿司が食べたければ、寿司を真ん中に設定し、見事に相手に選ばせるという作戦を狙っていきます。
確率はかなり増します。
提案された側も自分で選択した気分になるので、快適にご飯が食べられます。
最高価格の物よりもちょうどいい価格の物を選ぶ傾向があるのもゴルディロックス効果ならではなの特徴です。
我々は三という数字が好きですので、三択にすることでゴルディロックス効果を発揮しやすく設定することも大事です。
ゴルディロックス効果を活用するには売りたい物の順番に置くことです。
まとめ
ゴルディロックス効果はちょうどいいとか心地良い状態だとも言えます。
要はちょどいい加減の物を選択するということです。
マクドナルドのポテトのサイズは、L、M、Sとありますが、中でも売れるのはMサイズなのです。
2:5:3の比率で売れるのです。
真ん中を選ぶのが傾向としてあるのですが、これは無難だからということでもあります。
ゴルディロックス効果は、選択肢の中で選びやすい物を選ぶのです。
劣化した商品を高額商品の横に置くと売れますし、あえて高額商品と比較させ、こんなにお得なんだという錯覚させる作戦も有効です。
トランプのババ抜きでも真ん中を選ぶ人が多いですよね。
あれもゴルディロックス効果の働きがあるからなのです。
一番売りたい商品を真ん中に持ってくるとよく売れますし、そういった作戦は重要です。
ゴルディロックス効果には人間の選択肢の法則が隠されていましたね。
選択肢が多くなればなる程、選ぶの嫌だなとか、面倒くさいなあとなる訳です。
三度目の正直とか、早起きは三文の徳、仏の顔も三度までとか三がよく使われていますよね。
そうなのです、我々は三が好きなのです。
選択肢が四つ以上あるとどうでしょうか。
人は逆に買わなくなります。
選択するのが面倒くさくなり、判断をするのが嫌になるからです。
売りたい商品がある時は三つの商品を提示して、売りたい商品をちょうどいいと思わせることができたなら勝ちです。
そうした商品は真っ先に売れます。
感謝を持って筆を置きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント