「恋人同士や夫婦で成田山に行ってはいけない?」「神田明神と成田山神勝寺のはしごはダメ?」という噂があります。
なぜ「成田山に行ってはいけない人」がいるといわれるのでしょうか?
今回は成田山に行ってはいけない人について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
成田山とは
成田山とは、成田山新勝寺につけられた山号(称号)のことです。
成田山新勝寺のご本尊は「不動明王」で、「成田のお不動さん」といわれ親しまれています。成田山新勝寺は江戸時代に「成田詣で」が流行り、現代も多くの人が参拝する人気のスポットです。
例年、三が日の初詣には約300万人が参拝し、年間1000万人もの人が訪れています。成田山新勝寺の参道にある、うなぎの「川豊 本店」は名物として有名ですね。
また、江戸時代に歌舞伎役者の「初代 市川團十郎」が子宝に恵まれず、成田山新勝寺の薬師寺堂で子授け祈願をしています。
そして、見事に長男の九蔵(二代目 市川團十郎)を授かったため、成田山への信仰が深まり、市川家の屋号を「成田屋」にしたといわれています。
成田山新勝寺のご利益は
「開運招福」「商売繁盛」「火伏せ」です。
成田山に行ってはいけないと言われる理由
1000年の歴史があり、古くから多くの参拝者が訪れるパワースポットの成田山新勝寺。最強のパワースポット「成田山に行ってはいけない人」とは、どんな人なのでしょうか?
その理由は、成田山新勝寺の創建の由来に深く関係しています。
また、「成田山との相性」「成田山新勝寺にいる神様の特徴」「参拝する人の状況」も関わってきます。「成田山に行ってはいけない」理由を、それぞれ詳しく解説していきます!
成田山に行ってはいけない人3選
①成田山に行ってはいけない人【当日に神田明神へ参拝した人】
神田明神にお参りした人は、成田山新勝寺に参拝してはいけないといわれています。
成田山新勝寺、神田明神
どちらもご利益が多く人気があるパワースポットだけど
なぜ両方参拝してはいけないの?
その理由は、神田明神には平将門が祀られていますが、
成田山新勝寺は平将門の乱に対して調伏祈祷(ちょうぶくきがん討伐祈願)を行うために建てられた寺院だからです。
■平将門の乱と成田山新勝寺の建立
平将門は平安時代の武士ですが、桓武天皇の血筋(ひ孫にあたる)の桓武平氏でした。
父親の良将(よしまさ)が亡くなったあと、叔父一族と領土や女性の問題で争うようになります。そして叔父の1人、平国香(たいらのくにか)を討ち取ります。
やがて平将門は、常陸の国司に追われる藤原玄明(ふじわらのはるあき)に助けを求められます。藤原玄明をかくまった平将門は、常陸の国司を倒します。さらに、勢いにのった平将門は、関東一円の国司を倒し制覇します。
国司とは朝廷から派遣された地方の役人です。しかし、この頃の国司は私腹を肥やして民衆は苦しんでいました。
そして、939年に「菅原道真のお告げがあった」として、平将門は自らを「親皇」と名乗り、平将門の乱が勃発しました。
朝廷に逆らったとして、崇徳天皇は、寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)に「平将門の調伏祈願(ちょうぶくきがん/討伐祈願)」をするよう勅命を出します。
勅命を受けた寛朝大僧正は、弘法大師が彫り開眼した不動明王像を捧持して、東国へ向かいました。そして成田の地に着いた寛朝大僧正は、不動明王像を安置し、御護摩をたき21日間調伏祈願を行ったのです。
その結果、祈願の最終日に平将門は、叔父である平国香の息子にあたる貞盛(さだもり)と藤原秀郷(ふじわらのひでさと)により討ち取られ敗北をしたのです。
平将門は矢で額を射抜かれたといわれています。
将門を倒した、平貞盛の子孫が平家の平清盛です。
おつとめを終えた寛朝大僧正が、都に戻ろうとしたときに、不動明王像が大きな岩のごとく動かせなくなります。そして、この地にとどまるようにとお告げがあったため、成田山新勝寺が開山されました。
つまり成田山新勝寺の創建のきっかけは、平将門の乱に対する調伏祈願(討伐祈願)だったのです。そのため討ち取られた平将門にとっては、成田山新勝寺は許しがたい存在なのですね。
成田山新勝寺は、平将門の乱の調伏祈願がきっかけで建立されました。そのため、平将門を祀る神田明神と成田山新勝寺を当日にはしごをして参拝してはいけないといわれています。平将門の怒りに触れてしまうからです。
②成田山に行ってはいけない人【当日に将門塚に行った人】
東京都千代田区に、平将門の首を供養するために石碑が建てられた「将門塚」があります。
将門塚に訪れた人は、当日に成田山新勝寺に行ってはいけないといわれています。
前述したとおり、平将門にとって成田山新勝寺は許しがたい存在のため、将門塚に行ったあとに、当日にはしごをしてはいけないとされているのです。
◼️将門塚のいわれ
平将門の乱に破れた、将門の体は延命寺に埋葬されています。しかし、将門の首は都大路の河原で晒し者にされたのです。将門の無念の思いが強く、首を晒し者にされたあとも、まばたきを繰り返し、ときには「胴体と首を繋げて、もう一戦しようじゃないか」と夜な夜な叫んでいたのです!
そして、ある日、将門の首は胴体を求めて東国を目指し飛んでいきました。そして、首が落ちたのが現在の「将門の塚」がある場所です。
平将門の強い無念を感じますね
③成田山に行ってはいけない人【火・空属性の人】
スピリチュアルな世界では、自分の属性に合った相性のパワースポットに行くことが良いとされています。
相性のよいパワースポットに行くと、ご利益や効果が倍増するといわれているのです。
そして、相性の合わないパワースポットもあります。
相性の合わないパワースポットと聞いたら「相性の合わないパワースポットに行くと悪いことが起きる?」と心配になりますよね。実際には災いが起こるようなこわいことは起きません。
しかし、相性の合わないパワースポットに行くとご利益や効果が期待できないことが多いのです。
運気が停滞してしまう可能性もあります。自分と相性の合わないパワースポットには、なるべく行かないようにしましょう。
パワースポットとの相性は「繭気属性(けんきぞくせい)」というもので調べます。
「繭気属性」とは、万物や人は五大元素「火」「地」「風」「水」「空」の属性にわかれているという考えです。陰陽五行説と五大から派生した考えです。
自分の属性の調べ方について下記に解説しますので参考にしてください。
◼️自分の属性の調べ方
【例】1991年12月12日生まれ B型の場合
①生年月日を、1桁に分けて、足していきます。
1+9+9+1+1+2+1+2=26
合計の数字が上記のように2桁になった場合は、さらに1桁に分けて足していきます。
2+6=8
② ①の計算で出た合計の数字に、下記の血液型の数字を足します。
A型【1】
B型【2】
AB型【3】
O型【4】
【例】の血液型はB型なので、【2】を足します。
8+2=10
合計の数字が2桁になれば、1桁になるまで足していきます。
1+0=1
③ ②で出た合計の数字が「属性の数字」になります。下記の「属性の数字」で確認しましょう。
地【1】【6】
水【2】【7】
火【3】【8】
風【4】【9】
空【5】
自分の属性がわかったら、相性を調べましょう。
◼️属性の相性
≪【地】の属性≫
相性が良いのは・・・
【地】【火】【風】
相性が悪いのは・・・
【水】【空】
≪【火】の属性≫
相性が良いのは・・・
【空】【地】【火】
相性が悪いのは・・・
【風】【水】
≪【風】の属性≫
相性が良いのは・・・
【地】【風】【水】
相性が悪いのは・・・
【空】【火】
≪【水】の属性≫
相性が良いのは・・・
【水】【風】【空】
相性が悪いのは・・・
【火】【地】
≪【空】の属性≫
相性が良いのは・・・
【空】【水】【火】
相性が悪いのは・・・
【風】【地】
成田山新勝寺は【風】の属性です。
【火】【空】の属性の人とは相性が悪いです。
成田山新勝寺は「風」の属性のため、「火」「空」の属性の人は相性が良くありません。
成田山のパワースポット別 行ってはいけない人
「成田山に行ってはいけない人」を、パワースポット別に解説していきます。
成田山新勝寺【弁財天堂】
成田山新勝寺には、総門付近の弁財天堂に弁財天が祀られています。弁財天は七福神の女神で、大変やきもち焼きなことで、有名です。
そのため、恋人同士や夫婦でお参りするのは良くないといわれているのです。
◼️弁財天は、嫉妬深い?
弁財天は、芸事の才能や財運の女神様といわれ、七福神の紅一点でもあります。しかし、実は、昔の七福神には吉祥天(きっしょうてん)という女神がいたようです。
吉祥天は美と財運の神様で、大変美しい女神とされています。また、吉祥天は毘沙門天の奥様でもあります。
弁財天は吉祥天に強い嫉妬心をいだきましたが、懐の深い吉祥天は、「七福神の紅一点の座を弁財天に譲った」という説があります。
七福神様のなかで、そんな昼ドラのようなことがあったなんて、
びっくり!
弁財天のほうが、人々の信仰や人気があったので
七福神のメンバーになったという説もあります
とはいっても、成田山新勝寺に恋人と参拝したいこともありますよね。
その場合は、下記の方法で参拝すると良いといわれています。
成田山新勝寺には入り口に大きな「総門」があります。通常は総門をくぐり、境内にむかいます。恋人同士や夫婦で参拝するときは、男性1人が「総門」をくぐります。女性は総門の横にある小さな入り口から境内に入ります。
上記の方法で境内に入れば、弁財天の嫉妬を防ぐことができるといわれています。
成田山新勝寺【出世稲荷】
成田山新勝寺は寺院ですが境内には、お稲荷様を祀る「出世稲荷」があります。
お稲荷様といえば、狐を祀っていると思いがちですが、祀られている神様はインド由来の女神様「荼枳尼天(だきにてん)」です。
狐はお稲荷様の使いとされています。
古くから、お稲荷に祈願をするときは、神の使いである狐にお供えをして願いを伝えたといわれています。
そのため、狐が神格化され、お稲荷様と狐が同一視され祀られているところもあるようです。
◼️荼枳尼天とは
インド由来の女神様で、ジャッカルという動物の背に乗っています。しかし、当時の日本人はジャッカルを知らないため、姿が似ている狐と同一視されました。
荼枳尼天は、もともと「ダーキニー」という夜叉神、人を食べる鬼神でした。
しかし、大黒天(大日如来や、シヴァ神ともいわれています)により説得され仏教に帰依されました。そして、人の死期が半年前にわかり、死後に心臓を食べることになったのです。
人の心臓を食べるなんて、少し怖い印象?
現在の「荼枳尼天(だきにてん)」は、福神となり、分け隔てなく人々の願いを聞き入れてくださるといわれています。
また、農耕の神様でもあるので、お稲荷様とされています。
「出世稲荷」に行ってはいけない人とは、どんな人なのでしょうか?お稲荷様については下記のようにいわれています。
○お稲荷様は1度お参りしたら、生涯、お参りし続けなければいけない。
○お稲荷様への祈願が叶ったら、感謝の言葉を伝えなければいけない。感謝することを忘れたら祟られる。
そのため、
「軽はずみな思いでお参りする人」
「お稲荷様への感謝の気持ちがない人」
は、出世稲荷に行ってはいけないといわれています。
成田山新勝寺の住所・HP・電話番号
住所 | 千葉県成田市成田1 |
URL | https://www.naritasan.or.jp |
電話番号 | 0476-22-2111 |
まとめ
今回は「成田山に行ってはいけない人」の特徴や理由だけでなく、成田山パワースポット別にも「行ってはいけない人」についても解説しました。
成田山新勝寺は、年間約1000万人が参拝する強力なパワースポットです!
開運招福、商売繁盛、火伏せのようなご利益があり、江戸時代から多くの人に信仰されてきました。
パワーを貰いに成田山に行かれるときは、ぜひ、今回解説しました内容を参考にしてください。
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