ベラドンナの花言葉・誕生花・育て方・種類

ベラドンナの花言葉・誕生花・育て方・種類

「汝を呪う」「人を騙す者の魅力」などの恐ろしい花言葉がついているベラドンナはどういった植物なのでしょう。実は気軽に触ることもできない毒草なのです。今回はこのベラドンナの花言葉から特徴を詳しくご紹介します。

ベラドンナ全般の花言葉「汝を呪う」「人を騙す者の魅力」「男への死の贈り物」「沈黙」
ベラドンナの誕生花12月3日
Lani編集部
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ベラドンナとは?どんな花?

ベルのような姿をしたベラドンナとはどんな花なのでしょうか。実は毒を持っている危険な植物なのです。この項目では、そんなベラドンナの基本情報をまとめました。

ベラドンナの特徴

花の名前は、イタリア語で美しい女性を意味します。山地に自生する多年草の毒草です。毒は根から葉まで、植物全体に含まれています。毒の成分も強いので危険な植物です。しかし、ベラドンナの成分をうまく手術に活用していた歴史もあります。

そのようなベラドンナが自生する場所は、ジメジメした薄暗いところです。太陽に当たると弱ってしまいます。そのため、一般的な植物が好む日なたでは育ちません。耐暑性も低いため、夏は涼しい場所で管理する必要があります。

自生している場所も北海道や東北など比較的涼しいところです。花の色は赤紫で、ベルのような形をしています。ベラドンナの葉はヨーロッパで薬草として昔から利用されてきました。そのため、ベラドンナ葉という呼び方もあります。

しかし毒の成分はその葉にも含まれているため注意が必要です。花が咲いたあとに丸い実をつけます。初めは緑色で、時間が経つと黒っぽく熟していきます。この実にも毒が含まれているので食用にはなりません。

過去には、ほかの果実と間違って食してしまったトラブルもあったようです。確かにベリー系の果実と姿が似ていますよね。毒の成分は幻覚や中毒です。最悪亡くなってしまうこともあります。

しかしそんなベラドンナは麻酔薬として医療の現場で活躍していたりもします。ほかにも風邪薬や鼻炎薬に含まれていますが、一般の人が真似して薬草として利用するのは大変危険です。ベラドンナは葉に素手で触れることもできません。もし山歩き中に見つけても触らないようにしましょう。

ベラドンナの歴史

このベラドンナに薬草としての成分があると分かったのは19世紀頃でした。そして昔はベラドンナの実に含まれている成分で、瞳孔を開いて手術していたようです。これらを行っていたのはシーボルトで、彼はベラドンナの成分が入った点眼薬も作っています。シーボルトとは江戸時代の頃、医療を教えにオランダからやってきた人物です。

当時の最先端知識を持っていたシーボルトが行っていたとはいっても、当時の医療は今ほど優れたものではありませんでした。そのため、ベラドンナの毒で死んでしまうケースもあったようです。現在はヨーロッパからアメリカへ渡ったため、アメリカでも自生しています。

ベラドンナの別名

別名は魔女の花、悪魔の草、セイヨウハシリドコロ、オオカミナスビなどです。魔女の花や悪魔の草は、植物に毒があるところからつけられました。

ベラドンナの伝説

学名に入っているAtropaはギリシャ神話の女神の名前からつけられました。女神の名前はAtroposといい、この女神は命を糸で表しその運命の糸を切る女神でした。また、魔女はこの植物を用いて毒薬を作っていたという伝説も残されています。

ベラドンナの基本情報

科・属ナス科、オオカミナスビ属
和名ベラドンナ
英名Deadly nightshade
学名Atropa bella-donna
原産地ヨーロッパ、アジア
開花期5〜7月
ベラドンナの基本情報

ベラドンナの全般の花言葉

続いては花言葉をご紹介します。

「男への死の贈り物」「汝を呪う」

この花言葉には恐ろしい伝説があり、魔女が毒薬作りにこの植物を使っていたことからきているようです。作った毒薬で人の命を奪おうとしたり空を飛ぶための魔法の薬にしようとしていたといわれています。実際、この植物に含まれている毒の成分で命を落としていた人も昔はいたので、まさに言葉通りの花言葉でしょう。

「人を騙す者の魅力」

これは美容に用いていたところからきています。医療用として活躍もしていましたが、それよりもさらに昔は一般の人が眼を美しく見せるために使用していたようです。ベラドンナの成分には瞳孔を開く作用があるので、それで眼を大きくくっきりキレイに見せていたのでしょう。美容に役立っていたのかもしれませんが、それで命を落とした人も過去にはいたようです。うまい話には裏があることを意味しているのでしょう。

「沈黙」

言葉を失うくらい恐ろしい毒を持った花ですから、この花のことを知った人は思わず沈黙してしまう、ということを表しているのかもしれません。実際、魔女が使っていた伝説や毒の成分の強さを聞いただけでも、言葉がでなくなりますよね。

ベラドンナに怖い花言葉はある?

「男への死の贈り物」「汝を呪う」「人を騙す者の魅力」と、怖い花言葉が複数つけられています。したがって、誰かへの贈り物に花言葉をつけるのはおすすめしません。花も毒があり、その毒は葉についている油も該当します。この油を触ってしまうと、それだけで皮膚が炎症してしまうのです。つまり素手で触ることもできません。そのため、人にあげるのもやめたほうがいいでしょう。

ベラドンナの誕生花

誕生花は12月3日です。

ベラドンナの仲間

ベラドンナが分類されているナス科の植物についてまとめました。

ルリヤナギ

リュウキュウヤナギ、ハナヤナギ、スズカケヤナギなどの別名があるルリヤナギは、夏から秋にかけて紫の花を咲かせます。ブラジルやペルーが原産地です。1本の茎からスプレー状に枝分かれして花をつけます。うつむき加減に咲く姿が魅力です。日本にやってきたのは江戸の頃で、名前についている「ヤナギ」は、葉の形がヤナギに似ているためつけられました。

剪定せずに育てると草丈が2m近くまで大きくなります。大きくしたくないときはこまめに剪定したほうがいいでしょう。暖かい場所で育てると、花が終わったあとに黒い実をつけます。花言葉は「叙情」「胸の痛み」です。7月30日の誕生花に指定されています。

ニコチアナ

ハナタバコやフラワリングタバコという呼び名もあるニコチアナは、白や赤などの色の花を咲かせます。名前にタバコと入っていますが、ニコチアナは観賞用に改良されたものです。なかでも白いニコチアナは、香りが良いことでも知られており、ジャスミンのような香りなので、ジャスミンタバコという別名もあります。

誕生花は7月8日、12日、15日などです。「保護」「ふれあい」「秘密の恋」「私は孤独が好き」「あなたがいれば寂しくない」などの花言葉があります。アメリカやオーストラリアが原産地で花が咲くのは夏です。

ニーレンベルギア

夏から秋にかけて花を咲かせる植物で、白や青などの花色があります。和名はアマモドキです。南アメリカが原産地でギンバイソウやカップフラワーという別名もあります。カップフラワーは、花の形がカップのように見えるところからつけられました。品種によって直立タイプ、ドームのように育つタイプ、カーペット状に育つタイプと分かれます。

比較的育てやすい植物です。カーペット状に育つタイプはグランドカバーにもなります。誕生花は6月2日に指定されており、「心が和む」「楽しい追憶」「清楚」「許されざる恋」「平和」などの花言葉があります。かわいい、ナチュラルな雰囲気が好きな人におすすめの花です。

アメリカイヌホオズキ

「あなたを呪う」「嘘つき」など、贈り物には向いていない花言葉がアメリカイヌホオズキにはついています。似た植物にイヌホオズキ、ムラサキイヌホオズキ、ダグラスイヌホオズキなどもあります。

その植物名にも入っている「イヌ」は、「いらない」や「役に立たない」といった意味でつけらているようです。ホオズキはホオズキに似ているためついています。しかし本物のホオズキではないので、「いらない」ホオズキということなのでしょう。トマトのような花を咲かせる植物です。原産地はアメリカで6~11月に開花します。

ベラドンナに似た花

ベラドンナに似た毒を持つ花をご紹介します。取り扱いを間違うと危険なので、自分で栽培しているような場合は注意しましょう。

キョウチクトウ

「用心」「危険な愛」「油断大敵」などの花言葉を持つキョウチクトウにも毒があります。見た目はかわいらしい花ですが、命を落とすほどの毒を含んでいるので注意が必要です。公害に強い特性を活かして学校や道路の近くに植えられています。花の名前は漢字にすると夾竹桃で、これは花の姿が桃の花、葉の姿は竹に似ていることからつけられました。

原爆を受けたあとの荒廃した土地で早くに咲いたことから復興のシンボルにもなっているのです。花の種類は八重咲きや一重咲きとあり、ピンクのほかにも白やオレンジなどの花色があります。しかし、さきほどもお伝えしたとおり、葉から根まで強い毒を持っており、この毒はキョウチクトウの周辺にまで及びます。過去には、日本だけでなく海外でもこの毒で死亡事故や中毒症状がありました。

エンジェルトランペット

木にゆらゆらと逆さに花をつける植物で、トランペットのような形をしているため名前にトランペットと入っています。木に花が咲く植物で、3mくらいまで育ちます。別名は、キチガイナスビ、マンダラゲ、キダチチョウセンアサガオです。花言葉は風に揺れて咲くかわいらしい姿から「愛嬌」というものがつけられました。しかし、毒草でもあり「遠くから私を思って」「偽りの魅力」などの花言葉もついています。毒の成分は錯乱や幻覚などです。

栽培そのものは、気をつければ問題ありません。甘い香りも持っており、庭植えのほか鉢植えでも育てられます。見た目がすてきなので庭で育てている人もいるでしょう。誕生花は10月19日、23日に指定されています。学名はBrugmansia、英名はAngel’s Trumpetでアメリカが原産の植物です。7~10月に黄色や白の花を咲かせます。江戸時代の頃に、海外からやってきました。

ダチュラ

ダチュラはチョウセンアサガオのことで、強い毒を含んだ植物です。花言葉も「陶酔」「夢の中」「偽りの魅力」「恐怖」など、毒の成分を意味するようなものがつけられています。ダチュラの毒には幻覚や麻痺などの作用があります。毒がたくさん含まれている部位は葉で、ハーブと間違えて口に入れてしまう事例が残っています。ダチュラとエンゼルトランペットはよく似ていますが、違いは木か花かです。ダチュラは草でエンゼルトランペットは木に花が吊り下がるように咲きます。

見た目がアサガオのようで、口にしなければ基本的には害がありません。そのため、自宅で栽培も可能です。園芸品種もあるので、育ててみてもいいかもしれません。しかし、食用になる植物の近くに植えるのは思わぬ事故に繋がる可能性もあるので、やめておきましょう。8月9日や9月4日などの誕生花に指定されています。

トリカブト

普段植物を育てていない人でも、トリカブトが毒を持った植物ということを知っている人は多いのではないでしょうか。トリカブトは、日本三大有毒植物と呼ばれるものの一つです。この植物の毒は花粉にまで含まれています。しかし園芸品種もあり生花によく用いられています。花の色は白、青、紫などで和の雰囲気を持った植物です。

花が咲くのは夏から秋にかけてで、暑さに少し弱い性質を持っています。日本にも自生しているので、食べられる野草と間違って採取しないようにしましょう。似ている植物はニリンソウやヨモギです。これらを普段採っている場合はとくに注意してください。花言葉は「復讐」「人嫌い」「騎士道」などです。復讐という言葉は、毒を持っているところからつけられました。

ベラドンナの季節・開花時期

5〜7月が開花時期です。赤紫の落ち着いた雰囲気の花を咲かせます。葉についている油にも毒の成分がふくまれているので、もし見かけても素手で触らないようにしましょう。

まとめ

魔女が使っていたという逸話も残されているベラドンナは、素手で触れるのも危険な植物です。花言葉にも恐ろしいものが多く、花の特性上、フラワーギフトだけでなく自分で育てるのもおすすめできません。とはいえ、正しく扱えば医療の役にも立っている植物です。毒を持つ一面だけで忌み嫌うのではなく、そういったポジティブな一面もある植物と覚えておいてもいいでしょう。

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