南国にいる極楽鳥という鳥に似た姿をしているストレリチアの花言葉には、どのようなdものがつけられているのでしょうか。
お祝いシーンのギフトとして贈られることも多い人気の観葉植物です。今回はストレリチアの花言葉と併せて、植物の特徴や育て方について詳しくまとめました。
ストレリチアとは?どんな花?
この項目では花の特徴や基本情報、歴史などを解説していきます。
ストレリチアの特徴
ストレリチアの和名は極楽鳥花です。極楽鳥という鳥の姿に花が見えることから、この和名がつけられました。極楽鳥というのは地球でもっとも美しいといわれている鳥の名前です。
なかなかに変わった花姿をしていてユニークですよね。花びらに見えるオレンジの部分は萼片、本物の花びらは青いほうです。このオレンジ色の萼片が鳥が飛んでいる羽に見えますね。
さらにストレリチアは花だけでなく、葉も変わっています。葉は楕円形のバナナの葉のような姿をしているのです。こちらも大空に鳥が羽ばたいている光景に見ることができます。また萼片の色は、オレンジ以外にも白や黄色の品種も存在します。日なたや半日陰で育つ植物で、アフリカが原産地です。
多年草なので冬越し出来れば翌年も開花します。成長すると品種によっては約10mにもなり、一般的に極楽鳥花といわれているのはストレリチア・レギネです。ほかにも品種があり、大型タイプはニコライ、葉がないタイプはジャンセアと呼ばれています。
加えて、これらの品種を交配させて出来た品種もあるようです。そのうちのレギネというグループのストレリチアは、2週間ほど花持ちします。開店祝いや引っ越し祝いなどの贈り物でよく利用されているようです。
ストレリチアの歴史
日本に入ったのは1872年よりも前といわれています。現在はゴクラクチョウカ科に分類されているますが、昔はバショウ科というグループに分類されていました。
このバショウ科にはバナナがあり、葉が似ているため同じグループに入れられていました。そしてストレリチアは死んだときに極楽浄土へ行く必要なチケットと昔は考えられていたようです。
ストレリチアの別名
ストレチア、極楽鳥花、天国の鳥、ルリゴクラクチョウカ、バードオブパラダイス、オウギバショウモドキ、ホワイトストレリチアなどの別名がついています。
ストレリチアの基本情報
科・属 | ゴクラクチョウカ科、ゴクラクチョウカ属 |
和名 | 極楽鳥花 |
英名 | Strelitzia |
学名 | Strelitzia |
原産地 | アフリカ |
開花期 | 5~10月 |
ストレリチアの全般の花言葉
花言葉にはどんなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。
「万能」「輝かしい未来」「未来」
鮮やかな萼片で優雅に咲く様子から生まれた花言葉です。見ていると未来へ希望が持てそうな花ですよね。また鳥のように空を自由に飛べそうな、まさに万能な雰囲気も感じさせる植物です。
「気取った恋」「恋の伊達者」「おしゃれな恋」
花の美しさに見とれて、浮かれている気持ちを表したものといわれています。
「寛容」
寛容は心が広いと表すこともできるため、大きく堂々と優雅に花咲く姿と重ねているのかもしれません。また花の自生地である南国が開放感のあるイメージからきているとも考えます。いずれにしても、花の雰囲気にぴったりですよね。
「全てを手に入れる」
ほかの花とは比べ物にならないくらいその華やかな姿と南国に咲き誇る姿から、なんでも手に入りそうなイメージからきているのでしょうか。
「輝く心」「女王の輝き」
鳥のようにも見える独特の美しい見た目は、輝いているようにも見えます。輝かしい未来や万能などの花言葉と同じく花の持つ雰囲気からついているのでしょう。
「強運」
万能という花言葉があるように、この花があれば強運を手に入れたようにも思えるかもしれません。
「情熱」
南国が自生地であるため、咲いている様子が情熱的に見えるのでしょうか。実際は暑さに弱い植物ですが、艶やかな見た目は情熱的といっても過言ではありません。
「Magnificence(壮麗)」
壮麗は威風堂々と咲く花の雰囲気からきているのでしょう。草丈も大きくなり、花も鮮やか、その見た目はまさに壮麗ですよね。
ストレリチアに怖い花言葉はある?
怖い意味合いのものはとくにありません。贈り物におすすめの植物なので、大切な人の誕生日や記念日などのときに、ぜひプレゼントしてはいかがでしょうか。
ストレリチアの誕生花
誕生花は、1月13日、15日、4月25日、11月23日、12月3日、6日、11日、13日、14日、16日です。開業祝いや新築祝い、大切な相手の誕生日などのときに贈ってみてはいかがでしょう。
ストレリチアと風水
ほかの植物と違い、ストレリチアの葉には丸みがあります。この丸は風水的に角がないため良いとされているのです。丸いものは調和のエネルギーを持っています。そのため、室内へ飾れば風水効果が期待できるでしょう。家族や好きな人との関係を円満に調和させてくれるはずです。
恋愛運なら寝室、家族運なら家族が集まる部屋に飾るのをおすすめします。また品種なら花よりも葉がメインで育つ大型タイプのニコライがいいでしょう。室内の気の流れを良くしたりできるので、開運効果も期待できます。ニコライはほかの種類より花が咲くまで月日がかかりますが、その分観葉植物として飾るのに適した植物なのです。サイズも大きいので、シンボルツリーにも適しています。
もちろん花を飾るほうが好きな人はレギネでも問題ありません。植物の種類関係なく、良い気を持っているので置くだけで運気を高められるはずです。しかし枯れた葉を残して置いたり植物の管理がいい加減だと向上する運気も上がらなくなってしまいます。日頃から丁寧にお世話をして良い状態をキープしましょう。
ストレリチアの仲間
ここではストレリチアの仲間を解説します。
レギネ
一般的に極楽鳥花といわれているのはこのレギネ種です。花をメインに楽しむ品種で花が咲きやすいです。切り花としても流通しています。レギネの草丈は1m程度でそこまで大きくなりません。開花時期も5月頃から10月頃までと長い間楽しめるのも魅力ですね。プレゼントだけでなく、自分で栽培してみるのもおすすめです。
ニコライ
ニコライは大きく茎立ちして成長し、花よりも葉をメインに鑑賞する植物です。その草丈は10m近くまで育つことがあるので、栽培スペースや置き場所は広めにとっておくことをおすすめします。リビングに置けば存在感もあるすてきな観葉植物になるでしょう。葉がメインといっても花も咲きます。しかし開花するまで数年かかります。そんなニコライの花の萼片は白色です。
ジャンセア
ノンリーフという名称で売られていることもあります。バナナのような幅広い葉を持つニコライと比べると、こちらもまた独特の形をしています。まっすぐ伸びた茎の先に小さな葉をつけるか、もしくは全く葉がないのがジャンセアです。この種類は希少であまりお店に売っていません。
パービフォリア
レギネとジャンセアを交配してできた品種です。分類ではノンリーフに該当します。そのためジャンセアと同じように葉の数が少ないです。横に広がらず縦に育っていくので、場所をとりません。日本では希少な植物なため、取り扱っているお店が少ないです。興味がある人は見かけた際に購入してみてはいかがでしょうか。
ストレリチアに似た花
似ている植物には、ヘリコニア・オーガスタ・旅人の木などが存在します。
ヘリコニア
オウムバナ科に分類されている植物で、花は鳥のクチバシのような姿をしています。しかしこのクチバシのような部分は苞です。実際の花はその内部にあります。花言葉は「風変わり」「注目」「脚光」「独特な個性」などです。品種の数は100種類ほどあり、品種によって花の見た目が異なります。
草丈は1m以下のものから5mを超えるものとさまざまです。大きくなるかどうかは品種によって違うので、購入前によく確認しておくことをおすすめします。開花時期は6~11月で、学名はHeliconia、英名はEaster heliconiaです。
耐陰性や耐暑性はありますが、耐寒性は高くはありません。そのため冬になったら室内で管理したほうがいいでしょう。オウムバナ、ロブスタークロウなどの別名がつけられています。誕生花は6月26日、11月28日、12月2日などです。
旅人の木
高く伸ばした茎の先に切り込みがたくさん入った葉をつける植物です。ニコライの葉の形と似ているので、よく間違えられます。とはいえ、葉に切り込みが入っているかどうかなど、全体的な雰囲気を見れば全く別の植物であることがわかるでしょう。旅人の木は育つのが早い植物です。花言葉は「何者も恐れぬ精神」でオウギバショウという別名がつけられています。
この別名にもあるように、旅人の木も以前はバショウ科の植物でした。旅人の木の魅力は青々と茂る葉だけではありません。花が咲いたあとにできる実がとてもきれいなコバルトブルーをしているのです。これは着色したものではなく、自然にこの色になります。この種をインテリアとして販売しているところもあるほどなのです。
オーガスタ
見た目がストレリチアとそっくりなため、オーガスタという商品名で販売されていることもあります。しかし、オーガスタはバショウ科の植物です。アフリカが原産地で葉の色が濃くツヤがあります。大きい葉はたくさん水分を含んでおり、植物自体も大きいので加湿効果も期待できるのが特徴です。花の色は白でしっかり成長しないと花が咲きません。花言葉は「あたたかい心」「輝かしい未来」です。
ストレリチアの季節・開花時期
5~10月が開花時期です。しかし品種によっては花が咲くまで数年かかります。
ストレリチアの育て方・ポイント
最後はストレリチアの育て方のポイントをご紹介します。品種のなかでもレギネ種は育てやすいので、機会があればぜひ挑戦してみてください。
ストレリチアの用土
水はけを良くした用土がおすすめです。市販の観葉植物の用土を使うといいでしょう。用土の水はけを良くする場合は、鹿沼土や軽石を全体の2割程度足してください。また室内で育てていると用土にコバエが発生することがあります。それを防ぐには無機質の赤玉土を敷き詰めるといいでしょう。市販の化粧砂でも構いません。
日当たりや置き場所について
置き場所はよく日光が当たる場所が適しています。日光不足だと生育が悪くなるので、室内管理であってもしっかり日光に当てるようにしましょう。また室内に置くときはエアコンの風が植物に当たらないようにしてください。
水やりについて
春から秋は土の表面が乾いたタイミングで水をあげます。夏は水切れさせないようにこまめに水やりしましょう。冬は土が乾いて数日経過してからで大丈夫です。湿気が苦手なので、乾燥気味に育てることを意識するとちょうどいいでしょう。とはいえ、ずっと乾燥しているとハダニがつくことがあるので、室内で育てている場合は葉水をして乾燥しすぎないにしてください。
肥料について
肥料を与えるタイミングは春から秋の間です。固形肥料や液体肥料を与えるといいでしょう。冬場は休眠期であまり成長しないので肥料はいりません。
増やし方
増やす場合は株分けをして増やしていきます。株分けは5~9月頃に行いましょう。あまり株を小さく分けないようにします。
病気や害虫について
害虫はカイガラムシやハダニに注意しましょう。カイガラムシは白い米粒のような形をした害虫で、葉の裏や茎の付け根などにつきやすいです。カイガラムシに有効な薬剤を定期的にかけて予防しましょう。
まとめ
南国の空に映える鳥のような姿をしたストレリチアは、お祝いシーンの贈り物にも最適な植物です。種類によって花より葉をメインに楽しむものと特徴がさまざまです。日本では寒さに当てないように、管理すれば次の年も開花してくれます。花の雰囲気から未来を明るく照らすような花言葉もついているので、花言葉を添えてプレゼントしてみてはどうでしょうか。
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