オパールの中でも、コレクション的な意味合いで人気が高いファイアオパール。
炎が揺らめくようなルックスが特徴ですが、近年では遊色効果を持たないものもファイアオパールと呼ばれるようになっています。
今回は、ファイアオパールの魅力や種類、組み合わせ方や取り扱い方などをまとめました。
ファイアオパールってどんな石?
ファイアオパールとは
ファイアオパールとは、オレンジからレッドのベースカラーを持ったオパールのことです。
かつては遊色効果を示すものに限られていましたが、現在では遊色効果を示さないものも、ベースがイエローからオレンジ、そしてレッドであればファイアオパールとして流通しています。
遊色効果があるものは炎が揺らめいているように見えることから価値が高く人気があり、遊色効果を持たないものよりも高価です。
オパールとは?遊色効果とは?
オパールは、ゲル状のシリカが硬化してできる鉱石です。パワーストーンというよりジェムストーンとして有名で、長い歴史を持っています。
石ですが3~10%の水分を含み、表面には顕微鏡でも見えないほど小さな穴が空いています。このことから乾燥に弱く、とても繊細な鉱石として知られています。
オパールには、以下2つの種類があります。
- 遊色効果を示す「プレシャスオパール」
- 遊色効果を示さない「コモンオパール」
遊色効果とは、見る角度を変えた際に七色の光が揺らめく硬化のことで、「プレイオブカラー」とも呼ばれます。
一般的に遊色効果があるものの方が高品質とされていて、ジェムストーンとしてのオパールは遊色効果を示すものとそうでないものとでは天と地ほどの差があります。
オパールにはいくつかの種類がありますが、中でも名産地であるメキシコのオパールは品質が良く、「メキシコオパール」「メキシカンオパール」と呼ばれます。
メキシコオパールは、ホワイト系のウォーターオパールとイエローからオレンジそしてレッド系のファイアオパールに分けられます。
ウォーターオパールとファイアオパールの両方ともがメキシコオパールと表記されるため、どちらなのかは注意が必要です。
また、メキシコ以外で産出したイエローからオレンジ、そしてレッド系のオパールもファイアオパールと呼ばれています。
ファイアオパールの名前の由来
ファイアオパール(Fire Opal)の語源は、そのルックスからです。
イエロー、オレンジ、そしてレッドのベースの中で七色の光が揺らめく様子が、まるで燃え盛る炎を内包したオパールのように見えることが由来です。
オパールの語源は、サンスクリット語で「宝石」を意味する「upala(ウパラ)」といわれています。
ファイアオパールの和名・別名
ファイアオパールの和名は「火蛋白石 (ひたんぱくせき)」です。蛋白石とはオパールの和名です。
発音や表記違いで「ファイヤーオパール」とされることもあります。
ファイアオパールの歴史
ファイアオパールの歴史は古く、13世紀のメキシコでアステカ族に神聖視されていたことが分かっています。
世界に流通し始めたのは1835年ごろ。メキシコのケレタロ州で見事なファイアオパールが発見されました。
その後の1870年ごろには、ケレタロ州以西のハリスコ州マグダレーナやケレタロ州以南のフェレロ州、ミチョアカン州、ケレタロ州以北のイダルト州などで本格的な商業採掘が始まりました。
こうして、メキシコのファイアオパールは世界に広まっていったのです。
このころは、ファイアオパールといえばオレンジからレッドをベースに遊色効果を持ったものを指していました。
1960年代になるとメキシコに多くのバイヤーが集まります。
日本人バイヤーの姿も多く、彼らは遊色効果を持たないイエローからオレンジ、レッドのコモンオパールのこともファイアオパールと呼び始めました。
この現象がドイツに伝わり、ドイツの大手宝石商たちも追認し始めたことにより、遊色効果を持たないコモンオパールもファイアオパールに数えられるようになったのです。
ファイアオパールの伝説・言い伝え
古代メキシコで栄えたアステカ文明において、この地を支配していたメシカと呼ばれるナワ族の一部集団はファイアオパールを神聖視し、宗教儀式に使っていました。
ちなみに、メシカという名は今日のメキシコという国名の語源となっています。
彼らは霊鳥として崇めていたハチドリにちなみ、ファイアオパールを「楽園の鳥の石」を意味する「quetzalitzlipyollitli(ケツァリッツリピョリトリ)」と呼び、大事にしていたそうです。
ファイアオパールの産地
- メキシコ
- オーストラリア
- ブラジル
- エチオピア など
メキシコはファイアオパール発祥の地であり、現在も最大の産出国です。エチオピア産のオパールは「エチオピアンオパール」として注目を集めています。
ブラジルでも良質のファイアオパールが産出していますが、産出量が少なく、環境問題の観点から採掘が小規模に限定されてしまい、市場にはあまり出回っていないうえに今後も産出量は減っていくのではないかと予想されています。
ファイアオパールの硬度
ファイアオパールのモース硬度は5.5~6.5、へき開性はありません。パワーストーンやジェムストーンとしては脆い方といえるでしょう。
ファイアオパールの宝石言葉・石言葉
- 幸福
- 情熱
- 不屈 など
ファイアオパールと誕生石・曜日石・守護石
ファイアオパールは8月14日の誕生日石です。さらに、オパール自体が10月の誕生月石なので、ファイアオパールも10月の誕生月石と思ってよいでしょう。
獅子座の守護石でもあります。
ファイアオパールの色と種類・似ているパワーストーン
ファイアオパールのベースカラーはイエロー、オレンジ、レッドそしてそれらの中間色です。
オパールにしては珍しくクリアなものも多く、その他のジェムストーンと混同されることもあります。発色要因は鉄とされています。
オパールの特徴である価値を高める要因である遊色効果に関しては、持っているものと持っていないものとがあります。
もちろん、遊色効果を持っているファイアオパールの方が価値が高く高価です。
カラーはオレンジからレッド系の産出量が多く、濃いめのオレンジは遊色効果が目立つため人気があります。
カンテラオパール
オパールは砂岩や鉄鋼岩、流紋岩(ライオライト)の中にゲル状のシリカが入り込み硬化することがあります。
これらを母岩ごと切り離し研磨したものを、カンテラオパールと呼んでいます。
母岩が揺らめく炎を抱き込んだように見えることから、英語やオランダ語で「ランプ」や「燭台」を意味する「candela(カンテラ)」が語源となっています。
母岩付きなので大きなものもあり、インテリアとして部屋に飾ったりコレクションとして集めている人も多いです。
エッグイン
通常、内包物がないものほど高品質で高価になるのがジェムストーンです。しかし、オパールに関しては、まれに卵の白身を思わせるようなホワイトかつ不透明の内包物が見えるものがあります。
これらは「エッグイン」と呼ばれ、高価になります。ファイアオパールに関しても同様で、エッグインが確認できるものは希少価値が高く、コレクターを中心に人気があります。
ファイアオパールと似ているパワーストーン
遊色効果を持つプレシャスオパールなら見分けがつきやすいですが、遊色効果を持たないコモンオパールに分類されるファイアオパールには、似ているパワーストーンがいくつかあります。
ファイアオパールはクリアなものも多いので、他の色石とルックスが近いのです。
- イエロー⇒シトリンやイエローサファイア
- オレンジ⇒オレンジガーネット
- レッド⇒レッドガーネットやアンデシン
など、クリアかつカラーが近いものと見分けはつきづらいです。
ファイアオパールの方がとろみを感じるという特長がありますが、素人には見分けがつきづらいので、鑑別書付きのものを購入した方がよいでしょう。
ファイアオパールが持つスピリチュアル的性質
ファイアオパールと風水
ファイアオパールは風水における五行思想では、火気を持っています。オパールそのものは水気を持っていますが、ファイアオパールに関しては火気の方が強いです。
火気は「礼」で、華やかさや旺盛さ、活発さ、激しさの象徴です。静と動でいえば動であり、活発な気質です。
また、火は物質を燃やして別の物質へと変化させることから、変化、昇華、応用といった意味もあります。
ちなみに、水気は「智」です。水は変幻自在に姿を変えることから、自由や不安定さの象徴です。
何事にも囚われずあるがままに生きることで人類の範疇を超えた叡智にたどり着いたり、すべてを否定しないことでインスピレーションを得て自由な心を持てるといった意味のある気質です。
ファイアオパールと相性の良い方位
- 東
- 東南
東と東南は木気を持った方位です。五行思想においては「木がこすれて火が起きる」といわれ、木気と火気は相生の関係性です。
ファイアオパールは火気が強いので、木気を注入することでよりパワーが強まります。
ファイアオパールとチャクラ
ファイアオパールは第2チャクラと第4チャクラを活性化させます。
第2チャクラは下腹にある「ヘプリーンチャクラ」で、「自信」「創造性」「好奇心」を司ります。
生命を維持し、次へとつないでいくための気力をやしなうためのチャクラなので、ただ生きているだけではなく、人生をより楽しくポジティブなものにする力を宿しています。
第4チャクラは胸にある「ハートチャクラ」です。「愛」「癒し」「調和」を司り、自分自身の内面へと向けた力を発揮します。
生きていれば、心に傷を負うことは誰でもありますよね。そんなとき、自分を慰め、心を癒し、精神バランスを取ってくれるのがこのチャクラです。
ファイアオパールはこんな人におすすめ
- 自信を持ちたい人
- やる気を長続きさせたい人
- チベーションアップしたい人
- 情熱的な恋愛をしたい人
- 停滞した状況を動かしたい人
- チャンスやきっかけが欲しい人
ファイアオパールの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.モチベーションアップ
ファイアオパールは持ち主のやる気をアップさせ、活力を持続させる効果があります。
ファイアオパールは強い火の気質を持つパワーストーン。持ち主の心に情熱の炎をもたらし、何事においてもやる気をアップさせてくれます。
また、そのやる気の炎を持続させてくれるので、飽きっぽく物事が中途半端になりがちな人も、最後まで物事をやり遂げることができるでしょう。
「とにかく頑張りたい」「何かに夢中になりたい」と思わせる力が強いので、仕事や勉学、趣味、恋愛などがむしゃらになれるものが見つかるはずです。
結果、毎日がキラキラと輝き楽しいものとなるでしょう。
やる気やがむしゃらさ、一途さはときに持ち主だけでなく周囲の人を巻き込んで、マイナスの方向へと働くこともあります。
しかし、ファイアオパールには火気より弱いですが水気も少しあるので、情熱の炎を調節してくれます。
暴走しないようほどよいやる気をもたらしてくれるので、頑張りすぎて失敗してしまうようなことはなくなるでしょう。
2.自信がつく・ポジティブになる
ファイアオパールは持ち主に自信やポジティブさを与える効果があります。
ファイアオパールは炎の力を持つパワーストーン。持ち主の心に情熱の炎を灯すと同時に、目標に向かってポジティブに頑張る精神を授けてもくれます。
何らかの目標を掲げたときや何かを願うとき、人は「自分ならできる、頑張ろう」と思う場合と「願い事はあるけど、多分無理だよね……」と思う場合に分かれます。
前者の場合はがむしゃらに目標や願い事を追いかけていきますが、後者の場合は願いながらも動かず、思いは未練となってくすぶり続けてしまうでしょう。
どちらも欲望に火がついた状態ですが、ファイアオパールは持ち主の心に活力と自信を与えるので、「いてもたってもいられない」状態になり、欲望についた炎を燃え上がらせます。
そのため、後者のように最初から諦めながらも未練を持ち続けることがなくなり、目標や願い事に向かって一生懸命努力させてくれるでしょう。
「自分ならできる」と思うことは自信過剰でも自意識過剰でもありません。自分を信じること、つまり自信を持つことは大事なことです。
ポジティブさも同様で、どんな失敗をしても糧にすることで成功につながります。
ファイアオパールは自信とポジティブさを与えてくれるため、何度かの失敗や挫折があったとしても、夢へとたどり着ける確率を高くしてくれます。
もし目標にたどり着けなかったり願い事が叶わなかったとしても、得られるものはあるでしょう。
3.恋愛運アップ
ファイアオパールは恋愛運アップ効果があります。ファイアオパールは情熱を石にしたようなパワーストーン。
「恋の炎が燃え上がる」という言葉がありますが、まさに恋愛関係の欲求に火をつけ燃え上がらせる効果があるファイアオパールは、情熱的な恋をしたい人やパートナーとの関係を再び良くしたい人におすすめのパワーストーンです。
マンネリ解消や出会い運アップに効果があるので、恋愛を楽しみたい人のお守りとなってくれるでしょう。
また、恋愛に対して臆病になっている人にもおすすめです。本来、恋愛とは、頭ではなく心でするものですよね。
恋に対して臆病な人は、頭の中で多くのことを思い出したり想像したりして、自分自身を傷つけている状態です。
次の恋愛はうまくいくかもしれないのに、「どうせまたダメだ」と思い込んでいるだけのことも多いでしょう。
しかし、ファイアオパールは心に情熱の炎をともすパワーストーンなので、頭でアレコレ考えた不安を吹っ飛ばしてくれるのです。
過去の恋愛が原因で新しい恋愛に踏み込めない人や、トラウマから愛する心をなくした人もいるでしょう。
そんな人に対しても、ファイアオパールは「そんなの関係ないしどうでもいい」といわんばかりに、半ば強制的に心に火を灯します。
結果、自分でも予想外のタイミングで恋をしてしまったり、予想外の相手と結ばれることもあるかもしれませんよ。
4.才能開花・チャンス到来
ファイアオパールは才能開花やチャンス到来効果があります。ファイアオパールは持ち主の心に火を灯す、いわば着火剤のようなパワーストーン。
持ち主の心に対してだけでなく、停滞している状況を動かすきっかけを作る効果もあります。運命の着火剤、起爆剤となってくれるのです。
人間は誰にでも魅力や才能がありますが、生かさなくては意味がありませんよね。才能を埋もれさせたまま生涯を終える人や自分の魅力に気づかず損をしている人も多いでしょう。
ファイアオパールは運命の着火剤となり、持ち主の魅力や才能を可視化し、それを生かすチャンスを与えてくれます。
特に、ファイアオパールの中でもカンテラオパールは、母岩に包まれたファイアオパールがチラリと見えていることから、眠っていた才能を開花させる効果が高いといわれています。
ファイアオパールと相性の良い組み合わせ
ファイアオパール×ルチルクォーツ
ファイアオパールとルチルクォーツの組み合わせは、目標達成や願望成就に効果があります。
ルチルクォーツは金色の線が入っていることから「金銭の石」と呼ばれ、金運アップや仕事運アップ、ギャンブル運アップに効果があるといわれています。
実際のところは言葉遊びではなく、ルチルクォーツの中に入っている針状のルチルがアンテナの役割を持ち、ピンチやチャンスを持ち主に察知させることで、利益を上げ損失を防いでいるのです。
仕事面や恋愛面などさまざまな場面においてチャンスを逃さなくなるため、仕事運アップや片思い成就にもつながります。
そして、ファイアオパールは持ち主の活力をアップし、やる気を持続させる効果があります。また、チャンスを呼び込み運命を動かす効果も持っているパワーストーンです。
ルチルクォーツとの組み合わせは、ファイアオパールでチャンスを呼び込みルチルクォーツでいち早く察知するといった連携プレイが望めるでしょう。
さらに、目標に向かう途中の精神面をファイアオパールがサポートし、ルチルクォーツは現実的にピンチから守ってくれますよ。
ファイアオパール×ムーンストーン
ファイアオパールとムーンストーンの組み合わせは、恋愛の長続きに効果があります。
ムーンストーンは月の力を秘めた石であり、女性性を高める効果があります。女性らしい優しさや可憐さ、母性、たおやかさなどを持った、静の石です。
「恋人たちの石」とも呼ばれるムーンストーンは、パートナーとの間の絆を強くし、しっかりとした関係を築いてくれます。
また、月が暗闇に浮かんで道を照らしてくれるように、困難が生じた際にどうすればよいのか道を示す効果もあります。
一方、ファイアオパールは情熱的な恋を呼び込む効果があり、出会い運アップや倦怠期脱出に効果があります。
ムーンストーンとは正反対の動の石ですが、相性は悪くなく、静と動のバランスが取れる組み合わせです。
情熱だけで恋愛は長続きしませんが、ファイアオパールの激しさとムーンストーンの穏やかさでバランスを取ることができるでしょう。
ファイアオパール×レモンクォーツ
ファイアオパールとレモンクォーツの組み合わせは、心身のリラックスに効果があります。
レモンクォーツとは、本来は硫黄が入り込んでイエローカラーに変色した水晶のことをいいます。
擦ると硫黄の香りがしてしまうため、現在の日本ではスモーキークォーツなどに加工処理を施した人工レモンクォーツがほとんどです。
レモンクォーツは持ち主をリラックスさせ、過去の嫌な出来事を忘れさせ、ポジティブな気持ちにする効果があります。
精神が安定することで洞察力が高まり、インスピレーションがアップする効果も得られるでしょう。
そして、ファイアオパールはモチベーションをアップしやる気を持続させる効果があります。精神面に作用するパワーストーンですが、心が疲れているときに無理に頑張ると良くありませんよね。
そのため、精神的に疲れやすい人はレモンクォーツと合わせることで、リラックスしながらちょうどよいバランスを保ち、やる気を持続させることができます。
長期の努力が必要な目標が生まれたときや、疲れやすいが頑張らなくてはいけない人におすすめの組み合わせです。
ファイアオパール×ダンビュライト
ファイアオパールとダンビュライトは、ファイアオパールの力を底上げしてくれる組み合わせです。クリアなダンビュライトがよいでしょう。
ダンビュライトとは、ダイヤモンドの代用品としても使われてきた輝きの強い鉱石です。
「ダイヤモンドの偽物」というイメージがついてしまっていますが、近年ではスピリチュアルな能力が高いことから、ヒーラーやチャネラーに人気のパワーストーンとして知られるようになりました。
浄化能力が高く、カルマ解消やトラウマ解消、インスピレーションアップなどに効果があるといわれています。
一方、ファイアオパールは活力アップ、モチベーションアップのパワーストーンです。
やる気を高めて目標に向かって努力したり、勇気を持って前向きな未来へと進めるようサポートをしてくれます。
ただし、心の中にしこりがあったり邪念があったりすると、いくらやる気を出してもうまくいかず、へこたれてしまうでしょう。
ダンビュライトはそんな邪魔者をその浄化能力の高さで消し去り、心をクリアな状態にしてくれます。
ファイアオパールが力を発揮するための環境を整えてくれるので、組み合わせることでファイアオパールの効力を底上げしてくれ、何の心配事もなく頑張ることができるでしょう。
ファイアオパール×リモナイトインクォーツ
ファイアオパールとリモナイトインクォーツの組み合わせは、自己表現や理想実現に効果があります。
リモナイトインクォーツとは、ゲーサイトやレピドクロサイトが入り込んだ水晶のこと。
レッドやイエローの布が水晶の中でダンスをしているように見え、「オーロラクォーツ」と呼ばれることもあります。
リモナイトインクォーツは「持ち主を人生の主人公にする石」。自立心をやしない、自分の決断に自信を持たせる効果があります。
新しい世界へと持ち主を連れ出す力があり、才能開花や魅力開花にも効果を発揮するでしょう。
そして、ファイアオパールはきっかけ作りが上手なパワーストーンです。
持ち主の心に火をつけて何かを始めさせる効果が高いですが、運命が動き出すきっかけとなるよう、チャンスを呼び込んだりもします。
自分を主人公とし自信を持って進ませる効果のあるリモナイトインクォーツとの組み合わせは、持ち主のポジティブさと自立心を高め、未来を切り開かせてくれるでしょう。
理想実現までしっかりと背中を押し、周囲の人に主人公の座を奪われないよう守護してもくれる組み合わせです。
ファイアオパールと相性の悪い組み合わせ
ファイアオパール×チャロアイト
ファイアオパールとチャロアイトの組み合わせは、持っている性質が正反対のためうまくいきません。
世界3大ヒーリングストーンの1つとされる、チャロアイト。カルマ解消やトラウマ解消、スピリチュアルな能力開花などの効果があるとされ、人気のパワーストーンですよね。
パープルカラーが強いものほど効力が強いとされ、クセもあります。
一方、ファイアオパールは持ち主の心に火をつけ活力をもたらし、やる気を持続させます。
スピリチュアルな側面が強いチャロアイトと現実的かつ俗世的な面が強いファイアオパールは、根本的に合いません。
チャロアイトのヒーリング能力が高すぎて、ファイアオパールの頑張ろうという気持ちが消される可能性も高いです。お互いのクセも強いので合わせない方がよいでしょう。
ファイアオパール×ガーネット
ファイアオパールとガーネットの組み合わせは、やる気がアップしすぎて暴走する可能性があります。
ガーネットは「勝利の石」「実りの石」と呼ばれるパワーストーンで、1月の誕生月石にもなっています。ファイアオパールと同じく、パワーストーンというよりジェムストーンとして有名ですね。
ガーネットは持ち主に一途さをもたらすため、目標に向かってわき目もふらず努力させる効果があります。
ファイアオパールにも同様の効果がありますが、合わさると過剰となってしまいます。体を壊すほどに「がんばらなきゃ、休んじゃダメ」と思って頑張り続けてしまうかもしれません。
両者ともにクセもあるので、合わせない方がよいでしょう。
ファイアオパールを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
ファイアオパールを身に着けるなら、ネックレスやブローチがおすすめです。リングも良いのですが、硬度が低く破損しやすいので、しっかりとした作りのもの以外は避けた方がよいでしょう。
ファイアオパールは胸にある第4チャクラに作用します。そのため、胸付近に持ってくるのがおすすめ。
ハートに働きかけて火を灯し、やる気をアップし持続させるファイアオパールは、持ち主の心を強くしモチベーションをアップしてくれるでしょう。
カンテラオパールなど母岩付きのものは、そのままの状態でデスクに飾るのがおすすめです。ただし、寝室には向きません。
ファイアオパールは静と動でいえば動の石なので、睡眠やリラックスは不得意なのです。オンオフの切り替えができなくなってしまうため、仕事場や勉強机などに置くとよいでしょう。
ファイアオパールのお手入れ・浄化方法
ファイアオパールはモース硬度が低く、へき開性はありませんが弱点が多いです。そのため、取り扱いには多くの注意点があります。初心者向けとはいえませんので、気をつけて取り扱いましょう。
まず、ファイアオパールは水分を含んでいます。乾燥に弱く熱にも弱いため、暖房や日光は避けましょう。
「乾燥に弱いなら水はOKでは」と思われがちですが、パワーストーンは水に浸けた状態で使用するわけではありませんよね。
水から上げた際に自然乾燥させる必要があり、このときに必要な水分も失われてしまう可能性がありますので、水分も避けた方がよいでしょう。
次に、ファイアオパールはごくごく小さな穴が空いている、多孔質という性質を持っています。そのため、化粧品や香水などの化学物質、汗の水分や塩分などが染み込んでしまう可能性があります。
変質のおそれがあるので、なるだけ避けた方がよいでしょう。
ファイアオパールを身に着ける際はメイクや香水など身支度を終えてから着けるようにし、手洗いの際には必ず外してください。水仕事はもってのほかです。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | × |
流水 | × |
ホワイトセージ | × |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | × |
音 | ◎ |
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタもしくは水晶さざれによる浄化は、ファイアオパールに対応しています。
- クラスタを用いる場合:ファイアオパールをクラスタの上に置く。
- さざれ石を用いる場合:浄化皿の上にさざれ石を盛り、ファイアオパールを中に埋めるか上に乗せる。
どちらも3時間程度で浄化が完了します。
ファイアオパールはモース硬度が5.5~6.5であり、モース硬度7の水晶よりも柔らかいです。摩擦により傷がつく可能性がありますので、触れさせるときには注意してください。
また、暖房器具や日光に弱いので、浄化する際の場所選びも重要です。
日光・月光浴
ファイアオパールは日光による浄化は不向きですが、月光による浄化なら対応しています。
月の出る夜、ファイアオパールを浄化皿の上に乗せて月光浴をさせてあげましょう。2時間程度で浄化が完了します。
ファイアオパールは乾燥に弱いので、暖房器具をつけっぱなしにした部屋では行わないようにしてくださいね。
月光でパワーチャージができる
ファイアオパールは炎の力を持ったパワーストーンなので太陽と相性が良さそうですが、乾燥や高熱に弱いので直射日光を長時間当てることは厳禁です。
代わりに、月の光によってパワーをチャージすることができます。
やり方は、浄化皿の上にセットしたファイアオパールを月光浴させるだけ。30分程度でパワーがチャージされるでしょう。
ただし、有効なのは満ちる期間の月が天頂に昇りきるまでの間です。
満ちる月や昇る月には「増加」「躍進」といった意味がありますが、欠ける月や沈む月には「減少」「衰退」といった意味があり、パワーチャージには不向きなのです。
音
音による浄化は、ファイアオパールに対応しています。
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意します。浄化皿の上にファイアオパールをセットし、音を鳴らしましょう。
水晶ポイントの先をファイアオパールに向けたまま、ファイアオパール中心にして円を描きます。音が鳴りやんだらまた繰り返してください。
10回程度繰り返せば浄化が完了しますよ。
ファイアオパールの好転反応・副作用
ファイアオパールはクセもパワーも強く、好転反応や副作用が起きやすいタイプのパワーストーンです。
ファイアオパールは静と動でいえば完全に動で、常にフル稼働しているようなパワーストーンです。激しく燃え盛る炎の性質を持っているため、合わない人とはとことん合いません。
- 頭痛
- 発熱
- 倦怠感
- 体の火照り
- 皮膚の異常
このような反応が現れたら好転反応かもしれませんので、まずはファイアオパールと離れてみてください。
落ち着いたころにファイアオパールと再び触れ合い、短時間でまた離れます。
最初は1日に2時間程度身に着けたり飾ったりするようにして、それを1週間続け、問題がなければ翌週は1日4時間に伸ばしてみるといった風に徐々に時間を長くしていきましょう。
お互いの波動が馴染むことで、ファイアオパールが持つクセを受け入れられるようになるので、好転反応が起きなくなってきます。
また、副作用に関しても、心身の異常が発生することがあります。持ち主を頑張らせるためのパワーストーンなので、人によっては心身が疲れてしまう可能性があるからです。
そんな場合は、ファイアオパールをここぞというときにのみ身に着けるようにすれば、コントロールできるでしょう。
持ち主が頑張りすぎないように、自らの力を制御できるファイアオパールですが、ファイアオパールは「まだ頑張れるでしょ」と思っているのに持ち主が「もう限界」となってしまうことも多いです。
無理はしないよう、石の力をコントロールしていってくださいね。
ファイアオパールのQ&A
ファイアオパールの偽物の見分け方は?
ファイアオパールには偽物が存在します。似た石も存在します。
遊色効果を示さないファイアオパールに関しては、イエロー、オレンジ、レッドとそれぞれのカラーリングに近いクリアな色石と間違われることもあるでしょう。
素人に見分けることは難しいので、鑑別書付きのものを購入した方がよいです。鑑別書には「鉱物名:天然オパール」「宝石名:ファイアオパール」と記載されます。
また、ファイアオパールには人工のものが存在します。
ファイアオパールの成分であるゲル状のシリカを人工的に硬化させた「メキシファイア」は、遊色効果はありませんが、モース硬度や重さ、ルックスが本物とソックリです。
水分量が少なく天然のものより若干乾燥に強いという利点もあります。
日本でも人工のファイアオパールが存在します。京セラが作っている合成オパール「クレサンベール」は天然のファイアオパールと同じモース硬度、成分、製造過程をたどっていて、ルックスもソックリ。遊色効果も示します。
人工的に作り出されたファイアオパールにも乾燥に若干強い、安価などの利点があります。納得して購入するなら問題ありませんが、天然のファイアオパールと偽られているなら問題ですよね。
合成オパールに関しては見分け方がありますが、年々難しくなっているので、やはり鑑別書付きのものを購入するとよいでしょう。
ファイアオパールが割れた・欠けた!特別な意味はある?
ファイアオパールは欠けたり割れたりしやすい鉱石です。モース硬度が低いので傷が入りやすいうえに、顕微鏡でも見えないほど小さな穴が無数に開いているため、脆いのです。
また、乾燥でひび割れもします。取り扱いが大変ですが、しっかりと管理しましょう。
取り扱いに絶大な自信があるのなら、スピリチュアル的な要因が考えられます。パワーストーンは力が底をつくと割れたり欠けたりして、その役目を自ら終えるといわれています。
ファイアオパールは常にフル稼働しているようなパワーストーンなので、もしかしたら、パワーが底をついてしまったのかもしれません。
浄化やパワーチャージが足りていなかったことが原因です。ファイアオパールは週に1度は浄化とパワーチャージが必要なので、しっかりと対応してあげましょう。
割れたり欠けたりしたファイアオパールは、リペアしたりそのまま飾っていても問題ありません。穢れを持った存在ではありませんので、大事にし続けてもよいでしょう。
ただし、持ち主が破損したファイアオパールに対して不吉さを感じたら、土に還すのがベストです。
ファイアオパールの購入におすすめの販売店・通販
DRAGON CRYSTAL
ユキコオオクラ 大倉珊瑚店
まとめ
持ち主の心に火をつけてモチベーションをアップしたり、停滞していた運気を動き出させるファイアオパール。
着火剤や起爆剤のような存在なので、
- 動き出したい人
- 動かなくてはならない人
- 活力が欲しい人
このような人にとてもおすすめです。
オパールといえば一般的にホワイトでとろみがあり、卵白のようなルックスをしていますよね。ファイアオパールは変わり種のオパールで、あまりオパールらしくないかもしれません。
ですが、鉱物的なオパールの性質はしっかり持っているので、取り扱いが難しいです。
また、偽物も多く存在しています。お迎えするときにはしっかり真贋を確認し、お迎え後はきちんと品質管理をしてくださいね。
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