みなさんこんにちは。みなさんには口癖はありますか?
口癖というものは、何も意識しなくてもつい発言してしまうものです。実は、その口癖のフレーズがその人の特徴であったり、心理であったりを表していることがあります。
そこで今回は、「それこそ」が口癖の人の心理や性格的特徴を見ていきたいと思います。みなさん自身、もしくはみなさんの周りに「それこそ」が口癖の人はそこそこの確率でいることと思います。
自分自身や周りの人で、「それこそ」が口癖の人がいたらその人と照らし合わせながら本記事を読んでみてください。それでは見ていってみましょう。
「それこそ」とは
そもそも、「それこそ」とは一体何なのでしょうか。文法的に解析してみましょう。
「それこそ」というフレーズは、「それ」という指示代名詞と、「こそ」という協調を表す係助詞が組み合わさってできています。それぞれを詳しく見ていってみましょう。「それ」は、指示代名詞です。
指示代名詞とは、既出の内容をもう一度話題に挙げるときに使います。つまり、話していても、文章中でも、「それ」が指し示している内容が、「それ」という単語よりも前に存在するわけです。「それ」は、英語でいうところの’it’に近いかもしれませんね。
さらに、「それ」は中称の代名詞ともいわれています。と言われてもなかなかイメージがわかず、いまいち何言っているかわからないと思いますので、「これ」と「あれ」という単語を使って説明します。
「これ」は、すぐ近くにあるものを指す近称の代名詞です。一方、「あれ」は、遠くにあるものを指す遠称の代名詞になります。その真ん中に位置するのが、中称の「それ」になります。「それ」は、「これ」ほど近くはないけれども、「あれ」ほど遠くはないものを指し示す際に使われるほか、つい先ほど挙がった話題に再度触れる際にも使われます。「それこそ」における「それ」は、このパターンに当てはまるでしょう。
続いては、「それこそ」の「こそ」についてです。「こそ」は係助詞の一つになります。係助詞にはいくつかの役割がありますが、それは文脈によって異なります。
「それこそ」においては、前に来る単語を強調している役割を果たしています。「それ」という単語を「こそ」が強調しているのです。先ほども触れましたが、「それ」は指示代名詞であるため、既出の内容を指し示しています。そのため、明確に言えば、「それ」という指示語が指し示している内容を「こそ」という単語が強調しているということになります。
わかりづらいと思いますので、具体的に対話形式の例をとって説明してみます。
A:私って、勉強するときは質よりも量を大切にするように心がけているんだ。
B:それこそが、君の成績を高くしている秘訣なんだね。
上記の対話文では、「それこそ」における「それ」は、「勉強するときは質よりも量を大切にしている」という内容を指しています。「それこそ」の「こそ」は、「それ」すなわち勉強をするときは質よりも量を大切にしているということを強調しているわけです。
「それこそ」について、文法的に大まかに理解していただけたと思いますので、そろそろ次のパートに行きたいと思います。
「それこそ」は敬語?
さて、続いては、「それこそ」が敬語かどうかについて触れていこうと思います。結論から言えば、「それこそ」は、敬語を使うべき場面でも難なく使うことが可能です。
ただし、敬語かと言われればそう断定することは難しいかもしれません。というのも、「それこそ」は、敬語を使うべき場面以外でも使うことができるからです。
要するに、「それこそ」は、敬語としても、敬語以外としても使えるフレーズですので、場面を問わずに使用できるフレーズだと思っておけば良いでしょう。
「それこそ」が嫌い!「それこそ」はうざい?「それこそ」が嫌いな人の心理
「それこそ」というセリフは、一見すると普通のセリフですが、実は連呼すると嫌がられてしまう可能性があるのです。なぜ「それこそ」が口癖になると嫌がられることがあるのでしょうか。その原因を、「それこそ」が嫌いな人の心理を明らかにしつつ考察していきましょう。
①同じセリフを何回も連呼されてうざい
「それこそ」に限ったことではなく、同じセリフを何回も連発されたらなんとなくウザイと思ってしまいますよね。
「それこそそれこそ〜」というふうに、「それこそ」を連発されたら、うるさいと感じてしまいます。他の口癖でもそうなってしまうため、同じフレーズを連呼してしまう癖がある人は注意しましょう。
②理屈っぽくてだ嫌だ
「それこそ」というフレーズには、話を分かりやすく論理的にまとめる効果があります。話の上手い人はこのセリフをよく使う印象がありますね。
しかし、この話の上手さ、論理的な整合性を含んだ会話が、理屈っぽいと言われて敬遠されてしまうことがあります。理屈っぽいのが嫌いな人は少なくないので注意しましょう。
③堅苦しくて話してられない
「それこそ」というフレーズは、案外堅苦しく感じられてしまうものです。
そのため、「それこそ」を何度も発する人は、堅苦しいと言われて話すことにうんざりされてしまう可能性が高いです。理屈っぽいと堅苦しいは紙一重なような気もしますね。
④論破しに来ているように感じる
「それこそ」は、自分の説明に説得力を持たせたり、相手に納得してもらいやすくしたりするときに用いられるフレーズです。
そのため、「それこそ」を何度も連呼して来る人に対して「論破しにきてるのかな」と感じてしまう人も一定数います。ディベート対決でもないのに無理に論破しようとしてくる人は嫌われてしまいますよね。
「それこそ」が口癖の人の心理6つ
さて、ここまでは「それこそ」という口癖が嫌いな人の心理についてお話して来ましたが、ここからは「それこそ」が口癖になってしまっている人の心理についてお話していこうと思います。
彼らはいったいどのような心理のもと、「それこそ」を連呼しているのでしょうか。見ていってみましょう。
①話をうまくまとめようとしている
「それこそ」は、話をうまくまとめるときに頻繁に使われるフレーズです。
そのため、「それこそ」が口癖になってしまっている人は話をうまくまとめようと常に心掛けているのでしょう。しかし、そんな気遣いが時折他人に不快感を与えてしまうということは本人も想定していなかったことでしょう。
②相手にわかりやすい説明をしようとしている
先ほども述べた通り、「それこそ」というフレーズは話をまとめる役割を持っています。
そのほかにも、新たな提案をする際に使われることもあります。セリフとセリフのつなぎ目に使われることの多い「それこそ」ですが、このフレーズを使うだけで話が分かりやすくなります。
「それこそ」をたくさん使う人は、相手に話をする際わかりやすい説明を常に意識しているのかもしれませんね。
③論破しようとしている
「それこそ」は、話を分かりやすいものにする効果があり、相手に納得させる際に効果的なフレーズです。
しかし、世の中には意地でも相手に納得してもらい、論破することで快感を覚えている人がいます。もしかすれば、「それこそ」を連発する人の中にも相手を論破してやろうという意図で発言をしている人がいるかもしれません。
論破しようとしてくる人の一番の対処法は、相手にしないということです。気を付けましょう!
④得意げになっている
「それこそ」というフレーズは、自分の話に食いついてきた相手に対してさらに納得してもらう時に使うことがしばしばあります。
相手が自分の話に食いついてきたとき、なんだか得意げな気分になって、「それこそ〜」と話し出してしまうことってありますよね。「それこそ」を連発している人がいたら、その人は話の中で得意げになっている可能性があります。暖かい目で見守ってあげてください。
⑤納得してもらおうとしている
「それこそ」というフレーズを使うことの効果は、今までに何度も言ってきた通り、話をわかりやすくするというものです。ではなぜ話を分かりやすくしようとするのでしょうか。話を分かりやすくする理由は、おそらく相手に納得してもらいたいからだと考えられます。「それこそ」が口癖の人は、常に相手に納得してもらいたいという気持ちで対話をしているのかも知れませんね。
⑥揚げ足をとろうとしている
「それこそ」には、話をまとめる効果であったり、話をわかりやすくする効果があったりします。これはここまでにも述べてきたことですよね。実は、「それこそ」にはその他の効果もあります。それは、相手に反論、意見する時に使えるというものです。「それこそ」の後に反論や異なる意見が飛んできた場合は、そのパターンでしょう。揚げ足をとろうとするときに、「それこそ〜」という語り口から入る人もいます。このような人は、相手にしないのが1番です。
「それこそ」が口癖の人の性格的特徴6つ
続いては、「それこそ」が口癖の人によく見られる特徴をいくつか紹介していきたいと思います。身の回りに「それこそ」が口癖の知り合いがいるという方は、その人と以降の記事を照らし合わせてみてください。
①理屈っぽい
「それこそ」は、話を論理的に整理したり、分かりやすくしたりする時に用いられるフレーズというのは、これまでに何度も言ってきたことです。話を論理的にまとめようとする人は、理屈っぽい人が多い傾向にあります。したがって、「それこそ」が口癖の人は、理屈っぽい性格の人が多いです。
②頭がいい
「それこそ」は、話を上手くまとめる際に使われるフレーズであり、「それこそ」が口癖の人は、話が上手い場合が多いです。話が上手い人というのは、論理的思考力に長けており、頭が良いという傾向にあります。「それこそ」が口癖の人も、論理的思考が得意で頭の回転が早いことが多いと考えられるでしょう。
③話が分かりやすい
「それこそ」は、話を分かりやすくする時によく用いられるフレーズであり、「それこそ」を連発してくる人の会話や説明はわかりやすい場合が多いです。
④説得力がある
「それこそ」には、話を分かりやすくして、説得力を持たせる効果があります。「それこそ」というフレーズが口癖の人は、話の内容に説得力がある場合が多いです。
⑤うざい
ここまでにも、「それこそ」がうざがられてしまう可能性についてはずっと触れてきました。「それこそ」には、相手に不快感を与えてしまう可能性があります。そんなフレーズをあえて連呼して相手に不快感を与えようとする人もなかにはいます。「それこそ」というフレーズを何度も使う人には、うざいという性格的な特徴があるかもしれませんね。
⑥人を貶めようとする(性格が悪い)
1つ前のパートでも述べてきたとおり、「それこそ」は相手を論破しようとする時に使われる場合もあります。そのようなタイミングで「それこそ」というフレーズを用いて、相手を貶めようとする人もいます。性格が悪い人も世の中にはいるものです
それこそが口癖を治す方法
さて、ここまでの内容では、「それこそ」という口癖が場合によっては人に不快感を与えてしまう可能性があるということがわかっていただけたことと思います。
では、「それこそ」という口癖を直したいと思った場合にはどのようにして治せばよいのでしょうか。このパートでは、「それこそ」という口癖の治し方を紹介したいと思います。
①意識して治す
常に「それこそ」というセリフを出さまいと意識してみましょう。意識が途切れてしまう瞬間も少しはあるかもしれませんが、常に「それこそ」を発さないように意識しておけば、そのうち口癖が治るかも知れません。
②ほかの言葉に置き換える
「それこそ」というフレーズではなく、別の言葉に置き換えるというのも1つの手段です。
同じフレーズを連発すると、「それこそ」に限らずうざがられてしまう可能性があるため、いくつか言い換えられるフレーズを用意してをき、使い分けるようにしましょう。後のパートで「それこそ」の言い換えを紹介していますので、ぜひ参照してみてください。
③ざっくりとした会話を心がける
「それこそ」には、話を分かりやすくする効果がありますが、同時に相手にうざがられてしまうというリスクもあります。
このリスクを回避するためなら、話の分かりやすさは保留とし、ざっくりとした内容で会話してみるのも良いかもしれません。
④過度な論理的思考をやめる
論理的な思考か好きな人、得意な人は、「それこそ」をよく使います。その論理的思考をやめれば、「それこそ」という口癖の根本的な解決に繋がるかもしれませんね。
それこその正しい使い方
さて、これまで「それこそ」というフレーズには、他人に不快感を与えてしまい、自分がうざかられてしまうという危険性があるということを散々述べてきました。
それでは、「それこそ」の正しい使い方はあるのでしょうか。結論から言ってしまうと、あります。それは、「それこそ」を連発しすぎないということです。「それこそ」は、連発されるとうざがられてしまうことがありますが、要所で用いれば分かりやすく論理的に説明が可能です。ですから、本当に強調したい所や、最後のまとめにおいて「それこそ」を使うと良いでしょう。
それこそを置き換える言葉
さて、最後に「それこそ」の言い換えのフレーズを探してみようと思います。探してみると色々ありますので、列挙したいと思います。
・まさに
・特に
・まさしく
・本当に
「それこそ」を連発してしまうという方は、上に挙げた言い換え表現を用いて、言い過ぎを防止すると良いでしょう。
まとめ
さて、今回は「それこそ」が口癖の人について詳しく述べてきました。
フレーズ1つで相手に不快感を与えてしまう可能性があるというのは恐ろしいことですよね。口癖の治し方についても分かっていただけだと思います。今回の記事が皆さんにとって少しでも役に立つ内容であれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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