皆さんは「フルタイムワーキングマザー」(略してフルタイムワーママ)に対してどういうイメージがありますか?
「かっこいい」「仕事と育児と家事の両立なんてすごい」「フルタイムで働くと子供がかわいそう」・・・など、色々な意見があるかと思います。
仕事を持っている女性が直面する大きな悩みのひとつである子育て中の働き方について、私自身も現在執筆業の傍ら、本業はフルタイムワーママとして様々な葛藤を経験しながら、今の生活をどのように充実して送っているのかの体験談も交えて書いていきたいと思います。
フルタイムワーママはすごい?その理由とは?
フルタイムワーママは毎日朝から晩まで大忙しです。
特にお子さんを保育園や幼稚園に送り出すお母さんにとっては、毎日時間と戦いながら、思った通りにいかないことも多くストレスが溜まり、疲弊しているお母さんも多いことでしょう。
では、「どうしてそこまでしんどい思いをしてまでフルタイムワーママという選択をするのか?」という一般的な理由を3つあげてみます。
①フルタイムワーママは時短勤務やパート勤務よりも年収が高い。
時短勤務になるとお給料もフルタイム勤務よりも約25パーセント低くなり、業務も制限されて、部署異動の可能性もあります。
一方で、パート勤務になると社会保険に加入していないと年金が少なくなる、有給休暇がもらえないなどのデメリットがあります。
②時間の使い方が上手になる。
忙しいフルタイムワーママにとって、分単位で家事や育児や仕事を両立していると、要領よく業務をこなせる能力がついたり、1日の時間を効率的に使うノウハウを身につけることができるようになります。
③体力や気力、免疫力ができる。
朝起きてからフル回転のフルタイムワーママは、体力と気力が勝負。
要領をつかめば、早寝早起き、リズムのよい生活スタイルに慣れて、身体の免疫力もついてくるので、健康的なライフスタイルを送ることができます。
生活のオンとオフの切り替えスイッチのノウハウも身につけることができるようになります。
フルタイムワーママの悩み3選
①仕事・育児・家事に朝から晩まで追われて、心に余裕がなくなる。
完璧主義な人ほど全てきっちりとやらなければいけないという義務感を感じてしまい、ストレスの感じ方が大きく、疲弊してしまう傾向にあります。
②子供の急な発病や保育園からの呼び出しなどで、早退しなければいけない時がある。
お子さんが小さいと突然の発熱や怪我などで保育園や幼稚園、学校から職場に電話がかかってきて、急にお迎えにいかなければならない時もあることでしょう。
急な事態に職場の人に迷惑をかけてしまうことに後ろめたい気持ちになってしまいがちです。
③子供の病気の間の預け先がなくて、しばらく仕事を休まざるをえない。
近くに子供を預けることができる両親や頼れる人がいなくて、職場に穴をあけてしまう不安がつきものです。
フルタイムワーママの悩み解決法
①自分ひとりで問題を抱えない。
自分ひとりで完璧にこなそうとすると、かえってイライラして周りに八つ当たりしてしまうだけでなく、子供にもその気持ちが伝わってしまいます。
夫や両親、友人などに協力をしてもらえるところは思いっきり甘えましょう。
今や核家族が主流ですが、昔は同居する家族も多く、祖父母に協力をしてもらいながら、フルタイムで働くお母さんは多かったものです。
職場でも同じ悩みを持つフルタイムワーママともいろいろと情報交換して、ひとりで思い悩まないようにしましょう。
②急な呼び出しがあったときにすぐに迎えに行くことができないときにお願いできる人を見つけておく。
職場が遠かったり、すぐにお迎えが難しいときもあるかと思います。
そんな時に、お願いできる人にあらかじめお迎え先を伝えておくなどの色々なシミュレーションを考えておくと、いざとなったときにパニックにならずに落ち着いて対処できます。
③いざというときの病児保育やテレワークできる方法はないかなどの対策を考えておく。
コロナ禍によりテレワークを導入する会社が増えてきたおかげで、自宅でも仕事がしやすい環境も整ってきました。
お子さんが病気で休まなければいけないとき、何か自分にいい働き方がないかを職場の人に相談してみてもいいでしょう。
フルタイムワーママの時短術3選
ここでは、フルタイムワーママが育児、家事、仕事をどうやって両立させてるのか気になるところですよね!!
筆者も色々な時短術を試してみた結果、おすすめの「時短術」をご紹介したいと思います。
①個人宅配やアマゾンプライムは大いに利用する。
個人宅配の生協は普段の食材や日用品のストックの買い置きにおすすめです。
特にドリンク類やお米、冷凍食品など荷物になるものは常にストックしておくと、忙しくて買い物できない日でも、家にあるものでなんとかやりくりできるので精神的にもかなり楽になります。
アマゾンプライムは年間プラン4,900円(税込)、または月間プラン500円(税込)ですが、この料金で翌日、早ければ当日に配送されるので、ドリンクや日用品の購入にも大変助けられています。
その上、Prime Videoなどのその他のサービスも利用できるので、時短目的だけでなく、自分時間の楽しみにもかなりの助っ人になりますね。
サービス内容の詳細はこちら⇒Amazonプライムについて
②電気調理鍋で時短料理を楽しむ。
私のおすすめはシャープの「ヘルシオホットクック」です。
材料を入れて、スイッチひとつで無水料理や様々なアレンジ料理を楽しむことができるので、お値段はサイズにより3万円台から6万円台までそこそこしますが、タイマーや保温機能もあるので、活用すればかなりの価値があります。
筆者のホットクックのレビューサイトはこちら⇒
③コードレス掃除機とクイックルワイパードライ/ウェットシート
この2セットは仕事から帰ってもスキマ時間でさっとお掃除できて、面倒くささもあまり感じません。
気になったところをさっと掃除機をあてるだけでもすっきりします。
100均やその他のメーカーの床拭きシートを使ってみましたが、やはりクイックルワイパーが1枚で家じゅうのフローリングを綺麗にしてくれるので、コスパ的にもおすすめです。
フルタイムワーママの「自分時間」を作るコツ
フルタイムワーママの大きな悩みとストレスといえば、自分だけの時間がなかなか取れないことではないでしょうか?
私もワーママ初心者の頃は、周りに迷惑をかけずに自分で完璧にこなさなければと頑張った時期があります。
でも、結局頑張りすぎて、色々なことが空回りしてしまい、自分の感情コントロールがてきなくなってしまったり、自己嫌悪に陥ったり、夫や子供にきつく八つ当たりしてしまったりと悪循環なスパイラルに陥ることになってしまった経験があります。
そのような時に大きな支えとなるのは、周りからの協力です。
思い切って、子供を祖父母や夫など頼れる相手に預けて、意識的に自分だけの時間を持つように心がけることが大切です。
中でもおすすめできる自分時間の過ごし方を5つご紹介します。
①推しのライブに行く。
何歳になっても推し活というのは、楽しいものです。
特にライブという空間は、少しの間でも忙しい現実から離れて、同じ空間で楽しさを共有できる醍醐味があり、明日からも頑張ろうっていう気持ちになれます。
②映画鑑賞や自分だけのショッピングに行く。
映画鑑賞も家で動画を見る感覚とは違い、大きなスクリーンを通して、集中して映画の世界に入りこむことができます。
映画を観て感動したり、涙を流すということは、疲れた心を浄化してくれる効果があります。
また、ショッピングも家族のために何かを買うのではなく、時には自分のご褒美に欲しいものを買ってみましょう。
日頃、仕事を頑張っている自分に対するご褒美をしてあげることで、明日からのエネルギー源となり、モチベーションも上がるでしょう。
③美容のための時間を惜しまない。
美容院に行って、ヘッドスパをしてみたり、ネイルを楽しんでみたり、まつげのエクステやパーマをしてみたり、エステやマッサージに行ってみたり、特に女性は美容にも気を遣ってあげると、自己肯定感もあがります。
自己肯定感が上がることで、育児、家事、仕事のパフォーマンス力も上がると言われていますので、忙しい毎日だからこそ、美容の時間を少しでも意識的に費やしてみましょう。
④一人で落ち着くカフェに行き、読書や自己啓発などの勉強を楽しむ。
家で読書や自分の将来のための自己啓発などの勉強をしようと思っても、雑念が入ってしまい、なかなか集中できないですよね。
だからこそ、おいしいコーヒーを飲みながら、この時間はこれをしようって決めてカフェで過ごすと達成感があります。
カフェに行くと、仕事や勉強、読書などをしたりひとりで過ごす人がたくさんいるので、色々な意味で良い刺激がもらえると思います。
⑤おいしいグルメ・スイーツでプチ贅沢をする。
たまには気の合うお友達とゆっくりおしゃべりしながら、美味しいものを食べることも大切な栄養源になります。
家族には話しにくい悩みを第三者の人と話すことで、みんなそれぞれ悩みを抱えているんだと心が軽くなることもありますよね。
忙しい毎日ではなかなかゆっくり食事に時間を費やすことができない人が多いと思うので、たまにはゆったりとした気持ちで美味しいものを味わいながら、プチ贅沢を楽しんでみましょう。
フルタイムワーママが仕事をしてて良かったと思える瞬間
私自身、フルタイムワーママを続けてきて、何度もフルタイムを辞めて、パート勤務にした方がいいのか?と感じるときが多々あります。
子供が病気をしたとき、残業せざるを得なくてお迎えに間に合わないとき、保育園や学校からお迎えの呼び出しの電話がかかってきたときなど、周りに迷惑をかけてしまうのではないかという気遣いで疲れてしまったり・・・
でも、ネガティブな気持ちと葛藤しながら、母親も子供も心も身体も強くなっていくのです。
子供は保育園などの集団生活に入ることで、色々なウイルスをもらってきます。
そして、子供のウイルスが母親に移ってしまい、自分までダウンして会社を休まざるを得ないこともあります。
これはフルタイムワーママのほとんどが乗り越えなけれないけない問題ですが、この経験は親子共々心も身体もたくましくなっていく大切な過程なのです。
決して苦しい経験を悲観的にとらえず、将来的に考えた時に必ずプラスになるんだと楽観的に考えて乗り越えていけるといいですね!!
ここで、フルタイムワーママを頑張って良かったと思える瞬間を書き出してみます。
・有給休暇が使える。
・職場の福利厚生が利用できる。
・祝日や連休が多い月は正社員でよかったと思える。
・フルタイムワーママを続けていることで、時間の使い方が上手になる。
・将来のキャリアアップにつながる。
・子供が落ち着いたときに、正社員を続けていたことで転職活動でも有利なことが多い。
・退職後の年金など経済的な余裕につながる。
・忙しい母親を見ることで、子供の自立心にもつながる。
・一緒にいる時間が少ないからこそ、子供への愛情が深まる。
・社会で貢献していることを実感できる。
まだまだフルタイムワーママで良かったと思えるときは、色々ありますが、長期的に考えるとメリットの方が多いのではないかと思います。
フルタイムワーママをしていて、辞めたいと思うときは、メリットを紙に書きだしてみると、どのように工夫していけばいいのか改善策も見いだせるかもしれないので、ぜひ日頃から振り返る習慣をつけてみましょう。
まとめ
今回の「フルタイムワーママはすごい!!」の記事はいかがでしたか?
私自身、何度か育児、家事、仕事の両立が上手にできなくて、精神的に疲れ切ってしまった体験がありましたが、今は仕事とプライベートの切り替えがうまくできるようになり、家族と過ごす時間も上手に作れるようになってきました。
なおかつ自分の時間もそこそこ持てるようになってきたので、この記事を読んでいただいた方が、ちょっとした意識的な心がけで、フルタイムワーママをしててよかったと思える方が増えていただけるとすごく嬉しいです。
最後にもうひとつお伝えしたいことは、外に出てフルタイムワーママだけがすごいというわけではないということです。
パート勤務、時短勤務、専業主婦をされている方も、同じ悩みを抱えながら、毎日の仕事を頑張っています。
どんな状況であれ、どの働き方も素晴らしいのです。
皆さん、今自分が置かれている状況で頑張っている自分をいっぱいほ褒めてあげてくださいね!!
そして、フルタイムワーママをしてみたいけど、自分が両立できるか不安な方にとっても、辛いこと以上にやりがいや達成感を感じることができるんだと励みのきっかけになってもらえると嬉しいです。
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