現在子育てに奮闘中のお母さん、将来子供が欲しい、子供を作りたくないと考えてる女性の方、子供を作るか作らないか、色々な選択肢がある中で悩みを抱えている方は多いかと思います。
子育て経験者の私にとって、育児の思い出といえば、毎日大変で育児ノイローゼになるほど辛かったことがまず頭に浮かびます。
そんな私が今となれば、反抗期や成人に近づく年齢になった子供達を見て、小さい頃の写真を見ながら、大変だったけどここまで頑張って良かったなぁって愛おしくてたまらなくなるのです。
この記事では育児って大変ってわかってるのに、どうして産むの?という素朴な疑問に注目して書いていきたいと思います。
どうして子育ては大変なのか?
育児をする中で、子育てが楽だと思う親ってなかなかいないと思います。
育児が始まった途端、授乳やミルク、夜泣きで寝不足続き…。
しかも、化粧したりおしゃれに構ってる心の余裕もなく、気づけば子供ができる前の自分じゃないような寂しさを感じたりすることってないですか?
そもそも何が育児を大変と思わせているのでしょうか?
①育児に対するイメージ、理想とのギャップ
世間で見かける赤ちゃんを連れているお母さん達を見て、幸せそうに見えることもあるかと思います。
そして、周りからの情報や育児の体験談を聞いて、子供を産む🟰幸せというイメージを持ってしまうのかもしれません。
実際、子育てをしてみると思い通りにいかないことが多く、かわいいはずの子供が悪魔のように見えることもよく耳にしますね!!
②核家族化によりすぐに頼れる人がいない
夫以外に近くに自分の親がいなくて、少し面倒見てほしいと思っても難しい状況の人も多くなってきました。
もし、夫の両親や親戚で頼めそうな人がいれば、時には甘えることも大切です。
③自分だけの時間がなくてストレスが溜まる
子供を産めば子供中心の生活になることはある程度覚悟していたものの、日々の子育てのストレスが溜まり、発散する場所もなく、心身ともに疲弊してしまう人が多いのも現実です。
家族に子育ての協力をしてもらうことで、子供が寝ている間や面倒を見てもらっている間に、少しの時間でも、自分の好きなことをする時間に使ってみたり、休息するように意識的に心がけることも大切です。
子育ては大変なのになぜ子供を作るのか?
子供ができると、せっかくのお給料も自分の休日も子供に費やすことが多くなります。
子供が産まれる前は自由に使えるお金と時間がそこそこ確保できていないのに、それができなくなる辛さ、寂しさ。
そんな辛さが来るのをわかっていて、どうして人は子供を産み、子育てを頑張れるのでしょうか?
①親のエゴ、子供がいることでの自己満足
どれだけ子育てで苦労しても子供は自分の分身のような存在です。
子供という存在は自立して大人になってからも親の心配はつきものです。
出産して子育てに行き詰まって、精神的にボロボロになっても、子供の存在に助けられることもあります。
親のエゴというと利己的に聞こえるかもしれませんが、人間の本来持っている人間愛があるからこそ子供を産みたいと思えるんでしょうね。
②ママという存在への憧れ
子供から「ママ〜」と言われることで、ママであることの喜びを味わえます。
どれだけ小悪魔に見えたとしても、保育園のお迎えで嬉しそうに「ママ〜」と寄ってきてくれるとたまらなく可愛いもんですね!!
そして、自分が母親になることで自分の親の気持ちが身に染みてわかるようになります。
③世間体のため
中には子孫を残すために親や親戚からの期待で子供を産まなきゃいけないという義務感で結婚する人もいます。
今や子供を持ちたくない夫婦や子供が欲しくてもできない夫婦も多くなってきていますが、両親からの孫への期待のプレッシャーはまだ残っています。
④特別な理由はない
最近の傾向として「結婚🟰出産」という理想はなく、できちゃったからしょうがないという特に理由がないパターンも多くなってきています。
社会的に問題となっている学生時代にできてしまったケースや、大人になってからでも子供ができてしまったから結婚したというカップルもかなり多くなってきました。
子育てをするママたちの葛藤と本音
実際子育てをしてみて、母親にしかわからない辛さや悩みはつきものです。
他人には言えない子育てのリアルな心の声って結構あると思います。
では、実際子育てをする中でどんな葛藤や本音の声があるのでしょうか?
・子供が思春期で反抗期に差し掛かると、憎く感じる時も多々ある。
・こんな子に育てた覚えはない。
・なんでここまで苦労して子供を産んでしまったのだろう?
・子供がいなければもっと自分の自由な時間があるはずなのに・・・
・子育てのせいで夫婦喧嘩が多くなった・・・
など、ネガティブな気持ちに悩まされることはありませんか?
私は出産してから、子供を可愛いと思いたいけど、一方でネガティブな気持ちが出てくることで母親として向いていないのではないかと自分を責めてしまうことがあり、精神的に壊れそうな時がありました。
そんな時、産婦人科の先生からカウンセラーさんを紹介してもらい、母親としての気持ちの洗い出しをしてもらうことですごく心が軽くなりました。
「子供をかわいいと思わなければいけない」という義務感は理想であって、現実的ではないということです。
私は本来人間の心の中に潜んでいる子供に対するネガティブな気持ちを引き出してもらったおかげで、カウンセラーさんは誰もがこういう感情を持ってるんだよって引き出してもらえました。
自分自身の心の中で出てくる全ての感情を受け入れることができるようになることで、子育てに対するストレスもうまく乗り切れるようになれるかもしれないので、一度心の中の葛藤や本音を誰かに聞いてもらったり、日記に書き出してみるなどしてみるといいでしょう。
結婚しても子供は欲しくないという若者が多い理由
日本政府は最近少子化対策として、結婚・妊娠・出産・育児に対しての手当や給付金の提供などを拡充していますが、一方で若者世代、特にZ世代(現在10代前半から25歳くらいまでの若者)の約5割が結婚はしたいけど子供は欲しくないというデータが出ているのをご存知ですか?
私自身もまさにZ世代である2人の娘がいますが、2人とも同じように子供は産みたくないと即答して驚きました。
どうしてそう思うのか聞いてみると、子供がいると自由になる時間やお金がなくなるからと話していました。
そして、同じく海外のZ世代も同じような統計データが出ていることがわかっています。
参考になるサイトはこちら
→英Z世代も半数が「子どもが欲しくない」、その理由に考えさせられる
大きな要因として、今の若者は将来に対して経済的な不安がある、明るい将来が見えない、世界中の経済や世の中の情勢が不安定なことなど、とても現実的に物事を考えているように思えます。
Z世代というのは悟り世代とも言われたりしますが、目まぐるしく変わりゆく社会情勢に生きづらさや孤独感を感じるなどの理由から日本の将来に希望が持てない若者が多いことにも納得できる部分はあります。
そして、世界中を襲ったコロナのパンデミック。
このコロナ禍により、人と人とのコミュニケーションのあり方が大きく変わり、デジタル化が進むことにより、今までとは違った新たなコミュニケーションの方法が出てきました。
オンラインであったり、仮想空間でのコミュニケーションであったり、中にはリアルな恋愛や結婚をしなくても平気な人も増えてきたことも現実です。
どれだけ、国が少子化対策を進めたとしても、将来を担う若者たちの子供を産みたいと思う人が増えなければ、根本的な少子化に対する問題解決にはつながらないようにも思えます。
子供を産んで良かったと思える私の体験談
ここでは、筆者である私が育児嫌いなのに子供を産んでよかったと思えたのかの体験談を書いていきたいと思います。
私は元々結婚して子供が欲しいという理想が高かったわけでもなく、人生なるようになるというタイプだったので、あまり何も将来像も描かず結婚をしました。
結婚してすぐに子供が欲しいという計画もなかったので、初めて妊娠した時は心の準備ができていなかったのですが、妊娠がわかると自然と母性が湧いてきました。
でも初めて授かった妊娠は初期の流産。
予期しない妊娠であったのに、初めての流産という体験と心のショックが大きく、しばらくは赤ちゃん連れのお母さんを見ることが辛かったのを覚えています。
この時に生じた私の初めての母性本能。
そして、やっぱり赤ちゃんを産みたいと思うようになりました。
流産してから次の妊娠まで半年は空けた方がいいので、それからはいつでも子供ができてもいいと思えるようになり、次の妊娠してエコーで心拍を確認できたときは涙が出るほど嬉しくて、また新たな母性本能が出てきました。
そして、妊娠中は入院するほどつわりがひどく、仕事も続けられない状況で、一旦派遣社員を退職。
つわり中はしんどすぎて、何も美味しいと思えないし、身体はしんどいし、妊娠初期はマタニティブルーになりました。
つわりが明けて、やっと外出して妊婦生活を楽しむことができ、育児本を読んだり、育児用品を探してみたり、毎日が夢が膨らんで楽しかった生活もあっという間で、出産。
出産したときの産声を聞いた時の感動は今でも忘れられませんが、初日からおっぱいとミルクで起こされる日々、寝不足との闘いでした。
出産して家に戻り、育児生活が始まった途端、寝不足続きでまともな精神状態になれなかった経験をしたお母さんも多いことかと思います。
1番かわいいと思える瞬間はどんなに頻繁に泣かれても、おっぱいを探して吸い付いている姿、哺乳瓶でゴクゴクミルクを飲んでいる姿、おっぱいミルクを飲んだ後、抱っこしてゲップがスッキリ出る瞬間を見ると、かわいすぎて辛さも吹っ飛びます。
今だから冷静に自分の子育てを振り返ることができますが、初めての育児はかわいいと思えた反面、熱をよく出す子だったので、何度か肺炎で入院したり、休日診療に走ったり、夜泣きもひどく、どこに出かけても癇癪がひどく、周りからのかわいそうという目線はしょっちゅうで、育児が楽しいどころか早くこの辛いトンネルから抜け出したいと思ってばかりでした。
今思えば、育児ノイローゼになっていたのだと思いますが、小学校高学年くらいで自分の感情コントロールが上手にできるようになり、今では成人に近い年齢ですが、友達のようになんでも話せる仲で、私にとっては「本当にこの世に生まれてきてくれてありがとう、あなたが与えてくれた苦労が私を強くしてくれた」と思えるほど感謝の気持ちでいっぱいです。
初めての育児でつまずいてしまったので、2人目の育児は心の器も大きくなり、のびのびと子育てすることができているように思います。
子育てをするということは、どれだけ辛くても、子供のためなら自分を犠牲にしてでもなんとかしてあげようという母性本能が養われます。
子供を持たない選択肢もありますが、子供を産んで育てるという過程は親として成長できるチャンスでもあります。
まとめ
「子育ては大変なのになぜ産むの?」の記事はいかがでしたか?
多様な生き方が主流になりつつある世の中、私自身は子供を産むことだけが幸せか?というと一概にはそうとは言い切れません。
ただ、自分の分身のような存在である子供を育てていく中で、苦しんだり、悲しんだり、怒ったり、喜んだり、人間が本来持っている感情に日々出くわしながら、子供への無限の愛情を味わえるのも子供を産むことの特権です。
私は2人の子供を産んだ経験者として、かなり手がかかり悩んだので、育児相談に電話したり、保育園や学校の先生に相談したり、かなり第三者の力にもお世話になりながら、子育ての大変さを乗り越えてきました。
今でもまだ子育ての大変さを身にしみて感じております。
きっと子供達が大人になってもなんらかの悩みはつきものだと覚悟しています。
でも、どれだけ大変な思い出が多かったとしても、そんな時期があったからこそ子供達に出会えて良かったと再認識できています。
この記事を読んでいただいた方が、子供を産むとどんな感情が芽生えて育児を乗り越えているのか?という葛藤と本音が伝わってもらえると嬉しいです。
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