今や約7割の家庭が共働きとなっており、年々増加しつつあります。
仕事・育児・家事の両立に頑張るワーママの皆さん、毎日本当にお疲れ様です。
ワーママと言えば、一見カッコよく聞こえますが、現実は頑張りすぎて、体に異変を感じた時にはすでにメンタルボロボロ・崩壊寸前状態のワーママも増えてきています。
私も執筆業の傍らで、ワーママ経験者であり、私の職場でもワーママとして頑張ってきたもののメンタル崩壊してしまって退職してしまった人を目にしているので、その度に悲しく感じてしまいます。
どうして自分のメンタルの異変に気づかなかったのか?周りも気づいてあげられなかったのか?・・・その度にもっとワーママが働きやすい職場の環境作りの改善を考えなければいけないなぁと実感しています。
今回は誰にでも起こりうるワーママの皆さんがメンタル崩壊する前に、早めに自分の心と体の黄色信号に気づき、限界になる前にどのように対処していけばいいのかを書いていきたいと思います。
ワーママがメンタル崩壊しやすい理由
ワーママがメンタル崩壊することは珍しいことではありません。
私も頑張りすぎてメンタル崩壊寸前になったことがあります。
誰にでもしんどすぎてワーママを辞めたいと悩む時期は定期的なサイクルで訪れるものなので、今しんどくて悩んでいるワーママの皆さん、自分だけがワーママには向いていないのか・・・と悩まずに解決策を考えていきましょう。
ワーママがメンタル崩壊しやすい理由とはどういったことが多いのか書いていきます。
①ワーママは「〜しなければならない」という義務感に縛られやすい。
育児面では仕事が終わって家に帰ると、何時までに〇〇しなければならない、子供の宿題を終わらせなければならない、何時までに寝かせなければならないなどやらなければいけないことがたくさんあります。
家事の面では帰宅したら夕食を作らなければいけない、残業で遅くなると家のことがおろそかになってしまい、そのことに対して罪悪感を感じる人もいます。
仕事面では子供のことで急な発熱で早退したり、休んだりすることもあるため、周りに迷惑をかけているのではないか?という罪悪感をかんじてしまったり、迷惑をかけてしまっているから、その分頑張って結果を出さなければいけないと過度に責任感を持ってしまう人もいます。
②忙殺的な毎日で自分の心身の不調に気づかない。
母親だから寝込んでいる場合ではないと頑張りすぎてしまうことで、最近体調が良くないと思いつつもすぐ治るだろうと、体調の異変を軽く捉えてしまっている人も多いです。
③育児や仕事のストレスや悩みをなかなか相談できず、1人で抱えてしまう。
人に迷惑をかけるのが嫌だと感じる責任感が強い人ほど、職場や家族にでさえ、自分の弱みを見せたくない人もいます。
結果、1人で全てを抱え込みすぎて、周りも頑張りすぎていることにも気づかず、気づいた時には手遅れな状態になっていることもあります。
ワーママのメンタル崩壊寸前のサイン
メンタル崩壊寸前のワーママは頑張らなければという気持ちだけが先走り、心の中で「もう無理かも!?」と嘆いていて、自分が思っていた以上に疲弊してしまいがちです。
こういった時、どんなサインがよく出るのかを書いていきたいと思います。
①同じようなミスが続く
疲れすぎて集中力が欠けることで、普段のルーティンの業務でさえも忘れたり、今までにないミスの連発が続きやすくなります。
②被害妄想になりがち
自分のミスが続いたり、周りから指摘されることが増えると、他の人が自分の愚痴を話しているのではないか?自分は嫌われているのではないか?と神経が過敏になりがちです。
③完璧を求めがち
真面目で頑張りすぎるワーママほど、自分の心身の疲れのサインに気づかず、さらに頑張ろうとしてしまい、空回りしがちです。
④人に頼るのが苦手、頼りたくない
特にシングルマザーに多い傾向ですが、チームで仕事をする上で周りと協力しながら仕事をしていかなければいけないことを、自分1人で抱えてしまって、自分がやらなければいけないと業務を溜め込んでしまう傾向があります。
⑤他人の評価を気にしがち
とても仕事に対する意欲が強い人ほど、周りからどのように思われているのかを気にしてしまいがち。
そのため、自分はこんなに頑張っているのになかなか高く評価してもらえないと自分で自分を追い詰めやすい傾向があります。
実際職場で目にしたメンタル崩壊のワーママたちってどんな感じ?
私もワーママ経験者として他のワーママさんを数多く見てきている中で、メンタル崩壊してしまって今の仕事を続けられなくなってしまった人、もしくは上手に子育てと仕事のバランスを保ちながら乗り切っている人たちの違いを考えてみました。
メンタル崩壊する人に言える共通点は、
・責任感が強すぎること。
・人に頼りたくない人。
仕事をする上である程度の責任感は必要ですが、子供の事情であったりやむを得ない事情で他の人に任せなければいけなくなるのは当然のことです。
だからこそ、メンバー同士で誰かが抜けてもフォローし合える環境が必要で、自分が業務に携われなくなるときは、思いっきり他の人に頼ることが大切なのです。
仕事はチームプレー。
自分1人が頑張りすぎると他のメンバーも進捗状況が把握できず、業務が中断してしまうことになります。
仕事の頑張りは程々にする、ちょっといい加減になるくらいの方がもっと楽な気持ちで仕事ができるのかもしれませんね。
子供の体調面だけでなく、ママの体調が崩れてしまっては悪循環に陥ってしまいます。
まずはワーママ経験者として、ワーママさんたちを抱えるチームの責任者として、もし頑張りすぎていてミスを繰り返していたら、少し頭を休めるようにさせてあげるとか、心身ともに疲れが溜まってきている状況が見えたら、今何につまづいていて悩んでいるのかを吐き出せるような環境作りにしなければいけないなあと感じています。
ワーママがメンタル崩壊しないための対策
毎日頑張るワーママさんたちが、メンタル崩壊しないための対策法をご紹介します。
①仕事がオフの時間は自分の好きなことに没頭する時間を持つ。
メンタル崩壊しやすいワーママさんは仕事に対して、過度な責任感を抱え込みがちです。
仕事以外の時間は頭をリセットして、現実逃避できる時間を持つことも大切!!
その日のうちにその日の疲れを解消できるように、仕事とプライベートのオンオフをはっきり区別するといいでしょう。
②1人で悩みを抱え込まずに、周りに相談できる人を持つ。
職場での良好なコミュニケーションを築くことは、とても心の支えになるものです。
職場によっては、自分の立場を理解してくれない人がいたり、自分に責任を押し付けてくるような人もいますが、仕事上で頼れる人がいるということは、理不尽なことがあっても、話を聞いてもらえるだけで、悩んでいるのは自分だけじゃないんだって安心できるものです。
③時短でできる家事の仕方を考えてみる。
最近、電気屋さんでも時短家電の品揃えが増えてきました。
私もかなり時短家電にはお世話になっていますが、お値段はそこそこしても、かなり長期的にも使えますし、精神的にも時間的にも助けられています。
買い物に費やす時間もかなりエネルギーを費やすので、個人宅配やアマゾンなどのサービスを利用するのもおすすめです。
④意識的に休息するようにする。
なんでも完璧にこなそうとしがちなワーママさんは育児も仕事も手を抜くことが苦手。
でも、体調が悪い時は思い切って休ませてもらうなど、無理は禁物です。
仕事・育児・家事においても手を抜くことは決して怠け者ではないのです。
上手な手の抜き方をしているワーママさんからノウハウを聞いてみるのもおすすめです。
適度な加減で仕事をする術を身につけると、自然と色々なことを効率的にこなせるようになるので、お手本にしてみるといいですね。
⑤頑張っている自分を褒めてあげる。
心身ともに疲れているワーママさんは自己肯定感が低くなりがちです。
毎日、朝から育児・家事に追われて、その上仕事でも違う責任を負って頑張っているのですから、ミスをしても自分を責めすぎず、素直に受け入れてあげて、頑張っている自分を褒めてあげることも大切です。
しんどくて辛いワーママが辞める前に考えること
メンタル崩壊で頑張りすぎては、仕事も家庭もうまく回らなくなり、負のスパイラルに陥ってしまいます。
もうワーママとしてメンタル持たなくて無理ってなってしまった時に、すぐに退職を決断する前にまずは考えてみることを書いていきます。
①メンタル崩壊してしまったら、思い切って長期休暇を申請する。
世間的に長期で休みを取るなんて評判が悪くなるのでは?と心配になる人もいますが、最近では職場の傷病手当を使って、体調が落ち着くまで長期で休む人も増えてきています。
周りの人がどんな噂をしようと、まずは自分の身体は自分でしか守れないのです。
一旦休暇をもらうことで、今まで自分がいかに無理をしていたのか?、何が自分を悩ませていたのか?など冷静に自分自身を見つめ直す期間でもあります。
その間に考えてみて、やはり今の職場では改善の余地がないということであれば、自分にとって働きやすい職場に転職を考えるなどの方法を考えてみるといいでしょう。
時にはメンタル崩壊の要因は職場の雰囲気により追い詰められることもあるので、環境によるストレスであれば環境を変えてみることもいいことかもしれませんね。
②職場の上司や同僚に今の自分の状態を相談してみる。
職場の人に理解してもらうことで、何か改善点が見つかるかもしれません。
じっくりと相談してみると、意外に親身になってもらえて、仕事の負担を減らしてもらえたり、ミスをしてしまわないような業務に調整してもらえたり、子供の発熱などでの早退や欠勤に対しても理解してもらえるかもしれません。
仕事をしていると、相手を気遣っているつもりでも、それぞれ自分の業務のことで精一杯で、誰かが頑張りすぎていてメンタル崩壊寸前だということに気づかない人は多いものです。
相手は空気を読めていないものだと思って、しんどさに限界を感じたら、ひどくなる前に思い切って上司に相談してみましょう。
③働き方を見直す。
もし、フルタイムとしての勤務がきつくて、このままだと仕事自体できなくなってしまう精神状態であれば、時短勤務やパートタイム、在宅でできる仕事など、自分の身体にかかる負担を減らす働き方を考えてみるといいでしょう。
今や、多くの企業が「ワークライフバランス」を重視した働き方を導入しだしてきています。
そういった、ワーママが働きやすい職場選びをするために、転職エージェントの担当コーディネーターさんに相談してみるといいでしょう。
まとめ
「ワーママ メンタル崩壊で無理だった」の記事はいかがでしたか?
私も実際に育児、家事、仕事の両立がうまくできなくて、メンタル崩壊寸前な状態になったからこそ、同じような状況にいるワーママさんがこのような状態になることを責めないでほしいと願っています。
もし無理だって思ったら、スローダウンしたり、立ち止まってみてもいいのです。
職場の環境や仕事の条件で自分の精神状態がしんどいのであれば、今の自分に合った仕事ができる環境に方向転換してもいいんです。
家事と育児の両立が辛いのであれば、少しでも自分の家庭での負担を減らす方法を考える、自分1人で頑張らずに誰かに頼ってみるなどのライフスタイルの見直しをしてみましょう。
私は夜寝る時間も遅いのですが、自分だけの時間は1日少しでも確保しないと、その日の気持ちのリセットができないので、寝る前に本を読んでみたり、動画を見てみたり(←寝る前のブルーライトを見るのは良くないとはわかっていますが・・・)することで、かなりストレス解消になります。
頑張りすぎる人ほど、自分がしんどい状態であることに気づかないことが多く、気づけばメンタル崩壊してしまう人が多いように思います。
突然、朝、体が起き上がることができない、仕事に行こうと思っても手足が震える、お腹が痛くなる、職場に着いた途端に過呼吸が出る・・・といった症状が誰にでも起こり得るのです。
日頃から自分自身の心の状態に意識的に目を向けて、からだに悪いストレス源を作らないようにしましょう。
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