かつてヒスイといえばネフライトのことでしたが、現代日本においてヒスイといえばジェダイドのこと。
そのため、ネフライトは「ヒスイの偽物」「ジェダイドの劣化版」といった扱いをされることも多いですが、その美しさやパワーストーンとしての能力はジェダイドに劣りません。
古い歴史を持ち各国で神聖視されてきたネフライトについて、効果や組み合わせ方などをチェックしていきましょう。
ネフライトってどんな石?
ネフライトとは
ネフライトとはアクチノライトとトレモライトの結晶が集合した鉱石。鉄とマグネシウムを含み、
- グリーン・・・鉄が多くなればよりアクチノライトに近づく、
- クリームやホワイト・・・マグネシウムが多ければトレモライトに近づく
パワーストーンとして流通しているのは、グリーンのネフライトです。ネフライトはかつてヒスイとされていた鉱石で、古い歴史を持っています。
そのため、ネットでネフライトを検索すると、「ジェダイド」「ジェイド」といったヒスイを表す言葉がヒットするでしょう。
現代日本においてはヒスイではないとされているネフライトですが、国によって考え方が違うため、現代においてもヒスイといえばネフライトであるという国もあります。
ネフライトは偽物のヒスイ?
ヒスイは、こっくりとしたとろみのあるグリーンカラーのジェムストーンです。アジア諸国での人気が特に高く、中国を中心としたヒスイ文化は現代にまで続いています。
かつて、ヒスイといえばネフライトのことであり、現代日本で本物のヒスイとされているジェダイドが発見されたのちも、ネフライトもジェダイドも両方ともがヒスイとされていました。
しかし、ネフライトとジェダイドが別々の鉱物であることや、ネフライトの方が産地が多くインクルージョンも多いため、いつしか、「ネフライトはジェダイドに劣る」という認識が生まれてしまいます。
結果、現代の日本においてはヒスイといえばジェダイドであり、ジェダイトは「本翡翠」と呼ばれるようになったのです。そして、元々ヒスイであったネフライトはヒスイとは呼べなくなっています。
しかし、世界を見れば、現代においてもネフライトとジェダイドの両方をヒスイと呼ぶ国や、ネフライトが本物のヒスイであるとしている国もあります。
ヒスイ文化を発展させた中国ではネフライトしか産出せず、ヒスイといえばネフライトです。両者はルックスが似ているうえに国によってヒスイの定義が違うことから、日本ではネフライトは
- ヒスイのまがいもの
- ジェダイドに紛れる偽物
などという認識が強いです。ジェムストーンとして価格はジェダイドの方が高いので、ネフライトはジェダイドの廉価版のようなイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし、ネフライトは長いヒスイ文化を支え人々に愛されてきた存在であり、ネフライトにはネフライトの、ジェダイドにはジェダイドの良さがあることを知っておきましょう。
ネフライトの名前の由来
ネフライト(Nephrite)は、ギリシャ語で「腎臓」を意味する「nephros」です。
1780年、ドイツの地質学者であるアブラハム・ゴットロープ・ウェルナー氏(Abraham Gottlob Werner)によって名づけられました。
アジアのイメージが強いネフライトですが、中南米でも神聖視されていた石であり、原住民らが熱したネフライトを下腹部に当てて腎臓の治療をしていたんだそう。
そのことが由来となって、腎臓の石を意味するネフライトという名前になったのです。
ネフライトの和名・別名
ネフライトの和名は「軟玉(なんぎょく)」です。軟らかい石という意味ですが、これは、同じくヒスイとされていたジェダイドと比べて軟らかいことが語源となっています。
ジェダイドは「硬玉(こうぎょく)」と呼ばれますが、日本においてジェダイドは本物のヒスイであることから「本翡翠(ほんひすい)」と呼ばれ、硬玉と呼ばれることは少ないです。
別名としては、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族が斧として利用していたことから「アックスストーン」と呼ばれたり、ウイグル自治区の和田からのみ産出するホワイトのネフライトが「和田玉(ほーたんぎょく)」と呼ばれたりします。
ネフライトの歴史
ネフライトの歴史は古く、アジアだけでなくニュージーランドやアメリカのアラスカ州、南米地域でも装飾品として愛され、宗教儀式にも使われてきたことが分かっています。
ネフライトは見た目が美しいだけでなく、彫刻に加工しやすいことも人気の理由の1つだったのでしょう。靭性があり丈夫なことから、ニュージーランドのマオリ族は斧にしてもいました。
18世紀にジェダイドが発見され多くのジェダイドが中国に運び込まれましたが、この時は、ネフライトとジェダイドの違いは分かっておらず、両方がヒスイとして扱われていました。
1863年にフランスの鉱物学者であるアレクシス・ダモー氏(Alexis Damour)によりネフライトとジェダイドの違いが発見されました。
鉱物として違うネフライトとジェダイドですが、その後も地域によっては両方がヒスイとして扱われています。
ネフライトが華々しい歴史を持っていたのは、やはり中国でしょう。中国では、現代でもヒスイといえばネフライトを指します。
中でも重要視されたのはホワイトネフライトで、現在のウイグル自治区で産出し、当時から「真の玉」と呼ばれ、「王の持ち物」として特別視されていました。
和田玉がぶつかる音色は「王の声」とされていたほど、位の高い宝石だったようですね。
当時の職人たちが文字通り命をかけて作った装飾品は、王の身を飾るものとして用いられ、中には暗殺の機能を備えた装飾品もあったんだとか。
現代でも、ネフライトは比較的安価な装飾品として流通しています。しかし、王の石とされた和田玉は新しく産出することがなく、アンティークとしてのみ流通しとても高価になります。
ネフライトの伝説・言い伝え
ネフライトは「命の宿る石」とされ、死者とともに埋葬されることがありました。
主に中国で華々しい歴史を持つネフライトですが、南米やニュージーランドでも先住民族が特別視し、宗教儀式に用いられていたことが分かっています。
ネフライトの産地
- アメリカ
- カナダ
- ニュージーランド
- ロシア
- 台湾 など
ネフライトの硬度
ネフライトのモース硬度は6~6.5で、劈開はありません。
ネフライトの宝石言葉・石言葉
- 成熟の魅力
- 繁栄
- 健康
- 高貴
ネフライトと誕生石・曜日石・守護石
ネフライトは5月24日と12月13日の誕生日石であり、牡羊座の守護石です。ネフライトの中でキャッツアイ効果を持つものは、11月1日と11月5日の誕生日石です。
ネフライトの色と種類・似ているパワーストーン
ネフライトは
- ホワイト
- グリーン
- ブラック
などがあります。アクチノライトとトレモライトが混ざった鉱石であり、鉄分が多くアクチノライトに近くなればグリーンが濃く、マグネシウムが多くトレモライトに近づけばホワイトになっていきます。
炭素が入っていればブラックがかっていきます。パワーストーンとして流通しているネフライトはグリーンがメインで、
- ホワイト・・・ホワイトネフライト
- ブラック・・・ブラックネフライト
などとなります。ネフライトと同じくヒスイとされていたジェダイドとは、1つの同じ石に共生することもあります。1つの石の中に、ネフライト部分とジェダイド部分があるのです。
また、ジェダイドからネフライトへと変化したものもあるといいますので、この2つがとても似ていて肉眼だけで見分けることの困難さが分かるでしょう。
ネフライトキャッツアイ
ネフライトの中には、キャッツアイ効果を表すものがあります。内部に繊維状の結晶があり、光を受けると猫の目のように光るのです。
ホワイトのネフライトではキャッツアイ効果があったとしても分かりにくいため、グリーンやイエローグリーンのネフライトが最も多いです。
和田玉(ホータンギョク)・羊脂玉(ヤンシーユー)
ホワイトのネフライトの中でも
- 和田玉(ホータンギョク)・・・品質が高いもの
- 羊脂玉(ヤンシーユー)・・・最高級品
などと呼びます。ウイグル自治区にある和田という場所でのみ産出し、その繊細な結晶構造から「とろっとしていて潤いがありあたたかみを感じる」と評されます。
現代ではウイグル自治区産のものでなくても、高品質のホワイトネフライトであれば和田玉と呼ぶようになっています。
ホワイトネフライトはネフライトの中でも希少なうえ、和田玉も羊脂玉も簡単に手に入りません。
ウイグル自治区の行商人が数年に1度、数キロ程度を外部に持ってくる程度なのですが、中国本土での人気が高くて国外に出ることはほとんどないのです。
ネフライトと似ているパワーストーン
ジェダイド・本翡翠
ネフライトとかつて同じとされていた石が、今でもヒスイとして扱われているジェダイドです。ジェダイドは「ヒスイ輝石」と呼ばれる輝石の1種で、その成分も結晶構造も、ネフライトとは違います。
両者の見分け方は、繊維状組織の交わり方。光に透かしてみた際、
- ジェダイド・・・87度~93度の直角に近い角度で黒い繊維が交わっている
- ネフライト・・・124度で交わってい
サーペンティン
ネフライトと似ている石といえば、サーペンティンが挙げられます。サーペンティンとは、アンチゴライト、クリソタイル、リザーダイトといった複数の鉱物から成る鉱石です。2種類のルックスに分かれ、
- グリーンベースにブラックの模様が入ったヘビのウロコのようなもの
- 模様がなく抹茶のようなカラーをしたもの
パワーストーンとして流通しているのは模様がない「ボーウェナイト」と呼ばれるもので、ネフライトとよく似ています。
ボーウェナイトという名前は、鉱物学者であるボーウェ博士がネフライトと間違えて取り扱ったことが由来です。専門家でも間違うほどに似ているということでしょう。
このボーウェナイトタイプは「ニュージェイド」という別名もあります。しかし、実際にはネフライトでもジェイドでもないので注意が必要です。
クリソベリルキャッツアイ
ネフライトキャッツアイとよく似ているのが、クリソベリルキャッツアイ。
クリソベリルキャッツアイはキャッツアイ効果を持つ石としてとても有名であり、単に「キャッツアイ」といえばクリソベリルキャッツアイのことを指します。
クリソベリルはグリーンやゴールドなどカラーの範囲があり、その中で、グリーンがかったものはネフライトキャッツアイに近いルックスを持っています。
素人が見分けるのは困難なので、プロに鑑別をお願いした方がよいでしょう。
ネフライトが持つスピリチュアル的性質
ネフライトと風水
ネフライトは風水における五行思想で、木気と土気を持っています。
木気は「仁」で、慈しみや情けの心を表します。優しく他人を思いやる意識の象徴であり、心そのものを表すといってもよいでしょう。
木は伸びていく性質であることから、成長や発展といった意味もあります。
土気は「信」です。大地を表し、不動や不変の象徴とされます。永遠性を意味し、何も変わらないことが信頼を得るという意味を持っています。
ネフライトと相性の良い方位
ネフライトとチャクラ
ネフライトは、基本的には第4チャクラに対応しています。第4チャクラは胸にある「ハートチャクラ」で、「愛」「癒し」「調和」といった意味があります。
精神的な傷を癒し心のバランスを取るための力を宿す、内面へ向けたチャクラです。
ネフライトはこんな人におすすめ
- ヒーリングのお守りが欲しい人
- 洞察力を高めたい人
- 冷静に物事を見つめたい人
- 自分を成長させたい人
- 満たされない気持ちを解消したい人
ネフライトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.ヒーリング
ネフライトには高いヒーリング効果があります。ネフライトは自然との結びつきを強める力があり、持ち主の疲労を取り除き、思考をクリアにして心を落ち着かせてくれます。
自分自身の内面へ向けて考えを巡らせつつも、自分自身が大いなる自然の一部であることを認識し、ゆったりとした気持ちで自分自身を見つめることができるでしょう。
落ち着いて自分を探ることで、悩みが悩みでなくなったり、問題解決の糸口が見えることもあります。ネフライトが持つ自然由来の力は、持ち主の心を愛で満たしてもくれます。
不安や恐怖が消えれば心が満たされ、精神的な余裕が出てきますよね。そのため自分を見失うことなく冷静に物事を進められるようになり、感情的な言動が減っていくでしょう。
結果、目標達成や対人関係良化にもつながりますよ。
2.洞察力アップ
ネフライトは洞察力を高める効果があります。ネフライトは
- 知性と安らぎを象徴する石
- 哲学の石
などと呼ばれます。それは、自然と繋がり心を穏やかにすることで多角的な視点を持つようになったり、物事についてじっくりと考える力が育つから。
心が落ち着けば思考がクリアになるものですから、当然といえば当然ですよね。ネガティブな感情が消えて精神的に安定することで、焦ることなく腰を据えて真実を見抜くことができるでしょう。
ネフライトがもたらす洞察力アップ効果は、危険回避やステップアップなどさまざまな場面で役立ってくれます。穏やかな毎日を送れることでストレスが減り、さらに幸福度が増していくでしょう。
3.自己成長
ネフライトは持ち主を成長させる効果があります。ネフライトは知恵とやすらぎの石であり、洞察力を高めたり忍耐力をもたらす効果があります。
どんなときでも多角的に物事を見て冷静に判断する力を与え、自分の内面へと向き合わせて、取り組むべき課題を見出させるでしょう。
そのため、新しいことに挑戦したくなったり、欠点を直すべく努力したくなったりもします。自分を高めていく石として、お守りに持つのもよいですね。
元々、ネフライトはヒスイであり、ヒスイは「五徳すべてを持つ石」とされてきました。
人間に必要な、仁・義・礼・智・信の5つの要素を持っているため、ヒスイには人徳を高める効果があるとされていたのです。
ネフライトにも同様の力があるとされ、持ち主が足りない部分に気づき成長できるよう導いてくれるでしょう。
ネフライトと相性の良い組み合わせ
ネフライト×クリソプレーズ
ネフライトとクリソプレーズの組み合わせは、ヒーリングや対人面良化、自己成長に効果があります。
クリソプレーズとは、アップルグリーンのカルセドニーのこと。ルックスがヒスイに似ているため「オーストラリアンジェイド」と呼ばれることもあります。
癒し効果や魔除け効果があり、持ち主の心を穏やかにして、その穏やかさを守るべくネガティブなものに対するバリアを張ってくれるでしょう。
また、許容範囲を広げる効果があるため、他人にイライラしなくなったり、新しいものを認め受け入れられるようにもなります。
一方、ネフライトには、自然との繋がりを強くして心を落ち着けたり、洞察力をアップする効果があります。
ヒーリングにおいては両者の相乗効果が期待できますし、ネフライトが持つ洞察力アップ効果とクリソプレーズが持つ魔除け効果が合わさることで、良い人間関係を築いていけるでしょう。
クリソプレーズは前向きな気持ちや勇気をもたらす効果もあるので、ヒスイが持つ成長を促す効果と共鳴し合い、新たなことへチャレンジする前進力もアップします。
ネフライト×グリーンアベンチュリン
ネフライトとグリーンアベンチュリンの組み合わせは、ヒーリングに高い効果を発揮します。
グリーンアベンチュリンとは、光を当てることで内包物が煌めくアベンチュレッセンス効果を持つ石のこと。
キラキラと輝く内包物が森林の中で浴びる木漏れ日を連想させることから、森林浴と同じリラックス効果が得られるといわれています。
自然の中でゆっくりと過ごすと感情のデトックスができるのと同じで、ネガティブな感情を手放し、スッキリさせてくれるでしょう。
そして、ネフライトも自然とつながることで持ち主をリラックスさせ、感情を鎮静化させる効果があります。
近い効果のあるグリーンアベンチュリンと組み合わせることで、相乗効果が期待できるでしょう。エネルギーを充電し前向きな気持ちで日々を生きるためのお守りとなってくれる組み合わせです。
ネフライト×ルビー
ネフライトとルビーの組み合わせは、勝利をもたらすといわれています。
「宝石の女王」と呼ばれるルビーは、女性性が高く、華やかさをもたらす石です。と
同時に、「欲しいものは必ず手に入れる」という強かさを授ける石でもあり、目標に向かってしっかりと努力させ、勝利を掴ませる効果があるといわれています。
まっすぐに突き進み、ここ一番でも動じない精神的な強さを授けてくれるでしょう。
一方、ネフライトは知恵とやすらぎの象徴であるだけでなく、自己成長を促す石でもあります。足りない部分を見つけ、補い、成長しようという欲求を芽生えさせるのです。
ルビーがもたらす猪突猛進ともいえる力強い前進力と合わせることで、目標を達成できたり、自分に打ち勝つことができるでしょう。
静と動のバランスが取れているので、休むべきときには休みつつ前進していくことができますよ。
ネフライト×ペリドット
ネフライトとペリドットの組み合わせは、ポジティブさをもたらします。
ペリドットは少ない光量でも強く輝く性質を持ち、「イブニングエメラルド」と呼ばれ、貴族の夜会に欠かせなかったとされるジェムストーン。
太陽をいっぱいに浴びた草原のようなオリーブグリーンをしていて、見ているだけで心が明るくなるという人も多いでしょう。
ルックス通り強い太陽と火の性質を持ち、持ち主の心を明るく照らし、情熱の炎を灯します。人生に光をもたらし目の前をパッと明るくしてくれるので、前向きな気持ちになれるでしょう。
そして、ネフライトは心を落ち着けて物事を考えさせることで、ストレスの元凶をなくせたり、悩みを解決させる効果があります。マイナスからの浮上といってもよいでしょう。
そこにペリドットが持つ光を差し込ませる効果が加われば、ネガティブを一気にポジティブに変えることも可能です。
ペリドットの力を生かすための土壌を、ネフライトが作り出すと考えるとよいでしょう。
ネフライトと相性の悪い組み合わせ
ネフライト×ハウライト
ネフライトとハウライトの組み合わせは、ヒーリング効果は高まりますが、自己成長が止まる可能性があります。
ハウライトは純白の石で「清らかさ」「高潔」といった意味を持ちます。
ホワイトは染められやすいカラーとされますが、強いホワイトは穢れを跳ね返す防御のカラーでもあり、ハウライトが持つ純白も、持ち主の純真さを守るために強い守護力を発揮してくれるでしょう。
あるがまま、思うがままといったピュアさの象徴ともされる石です。
一方、ネフライトは自分に足りないものを見つけさせ、自己成長を促します。
混じりっけなしの純粋さを推奨するハウライトと、多くの経験をして成長していこうとさせるネフライトでは、効果が反発し合ってしまうでしょう。
ネフライトの力がハウライトによって抑え込まれたり、その逆もあり得ます。組み合わせない方がよいでしょう。
ネフライトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
ネフライトを身に着ける場合は、どんな風に身に着けても問題ありません。
あえて言うなら、胸にある第4チャクラに作用するため、胸元に持ってくるとよいでしょう。ブローチやネックレスがおすすめです。
身に着けるのではなく彫り物を飾るだけでも、ネフライトが見守ってくれます。人間的成長を促す石なので、デスクに飾るとよいでしょう。
ネフライトのお手入れ・浄化方法
ネフライトは多孔質という性質を持ち、目に見えないレベルの小さな穴が無数に空いています。そのため、塩分に弱いです。
また、多孔質であるがゆえに染色がしやすく、染色加工を施されたものも多いです。染色加工されたものは水分によって染料が落ちてしまうので、気をつけましょう。
浄化の頻度は2週間に1回、パワーチャージは月に1回程度でよいでしょう。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | ☓ |
流水 | △ |
ホワイトセージ | △ |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | ◎ |
土 | △ |
音 | ◎ |
流水
流水による浄化は、ネフライトに対応しています。ただし、染色加工を施したものは染料が抜けて色落ちしてしまうため、避けてください。
- ネフライトを浄化皿の上に乗せ、蛇口の下に置いて水を流す
- 水が直接ネフライトに当たらないよう、位置を調節する
- 小川のせせらぎの中にネフライトが浸かっているような図にするとよい
- 10分程度で浄化が完了
- 天然素材の柔らかい布で優しく拭いて、自然乾燥させる
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、ネフライトに対応しています。
- ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意する
- 火をつけ、立ち上る煙の中にネフライトをくぐらせる
- 10回程度くぐらせれば浄化が完了
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタや水晶さざれによる浄化は、ネフライトに対応しています。
- クラスタを使用する場合…クラスタの上にネフライトを置くだけ
- さざれ石を使用する場合…浄化皿の上にさざれ石を盛り、ネフライトをその中に埋めるか上に乗せる
- どちらの場合も、3時間程度で浄化が完了
日光・月光浴
ネフライトは日光や月光で浄化することができます。ただし、透明度が高く有色のものは、紫外線によって退色していく可能性があるので、おすすめしません。
- ネフライトを浄化皿の上にセットする
- 日光浴もしくは月光浴をさせる
- 2時間程度で浄化が完了
日光や月光でパワーチャージができる
ネフライトは、穏やかで自然の力に満ちたパワーストーンです。そのため、日光や月光でパワーチャージが可能です。
透明度が高く有色のものは、紫外線によって退色していく可能性があるのでおすすめしません。浄化皿の上に乗せたネフライトを、月光浴させてあげましょう。1時間程度でパワーが満タンになります。
ただし、太陽なら午前中の太陽の光を、月なら満ちる期間の天頂に昇りきるまでの月の光を使用してください。
土
土による浄化は、ネフライトに対応しています。
- 天然素材の布でネフライトを包む
- 柔らかく乾いた土の中に埋める
- 1週間~2週間程度経ったら掘り起こす
- 流水で汚れを落とす
- 天然素材の布で水けを取り自然乾燥をさせる
土でパワーチャージができる
ネフライトは土気を持ったパワーストーンであり、自然の力が強いです。そのため、大地の力を注入することでパワーをチャージできます。
柔らかい天然素材に包んだネフライトを、土の中に埋めます。浄化の方法と同じですが、パワーチャージの場合は、1時間程度でも十分にパワーをチャージすることができます。
プランターや植木鉢の土でも良いですが、理想はやはり地面です。
音
音による浄化は、ネフライトに対応しています。
- 音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意する
- ネフライトを浄化皿の上にセットし、音を奏でる
- 水晶ポイントの先をネフライトに向けたまま、ネフライト中心に円を描く
- 音が鳴りやんだらまた音を鳴らし繰り返す
- 10回程度繰り返せば浄化が完了
ネフライトの好転反応・副作用
ネフライトは比較的穏やかな波動を持っているため、好転反応が起きやすいタイプのパワーストーンではありません。
持ち主の状況をしっかりと把握し導いてくれるので、副作用が生じることも稀でしょう。
しかし、石と人には相性というものがありますので、すべての人がネフライトと問題なくやっていけるかといえば疑問ですよね。
もし好転反応らしき症状を感じたら、まずはネフライトと離れてみてください。ネフライトを身に着けたり飾ったりしている時にだけ症状があるなら、好転反応である可能性が高いです。
- 頭痛
- 発熱
- 倦怠感
- 不眠
- 焦燥感
などさまざまな症状が考えられますが、「普段の自分と違うな」と思ったなら、その直感を大事にしてくださいね。好転反応を抑えるには、2つの方法があります。
1つ目は、時間をかけて石と仲良くなる方法です。ネフライトを持つ時間を短くし、問題がなければ徐々に時間を長くしていくのです。
この作業により、お互いの波動が馴染み、最終的には好転反応が生じなくなるでしょう。
2つ目は、水晶と合わせる方法です。水晶はすべてのパワーストーンの基礎であり、組み合わせた他のパワーストーンの力や波動を調節する能力があります。
持ち主にちょうどよい程度にネフライトをコントロールしてくれるので、仲介役となってくれるでしょう。
ネフライトのQ&A
ネフライトに危険性はある?
ネフライトには、アスベストの元となる成分が含まれています。アスベストといえば、日本でも過去に話題になった発がん性物質なので、ネフライトに対して不安を感じる人もいるでしょう。
しかし、ネフライトはアスベストそのものを持っているのではなく、アスベストの元となる物質を持っているだけです。そのため、人体に危険性はないと考えられています。
そもそも、ネフライトが人体に危険を及ぼすのであれば、ネフライトはここまで流通していないでしょう。安心してよいと思われます。
ネフライトの偽物の見分け方は?
ネフライトは比較的安価な鉱石なので、偽物が作られているとは考えにくいです。あるとすれば、「メタヒスイ」と呼ばれる、人工ガラス。
しかし、コストを考えればネフライトではなくジェダイドと偽られる可能性の方が圧倒的に高いので、ネフライトの偽物としてメタヒスイが流通することはないでしょう。
似た石であるクリソプレーズやサーペンティンもありますが、素人が見分けることは難しいです。ネフライトキャッツアイとクリソベリルキャッツアイも同様です。
鑑別書付きのものを購入するのがよいでしょう。本物のネフライトであれば、鑑別書には
- 鉱物種名:天然アクチノライト/トレモライト
- 宝石名:ネフライト
などと記載があります。
ネフライトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
ネフライトが割れたり欠けたりすることは、滅多にありません。
「軟玉」という和名から耐久性が低く思われがちですが、実は、耐久性だけでいえばジェダイドと同じもしくはジェダイドよりも上なのです。
その証拠に、細かな彫り加工をしても割れませんし、過去には斧として使われていたこともあります。
彫刻になったものの細い部分が折れる程度のことはありえますが、ルースが真っ二つになったり欠けたりすることは稀でしょう。
そんなネフライトが割れたり欠けたりしたら、スピリチュアルな要因が考えられます。ネフライトは持ち主の心を平穏にし、やすらぎの中で成長させます。
もしかしたら、そんな日々が消え去ってしまうような凶事が待っているのかもしれません。
魔除け効果というよりも実りを与える効果の方が高いネフライトですから、穢れがやってくるというよりも、手に入ると思っていたものが手に入らなくなったり、そのことにより平穏さが失われたりする可能性が高いです。
何かを計画している人は計画を見直し、対人面で不安がある人は早めに不安を解消しておきましょう。割れたり欠けたりしたネフライトは縁起の良いものではないので、土に還してあげた方がよいです。
ネフライトの色が変わった?退色・変色する?
ネフライトは多孔質という無数の小さな穴がある性質をしていて、そのことから、染色加工を施されることが多い石です。
カラーを鮮やかにするために染料をしみ込ませているため、水分や塩分が内部に入り込むと染料が落ち、退色してしまいます。念のため、水分や塩分を近づけないようにしましょう。
また、透明度が高い有色の石は、ネフライトに限らず、紫外線を当て続けることで退色します。透明度が高いネフライトであれば、日光は避けた方が無難です。
何もしていないのにネフライトのカラーが変わったなら、パワーの変化が考えられます。パワーストーンは、力が弱まるとカラーが薄くなり、力が強まるとカラーが濃くなるといわれています。
そのため、ネフライトが濃くなるなら問題ありませんが、薄くなってしまったなら残念ですよね。そんな時には、浄化とパワーチャージをしてあげましょう。
ネフライトに休息と栄養を与えることで、カラーが元に戻ることもあります。もしカラーが戻らなければ、そのネフライトには以前のような力はありません。
力が弱まったネフライトとしてお付き合いしていくしかないでしょう。
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まとめ
ネフライトは華々しい歴史を持つ反面、ジェダイドの登場によってヒスイとして扱われなくなったという悲しい経歴を持ちます。
元々ヒスイとはネフライトのことだったのですから、現代においても本家本元のヒスイはネフライトであるべきなのですが、ジェダイドの方がヒスイとして高品質であるものが多かったゆえにその座を追われてしまったのです。
ですが、アンティークとして流通する最高級ネフライトにはジェダイドとは違う美しさがありますし、パワーストーンとしての能力も決して劣ってはいません。
ジェダイドにはジェダイドの、ネフライトにはネフライトの良さがあるということです。その中で、どんな石を選ぶかは持ち主次第。
ピンときたものがありジェムストーンや資産としてではなくパワーストーンとして持つのなら、ネフライトも大変おすすめです。安価かつ美しいものも多いので、お迎えを検討してみてくださいね。
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