深いグリーンにブラックのラインが入ったマラカイト。そのハッキリした色合いは絵具で塗ったような存在感があり、孔雀の羽根に例えられることもあります。
クレオパトラがアイメイクに使ったことや、岩絵の具として使われてきた歴史もあり、唯一無二の魅力に惹かれる人も多いのではないでしょうか。
今回はマラカイトのスピリチュアル的な効果や相性の良い組み合わせ、偽物との見分け方などを解説します。
マラカイトってどんな石?
マラカイトとは
マラカイトは、深みのあるグリーン地にブラックのラインが入ったパワーストーン。
原石の切り口によっては、モスグリーンの中にブラックラインが円状に広がり、花を真上から覗き込んでいるかのような模様にもなります。
水面に広がる波紋のようにも見えるマーブル模様は2つと同じものがなく、美しいカラーリングは「マラカイトグリーン」という色名の語源にもなっています。
FIFAワールドカップ優勝トロフィーの土台にグリーンのラインが入っていますが、マラカイトが使われています。
硬度が低いことから粉末状にされることが多く、絵具や顔料の材料として使用されてきました。
主成分は銅で、アズライトやクリソコラと共生していることが多く、特にアズライトと共生しているものは「アズロマラカイト」と呼ばれています。
マラカイトの名前の由来
マラカイト(Malachite)の由来は、ギリシャ語で「銭葵」を意味する「mallow」を語源とする説や、同じくギリシャ語で「柔らかい」を意味する「malakos」を語源とする説があります。
マラカイトの深いグリーンは銭葵のディープグリーンに近いですし、硬度が低く加工しづらいほど柔らかい性質を持っているため、両方の説に信憑性がありますね。
マラカイトの和名
マラカイトの和名は「孔雀石(くじゃくいし)」。深みのあるグリーンとブラックのコントラストが、孔雀が羽根を広げた時のようなハッと目を引く美しさを持っていることが由来です。
特に、羽根の先にある目のような模様はマラカイトの断面によく似ています。カラーリングも近く、ピッタリの和名といえるのではないでしょうか。
マラカイトの歴史
マラカイトは炭酸水酸化銅であり、銅を生成する過程で得られる鉱物です。炭酸水酸化銅は銅にできるサビの部分。つまり、銅のサビは成分的にはマラカイトなのです。
比較的簡単に生成できるため、最古の歴史では紀元前4000年ごろには既に人類が利用していたようです。
マラカイトは古代より目を守るとされていたため、顔料や虫よけ、魔除けとして広く用いられてきました。
また、壁画を描く際の絵具のような役割を果たし、日本でも「石緑青(いわろくしょう)」という名前の絵具として利用されています。
花火の着色剤にもなっていて、その発色の良さと粉末にしやすい性質により重宝されています。他にも、マラカイトはラピスラズリなどと共に装飾品として利用されてきたことが分かっています。
何千年も前から人類の生活の中にあったマラカイトですが、1800年代初頭にロシアで大きな鉱脈が見つかったことで、ジュエリーとして上流貴族たちに人気が出ました。
贅を尽くした建築にも多く使われており、今もその建築物を見ることができます。代表的なのは
- 1839年に建てられた、皇后エカテリーナ2世が冬の間過ごす館に作られた「孔雀石の間」
- 1858年に完成されたセントアイザック寺院
などでしょう。マラカイトがふんだんに用いられたこれらの建造物は、権力を示すと同時に、魔除けの意味もあったようです。
マラカイトの伝説
紀元前から人類と共にあった鉱物だけあって、マラカイトにはいくつかの伝説や言い伝えが残されています。古代エジプトでは、マラカイトは目を守るお守りとして使用されていたようです。
エジプトでもっとも有名な女王・クレオパトラの肖像画を見たことのある人は多いですよね。クレオパトラの目の周りにはグリーンのアイラインが引かれているのを思い出してください。
実は、あのアイラインはマラカイトが原料であるとされています。マラカイトの主成分は銅なので、粉末にすると虫よけの効果を発揮します。
そのため、目を保護する目的で粉末と油で練り上げたマラカイトをアイラインにして使ったんだとか。
しかし、マラカイトの粉末は人の肌には刺激が強くかぶれやすいため、目に入ると激痛を感じたでしょう。
クレオパトラのアイメイクに使われていたという伝説が本当だとしたら、並々ならぬ苦労と忍耐があったはずです。
また、ヨーロッパでは子供を守るお守りとして知られていて、今でも子供の成長を守り悪影響から守る効果があるとされています。
マラカイトの産地
レード面からいえばコンゴ民主共和国のマラカイトが強い支持を受けています。
マラカイトの硬度
マラカイトのモース硬度は3.5-4.5程度。硬度が低く柔らかい鉱物です。へき開性があるため衝撃に弱く、ぶつかると割れやすいため、取り扱いには注意してください。
組織も荒く研磨後もザラつく性質があるため、樹脂コーティングされたものがほとんどです。
それでも、他のものと擦れたりしないよう注意が必要なほど脆く、弱い鉱石であることを覚えておきましょう。
マラカイトの宝石言葉・石言葉
- 危険な愛
- 保護
- 病魔退散
マラカイトと誕生石・曜日石・守護石
マラカイトは6月25日の誕生日石であり、12月の誕生月石です。牡牛座・蠍座・射手座・山羊座の守護石にも制定されています。
マラカイトの色と種類・似ているパワーストーン
マラカイトは深いグリーンにブラックのラインが入っている鉱物です。グリーンの濃淡はさまざまで、ラインの入り方も独特。
太いラインと細いラインがマーブル状に折り重なる様子は美しく、目のようにも水面に広がる波紋のようにも見えます。
マラカイトと似ているパワーストーン
シュードマラカイト
「疑孔雀石(ぎくじゃくせき)」「燐孔雀石(りんくじゃくせき)」と呼ばれるシュードマラカイト(Pseudomalachite)は、マラカイトの親戚のような存在。
マラカイトが炭酸水酸化銅であるのに対し、シェードマラカイトはリン酸化銅。銅が結びついた相手が違うだけなので、銅が酸化したことによる深いグリーンは同じです。
パワーストーンやジュエリーとしては流通しておらず、鉱物好きの間で取引されるぐらいでしょうか。
マラカイトのように模様は入っていませんが、ブルーがかったものやラメが入ったように煌めくものもあります。
クリソコラ
クリソコラ(chrysocolla)は、マラカイトと共生することが多いパワーストーンです。1つの原石に両方が強制しているものもよく販売されています。
マラカイトが炭酸水酸化銅であるのに対し、クリソコラはケイ酸塩銅。主成分はマラカイトと同じく銅であるため、深いグリーンがそっくりです。
その見た目からクリソコラが「珪孔雀石(けいくじゃくせき)」と呼ばれていることからも、クリソコラとの関係性がうかがえますね。
見分け方は、やはり模様です。マラカイトがライン状の模様を持っているのに対し、クリソコラの模様はラインになっていません。
同じグリーンでも模様部分が違うため、簡単に見分けることができるでしょう。
アズロマラカイト
アズロマカライト(azurmalachite)は、アズライトとマカライトが共生したものこと。
アズライトもマカライトも互いに共生した状態で産出することが多く、そこから別の鉱物に分けられて流通しているのです。
アズライトは深い青色を持ち、マラカイトと同じく粉末にして使われてきました。
顔料や絵具として利用され、特に絵画の絵具としては当時高価だったラピスラズリの代用品として広く用いられてきたようです。
アズライトには変わった性質があり、空気中の水分に反応してマラカイトへと変身します。マラカイトがアズライトに変わることはないため、1度マラカイトになったアズライトは2度と元には戻りません。
そのため、アズライトを使用して描いた絵画では、青空の部分がブルーからグリーンになってしまったものもあるんだとか。
さらに、アズライトはマラカイトより産出量が少なく、10倍程度の差があります。不可逆の変質性とそれゆえの産出量の少なさで、価格も全く違います。
そんなアズライトとマラカイトが共存しているアズロマラカイト。マラカイトとの見分け方は、ブルーのアズライト部分の有無でハッキリと分かります。
しかし、アズライトは空気中の水分や湿気にすら反応するほど水分に敏感で、気をつけていないとマラカイトへと変身してしまいます。
「アズロマラカイトを購入したはずなのに、いつの間にかマラカイトになってしまっていた」というのもよく聞く話です。
アズライトが変身してマラカイトになった元アズロマラカイトと産出時からマラカイトだったものとは区別がつかず、両方ともマラカイトとして扱われます。
マラカイトが持つスピリチュアル的性質は?
マラカイトと風水
マラカイトは風水の五行思想では木の気を持っています。美しいグリーンカラーを持つマラカイトにはピッタリですね。木の気は、成長や健やかさの象徴。と同時に「穏健」「優雅」なども表します。
ヒーリング効果がありすべてを飲み込むマラカイトは、二酸化酸素を吸収して酸素を吐き出す樹木のような浄化効果があるため、持ち主に穏やかさをもたらすでしょう。
マラカイトと相性の良い方位
- 東
- 東南
マラカイトとチャクラ
マラカイトは第4チャクラを強化します。第4チャクラは胸にあり、「ハートチャクラ」と呼ばれています。疲れを感じた時や傷付いた時に胸に手を当てると気持ちが和らぎますよね。
強い決意をする時や自分の心に問いかける時にも、マラカイトを胸に当てると気持ちがしっかりするでしょう。
マラカイトはこんな人におすすめ
- ビジネスや商売においてローリスクを望む人
- 騙されやすい人
- いじめや嫌がらせなど悪意を向けられている人
- 強力な魔除けのパワーストーンが欲しい人
- 多感な子供への成長のお守りに
- 緊張しやすい人
マラカイトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.洞察力アップ
マラカイトは洞察力アップの効果があります。マラカイトの原石や置き石を見れば分かるように、マラカイトの模様はしばし「眼」のように見えることがあります。
この眼が持つパワーで相手のことを見抜いたり物事の本質に気づいたりできるようになり、危険を察知することができるんだそう。
マラカイトは「セールスマンの石」と呼ばれることがありますが、由来はこの洞察力アップ効果です。
相手との交渉など商売には欠かせない駆け引きを上手にするには、相手の求めるものや本心を知らなくてはなりませんよね。また、不利益をもたらすものに近づかないことも大事です。
マラカイトは持ち主に洞察力を与えることで、ビジネスを円滑にしトラブルを避けられるよう導いてくれるでしょう。
クレオパトラが目の周りに塗ったという伝説があるマラカイトですが、女王は人の心を掌握すると同時に騙されないよう気をつけなくてはなりません。
クレオパトラも女王としての責務を全うするため、洞察力アップを願ってマラカイトを目の周りに塗っていたのかもしれませんね。
2.魔除け
マラカイトは強い魔除け能力を持つパワーストーンです。マラカイトは持ち主に献身的で、すべてを飲み込む盾のような存在になってくれます。
マイナスなエネルギーが近づいてくると持ち主に触れる前にそれを吸収し、大きな危険が迫ると石が割れることで身代わりになってくれることもあるほどです。
ただし、マラカイトには自浄作用はないので、こまめな浄化が必要です。水晶による浄化が最適なので、水晶ポイントや水晶さざれを用意しておくとよいでしょう。
3.悪口やいじめ防止
マラカイトは魔除け効果のあるパワーストーン。魔除け石にはいくつかのタイプがあり、
- 外からのマイナスエネルギーに作用するもの
- 内面にあるマイナスエネルギーに作用するもの
などがあります。また、作用の仕方にも違いがあり、
- バリアのようにマイナスエネルギーを跳ね返すタイプ
- 自分の中に吸収してなかったことにしてくれるタイプ
などがあります。マラカイトは、持ち主の外側に作用し自分の中に吸収するタイプの魔除け効果を発揮します。マラカイトが特に強いのは、人的なマイナスエネルギー。
嫉妬やいじめなど人が発する悪意に敏感に反応し、自らの中に吸い込んでくれます。相手の刃が持ち主に届くことはなく、ダメージを受けずに済むでしょう。
4.対人関係改善
洞察力をアップする効果があるマラカイトは、対人関係を改善してくれます。対人関係を良くするには、相手の気持ちを知ることが大切です。
洞察力がアップすることで、相手の気持ちや求めるものが分かり、円満な関係を築くことができるでしょう。
また、洞察力があれば相手の下心を見抜くこともできるので、騙されたり嫌な思いをさせられたりすることも少なくなります。
マラカイトには魔除け効果もあるため、相手の心を見抜く効果と魔除け効果で、悪い人を寄せ付けず良い影響をもたらす人だけに囲まれることもできるでしょう。
5.リラックス効果
多くのグリーン系パワーストーンがそうであるように、マラカイトもヒーリング効果があるパワーストーンです。人は自然の中で癒されることがあります。
マラカイトの持つ美しいグリーンは森林を思わせる落ち着きのあるカラー。深く美しい色合いに落ち着きを感じ、気持ちがリラックスするという人も多いでしょう。
不安を遠ざけストレスを和らげてくれるので、緊張しやすい人やネガティブな人におすすめ。マラカイトのグリーンを眺めることでリラックスし、しっかりと実力を発揮できるでしょう。
6.パニック障害の症状緩和
医学的な根拠があるわけではありませんが、マラカイトはパニック障害を患っている人に好まれる傾向があります。
マラカイトそのものが魔除け効果や洞察力アップ効果を持ち、持ち主をネガティブな出来事や悪意から守ってくれるのはもちろんですが、特にパニック障害を持つ人に支持されているのは、そのルックスに理由があるようです。
ビーズなど小さなものではよく分かりませんが、マラカイトはマーブル模様をしていますよね。
ブラックのラインだけでなく、グリーンの地の部分も幾層にも重なり合ったようなグラデーションカラーとなっています。
発作が起きた際にこの境目の数を数えたりブラックラインを目で追うことで気持ちが安らぐ効果があるんだそうです。
確かに、グリーン系パワーストーンは森林を思わせることから癒し効果があり、人の気持ちを落ち着けてくれるものも多いです。
マラカイトを見つめることでパニック発作を起こした際に気持ちが鎮まるのも何となく納得できますね。
マラカイトのお手入れ・浄化方法
マラカイトは硬度が低く、簡単に傷がつく石です。その弱さゆえ樹脂コーティングされていることがほとんどですが、それでも気をつけて扱った方が無難です。無防備な原石などは特に注意しましょう。
水に溶けやすく、塩分や太陽光、熱湯、アンモニアにも弱いです。変質や退色を避けたいなら気をつけてくださいね。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | × |
流水 | × |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | × |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージの乾燥葉やお香を燃やし、立ち上る煙でマラカイトを浄化できます。
- ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意する
- 火をつけ、立ち上る煙の中にマラカイトをくぐらせる
- 10回程度くぐらせれば浄化が完了
水で洗ったり布で擦る必要はありません。
また、ホワイトセージのオイルを塗りこむのはあまりおすすめできません。マラカイトはとても弱い鉱物で、結晶が粗く、樹脂でコーティングされていることがほとんどです。
コーティングがはがれないとも限らないため、オイルの使用は避けた方が無難です。樹脂コーティングされていないマラカイトはオイルが染み込んでしまう可能性があるため、使わないようにしましょう。
水晶クラスタ
マラカイトにもっともおすすめの浄化方法は水晶です。マラカイトはすべてを飲み込む献身的な波動を持っているため、穢れを溜め込みやすく浄化をこまめにする必要があります。
水晶も同じく邪気吸収のパワーが強いため、似た者同士といえ、相性が良いのです。
- クラスタを使用する場合…クラスタの上にマラカイトを置くだけ
- さざれ石を使用する場合…浄化皿の上にさざれ石を盛り、マラカイトをその中に埋めるか上に乗せる
- どちらの場合も、1晩で浄化が完了
水晶の硬度よりマラカイトの硬度の方が低いため、強くぶつけないように注意してください。
日光・月光浴
日光浴や月光浴でも、マラカイトの浄化は可能です。ただし、日光には少し弱いので、短時間での浄化に留めておきましょう。
- マラカイトを浄化皿の上にセットする
- 日光浴もしくは月光浴をさせる
- 数時間程度で浄化が完了
一緒にお日様を浴びたり月を見上げたりして、マラカイトをリフレッシュさせつつ絆を深めることができればよりベターです。
音
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを使ってマラカイトを浄化することもできます。
- 音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意する
- マラカイトを浄化皿の上にセットし、音を奏でる
- 水晶ポイントの先をマラカイトに向けたまま、マラカイト中心に円を描く
- 音が鳴りやんだらまた音を鳴らし繰り返す
- 10回程度繰り返せば浄化が完了
水晶ポイントの先から音が出ているようなイメージを持てば、やりやすいですよ。もし「まだ浄化できていない気がする」と感じたら、さらに続けてもOKですよ。
マラカイトの好転反応・副作用
マラカイトは周囲を拒絶するタイプのパワーストーンではないので、好転反応はあまり起きないでしょう。あるとすれば、霊的な波動が強いので敏感な人は頭痛を感じるようです。
思い当たることがあれば、水晶を組み合わせて緩和するのをおすすめします。
マラカイトと相性の良い組み合わせ
マラカイト×アンバー
マラカイトとアンバーの組み合わせは、お守りの効果が強いです。
アンバーは、木の樹脂が化石化となったもの。「琥珀(こはく)」という和名でも知られる、濃いゴールドのパワーストーンです。
「琥珀色」「琥珀飴」の由来でもあり、べっこう飴のゴールドを思い浮かべる人も多いでしょう。そんなアンバーには「保護」「繁栄」といった意味があり、お守りとして強いパワーを持っています。
と同時に、自分の内面に語りかけて本心を引き出し、本来の幸せへと導く力も持っています。
マラカイトは持ち主に献身的に尽くし、身代わりとなってくれることさえある魔除けのパワーストーンです。
アンバーと合わせることでガードをしっかり固めつつ、リラックスした状態で自分自身を向き合うことができるでしょう。
- 人生に迷っている時
- 多くの出来事が起きて自分を見失いそうになった時
などに最適の組み合わせです。また、両者とも強い保護力があるため、子供のお守りにもおすすめ。しっかりと樹脂で固めたものなら小さなお子さんが持ち歩くことも不可能ではありません。
ポケットやカバンにしまっておくと良いかもしれませんね。
マラカイト×マザーオブパール
マラカイトとマザーオブパールの組み合わせは、対人運アップやヒーリングに効果があります。
マザーオブパールはその名の通り、パールの母貝。母なる海から生まれ、自身も真珠を守り育てた母のような存在なので、包容力に溢れ癒し効果は抜群です。
傷ついた心を癒し、トラウマの現状から持ち主を守ってくれるでしょう。トラウマからの解放やネガティブな波動を遠ざけるマラカイトと合わせて持つことで、心が癒され、対人運もアップしていきます。
現在進行形で嫌がらせをされていたり、対人関係で悩んでいる人は先のことなんて考えられないほどに心が傷つき涙している人も多いでしょう。
問題を解決することはもちろん大事ですが、まずは心を癒すことが先決です。マザーオブパールが持つ母のような大きな愛情と、マラカイトの献身的な守りの力で心を癒して守ってくださいね。
マラカイト×スモーキークォーツ
マラカイトとスモーキークォーツの組み合わせは、リラックス効果が期待できます。
スモーキークォーツは水晶の変色種で、煙水晶という別名を持つ灰色の水晶です。大地との繋がりが強いとされ「地に足をつける」効果があり、グラウンディングやリラックス効果をもたらしてくれます。
ふわふわとした心を落ち着けて、リラックスさせてくれるのです。
一方、マラカイトも癒し効果が強く魔除け効果もあるパワーストーンです。合わせて持つことで持ち主を穢れから守りつつ、心に落ち着きを与えるでしょう。
突発的な出来事に心がざわついたりパニックしたりしやすい人は、スモーキークォーツとマラカイトの組み合わせをじっと見つめてみてください。
次第に心が落ち着いて、普段通りの自分に戻れるでしょう。
マラカイト×ピンクオパール
マラカイトとオパールの組み合わせは、魅力アップと魔除けに効果があります。
オパールはその遊色効果により虹色の輝きを見せる石。優しい波動を放ち、持ち主の心を慈愛で満たします。
洞察力アップの効果を持つマラカイトと組み合わせれば、相手の心に寄り添った言動ができ、人から好かれることができます。
また、オパールは角度によってグラデーションがかった遊色効果が見られることから、「変身の石」「身を隠す石」と言われてきました。
マラカイトは魔除け効果が強く、特に人が発する悪意に反応します。両者を組み合わせることで、他人からの攻撃をするりとかわしてダメージを受けることなく過ごせるでしょう。
マラカイト×ルビー
マラカイトとルビーの組み合わせは、恋愛運アップに効果があります。
代表的な「勝利の石」であるルビーは、情熱的なパワーを秘めています。持ち主に積極性をもたらしアクティブにするため、片思いをしている人や恋のライバルがいる人におすすめ。
自分の魅力をしっかりとアピールすることができます。マラカイトの洞察力アップ効果と合わせることで、お相手に好かれ、恋愛成就させることができるでしょう。
「ルビーでは少し強いな」と感じるなら、ルビーをローズクォーツに置き換えてみるか、水晶も一緒に組み合わせてパワーを馴染ませてみてください。
マラカイト×ムーンストーン
マラカイトとムーンストーンの組み合わせは、目標達成へと導いてくれるでしょう。
ムーンストーンは癒し効果があるとされ、月の光のような穏やかな波動を持ったパワーストーンです。
しかし、そのパワーは決して弱くなく、暗闇に浮かぶ月のように、人生に迷ったときにも行くべき道を照らしだしてくれます。
感情伝達の石でもあるので、感情を素直に出せない人にもおすすめですし、もちろん、人生に迷っている人にも良いパワーストーンです。
一方、マラカイトは持ち主に害をなすものすべてを吸収すると同時に、洞察力を与え、周囲の人の気持ちに敏くしてくれます。
そのため状況を正しく認識することができ、道を選ぶ際の判断材料を与えてくれるのです。
ムーンストーンが持つ導く力と合わせれば、迷いが生じたりどうにも動けなくなった時にも、おのずと進むべき道が浮かんでくるでしょう。
真っ暗な闇の中にいるようだと感じている人にも優しい波動を送ってくれるので、迷いすぎて心が弱っているときにもおすすめの組み合わせです。
マラカイトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
マラカイトを身に着けるなら、ネックレスがおすすめ。マラカイトは胸にある第4チャクラを活性化させるため、胸に近い位置に持ってくるのがよいでしょう。
心が落ち着き、リラックスすることができます。気持ちを強く持ちたいときにぎゅっと握りしめるのも効果的です。
ただし、マラカイトは身に着けるのにはあまり適しません。なぜならパワーが強めなので、常に身に着けていると心身に疲労が出てしまうからです。
身に着けてはいけないわけではなく、ここぞというときに身に着けるのがベストなタイプのパワーストーンなのです。
また、マラカイトは瞑想のお供にもなるパワーストーン。洞察力を高める効果があるため、胸の上に置いたり額に当てて瞑想をすると効果を実感できるでしょう。
マラカイトのQ&A
マラカイトに危険性はある?
「マラカイトには毒性がある」という説があります。単刀直入に言えば、答えはイエス。マラカイトは銅のサビと同じ成分ですが、銅サビにはヒ素が含まれています。
ヒ素といえば人体に深刻な影響を与える毒物ですよね。ヒ素を持っているマラカイトは、人体にとって有害ということになります。
実際、マラカイトの粉末が肌に付着するとかぶれることが多く、目に入ると激痛を伴います。
クレオパトラのアイラインとして使われていたという伝説についても、これらマラカイトの性質によって賛否が分かれているところです。
マラカイトは割れやすく削れやすいので、粉末にならないよう取り扱いには注意してください。もし粉末になったら、肌につかないように処理をしましょう。
また、マラカイトグリーンという合成抗菌剤があります。マラカイトと共通点はないのですが、色が近いところが名づけの由来となっています。
このマラカイトグリーンはアメリカや中国、日本でも食品に使うことが禁じられています。しかし、2000年代に中国産ウナギからマラカイトグリーンが発見され、社会問題になりました。
このことがキッカケで、現代日本では安価であっても中国産食品を避け、高価な国産食品を選ぶ人が増えています。しかし、このマラカイトグリーンはパワーストーンのマラカイトとは無関係です。
名前が近いためにマラカイトに致死量の毒物が含まれていると勘違いしている人も多いようです。
マラカイトの偽物の見分け方は?
マラカイトの偽物は、残念ながら多いです。もっとも多いのは、ガラスやプラスチックでできたもの。鉱物ですらありません。見分け方は、やはり色と模様の出方でしょう。
- 模様がスイカのようにハッキリとしているもの
- ラインが直線のもの
- ラインの太さが均一のもの
などは偽物の可能性が高いです。さらに、全体的なカラーリングでも判別ができます。マラカイトはグリーン部分にもグラデーションがあり、グリーンとブラックの2色で出来ているわけではありません。
薄いグリーンと濃いグリーン、そしてブラックの3色で出来ているのです。
また、ビーズとなると少し分かりづらいかもしれませんが、ブラックのラインの太さや1つ1つのビーズを比べることでも見分けがつきます。
全てのビーズが均一なら、プラスチックやガラスに着色をしてブラックのラインを引いただけのものである可能性が高まります。
触ることができるなら、手に持った時の重さでも判別できることがあります。マラカイトは銅で出来ているため見た目よりズッシリと感じることが多いです。
ただし個人差があるため確実な見分け方ではありません。さらに、マラカイトの粉末を集めて固めた、練りマラカイトというものも存在します。
成分的にはマラカイトですが多くの石を繋ぎ合わせたものなので、嫌がる人もいます。粉を練って人工的に生成したものを本物とするか偽物とするかは意見が分かれるところです。
マラカイトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
マラカイトは硬度が低く、衝撃に弱いです。そのため多くのマラカイトはコーティング処理をされていますが、ぶつけると割れることも多いです。
マラカイトが割れたり欠けたりしたら、まずは物理的な原因を疑いましょう。スピリチュアル的にも、マラカイトは割れやすいです。マラカイトは「すべてを飲み込む石」。
持ち主に献身的に寄り添うパワーストーンで、持ち主にとって良くないと判断したものはすべて吸い込んでしまうのです。
吸収力が高いのに浄化能力はさほど高くなく、水晶のように自浄能力もありません。そのため穢れを溜めやすく、疲れやすい石なのです。こまめな浄化が必要なので、きちんと休めてあげましょう。
マラカイトの色が変わった?退色・変色する?
マラカイトは布でゴシゴシ拭いたり流水で洗ったりすると、退色する恐れがあります。塩にも弱いので、汗や皮脂が着いたら柔らかい布でそっと拭き取ってあげましょう。
太陽光にもあまり強くなく、退色の恐れがあるため、避けた方が無難です。
マラカイトの購入におすすめの販売店・通販
Angel&Stone
タンブルや置物、スフィアなどを扱うサイトです。模様の美しいマラカイトが塩梅されています。
kenkengems.com
ハンドメイド用パワーストーンの専門店。マラカイトはクラスタやタンブルなどが扱われています。
まとめ
深いグリーンが美しいマラカイトは、1つ1つの原石が唯一無二の模様を持っている、魅力的なパワーストーンです。
まるで絵具を垂らしたかのように見えるグリーンですが、実際にマラカイトは岩絵の具として使われてきた歴史があるので、その発色の良さや色彩の深さは折り紙付き。
絶世の美女とうたわれたクレオパトラがアイメイクに使用していたのも頷けますね。パワーストーンとしては洞察力アップや穢れ吸収など、持ち主に良く尽くしてくれるため、頼りになります。
その分疲れを溜め込みやすく力を失いやすいので、決して使い捨てなどにせず、きちんとこまめに浄化してパワーチャージもしてあげてくださいね。
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