スピリチュアルな世界では「行ってはいけないといわれるパワースポット」があります。そして「パワースポットに行ってはいけない人」もいます。神聖なパワースポットになぜ行ってはいけないのか?「行ってはいけないといわれるパワースポット!」「お稲荷様の祟りがあるから?」「三大怨霊を鎮護する御霊信仰が原因?」「パワースポットに行ってはいけない人の特徴5選」について詳しく解説していきます!
パワースポットに行ってはいけないと言われる理由
パワースポットに行ってはいけない人といわれるのは、いくつかの理由があります。神聖な場所であり、ご利益やエネルギーを授かるはずのパワースポットなのに、なぜでしょう?
それは、パワースポットに行く人の心の状態も関係してくるのです。また、神聖な場所が、条件によっては危険な場所になってしまうケースがあるからです。
どのような場合に「パワースポットに行ってはいけない」といわれるのか解説していきます!
パワースポット別行ってはいけない人
「パワースポットに行ってはいけない」といわれる理由を、スポット別に解説します。
パワースポットに行ってはいけない人【稲荷神社】
稲荷神社は日本でもっとも数が多いといわれる神社です。境内社、分祀社もいれると全国に約3万社以上あります。京都の伏見稲荷が、全国の稲荷神社の総本山とされています。
「お稲荷さん」として親しまれていますが、狐のイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?そして「お稲荷さんの祟り」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。祟られると聞くと少し怖い印象もありますね。
実はお稲荷様は狐ではありません。
狐じゃないなら、お稲荷様はどんな神様?
お稲荷様は五穀豊穣の神様
■神道のお稲荷様
稲荷神社の総本山、伏見稲荷では宇迦之御霊大神(うかのみたまのおおかみ)が主祭神として祀られています。「ウカ」とは「食(ウケ)」であり、穀物をあらわしているとされ、稲に宿る精霊を神格化した神様です。五穀豊穣と農作、そして商売繁盛のご利益があるといわれています。
◼️仏教のお稲荷様
仏教のお稲荷様が祀られている場所といえば豊川稲荷です。稲荷とつきますが、神社ではなく寺院です。豊川稲荷のお稲荷様は「荼枳尼天(だきにてん)」というインド由来の女神です。インドの「茶枳尼天」はジャッカルという動物の背に乗っています。しかし、当時の日本人はジャッカルを知らなかったので狐のイメージとなり、お稲荷様と同一視されました。
稲荷神社には、お稲荷様の「宇迦之御霊大神(うかのみたまのおおかみ)」や「荼枳尼天(だきにてん)」が祀られているのに、なぜ狐のイメージが強いのでしょうか?
お稲荷様に願いごとをするときに、神の使いである百狐を通すことが多かったので、いつの間にか神格化されていったという説もあります。
また、狐は穀物を荒らすネズミを捕まえるため、稲の神様にされたという説もあります。
お稲荷様って、祟りがあるの?
「お稲荷様は、一度お参りしたら、一生続けないと祟られる」
「願いが叶ったあと、お礼のお参りをしなければ祟られる」
といわれています。
「稲荷を祀ると、3代で家がつぶれる」
この言葉は・・・
・家業をおこした初代はお稲荷様をしっかりお祀りし、お礼をする
・2代目も、初代父の背中をみて、お稲荷様にしっかりお祀りして手を合わせる
・3代目の孫は家業があるのが当たり前だと、お稲荷様に手を合わせることを忘れる
・そしてお稲荷様の天罰がくだり、家が衰退する
このような状況をあらわします。
稲荷神社に行ってはいけない人は、どんな人?
「お稲荷様への感謝の気持ちを忘れた人」
「軽はずみな気持ちでお参りする人」
は稲荷神社に行ってはいけないのです。
パワースポットに行ってはいけない人【天満宮】
天満宮といえば、全国各地で天神様として慕われて合格祈願に訪れる人も多いですね。学問の神様といわれる菅原道真を祀る天満宮は全国に約1万2000社あるといわれています。
現在の菅原道真は「学問の神様」ですが、元々は「祟り神」として恐れられていたのです。
菅原道真は、大変頭の良い人物で、幼少のころから「神童」と呼ばれていました。33歳のときには学者として最高位の「文章博士」にまでなります。菅原道真の優秀さを見込まれて、藤原家の力が強い時代に、右大臣にまで出世をしました。
しかし、文武に優れた菅原道真は、藤原時平に妬まれてしまい「醍醐天皇への謀反」を企てたと濡れ衣をきせられてしまいます。まったく身に覚えのなかった道真ですが、遠い大宰府に左遷されてしまいました。都に戻ることを切望しながら、左遷した土地で無念のまま亡くなります。
菅原道真が亡くなったあと、藤原時平本人や親族、左遷に関連した人物が謎の死や落雷により次々と命を落とします。さらに延長8年に清涼殿に落雷が起き、菅原道真の左遷に関係した多くの人に死傷者がでます。そのときに清涼殿にいた醍醐天皇は大きなショックを受け、しだいに体調を崩し、落雷から3ヶ月後に亡くなってしまいます。
菅原道真の祟りを恐れた人々は、北野の雷天神が祀られていた場所に社殿を建てます。そして、菅原道真の怒りを鎮めるために、天神様として祀りました。これが、北野天満宮のはじまりとされています。
一連の出来事を、人々は「菅原道真の祟り」として恐れたのです。怨霊を鎮護するために神様として祀ることは「御霊信仰(ごりょうしんこう)」といわれています。
「パワースポットに行ってはいけない人」として、ネガティブな考えを持ち、誰かを妬んでいる人は、北野天満宮に行ってはいけません!
負のオーラ、誰かを妬んでいる状態で北野天満宮に行くと、強力なパワースポットなだけに、負の力が自分に跳ね返ってきます。
正しい気持ちで参拝する人には、天神様は力となり助けとなってくださるのです。
パワースポットに行ってはいけない人【さびれた神社】
神社のなかには誰からも管理されず、さびれてしまった神社があります。たとえ社務所がなくて、普段人がいなくても、定期的に掃除や手入れがされている神社であれば問題ありません。
しかし、長い間、誰にも手入れされず草が覆い茂り、暗い感じの神社は神様がいなくなっている可能性があります。人も荒れ果てた住まいに暮らすのは嫌ですよね。神様も、荒れ果てたお社では過ごしたくないので出ていってしまうのです。荒れ果てた神社は汚れた場所となり、低級霊や魔が集まります。
神聖な場所ではなくなった荒れ果てた神社には、行かないほうが良いです。とくにネガティブな感情を持っている人は絶対に、さびれた神社に行ってはいけません。低級霊かついてきて、トラブルがおきることがあるからです。
パワースポットに行ってはいけない人【安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)】
安井金比羅宮は、御祭神として「源頼朝」「崇徳天皇」「大物主神」が祀られています。そのなかでも、「崇徳天皇」は不運な人生を歩んだ人物で、菅原道真や平将門と共に「三大怨霊」と呼ばれています。「雨月物語」でも怨霊として描かれています。
そのため、天満宮と同じようにネガティブで人を妬むような気持ちがある人は、安井金毘羅宮に行ってはいけません。負の気持ちが跳ね返り、トラブルや災いがおきる可能性があります。
前向きな気持ちで参拝すれば、ご利益を授けてくださるでしょう。
安井金毘羅宮は「縁切り縁結び碑(えんきりえんむすびいし)」があることで有名ですね。縁切りのご利益があるとされ、願いごとを書いた形代(かたしろ/社務所で授与)を手に持ち、碑(いし)の穴を正面から裏へくぐりぬけます。そうすると、人、もの、場所、たばこ、ギャンブル、お酒との悪縁が断ち切れるといわれています。次に碑の穴を裏から正面へくぐりなおせば、新しい良縁を結ぶご利益があるようです!最後に碑へ形代を貼りつけます。
「縁切り縁結び碑」のまわりには、白い紙の形代がびっしりと貼りめぐらされています。
多くの人の思いを感じますね。
パワースポットに行ってはいけない人【橋姫神社】
京都の「宇治橋の守り神」といわれる橋姫は、「鬼女」として「丑の刻参りの呪いの原型」を作った人物ともいわれています。なぜ「守り神」に「鬼女」の呼び名もあるでしょうか?
それは平家物語に書かれている「剣巻(つるぎのまき)」に理由があるようです。
■橋姫伝説
夫に裏切られ嫉妬に狂った橋姫が、貴船神社に7日間こもって貴船大明神に祈りました。
「私を鬼神にしてください。あやめたい女性がいるのです。」
橋姫を哀れに思った貴船大明神は「鬼神になりたいのなら、姿を変え、宇治川に37日間(21日間という説もあります)つかりなさい。」と告げます。
貴船大明神の話を聞いた橋姫は、鬼の角のように髪を5つにわけて結びます。そして顔には朱を、体には丹を塗り全身を赤くしました。頭に鉄輪を逆さにしてのせ、3本の脚に、火をつけた松明をそれぞれつけました。そして両端に火を灯した松明を口にくわえたのです!
まさに、丑の刻まいりをする女性の姿!
21日間、宇治川につかった橋姫は鬼と化し、妬んでいた女性と相手の男性の親類縁者を、次々とあやめていきました。そのうち、関係ない人々まで、男女問わずあやめていきます。そのうち、人々は薄暗くなる15時から17時を過ぎると家から出なくなりました。
ある日、源頼光の四天王の一人とされる源綱(渡辺綱)が、一条大宮に出向くようにいわれます。源綱は用事を終えた帰り道に、一条堀川の戻り橋で女性と出会い「危ないので五条まで送りましょう」と声をかけます。自分は馬から降りて、女性を乗せて歩き始めますが、実は、その女性は橋姫だったのです。鬼に変身した橋姫は「愛宕山へ行きましょう」と言うと、源頼朝の髪をつかんだまま北西の空へ飛び立ちました。
源綱は、あせらずに宝刀「髭切」で鬼になった橋姫の腕を切り落としました。そのまま、源綱は北野天満宮に落ち、鬼の橋姫は腕を切り落とされた状態で、愛宕山へ飛びさりました。
源綱に切り落とされた、鬼(橋姫)の腕は、安倍晴明が仁王経を読んで封印しています。
橋姫は、丑の刻まいりの原型になったとされています。そして、橋姫の嫉妬と呪いのため、宇治橋や橋姫神社を恋人同士で歩くと、縁を切られてしまうといわれています。
橋姫神社や宇治橋は、恋人同士で行ってはいけないといわれています!
橋姫神社は悪縁を切るご利益があるといわれているので、悪い縁を断ち切り、良縁を結びたい人には人気があります。
パワースポットに行ってはいけない人【神田明神】
1300年の歴史をもつ江戸の守護といわれた神田明神。縁結びをはじめ数多くのご利益があり、参拝客も多く訪れます。
強力なパワースポットですが、参拝するなら注意したほうが良い人もいます。苗字に「藤」がつく人です。その理由は、神田明神に祀られている平将門にあります。平将門の討伐に向かったのは俵藤太という人物ですが、のちに「藤原秀郷」と名乗っています。そして藤原家の子孫は苗字に「藤」が入るといわれています。そのことから苗字に「藤」がつく人はが神田明神を参拝すると、平将門の怒りにふれるといわれることがあります。
また、神田明神と成田山新勝寺は、はしごをしてはいけません。平将門の乱を鎮める目的で建てられたのが成田山新勝寺のためです。そのため、成田山新勝寺に参拝した人は、神田明神に行ってはいけないといわれています。
平将門は、三大怨霊と呼ばれるうちの一人ですね。
パワースポットに行ってはいけない人5選
①パワースポットに行くと体調が悪くなる
神社仏閣のようなパワースポットに行ったときに、体調が悪くなる人は、その場所と波長が合っていないことが考えられます。その理由としては、パワースポットと相性が合わないことが考えられます。
また、パワースポットと相性がよい場合も、まだ訪れる時期ではない可能性もあります。波長が低くなっているときは、波長の高いパワースポットに行くことで体調不良になりやすいのです。そういった場合は、少し時期をずらして行くのも一つの方法です。
②パワースポットに、なぜかたどり着けない
特定のパワースポットに行こうとしたときに、なぜかたどり着けないことがあるといわれています。
◼️何度も道に迷って、たどり着くことができない。
◼️パワースポットに行こうと予定していた日に急な用事が入る。
◼️パワースポットに行く予定日の前日に体調をくずした
これらのことが起こるようなら、パワースポットに歓迎されていないサインの可能性があります。別のパワースポットに行ったほうが良いかもしれません。また、神社に歓迎されていないと感じた場合は、参拝したときに神様にご挨拶と感謝の気持ちを伝えましょう。願いごとをするのは別の機会にしたほうが良いでしょう。
③ネガティブな気持ちの人
ネガティブな気持ちや、人を妬む気持ちの人はパワースポットに行ってはいけません。良いパワーをもらうどころか、悪い気を吸収しまう恐れがあります。ネガティブな気持ちは、負のオーラとして跳ね返ってきます。前述したように、寂れて管理されていない神社であれば、ネガティブな気持ちに低級霊がよってくることがあります。逆に人が多いパワースポットであっても、そこに訪れる「欲の強い人々」の負の気を吸収してしまうことも!パワースポットに行くときは、前向きで正しい気持ちをもって訪れましょう。
④欲が強く、感謝の気持ちを忘れている人
パワースポットに行って願いごとをしたくなるのは自然なことです。しかし、自分の得になることばかりを考えて、願いごとをするだけの人は、パワースポットから歓迎されません。欲が強く、感謝の気持ちを忘れている人はパワースポットに行かないほうが良いのです。パワースポットに行ったら、まず、最初に感謝の気持ちを伝えてから、願いごとや祈願をするようにしましょう。
⑤霊感が強い人
正確には霊感が強い人がパワースポットに行ってはいけないわけではありません。霊感が強い人は夕方18時以降の神社には絶対に行ってはいけません。
霊感が強い人は、なぜ18時以降の神社に絶対に行ってはいけないの?
昔から夕方18時以降は、魔物に遭遇しやすくなる時刻といわれているのです。
霊感が強い人が18時以降に神社に行くと、普通の人には感じない「魔」が見えてしまうので危ないからよ。
昔から夕方18時以降は「逢魔が刻(おうまがとき)」といわれ、「魔物に遭遇しやすい時刻」とされています。霊感が強い人は、18時以降に神社に参拝すると魔がみえてしまい災いがおきる可能性があるのです。
霊感が強い人だけでなく、普通の人も夕方16時までに鳥居をくぐり、18時までには神社を出るようにしましょう。
神社を参拝するのに良い時間は、午前中~14時までの「陽」の時間帯が良いでしょう。
まとめ
「パワースポットに行ってはいけない人」の特徴や「行ってはいけない場所」について解説しました。軽はずみな気持ちや、神様への感謝の気持ちを忘れた人は稲荷神社は参らないほうが良いです。そして、ネガティブな感情や誰かを妬むような人は、「さびれた神社」や「御霊信仰の神社である、北野天満宮」「安井金毘羅宮」に行かないほうが良いでしょう。また、霊感が強い人は、とくに「逢魔が刻、18時以降の神社」には訪れないほうが良いです。
本来パワースポットは、すばらしいご利益を授かることができる場所です。正しい参拝方法や、前向きな気持ちで訪れて、パワースポットの良い効果を実感したいですね。
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