オパレッセンス効果が美しいオパールの中でも、透明度が高いものをウォーターオパールと呼びます。
希少種であり他のオパールほどの量が流通していませんが、幸福を呼ぶアイテムとして人気があります。今回は、パワーストーンとしてのウォーターオパールについて徹底解説します。
ウォーターオパールってどんな石?
ウォーターオパールとは
ウォーターオパールとは、オパールの1種。ベースカラーが乳白色もしくはカラーレスで、透明度が高いもののことです。遊色効果があり、光を当てた際に石の中で虹色の光がゆらゆらと揺らめきます。
透明度が高いため、まるで水滴そのものの中に閉じ込めた光が揺らいでいるようにも見え、幻想的な雰囲気を持っています。
ウォーターオパールの定義は鑑別機関によって違うので、同じ個体でも鑑別機関によって真贋が分かれる石でもあります。
- ベースカラーがカラーレスもしくはミルキーホワイトであり、遊色効果を持ち、一定の透明度を持つオパールである
- メキシコで産出するオパールの中で、ベースカラーがカラーレスもしくはミルキーホワイトであり、遊色効果を持ち、一定の透明度を持つオパールである
同じランク、同じ基準を満たしていても、メキシコ以外で産出したものはウォーターオパールではなくジェリーオパールと呼ばれるという定義です。他にも、鑑別機関によって細かな違いがあります。
- ベースカラーが完全にクリアかつカラーレスでなければならない
- ほのかなブルーまたはイエローならば認める
などという機関もあるのです。とても美しいルックスを持つため、パワーストーンというよりはジェムストーンとしての側面が強いウォーターオパール。
オパール全体に言えることですが、土壌のシリカが濃縮と凝固をすることにより生成されているため、他のパワーストーンのように結晶を持たず割れやすいです。
さらに、水分を多く含んでいますので、乾燥すればヒビ割れてしまいます。取り扱いが大変なので、上級者向けの石といえるでしょう。
オパールの種類
ジェムストーンとして有名なオパールですが、いくつかの種類があります。
- ブラックオパール
- カンテラオパール
- ファイアオパール
などといった名称は、ジェムストーンやパワーストーン好きなら耳にしたことがあるでしょう。たくさんのカラーリングがあるオパールですが、まずは大きく2種類に分けられます。
- 遊色効果あり・・・プレシャスオパール
- 遊色効果なし・・・コモンオパール
遊色効果とは、光を当てた際に鉱石の内部で虹色の光が揺らめく光学反応のこと。光が遊んでいるように見えることから、「プレイオブカラー効果」とも呼ばれます。
遊色効果はオパール以外の石でも見ることができますが、オパールに限っては「オパレッセンス効果」と呼ばれることもあります。
- プレシャスオパール・・・ブラックオパール・ホワイトオパール・ウォーターオパール
- コモンオパール・・・イローオパール・ブルーオパール
日本でもっとも多く流通していて一般的にオパールと聞いて思い浮かべるは、ホワイトオパールでしょう。価値としては、コモンオパールよりもプレシャスオパールの方が高いです。
また、オパールは産地の名前がつけられる石でもあります。
- メキシコオパール
- エチオピアオパール
- オーストラリアオパール
などがあり、エチオピアオパールはハイドロフェンオパールと呼ばれ水分や乾燥に弱いので取り扱いに注意が必要とされています。
産地によって構造が違うのも、オパールの魅力の1つですね。
ウォーターオパールの名前の由来
ウォーターオパール(Water Opal)の語源は、水滴のように見えるオパールであることです。
オパールの語源は、ラテン語で「宝石」を意味する「Opalus」やサンスクリット語で「宝石」を意味する「upala(ウパラ)」といわれています。
ウォーターオパールの和名・別名
ウォーターオパールの和名は「蛋白石(たんぱくせき)」です。オパール全般の和名であり、個別の和名ではありません。
ただし、1点注意が必要です。メキシコオパールまたはメキシカンオパールという呼び名の中には、ファイアオパールが含まれます。
メキシコは高品質のオパールの産地なので、メキシコで採取されたオパールはメキシコオパールまたはメキシカンオパールと呼ばれ品質が保証されますが、ウォーターオパールだけでなくファイアオパールも含まれるのです。
単にメキシコで採掘されたというだけではウォーターオパールとイコールではないので気をつけましょう。
ウォーターオパールの産地
日本のジェム業界においては「高品質のウォーターオパールといえばメキシコ」という認識が強く、長らくメキシコオパールがシェアの大半を占めていました。
しかし、2006年ごろからエチオピアでメキシコと同等のランクのウォーターオパールが産出するようになったため、より安価なエチオピアオパールの割合が増えてきています。
オパールは産出国に関わらず多孔質という性質で、全体に穴が開いているうえに水分を含んだ石です。そのため、乾燥しやすく湿りやすいうえに、染色もしやすいです。
中でも、エチオピア産のオパールは穴が大きく、水気や湿気、乾燥にとても弱いため、破損しやすいのです。そのため、人によっては敬遠し、取り扱いをしないというショップもあります。
また、「ウォーターオパールはメキシコオパールの1種」という基準を設けている鑑別機関もあり、この基準に従うなら、ウォーターオパールはメキシコでのみ産出するといえます。
ウォーターオパールの硬度
ウォーターオパールのモース硬度は5~6.5です。劈開性はありません。ただし、他の鉱物のように結晶を持っていないため割れやすいので注意が必要です。
ウォーターオパールの宝石言葉・石言葉
- 乙女の恋心
- 希望
- 無邪気
- 解放 など
ウォーターオパールと誕生石・曜日石・守護石
ウォーターオパールは6月24日の誕生日石です。オパールとしては10月の誕生月石となっています。
ウォーターオパールの色と種類・似ているパワーストーン
ウォーターオパールはベースがホワイトやカラーレスが基本であり、透明度が高く、水滴を置いているかのようなルックスをしています。うっすらとブルーがかったものもあるでしょう。
遊色効果が美しいものほど高価となります。
ウォーターオパールと似ているパワーストーン
ホワイトオパール
ホワイトオパールとは、その名の通りベースカラーがホワイトのオパールのこと。
遊色効果を持つホワイトのプレシャスオパールは、日本においてもっとも一般的で流通量が多く、オパールと聞いてほとんどの人が思い浮かべる代表的なオパールといえます。
ウォーターオパールはベースカラーがミルキーホワイトであるものもあり、ホワイトオパールと近いといえます。
しかし、ホワイトオパールは透明度が低く、ウォーターオパールは一定の透明度があります。
「ホワイトオパールの中でも透明度が高いものがウォーターオパール」という考え方もあるので、全く別とはいえません。
鑑別書においても、鑑別機関によっては、透明度の高いウォーターオパールがホワイトオパールと記されることがあります。
ウォーターオパールが持つスピリチュアル的性質
ウォーターオパールと風水
ウォーターオパールは、風水における五行思想では水気を持っています。水気は「智」で、人類の範疇を超えた叡智の象徴です。
水は洗い流す性質があることから浄化、変幻自在に形を変えることから自由や不安定といった意味もあります。
ウォーターオパールと相性の良い方位
ウォーターオパールとチャクラ
ウォーターオパールは第7チャクラを活性化させます。第7チャクラは「クラウンチャクラ」と呼ばれ、頭頂に位置します。
「神聖」「信仰」「純真」などを司り、神の領域へと達するための力を持つチャクラです。
体内にあるチャクラの中でもっともスピリチュアルなチャクラであり、ヒーラーやチャネラー、サイキッカーなどスピリチュアルな能力を持つ人でなければ力を維持したり解放することは難しいでしょう。
ウォーターオパールはこんな人におすすめ
- 自分らしく生きたい人
- 他人に流されたくない人
- 自分を好きになりたい人
- なんとなく生きづらさを感じている人
- 才能を開花させたい人
- 幸福を掴むお守りが欲しい人
ウォーターオパールの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.才能開花
ウォーターオパールには、才能を開花させる力があります。ウォーターオパールは、遊色効果を持つプレシャスオパールの1種。
光を当てて角度を変えることで、虹色が石の中でダンスをしているかのような輝きを放ちます。
このことから、「角度を変えてみることで内に秘めた能力が見つかる」といわれ、持ち主の才能を発見し、輝かせる効果があるとされているのです。
また、ウォーターオパールは持ち主にさまざまな幸福を運んでくるともされ、ラッキーストーンとしても役立ってくれます。眠っていた才能や内に秘めていた輝きを引き出すことで、持ち主の元に幸福が訪れるのです。
2.自分らしさ発揮
ウォーターオパールは、自分らしさを発揮させる効果があります。ウォーターオパールは、ネガティブな思考を追いやりポジティブさを呼び込みます。
そのため自分に自信が持てるようになり、自己表現をためらうことがなくなります。
周囲の声に惑わされることなく自分を表現していけるため、自分の本質を隠すことがなくなり自分らしく生きていくことができるでしょう。
また、ウォーターオパールには才能を発見する効果もありますので、自分らしさを出す勇気をもたらす効果と合わさって、見つかった才能や魅力をしっかりと生かしていきていくことができるようになります。
自分の強みや魅力を自分自身で認め、受け入れ、生かすことができるようになるでしょう。
3.浄化
ウォーターオパールは浄化効果があるパワーストーンです。ウォーターオパールは水の気を持つパワーストーン。水は洗い流す性質を持つため、浄化が得意です。
また、ホワイトやカラーレスが基本となるウォーターオパールは、カラーリング的にも「純潔」「清浄」といった意味があるため、持ち主の清らかさを保ち、あるがままに素直に生きていけるよう守ってくれるでしょう。
ウォーターオパールが持つ浄化の力は、穢れを跳ね返したり吸収したりするのではなく、やんわりと遠ざけたり薄めたりするものです。
強力な守護石とはなりませんが、持ち主に自信やポジティブさを与えることで持ち主自身の波動を強くもしてくれるので、結果的にはしっかりと守ってくれることとなります。
何かから身を守るためというよりは、幸福を得るためのお守りとして持つのをおすすめします。
ウォーターオパールと相性の良い組み合わせ
ウォーターオパール×アクアマリン
ウォーターオパールとアクアマリンの組み合わせは、対人面を平穏にしてくれます。
3月の誕生月石であるアクアマリンは、幸福な結婚のお守りにもされる石。淡いブルーカラーが可愛らしく、優しい雰囲気を持っています。
アクアマリンは海の力を宿し、海が象徴する母性や生命力、許容といった意味があります。持ち主に思いやりの心や穏やかさをもたらすため、対人面が良くなっていくでしょう。
また、海は豊かさの象徴でもあるので、人生を豊かにし多くの幸福をもたらすともいわれています。
持ち主自身に対するヒーリング効果も高いので、イライラしがちな人や対人ストレスが溜まりやすい人におすすめです。
一方、ウォーターオパールには、自分らしく生きる力を与える効果があります。周囲に影響されて自分を抑圧するのではなく、本当の自分を上手に表現できるようになるため、ストレスが減るでしょう。
持ち主自身の純真さを保護する効果もあるため、ネガティブなものを追い払ってもくれます。
対人面に強いアクアマリンと組み合わせることで、ウォーターオパールが持つ浄化効果が周囲にもより強く働くようになるため、嫌な人とも打ち解けられたり、自然と縁がなくなっていくでしょう。
- 人間関係が良くない人
- 対人ストレスに参っている人
などによい組み合わせといえます。
ウォーターオパール×クリソプレーズ
ウォーターオパールとクリソプレーズの組み合わせは、守護や才能開花効果を高め合います。
クリソプレーズはアップルグリーンが美しいパワーストーンで、カルセドニーの1種です。とろっとした質感があり、ヒスイに間違われることもあります。
パワーストーンとしてのクリソプレーズは、精神的な起伏を抑えて心に穏やかさを与えたり、バリアを張って他人の悪意から持ち主を守る効果があります。
持ち主自身の許容範囲を広げて対人ストレスを溜めないようサポートしたり、才能に気づかせる効果もあります。
職場の人間関係に働きかけてくれるので、ビジネスチャンスを掴めたり、仕事におけるストレスを溜めないですむようになるでしょう。
そして、ウォーターオパールには、内なる才能を引っ張り出したり、持ち主の純真さを守る守護効果があります。
クリソプレーズと近い効果ばかりなので、お互いに高め合い相乗効果が期待できるでしょう。クリソプレーズは仕事面に強いパワーストーンなので、
- 才能を仕事に生かしたい人
- 職場での対人ストレスから守ってもらいたい人
などにおすすめの組み合わせです。
ウォーターオパール×ハウライト
ウォーターオパールとハウライトの組み合わせは、自己成長や守護の効果があります。
ハウライトはホワイトの大理石を思わせるようなルックスのパワーストーン。ホワイトというカラーは純真や潔白を示すカラーであり、ハウライトは持ち主の清らかさや純粋さを守るといわれています。
浄化の力が強く、日々のストレスから過去の大きなトラウマまで、全てのマイナスな感情を取り除き、心に平穏を与えてくれるでしょう。
心が平穏になれば自分を見つめなおしやすくなるため、自分や環境をしっかりと見つめ、新しい環境を選べたり、自分の欠点を直したりと良い選択ができるようになります。
一方、ウォーターオパールには才能開花効果や浄化効果があります。
内に秘めた才能に気づかせてその才能を生かせるようにサポートしてくれるので、自分や環境を見つめて最良の選択をさせるハウライトと組み合わせれば、その才能を生かし、自分らしく生き生きとした人生が送れるでしょう。
両者ともに高い浄化能力を持っていますので、
- 悪意に晒されやすい人
- 良くない環境にいる人
をしっかり守り、良い方向へと脱出させてもくれますよ。
ウォーターオパール×ダンビュライト
ウォーターオパールとダンビュライトの組み合わせは、幸福へと導いてくれるお守りとなります。
ダンビュライトはかつてダイヤモンドのフェイクとして流通することが多かった鉱石で、ダイヤモンドに匹敵する輝きを持つ石として知られています。
結晶の形が美しいことから、現在では、原石状態でコレクターアイテムとして流通することが多いでしょう。クリアかつ輝きの強いダンビュライトは、光のパワーを持っています。
純真であるからこそ見える光、放てる光があるように、持ち主の純粋さを守ることでポジティブに前進させ、光の元へと連れていこうとしてくれます。
持ち主自身の本質を向き合わせる効果もあるため、自分がどんな人物か、何を求めているのか、何が得意なのかなどが分かる効果もあります。
一方、ウォーターオパールは、才能開花効果や浄化効果の高いパワーストーン。光を当てると内部で色が揺らめくように、持ち主が持つ、秘められた可能性を引っ張り出してくれるのです。
持ち主自身とその周囲に作用し、環境を良くしたり、穢れを払ったりしてくれるでしょう。
ダンビュライトが持つ自分自身を深く見つめ、深層部に光を当てる効果と合わせることで、より才能が開花しやすくなります。
浄化や邪気払い効果も高い2つの石を組み合わせるため、守護石としての力も単体のときよりパワーアップするでしょう。
- 自分の力でしっかりと生きていきたい人
- ネガティブな自分を変えたい人
- 生まれ変わりたい人
などにおすすめの組み合わせとなります。
ウォーターオパール×イエロートパーズ
ウォーターオパールとイエロートパーズの組み合わせは、引き寄せ効果があります。
イエロートパーズは、その名の通り、イエローカラーのトパーズのこと。ジェムストーンとして有名ですが、パワーストーンとして持てば、豊穣や実りを授け、精神的な安らぎを与えるといわれています。
邪気払い効果や縁結び効果も高く、持ち主がより幸福になるためのサポートを惜しみません。
また、イエロートパーズは取捨選択をさせる石なので、何らかの決断に迫られた際にもベターな方を選べたり、マイナスの存在とスッキリきっぱり離れることができます。
マイナスを切りプラスを呼び込む、ラッキーストーンといえるでしょう。
一方、ウォーターオパールには、対人面良化や才能開花、邪気払いなどの効果があります。
イエロートパーズが持つ「幸福に必要な要素を引き寄せて幸福に邪魔なものを遠ざける」という効果のサポート役が十分に務まるため、イエロートパーズの力を底上げすることができます。
ウォーターオパールで感情や環境を整え、イエロートパーズが力を注ぎ込むといった形になるでしょう。
本人がしっかり努力をすることが前提ですが、最終的に幸福になりたいという人のお守りになってくれるはずです。
ウォーターオパール×ピンクトルマリン
ウォーターオパールとピンクトルマリンの組み合わせは、恋愛運アップ効果があります。
ピンクトルマリンはトルマリンの1種で、擦ると静電気を帯びます。静電気は他のものを引っ張り、自らにくっつけますよね。
そのことから、引き寄せの石として有名で、ピンクカラーが愛情や恋愛を意味することから、「恋愛面における最強のサポートストーン」と呼ばれます。
出会いが欲しい人には出会いを、片思い成就のチャンスが欲しい人はチャンスをもたらすんだそうですよ。
第4チャクラに作用してヒーリング効果をもたらすため、失恋の傷を癒したり、恋愛に対する臆病な気持ちをなくしたりする効果もあります。
一方、ウォーターオパールには、自分らしさアップ効果があります。自分自身を深く見つめ、状況を改善し、他人に流されず自分を上手に表現できるようになるのです。
そのための自信や強さ、ポジティブさを与えてくれるウォーターオパールは、恋愛においても勇気や自信を与えてくれます。相手に流されることなく自分らしさを貫ける恋愛ができるようになるでしょう。
ピンクトルマリンとの組み合わせは、恋愛においてプラス思考になれるうえに引き寄せ効果も働くので、片思い成就や素敵な出会いが望めますよ。
ウォーターオパールを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
ウォーターオパールはどんな形で身に着けてもよいですが、ネックレスやリング、ブローチなどにするとよいでしょう。
直接肌に触れないようにすれば劣化を防ぎやすいので、ネックレスにする場合はドロップ型ではなくきちんと台座があるものをおすすめします。
ウォーターオパールのお手入れ・浄化方法
ウォーターオパールをはじめとするオパールは、お手入れや保管がとても難しく、上級者向けの鉱石として知られています。
まず、オパールはその生成過程からして他の鉱石とは違い、結晶構造がありません。そのため脆く、壊れやすいです。また、内部に水を含み、かつ、多孔質という穴が多い性質があります。
そのため乾燥にとても弱く、乾燥してしまえば衝撃を与えなくても簡単にクラックが入ってしまうでしょう。
最近ではあまり聞きませんが、かつては宝石商がオパールを持ち運びする際、水に浸けて保管していたという話もあるくらいです。
中でも、ハイドロフェンオパールと呼ばれるタイプのウォーターオパールには注意が必要です。
ハイドロフェンオパールとは多孔質と呼ばれる小さな穴のサイズが大きなもののことで、それゆえに水分を吸収、発散しやすい性質があります。
エチオピア産のウォーターオパールはほとんどがハイドロフェンオパールですので、通常のウォーターオパールよりも扱いが難しく破損しやすいです。
エチオピア産オパールはブラジルオパールやオーストラリアオパールに比べて安価ですが、こういった難点がある点を覚えておきましょう。
通常のオパールも水が付着したら乾燥させなくてはならず、その際に必要な水分まで一緒に乾燥してしまう可能性があるため、水分は付着させないようにした方が無難です。
他にも、塩分、油分、化学物質などに弱いので、化粧品や香水が付着するのはもちろん、肌に直接触れさせない方がよいです。
浄化方法に関しては、方法が限られるうえに細心の注意を払う必要があります。
普段のお手入れとしては乾いた柔らかい布で表面を拭き、保管の際には暖房器具の近くや温度変化の激しい場所は避けるようにし、ジュエリーボックスの中で保管するようにしてください。
浄化の頻度は月に1度程度、パワーチャージも同等でよいでしょう。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | ☓ |
流水 | ☓ |
ホワイトセージ | △ |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | ☓ |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、ウォーターオパールに対応しています。
- ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意する
- 火をつけ、立ち上る煙の中にウォーターオパールをくぐらせる
- 10回程度くぐらせれば浄化が完了
ウォーターオパールは多孔質であり、目に見えない細かい穴がたくさん開いています。
吸収しやすい性質なので、可能性としては低いですが、匂いが染み込むのがイヤだという人は他の方法で浄化しましょう。また、乾燥に弱いため、火の近くに持っていくのは厳禁です。
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタや水晶さざれによる浄化は、ウォーターオパールに対応しています。
- クラスタを使用する場合…クラスタの上に置くだけ
- さざれ石を使用する場合…浄化皿の上にさざれ石を盛り、をその中に埋めるか上に乗せる
- どちらの場合も、3時間程度で浄化が完了
クラスタであれさざれ石であれ、ウォーターオパールよりモース硬度が高いです。傷が入らないように、そっと置いてください。また、乾燥や湿気に弱いので、浄化する場所には気をつけましょう。
日光・月光浴
ウォーターオパールは乾燥するとクラックが入ってしまうため、日光による浄化はできません。月光による浄化なら可能ですが、湿気の多い日はやめておきましょう。
- ウォーターオパールを浄化皿の上にセットする
- 月光浴をさせる
- 1時間から2時間程度で浄化が完了
音
音による浄化は、ウォーターオパールに対応しています。
- 音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意する
- ウォーターオパールを浄化皿の上にセットし、音を奏でる
- 水晶ポイントの先を向けたまま、ウォーターオパール中心に円を描く
- 音が鳴りやんだらまた音を鳴らし繰り返す
- 10回程度繰り返せば浄化が完了
音でパワーチャージができる
ウォーターオパールは第7チャクラに作用する、スピリチュアルな性質を持ったパワーストーンです。そのため、スピリチュアルな音を聞かせることでパワーチャージができます。
使用する音は4096Hzのものに限り有効です。4096Hzは地球の基本振動である8Hzを9オクターブ上昇させた音であり、「天界の扉を開く鍵」「高次元へアクセスできる音」といわれているからです。
音による浄化は同時にパワーチャージもできますが、別の方法で浄化したのちに音を聞かせてもパワーがチャージされますよ。
ウォーターオパールの好転反応・副作用
ウォーターオパールは波動にクセがなく、持ち主に合わせてくれるタイプの石です。そのため、好転反応は起きにくいと考えてよいでしょう。
もしウォーターオパールで好転反応らしき症状があった場合は、まずはウォーターオパールから離れてみてください。
その後、時間をかけて徐々にお互いの波動を合わせていけば、好転反応が起きなくなります。
具体的には、ウォーターオパールを身に着ける時間を最初は1時間程度から開始し、徐々に時間を長くしていくのです。他にも、水晶を組み合わせれば間を取り持ってもらえるので、試してみてくださいね。
ウォーターオパールのQ&A
ウォーターオパールの偽物の見分け方は?
ウォーターオパールに限らず、オパール類は合成オパールというものが存在します。京セラという会社が作り出した技術で、「京都オパール」と呼ばれています。
京セラが取り扱っている製品は、合成オパールと考えてよいでしょう。実際に、合成オパールであることを明記して販売されるケースがほとんどです。
合成オパールの特徴は、遊色効果の現れ方にあります。合成オパールを横から見た際、遊色効果が筋状に確認できます。また、表面から見た際にも、遊色効果はモザイク状に現れます。
顕微鏡で細かく表面を確認すると、うろこ状の模様が見えます。これらはすべて、合成オパールの特色なので、しっかりと確認することが大事です。
天然のウォーターオパールなら、鑑別書に「鉱物種名:天然オパール」と書かれています。通常のオパールなのかウォーターオパールと呼ばれるものなのかは、鑑別機関によって違います。
- 宝石名:オパール
- 宝石名:ホワイトオパール
- 宝石名:ウォーターオパール
など多彩な書き方となってしまいます。
また、合成ではなく天然のオパールだとしても、「ダブレット」「トリプレット」と呼ばれる張り合わせたものが存在します。小さなルースを貼り合わせているのです。
張り合わせ面があるものもあれば、アクセサリー加工をされていて見分けがつかないものもあります。
さらに、ウォーターオパールに関しては、産地が重要です。メキシコやオーストラリアのものと、近年流通し始めた比較的安価なエチオピアのものとでは、耐久性が違います。
エチオピアのウォーターオパールは、「ハイドロフェンオパール」という水分を吸収しやすく発散しやすいものだからです。
「水に浸けると色が変わる奇跡のオパール」「水分の度合いによって透明度が変わる不思議な石」というふれこみもあり、実際、水に浸けたり乾燥させることでルックスが変わります。
ですが、いかんせん耐久性が低く、破損しやすいのです。そのため、ルックスだけならメキシコ産やオーストラリア産のものと変わらないグレードなのに安価で流通しているのです。
「高品質のものを安く買ったつもりが、すぐにダメになってしまった」といったことになりかねません。
ウォーターオパールは産地特定ができない鉱物なので、信頼できるショップで自分の求める特徴を持った産地のものを購入するのがよいでしょう。
パワーストーンとしての効果は、どの産地のウォーターオパールでも同じですので、安心してくださいね。
ウォーターオパールが割れた・欠けた!特別な意味はある?
ウォーターオパールは劈開性がありませんが、これは割れにくいということではありません。結晶構造を持たないために劈開性がないというだけで、実際には割れたり欠けたりしやすいです。
ウォーターオパールは多孔質であり、目に見えないレベルの無数の穴が開いています。スポンジを思い浮かべるとよいでしょう。そのため、水分を吸収しやすく、そして発散しやすいです。
元々が鉱物内に一定量の水分を含んだ石なので、乾燥が進むとクラックが自然に入ってしまいます。人間の肌と同じですね。
つまり、ウォーターオパールが物理的に割れたり欠けたりすることは珍しくないのです。
ウォーターオパールの色が変わった?退色・変色する?
ウォーターオパールは表面に変質を起こしやすい鉱物です。乾燥に弱く、塩分や油分、化学物質もNG。
しっかりと管理できていないと表面が変質し、ウォーターオパールの特性である遊色効果が見えづらくなったり、透明度が下がったように見えます。お手入れを学び、きちんと守ってあげましょう。
スピリチュアルな要因でウォーターオパールのカラーリングが変わることはほとんどありませんが、あるとすれば、全体的な黒ずみです。パワーストーンが黒ずむのは災厄の前触れであり、凶兆です。
しばらくの間周囲に気をつけて過ごすのがよいでしょう。
ウォーターオパールの購入におすすめの販売店・通販
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まとめ
オパール種はそのほとんどがジェムストーンとしての側面が強いため高価で、パワーストーンとして流通することはあまりありません。
幸福を呼び寄せるラッキーアイテムですから、パワーストーンとして身に着けても問題なく、むしろ、パワーストーンとしての力を受けながらジェムストーンとしての美しさを楽しめる、一石二鳥の石であるといえます。
近年では安価なエチオピア産ウォーターオパールが流通するようになり、取り扱いさえ間違わなければ、高価なブラジル産やオーストラリア産のウォーターオパールと遜色ない輝きを長く楽しめます。
気になる人はチェックしてみてくださいね。
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