「私の親って過干渉なのかな?」「周りから過保護だねってよく言われるけど実際どうなんだろう」と悩んでいませんか?
実際問題、過干渉に育てられていること自体に気づけていない方は多くいます。
では、過干渉に育てられた人にはどのような特徴があるのか、必要以上に干渉される育て方がこの先どのような影響を及ぼすのか。親の支配からの抜け出し方も加えてご紹介していきます。
過保護と過干渉の違いとは
過干渉と似た言葉で過保護という言葉がありますが、両者の違い皆さんはご存知でしょうか。
過保護は、特にこどもの養育において、必要過多な保護、甘やかしを行う場面が多く、こども自身の自主性を尊重し過ぎ、まともな社会人として巣立つのに必要な躾けをせずに済ますことを指す。
Wikipedia
過干渉は虐待の一種であり「保護者が我が子を一人の主体的な人間として認めず、その子供の意思や思考、自我の発達や自主性などを否定して、親が望む能力や思考を持つ子供に育てること」である。
Wikipedia
それぞれの意味合いについてWikipediaで調べたところ、保護者が子供を尊重しているか否か、というところに大きな違いがあることが分かりました。
要するに、子供の考えを全て受け入れるのが「過保護」であり、子供の考えを必要以上に管理したり否定したりするのが「過干渉」であるということ。
似た言葉であっても子供に対する親の関わり方は大きく異なるのです。
過干渉に育てられた人の特徴
一種の虐待とされる過干渉な育て方ですが、皆さんの中には、「自分が過干渉に育てられているかがそもそも分からない」という方もいるかと思います。
自分が過干渉に育てられた側なのか否か。まずは過干渉に育てられた人の特徴と照らし合わせながら確認してみましょう。
自分で決断するのが苦手
過干渉に育てられた人は、自分で決断するのが苦手な傾向にあります。
幼い頃から自分の意見を否定され続けると、大人に至った今でも自分の考えは間違いであると認識してしまいます。
それゆえ、「どこの高校に行けば良いのか」そんな人生における分岐点においても自分で決断することはせず、他者に判断を委ねてしまうのです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低いのも過干渉に育てられた人の特徴として挙げられます。
自己肯定感が低いということは、要するにありのままの自分を受け入れることが困難であるということ。
小さな頃から「それはダメ」と否定されてきてしまった末、本来の自分への自信まで喪失してしまっているのです。
自己肯定感が低い人は「どうせ」「私なんて」が口癖になっているのがポイントです!
失敗に弱い
過干渉に育てられているということは、昔から親に自分の人生のハンドルを握られた状態であるということです。
親が握っている分、大半の失敗は親が先回りして対処してくれています。
そんな失敗のない生活から社会に独り立ちして失敗に直面した際、現状から逃げたり人に一任させたり、上手く対処できず気を病ませてしまう場合もあると言われています。
他者に必要以上に気を遣う
多かれ少なかれ顔見知り程度の相手に対しては誰しも気を遣うかと思いますが、過干渉に育てられた人の場合、親しい相手に対しても必要以上に気を遣う傾向にあります。
一番身近な存在である親に対しても怒られないよう、そして自分を否定されぬよう日々顔色をうかがいながら過ごす日々。
そんな生活から、過干渉に育った人は親しい相手に対しても過度に意見を合わせるなど必要以上に気を遣ってしまう生き方となってしまっています。
やりたいことが見つからない
本来、子供であれ大人であれ例え小さなことであってもやりたいことの一つや二つは持っているのが一般的。
対して、やりたいことが見つからない人は要注意。自分の本音を言うと怒られる、あるいは親の理想を押し付けられるあまり自分の感情を持てていない可能性が高いです。
自分のやりたいこと…。人のやりたいことを優先してきたからすぐには出てこないなぁ
皆さんは自分のやりたいことや思い、明確になっていますか?
無気力状態にある
過干渉に育てられた人の中には、何もやる気が起きず無気力状態に陥ることが多々あるという方もいます。
無気力状態に陥る原因として、幼い頃から自己主張することができず、自分を尊重されない環境が挙げられます。
- 将来〜に就職したい
- ○○と遊びたい
- スマホを見られたくない
そんな自身の希望でさえコントロールされてしまうと、自分らしく生活できないあまり人は無気力状態になってしまうのです。
過干渉に子供を育てる親の特徴
次に、過干渉に子供を育てる親の特徴についてご紹介します。
自分について自問自答するよりかは、おそらく自分のご両親について客観的にみた方が過干渉に育てられているかどうか分かりいいかもしれませんね。
自分の特徴に加えて過干渉に育てる親の特徴もチェックしてみましょう。
子供のスケジュールを全て把握しようとする
皆さんのご両親、自分のスケジュールを全て把握しようとしてきてはいませんか?
過干渉な親は子供の予定を把握して自ら調整しようとします。
「○日どこ行くの?」といった程度であれば良いのですが、1ヶ月丸々の予定などしつこいくらいに聞いてくる場合は、過干渉の疑いありです。
何事にも完璧を求める
何事にも完璧を求める、いわば完璧主義な親も過干渉に子供を育てる親の特徴として挙げられます。
子供にまで完璧を求めてくるってこと?
自分のことだけでなく、子供にまで完璧を求め、より理想に近づけようとするケースが多いです。
おそらく真面目で努力家なタイプのご両親なのですね。自分がこれまで成功を握ったやり方を子供にも試してもらいたいという想いが、いつしか押しつけになってしまったのでしょう。
子供の意見をよく否定する
子供の意見を頻度に否定するのは典型的と言える過干渉な育て方です。自分の意見が正しいという思いが強く、ついつい子供の意見を否定しがちに。
子供は大人にはない柔軟な思考力を持っていますし、年齢に関わらず子供の意見の中には正解もあります。
そんな子供の立場である自分の意見を頭ごなしに否定される生活であれば、過干渉に育てられている可能性は高いと言えます。
過干渉に育てられた子供が直面しやすいトラブル
そもそも、過干渉に育てられること自体、周りから指摘されるほど悪影響のある行為なのでしょうか。
大切にされすぎることでリスクがあるとするなら、それはどのようなものなのか。ここでは、そんな過干渉に育てられた子供が直面しやすいトラブルについてご紹介。
「もしかしたら過干渉に育てられているのかもしれない…」と思った皆さんは、一緒にこの先の行く末も兼ねてみていきましょう。
占いや人に依存する
第一に考えられるのは、占いや他者に依存してしまうということ。
過干渉が長期的に続いてしまうと子供には当然過度なストレスが溜まっていってしまいます。皆さんは、今の生活居心地が良いと思いますか?
現状に居心地の悪さを感じている場合、今後占いや対人への依存症に陥るリスクがあります。親の過干渉に悩む生活を考えれば自分にとって居心地の良い環境に依存してしまうのも無理はないでしょう。
自分の考えを発信できず社会での悩みを抱える
過干渉に育てられた人の多くは、社会に出てから悩むことが多いです。
- 自分の意見が言えずにいいように使われる
- 意見が発信できず人間関係で悩む
- 失敗したとき立ち直るまで時間がかかる
などなど、過干渉に育てられた人は社会で悩みを抱えるケースが数多あります。
過干渉な育て方は子供の人生のハンドルを握る分、「失敗に弱い」「自分で決断するのが苦手」など子供の社会性を奪ってしまっています。
社会性が育たず社会に出れば、人間関係や自分自身に関して悩むのも目に見えてくるはず。
引きこもり・ニートになる
先述した通り、過干渉に育てられた人は無気力状態に陥るケースが多いです。
無気力状態ということは、いわば充分なエネルギーで満たされていないということ。
エネルギーがなければ就職しようという気力はおろか、朝起きる気力さえも失われてしまいます。その結果、引きこもりやニートになるなんてこともありうることなんです。
親の支配からの抜け出し方
過干渉に育てられることで直面しうるトラブルについてはあらかた理解できたかと思います。
目には見えぬ親の支配。皆さんが自覚できた今、早めの対処が必要となります。
では、過干渉に育てる親の支配からどのようにして抜け出せば良いのか。最後に、親の干渉から自立する具体的な方法について確認していきましょう。
親との距離を空ける
まずは、親との距離を少しずつ空けてみてください。
一番手っ取り早いのは実家を出ることですが、一人暮らしが難しい場合は友人と遊ぶ時間を作ったり、アルバイトを増やして経済的に自立したりするだけでもOK!
親との距離が近すぎては過干渉から逃れることは困難となります。1人の人間として自立できるよう、今からでも親との距離を徐々に空けてみると良いでしょう。
自分で決められる範囲のことは自分で決める
自分で出来る範囲のことは自分で行うようにするのも効果的ですね。
- これからの進路やキャリア
- 自分の交友関係
- 自分がやりたいこと
これらは全て自分で最終決定するものであり、親が支配するものではありません。
親に否定されたとて、結果として皆さんの意見が正しいと分かれば過干渉も解消するはず。親の考え方を変えることより先に自らの姿勢を変えてみるといいかもしれませんね。
過干渉を受け入れない姿勢をみせる
親の過干渉を受け入れない姿勢をみせるのも親の支配から抜け出すにあたって重要なポイントとなります。
親の過干渉を受け入れない姿勢ってどゆこと?
具体的には、親の指図に対してハッキリと断ること。親の言うこと全てを聞いていれば、親はより一層自分の意見は正しく子供の意見は間違いであると認識してしまいます。
「嫌だ」「〜したくない」など反発的な言葉を思い切って投げかけてみてください。きっと皆さんの意見に耳を傾けてくれる日がくるはずです。
反発して親の怒りが強く出た場合、感傷的に反発するのはNG。この場合は受け流す手段をとることが懸命です。
まとめ:過干渉な育て方は社会性を奪う
過干渉な親の育て方は、子供の社会性を奪います。その結果、以下のようなトラブルに直面するのは皆さん自身。
- 占いや人に依存する
- 自分の意見が発信できず社会での悩みを抱える
- 引きこもり・ニートになる
自分の将来のため、1人の人間として自立するため、親の過干渉を受けている方は今回ご紹介した親の過干渉・支配から抜け出す方法をぜひ今日から実践してみてください。
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