相手に対して常に自分の方が上だということを態度で示す人はどこの世界でも1人や2人は必ずいます。
まだ心の中で思っているうちはいいのですが、マウントを取る人というのはあからさまに自分がそのことを示すため、真面目に相手にしているとストレスが溜まって仕方ないですね。
そこで今回はマウントを取る人の特徴や対処法をまじえながら、マウントを取る人の末路について記載していきます。
もし周りにマウントを取る人がいて悩んでいるという方は、今回の記事を読んでぜひ参考にしてみてください。
マウントを取る人の末路
マウントという言葉の由来は諸説ありますが、基本的には相手に馬乗りになる「マウントポジション」という言葉から生まれました。
馬乗りになることで相手より精神的に優位に立つことから、マウントをとるとは相手より自分の方が優れていると示す言動のことをいいます。
マウントを取る人というのはどこの世界にも見かけますが、こうした人は根拠のない自身から常に相手より自分の方が優れていると思い、また常に誰かに認めてもらいたいという承認欲求の強いことが多いようです。
では、マウントを取る人の末路にはどのようなものがあるのでしょうか。
それではそれぞれについてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
相手から嫌われ孤立する
マウントを取る人は常に自分の方が上だという態度を取るため、相手から嫌われることが多いです。
相手から嫌われてしまうと孤立するだけでなく、困った時でも誰も救いの手を差し伸べてくれないのです。
親しかった人でも距離を置かれる
当初は仲の良かった人がいたとしても、頻繁にマウントを取ることから、次第に距離を置かれるようになります。
さほど親しい仲ではなかった場合は、相手からできるだけ付き合うことを避けられるようにもなります。
陰でひどいことを言われる
表面上は親しそうに付き合っていても、自分の知らない場所では陰口を叩かれることがあります。
陰口が広がっていくと、マウントを取る人のことをよく知らない人でも人伝いでそのように思ってしまうことから、ますます孤立していくことになります。
好きな人に嫌われてしまう
好きな人ができたとしても、あまりに頻繁にマウントを取っていると、相手から嫌われてしまうことでしょう。
最初のうちは好きだたっとしても、マウントを取る人だということが分かってしまうと、百年の恋もすっかり冷めてしまうのです。
なぜ人はマウントを取るのか
マウントを取るという行為は、デメリットこそあるものの長い目で見てメリットはほとんどないといってもいいでしょう。
それにもかかわらずマウントを取る人というのは決して少なくありません。
ではなぜ人はマウントを取るのでしょうか、ここではマウントを取る人の心理について考えてみます。
それではそれぞれの内容について詳しく見ていくことにしましょう。
自分が考えていることは正しいと信じている
たとえ自分の考えが間違っていたとしても、マウントを取る人は自分の考えの方が正しいと信じていることから、相手にも自分の考えを強要しようとします。
こうした根拠のない自身から、マウントを取る人は相手よりも上に立とうとするのです。
自分のことを常に認めてほしい
自分を認めてほしいという気持ちは誰もが少なからず持っていますが、マウントを取る人は自己承認欲求があまりにも強いために相手よりも優位に立とうとするのです。
相手よりも優位に立つことでマウントを取る人は、周りからすごいと褒められ優越感に浸ることができるのです。
自分が負けることを認めたくない
マウントを取る人は競争意識が強いことから、自分が負けることを認めたくないという人が多いです。
仕事でも遊びでもとにかくあらゆることに対して負けたくないことから、人の上に立とうとするのです。
自分のことを肯定したい
他の人に比べて自己肯定感が強いのもマウントを取る人には多いです。
本当はそれほど幸せではなくても、自分自身を肯定することで現実から目を逸らし、誰よりも自分は幸せだと思い込もうとするのです。
好きなものに対して強い愛着がある
マウントを取る人は負けず嫌いな性格から、好きなものに対して自分が一番だという気持ちを外に向けます。
例えば好きな歌手を応援している場合でも、自分が一番であることをアピールしたいために、自分の方がファン歴が長いなどといって相手にマウントを取ろうとするのです。
マウントを取る人の特徴
ここまでマウントを取る人の心理について記載しましたが、マウントを取る人に共通する人の特徴としてどのようなものがあるでしょうか。
ここではマウントを取る人に痛い目に合わないためにも、あるいは自分がマウントを取らないようにするためにも、共通する特徴を以下に記載します。
それではマウントを取る人の特徴についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
自分が優位に立てるものにマウントを取る
マウントを取る人は、相手よりも自分が優れている点を見つけ出し、そのことに対してマウントを取ります。
また自分よりも優れている人にマウントを取ってもやり返されてしまうため、自分にとってマウントのできる人を選んでいることも多いです。
上から目線で自分の幸せをアピールする
自分が常に一番でいたいことから、マウントを取る人は相手の気持ちにお構いなく、上から目線で自分がいかに幸せかということをアピールします。
そのためマウントを取る人は、自分の幸せを称賛してくれるような友人ばかりを求めるだけでなく、相手の不幸に対しても上から目線でアドバイスしたりします。
多くの人に慕われたい
マウントを取る人は自己承認欲求が強いため、多くの人に自分が認められたいと考えています。
最近ではSNS上で人気が出ると不特定多数の人に評判になることがありますが、こうした行為を行うとするのもマウントを取る人の特徴といえるでしょう。
自分に自信がない
人よりも優越感を持つということはコンプレックスの裏返しともいえるので、マウントを取る人には自分に自信がなかったり、コンプレックスの塊だったりすることがあります。
自分に自信がないからこそ、自分より劣っていると思える人を見つけてマウントを取ることで、自分に自信をつけようとしているのです。
マウントを取られやすい人の特徴
マウントを取る人は誰にでもマウントを取るわけではなく、それなりに相手を選んでいるようです。
ではマウントを取られやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
それではそれぞれの特徴についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
素直で優しい
素直で優しい人というのは嘘をつくのが苦手で、聞かれたことをありのままに話すことがあります。
こうしたタイプはマウントをする人に簡単に情報を与えてしまうため、マウントされやすいといえるでしょう。
はっきりものを言わず大人しい
マウントする人は、自分の意見をはっきりという人には反撃されることから、マウントすることはありません。
逆に言えば自分の意見を言わない大人しい人というのは、マウントしたとしても反撃することがないので、マウントする人は調子に乗ってしまうことがあります。
優柔不断で自信がないように見える
優柔不断で自信がないように見える人は、マウントする人から見れば自分が優位に立てる絶好のターゲットと映るでしょう。
マウントする人というのは常に自分よりも弱そうに見える人を狙うために、自身がないように見られてしまう人は注意が必要です。
見栄っ張りで競争意識が高い
自分のことを自慢したり見栄を張るような人は、相手から目だってしまうことからマウントされやすいといえます。
こうした人はマウントする側からは競争心を掻き立てられることが多いので、マウントされるだけでなく敵視されたりもするのです。
マウントを取られてしまった時
ここまで読んで、マウントを取る人を相手にするのはかなり厄介だということが分かったのではないでしょうか。
できれば相手になることを避けたいのが本音ですが、職場や仲間の間にこうした人がいるとどうしても関わらないといけない場合もでてきます。
そこでここではマウントを取られてしまった時の対処法について以下に記載します。
それではそれぞれについてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
まともに受け取らずに聞き流す
マウントを取る相手にもよりますが、マウントを取る相手の話をまともに受け取らずに適当に聞き流すことも一つの方法です。
マウントを取る人は、マウントを取ることで相手の困った反応を楽しむところがありますので、まともに受け取らない相手にはマウントを取らなくなるようになることがあります。
マウントを取る相手にはっきりと伝える
マウントを取られることに対して、嫌だということをはっきりと相手に伝えることも対処法の一つです。
マウントを取る人は、反撃がないと思われる相手を選んでいることが多いので、はっきりと自分の意思を伝えることで以後は控えるようになるでしょう。
マウントを取る相手を褒めてあげる
マウントを取る人は相手より優位に立つことで、相手のなんともいえない困った姿を楽しんでいるところがあります。
そのためマウントを取られたとしても怒ったり反撃するのではなく、逆に相手を褒めてあげるようにすると、マウントを取る人も拍子抜けがしてターゲットを別の人に変えるようになります。
マウントを取る相手のことを無視する
マウントを取る人に対して距離を置く、あるいはマウントを取ろうとする人との付き合いを避ける、話し掛けてきても無視をするというのが最も効果的な対処法でしょうか。
ただしマウントを取る人が会社の上司だったり学校の先輩だったりする場合は波風が立つこともありますので、相手を選んで対処することが必要です。
まとめ
今回はマウントを取る人の末路として、マウントを取る人の心理や特徴、マウントを取られた時の対処法などについて記載しました。
マウントを取る人というのは常に自分が優位に立とうとするため、まともに相手にしているとストレスが溜まるばかりで何もいいことはありません。
ですのでマウントを取る人はどのような人かを知ることで、相手に応じて対処していけばいいのではないでしょうか。
自分の周りにもマウントを取る人がいて困っているという人は、今回の記事を読んでぜひ参考にしてみてください。
マウントを取る人とうまく付き合うことで、それまで溜まったストレスが少しでも解消されてくれるといいですね。
コメント
マウントを褒めるとどんどん付け上がりますよ。はっきりと迷惑だといって距離を置くのが一番です。
ひまわり様、
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございます。
この記事では、マウントを取る人の末路と、そのような人たちとどう上手に付き合えるかについて議論しています。ご指摘の通り、マウントを褒めると付け上がる可能性があります。その点については大いに留意すべきで、一概に褒める方が良いとは言えません。
ただ、この記事の前提としては、例えば職場などで距離を置くわけにはいかない状況にある人に対して、どう付き合っていくかという選択肢も考慮しています。褒めるという手法は、相手と上手に付き合う上で大切な選択肢になると考えています。マウントを取りたがる人たちの承認欲求を満たすこともできますし、何より自分のマインドがポジティブであれば「相手のマウント行為」に対して過剰に反応せずにすみます。
マウントを取られたと感じるかどうかは、最終的には自分自身の心の持ちように大いに依存します。マインドセットがポジティブであれば、相手からのマウント行為に対しても淡々と受け止め、そのエネルギーに流されることなく日常生活を送ることができるでしょう。
この考え方は、特にストレスの多い職場や人間関係で非常に有用です。相手が何を言おうと、それが自分自身の価値に影響を与えるわけではないと考えることで、心の平穏を保つことができるようになります。
ですが、すべての人がそのようなマインドセットをすぐに築けるわけではありません。その過程で、他の対処法として「相手を褒める」という手段もあり得る、というのが当初の記事でのポイントでした。
それでも、ひまわり様のご意見は非常に重要で、迷惑な行為にははっきりと距離を置くべき、という考え方も多くの場合において正しいと思います。
今後ともより質の高いコンテンツを提供できるよう努力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。