青や紫など清楚な雰囲気を感じさせるデルフィニウムの花言葉をご存じですか?デルフィニウムは日本では一年草として扱われています。
今回はそんなデルフィニウムの花言葉から誕生花、特徴、育て方についてまとめてみました。贈り物の花を探している人やデルフィニウムを育ててみたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
デルフィニウムとは?どんな花?
デルフィニウムは優しい雰囲気が素敵な花ですよね。しかしどんな歴史や特徴のある花なのでしょうか?まずは花の基本情報から解説します。
デルフィニウムの特徴
すっと伸びた茎に小さな花をたくさんつける花です。ヨーロッパやアジアなどの涼しい気候の山地に自生しています。イングリッシュガーデンをしている人なら、馴染みのある花かもしれませんね。キンポウゲ科、高山植物で品種の数は200種類を超えます。
青や紫のほか、ピンクや白などバリエーションに富んだ花色が魅力です。清涼感を感じるような色合いですよね。花のつぼみはうつむき加減につき、花びらの先から色づいていきます。花の咲き方も、八重咲きや一重咲きとさまざまです。
日本の暑さや雨季のジメジメとした環境は苦手なため、日本では一年草として売られています。フラワーアレンジメントやドライフラワーに用いられることも多いです。5~6月頃が花期で2m近くにまで育つものもあります。
デルフィニウムの歴史
花の名前はギリシャ語のイルカが由来です。イルカをギリシャ語ではdelphisと表記し、つぼみの花の様子がイルカに見えるところからきています。和名の大飛燕草も、つばめが飛んでいる姿を花の姿と重ねてつけられたようです。つばめは幸運のシンボルとしても有名ですよね。いい知らせを運んでくれるようなイメージが、とても花の雰囲気に合ってますね。
そんなデルフィニウムにはヨーロッパに伝わる幸せなおまじないがあります。結婚式を控えている花嫁が、デルフィニウムで花束を作り、身につけると幸せが訪れるといわれています。おまじないが世界に広まったことから、結婚式の花としても知られるようになりました。デルフィニウムは、昔から人々の間で親しまれていたのですね。
デルフィニウムの種類
デルフィニウムは大きく分類すると、シネンシス系、エラータム系、ベラドンナ系に分けることができます。花の咲き方・つき方・交配の流れなどにより、同じデルフィニウムでも見た目がかなり異なります。
シネンシス系はスプレータイプとも呼ばれており、複数の枝に分かれて花を咲かせる種類です。エラータム系は1本立ちで、スタンダードタイプと呼ばれています。最後のベラドンナ系はシネンシス系とエラータム系の中間の存在です。枝分かれはするものの、花が咲くのは中心となる1本のみにしか咲きません。
デルフィニウムの別名
別名は大飛燕草、英名と学名はDelphiniumです。
デルフィニウムの花言葉
デルフィニウム全体を通しての花言葉は、清明、慈悲、傲慢、寛大、激しい愛情、激しい愛着、高貴、楽しみ、口には出さない思いやり、あなたを慰める、幸運をふりまくなどがあります。
デルフィニウムの英語の花言葉
英語では、寛大(Big-hearted)、激しい愛着(Ardent attachment)、楽しみ(Fun)などがつけられています。
デルフィニウムの色別の花言葉
ここではデルフィニウムの花色別の花言葉をご紹介します。各色ごとに代表的な品種もまとめているので、花言葉に合わせて花を選びたいときは参考にしてみてくださいね。
青のデルフィニウムの花言葉
青は、壮大な心、尊大、陽気さ、あなたは幸福を振りまく、晴明、高貴、誰もがあなたを慰める、幸運をふりまく人、わがままな美人などです。そして水色のデルフィニウムには、澄んだ瞳という花言葉があります。ポジティブな意味のメッセージも多いので、贈り物に選びやすいでしょう。
花ではマリンブルーがスプレータイプで鮮やかな青のデルフィニウムです。ミントブルーは藍色といった色合いで、グランブルーは紺色をしています。スーパープラチナブルーとスカイプリズムは水色のデルフィニウムです。
ピンクのデルフィニウムの花言葉
花色がピンクのデルフィニウムには、移り気、ありふれた愛、気まぐれ、自由気まま、心変わり、慈悲の花言葉がつけられています。
品種では、クリスタルピンクとトリックピンクは桃色、フォーチュンは薄いピンクです。可憐という言葉がぴったりの花色ですね。
白のデルフィニウムの花言葉
続いて、白は、可憐な瞳、誰もがあなたを褒めるという花言葉があります。品種は、ホワイトベールが柔らかい雰囲気の白、アリエルホワイトとセンチュリオンホワイトは純白です。
紫のデルフィニウムの花言葉
紫のデルフィニウムには、尊大、高貴の花言葉があります。花はスーパーラベンダーがパステル系の紫、クリスタルラベンダーとラベンダーキャンドルはさらに薄い紫をしています。
黄色のデルフィニウムの花言葉
黄色のデルフィニウムの花言葉は移り気です。クリーム系のトリックイエローがあります。白のデルフィニウムと一緒に花束にしてもいいでしょう。
赤のデルフィニウムの花言葉
赤は、ないものねだりという花言葉がつけれられています。品種は鮮やかな色をしたサンシャインローズがプレゼントにおすすめです。
デルフィニウムの花言葉の由来
花言葉の由来をいくつかご紹介します。花言葉の由来を知れば、より気持ちを込めてプレゼントできるでしょう。
あなたは幸福をふりまく
この花言葉は花嫁の幸せが訪れるおまじないが元となって生まれたものです。デルフィニウムは結婚式の花として定番になっています。しかしそれだけでなく、普段心に秘めていた思いや感謝の気持ちを、相手へ伝える際にもおすすめのメッセージでしょう。
清明
この言葉は花のもつ清楚な雰囲気からつけられたもののようです。青・ピンク・白などはまさにこの花言葉どおりといえるでしょう。
高貴
由来は、紫色がもともと高貴な人が身につける色とされているところからです。清明の花言葉と同じく、花のもつ雰囲気に適した言葉ですね。
誰もがあなたを慰める
こちらの花言葉は、1本の茎に複数の花が咲くところからきています。花たちが慰めている、そのようなイメージでしょうか。落ち込んでいる友人などに贈りたいメッセージですね。
デルフィニウムの誕生花
誕生花は、3月23日、4月14日、19日、5月2日、10日、12日、14日、20日、21日、6月6日、12日、7月24日、8月9日、10月5日、16日、11月14日、12月14日です。
デルフィニウムと風水
デルフィニウムで風水効果を得るには、おすすめの方角や適した花色はあるのでしょうか?ここではデルフィニウムと風水を組み合わせてご紹介します。
ピンク・赤
恋愛運や結婚運を高めたいならこの色が一押しです。関係がこじれてしまった2人を修復してくれたり新しい出会いが見つかったりするかもしれません。
またピンクは愛情を他者へ与えて、自分のことも愛することができるようになる色です。もっと優しくなりたい人もこの色のデルフィニウムがサポートしてくれるでしょう。
青
仕事運やコミュニケーション力を高めたいときは、青のデルフィニウムがベストです。青は気持ちを冷静にさせてくれる色の効果もあります。集中して作業に取り組めたり、自分の気持ちを落ち着いて伝えられるようになるでしょう。
紫
発展運をアップさせたいときは紫のデルフィニウムが適しています。また、感性を高めたいときにもおすすめです。紫は独特の感性をもっている人が好む色ともいわれています。芸術に関わっている人は、もしかしたらこの色に自然と惹かれているかもしれません。
白
変化や浄化が気になるときは白のデルフィニウムがおすすめです。溜まったもやもやを流してくれたり新しく何かが始まる、そのようなことが期待できるでしょう。
黄色
黄色は対人運や金運アップを望んでいるときに効果的です。クリーム系の黄色であるほど、お金が入っても出る金額が減り、貯まりやすくなるでしょう。対人運では自身の気持ちも明るくなったり、流れが活発になりやすいです。
枯れた花に注意
デルフィニウムに限らず、枯れた花をそのままにしておくと、風水では運気が下がると考えられています。部屋の掃除などと同じような感じですね。いい運気は心地よい場所に流れます。
枯れた葉や花を放っておいたら見た目もいい感じがしませんよね。ですので、咲き終わった花や枯れ葉は、こまめに取り除くようにしましょう。
デルフィニウムの仲間
デルフィニウムには「~シリーズ」というグループがあります。どれも人気があり、イングリッシュガーデンやフラワーアレンジメントなどに用いられることが多いです。ここでは、代表的な3つのシリーズをご紹介します。
オーロラ・キャンドルシリーズ
エラータム系でもあるこのシリーズは、従来のデルフィニウムの欠点を改良した品種グループです。本来のデルフィニウムは暑さで枯れやすい欠点がありました。これを品種改良によってカバーし、さらには花持ちも改善されています。花の咲き方は八重です。
ミストラルシリーズ
シネンセ系であるミストラルシリーズはオーロラシリーズなどよりも花全体が控えめで、花の可憐さが際立つグループです。柔らかい雰囲気の花壇を作りたいときなどに活躍します。花の咲き方は一重です。
デルフィニウムに似た花
似た花はラークスパーです。どういった特徴をもった植物なのか、詳しく解説します。
ラークスパー
以前はデルフィニウム属に分類されていた植物でした。最近になってからヒエンソウ属へ変更され、別名では千鳥草、飛燕草といいます。そんなラークスパーの花言葉は、活発、陽気、快活、野原の喜び、自由気ままな暮らし、軽快、私の心を読んでくださいなどです。
4月17日、19日、5月21日、4月26日の誕生日の花に指定されています。秋に種を蒔いて花を咲かせる植物です。南ヨーロッパに自生しています。花名のラークスはつばめという意味で、つばめが飛んでいる様子に似ていることからつけられたようです。
デルフィニウムの季節・開花時期
花が咲くのは5~7月頃です。海外の涼しい地域では夏も越せますが、日本は暑いため夏越しが難しいです。
デルフィニウムの育て方・ポイント
最後はデルフィニウムの育て方についてみていきましょう。日本で翌年も花を咲かせるのは環境面で少し難しいですが、それ以外の育て方はそこまで難しくありません。ぜひチャレンジしてみてください。
デルフィニウムの用土・肥料
用土は水はけのいいものを選ぶのがポイントです。土の性質は弱アルカリ性を好みます。酸性用土ではうまく育ちません。用土を自作する際は苦土石灰を植え付ける2週間前に混ぜて調節してください。肥料は元肥と追肥を与えましょう。
日当たりや置き場所について
日当たりと風通しのいい場所がおすすめです。夏場は涼しい半日陰の場所へ移動させましょう。冬はマルチングして急激に温度が変わって植物の負担が増えないようにしてください。
水やりについて
庭植えなら自然の雨に任せます。鉢植えなら土の乾燥具合を見て与えましょう。土の表面が乾いてから鉢底から流れるくらい水やりしてください。流れるほど水やりすることで、老廃物を流し、新鮮な空気を送る役割もあります。
増やし方
増やす場合は種まきで増やせます。種まきの適期は秋です。晩秋頃に育った苗を植え付けましょう。種は咲いた花苗から採ってもいいですし、お店で種を購入しても大丈夫です。
病気や害虫について
病気はうどんこ病に注意してください。葉にうどんの粉のようなものがついていたら病気になっているサインです。何も処置をしないと枯れてしまうこともあります。
うどんこ病はかかってからだと広がらないようにするのが難しいです。そのため、病気にさせない管理を日頃から意識していきましょう。
害虫はナメクジやヨトウムシに気をつける必要があります。食害されてしまい、見た目が残念なことになりがちです。とくにナメクジは見つけ次第すぐに退治しましょう。
花が終わったら
最初に咲いた花が咲き終わってすぐに摘み取れば、次の花を楽しめます。株元から切り戻しましょう。
まとめ
デルフィニウムはすらっと伸びた姿と優雅な花色が特徴の植物です。切り花や花束などさまざまな場面に用いられています。
誕生花もたくさん指定されているので、花言葉を添えてプレゼントもしやすいでしょう。誰かに贈ったり自分で育ててみたりと、いろいろ楽しんでみてくださいね。
コメント