パワーストーンが好きな人でも、ヘミモルファイトという石を持っている人は少ないのではないでしょうか?レアストーンで、最高品質のものは小さくても3桁を下らないという希少価値の高さで有名です。
美しさだけでなくお値段に見合うパワーを持つとされるヘモルミファイト。取り扱い方や効果、組み合わせなどをまとめました。
ヘミモルファイトってどんな石?
ヘミモルファイトとは
ヘミモルファイトとは、亜鉛鉱床の酸化帯で生成される二次鉱物でケイ酸塩化物の1つ。
かつては大した注目されることのなかった鉱石ですが、ジェムランクのものが発見されるようになって人気が高まり、今では最高級品質のものは100万円を下らないという伝説級の鉱石です。
ヘミモルファイトは「ヘミモルフィ」という結晶用語の由来となる、特徴的な性質があります。結晶の先端部分と根っこ部分の形が違うのです。
このヘミモルフィはマラカイトやカルセドニー、トルマリンや水晶などにも見られる現象ですが、語源はこのヘミモルファイトからきています。
また、あまり知られていませんが熱や力が加わった際に電気を発する特異な性質も持っています。
複数の結晶が霜柱のように密集する「コロチャーム」と呼ばれる原石が美しく、元々はクリアホワイトの原石状態での流通がメインだったヘミモルファイト。
近年のブルー系ストーンの人気が高まりにおいて、ヘミモルファイトもブルー系のカラーがもっとも人気があり、濃いブルーのものは希少価値が高く高価です。
「ヘミモルファイト=ブルー」といった認識が強いため、ブルーカラーのヘミモルファイトをメインに解説していきますね。
ヘミモルファイトの名前の由来
ヘミモルファイト(Hemimorphite)の語源は、ギリシャ語です。
- 「半分」を意味する・・・hemi(ヘミ)
- 「形状」を意味する・・・morphe(モルフェ)
- 「石」を意味する・・・lithos(リトス)
などが合わさって、ヘミモルファイトとなりました。1853年にドイツの鉱物学者であるグスタフ・アドルフ・ケンゴット(Gustav.A.Kenngott)氏により命名されています。
ヘミモルファイトの和名・別名
ヘミモルファイトの和名は「異極鉱(いきょくこう)」です。先端部分と根っこ部分の構造が違うことが由来です。
ヘミモルファイトの別名は「カラミン(Calamine)」といいます。主にアメリカで使用されていた名称で、ヘミモルファイトとスミソナイトの2つを合わせた言葉です。
同じ亜鉛鉱の二次産物であり共生することも多いヘミモルファイトとスミソナイトは、亜鉛鉱物の二次産物である珪酸亜鉛鉱の1つに過ぎず、同一視され、今のように鉱物としての地位を確立していなかったのです。
18世紀まで使われていたこの名称は、今では混乱を避けるために使われなくなっています。しかし、過去の書物にはカラミンと記載されているため、どちらを指すのか議論になることも多々あるようです。
ヘミモルファイトの歴史
1802年、長年「カラミン」として流通していたヘミモルファイトとスミソナイトが別の鉱物であることが判明しました。
発見者はスミソニアン博物館の創立者であるジェームズ・スミソン(James Smithson)氏です。
スミソナイトの方にはスミソン氏にちなんだ名前がついていますが、ヘミモルファイトはスミソン氏の没後である1853年に名づけられています。
どうしてヘミモルファイトの名づけはその時に行われなかったのかは謎ですが、スミソン氏の没後、グスタフ・アドルフ・ケンゴット氏が名づけています。
ヘミモルファイトの伝説・言い伝え
ヘミモルファイトは古来より守護の石として世界各国で大切にされてきたようです。本来のヘミモルファイト原石は水晶や石英のように無色で透明もしくはホワイトカラーをしています。
結晶の先端は剣のように伸びて尖っていて、それらが霜柱のようにいくつも集まっているのです。
その姿はまるで剣を刺した剣山のようにも見え、そのことから持ち主を悪霊や厄から守るバリア効果を持つとされていたのです。
ヘミモルファイトの産地
ヘミモルファイトそのものは世界各国で産出しています。主な産地は
- アルジェリア
- ナミビア
- ドイツ
- アメリカ
- スペイン
- メキシコ
- オーストラリア など
日本でも、岐阜県では多くのヘミモルファイトが産出しています。
ヘミモルファイトの硬度
ヘミモルファイトのモース硬度は4.5~5。ガラスよりも柔らかく、傷がつきやすいです。また、一定方向に完全なへき開性があるため、衝撃を与えるときれいに割れてしまいます。
取り扱いには細心の注意を払った方がよいでしょう。
ヘミモルファイトの宝石言葉・石言葉
- 解放
- 慈しみ
- 統合
- 保護
- 勇気 など
ヘミモルファイトと誕生石・曜日石・守護石
ヘミモルファイトは、
- 5月11日
- 11月6日
- 12月8日
の誕生石です。
ヘミモルファイトの色と種類・似ているパワーストーン
ヘミモルファイトは基本的にホワイトです。その中に銅が混入することによりブルーに発色しますが、その濃さは幅が広く、カラーが濃いものほど価値が高く人気があります。
カラット数にもよりますが、他のパワーストーンよりはるかに高い金額だと思っておいた方がよいでしょう。
ステラエスペランサ
2005年ごろブラジルのパライバ州で採掘された、濃いブルーで高品質なヘミモルファイトを「ステラエスペランサ」と呼びます。
- イタリア語で「星」・・・stella(ステラ)
- スペイン語で「希望」・・・esperanza(エスペランサ)
などが由来。名付け親は日本人であるギンザベルエトワールの代表である岡本憲将代表です。
2010年、5年以上ずっと大事に持っていたブラジル人がインド人輸入業者を介して岡本氏に依頼し、流通名が命名され世に出る運びとなりました。
ステラエスペランサとされる希少価値の高いものはその高価さだけでなく、「相応しい人にしか売らないと店に断られた」という話もあり、半ば伝説化しています。
ステラエスペランサの人気が高いのは、ジュエリーとしての希少価値の高さだけでなく、その強いパワー。魂を向上させ人生を一変させるほどの大きな幸福を運んでくるとされています。
「一度手にしたら来世まで共にあるだろう」といわれるほど、スピリチュアルなパワーが強いパワーストーンとされています。
アステックストーン
また、メキシコで産出する上質なグリーンのヘミモルファイトは「アステックストーン」と呼ばれます。ただし、そもそもの流通数が少なく、実物を見られたらラッキーだといえるでしょう。
ヘミモルファイトと似ているパワーストーン
ラリマー
ヘミモルファイトにもっとも似ていると言われるのは、ラリマーでしょう。ラリマーは、世界3大ヒーリングストーンといわれる有名なパワーストーン。
水面のようなルックスが特徴的で、癒しの効果や新環境へ対応させる力が強いといわれています。ドミニカ共和国が輸出制限をかけているので、今後より希少価値が高くなっていくでしょう。
ヘミモルファイトとラリマーを比べると、ヘミモルファイトの方が希少です。
しかし、ラリマーが有名かつ人気が高いので、通常品質のヘミモルファイトが高品質なラリマーとして流通していることがあります。
スミソナイト
ヘミモルファイトと共生していることも多い、スミソナイト。かつてヘミモルファイトとスミソナイトは同一視されていて、どちらも「カラミン」という呼称で呼ばれていたほどに似ています。
両者の混合物も多く、「ガルマイ」という名前で流通もしています。薄いブルーにホワイトの模様が淡く入っていてるものは、ラリマーに間違われることもあります。
ヘミモルファイトとスミソナイトは、並べてみるとスミソナイトの方がグリーンがかっています。しかし、両者ともにカラーの幅があるため、パッと見た目だけで判別するのは難しいでしょう。
もっとも顕著な違いは、希塩酸の中に入れると
- スミソナイト・・・泡が出る、
- ヘミモルファイト・・・泡が出ない
また、ブラックライトなどの紫外線により
- スミソナイト・・・ピンクに蛍光する
- ヘミモルファイト・・・蛍光しない
ヘミモルファイトが持つスピリチュアル的性質
ヘミモルファイトと風水
ヘミモルファイトは風水の五行思想において「木気」を持っています。木気は「仁」。慈しみの心を表し、成長や真っ直ぐさ、若さや始まりを意味します。
反面、未熟さの象徴でもあり、情緒に素直な分だけ傷つきやすい性質でもあります。
ヘミモルファイトと相性の良い方位
東
ヘミモルファイトとチャクラ
ヘミモルファイトは第5チャクラを活性化させます。第5チャクラは、喉にある「スロートチャクラ」です。
- 知性
- コミュニケーション
- 説得力
などを強化するチャクラで、対外的な面を司ります。自分のことを周囲に分かってもらったり、相手のことを理解したりする、和平のチャクラと思ってよいでしょう。
ヘミモルファイトはこんな人におすすめ
- 魔除けのお守りが欲しい人
- 理想に向かって踏み出したい人
- リラックス効果が欲しい人
- 周囲の人と良い関係を築きたい人
- 不安や孤独を感じたくない人
ヘミモルファイトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.魔除け
ヘモルミファイトは、魔除けの石として知られています。その原石は剣の刃が上を向いて束ねられた形をしていることも多いので、持ち主を守る剣となってくれることが期待されたのでしょう。
また、本来は水晶のようなクリアかつホワイトの鉱石であることから清廉さや純真さの象徴であり、持ち主が穢れに侵されないよう守るといった意味もあります。
持ち主の周囲に忍び寄る魔を退散させるだけでなく、持ち主の心の中にある闇を取り払う効果も強いヘモルミファイト。その魔除け効果は、
- ネガティブになりがちな人
- イライラしがちな人
- つい他人にキツい態度を取ってしまう人
などに効果的です。持ち主の心にあるマイナス要素を取り除いて心に余裕を与え、共感力をアップさせてもくれるのです。
そのため、周囲の人と衝突することが少なくなり、対人関係も良くなっていきます。
2.孤独感をやわらげる
ヘモルミファイトは、持ち主が感じる孤独をやわらげる効果があります。
この孤独をやわらげる効果は、集団の中で孤立していたり人から嫌われているといった実質的な孤独にも効果がありますし、ふとした時に感じる精神的な孤独感にも効果があります。
ヘモルミファイトは持ち主の中にあるネガティブな要素を取り除くことで、精神的な余裕と穏やかさ、共感力などを引き出します。
そのため、他人から愛される人格になったり、周囲の人に対して思いやりを持って接することができたりします。
また、ヘモルミファイトは精神性が高いパワーストーンであり、魂のレベルを向上させるといわれています。人生において、いつでも誰かと一緒というわけにはいきませんよね。
1人きりで乗り越えなくてはいけないことや、誰かといても寂しさを感じる時期はあるものです。訳もなく涙が出そうになるような、辛いときもあるでしょう。
そんな時、ヘモルミファイトは持ち主を優しく包むと同時に、自信と自愛の心を与え、不安を拭ってくれます。
自立心を養う効果もあるので、
- 自分は1人だけど、世界には同じ辛さを味わっている仲間がいるはず
- どこかで知らない誰かが頑張っているのだから、自分も頑張ろう
など自分を奮い立たせることができるのです。人は、精神的に不安定になると良くない方向へ走ってしまう生き物です。
ヘモルミファイトは持ち主を守る魔除け石として、心に巣食う闇を払いベストな方向へと導いてくれるでしょう。
3.自己成長
ヘモルミファイトはスピリチュアルな能力が高く、持ち主を魂レベルで成長させるといわれています。ヘモルミファイトは、持ち主に足りない部分を補う効果があります。
といっても、ヘモルミファイトを持っただけで能力がアップするわけではありません。
ヘモルミファイトを持った人は、自分の状況を正しく認識することができ、「頑張ろう」「足りないところを補おう」といった気持ちが強くなるのです。
また、自立心を高めたりしがらみを外す効果もあるので、より自分らしく成長していけるでしょう。
- 他人に依存しやすい人
- 人目を気にして動き出せない人
などにおすすめのパワーストーンです。
4.向上心アップ・精神力アップ
ヘモルミファイトは勤勉さや知性、そして精神力をアップさせる効果があります。ヘモルミファイトは魂レベルでの成長を促すパワーストーン。
持ち主の中にある不安や依存心、怠け癖を追いやり、光の方へと導いてくれます。ヘモルミファイトを持った人は向上心がアップし、より成長を遂げたいと願うようになるでしょう。
自信を与えしがらみを外すヘモルミファイトは、周囲の声に惑わされずに自分の決めた方向へと歩き続ける強さをくれます。
ポジティブな気持ちで確信を持って進んでいくことができれば、理想に到達することも可能でしょう。
- どのタイミングで何をするべきか
- 何をしないでおくべきなのか
などを自然と分からせてくれる効果もあります。
ヘミモルファイトと相性の良い組み合わせ
ヘミモルファイト×カーネリアン
ヘモルミファイトとカーネリアンの組み合わせは、向上心をアップさせます。「活力の石」と呼ばれるカーネリアン。
オレンジレッドがハッと目を引きますが、決してケバケバしくなく、どこかあたたかさや穏やかさを感じさせるパワーストーンです。
持ち主に自信や行動力を与えるポジティブな波動を持つため、二の足を踏んでいる人の背中を強く押してくれるでしょう。不安や迷いがなくなり、大きな決断をするときにも役に立ってくれます。
一方、ヘミモルファイトもやる気をアップさせるパワーストーン。カーネリアンが何かを始める際の初動に効果が強いのに対し、ヘミモルファイトは努力を続けていく過程での効果が強いです。
ヘミモルファイトは努力を続けている途中に不安に襲われたときにも、「大丈夫」と思うことができ、諦めたり怠けたりする心を封じ込めてくれるでしょう。
前進させる力の強いカーネリアンと逃げ出さないよう見張ってくれるヘミモルファイトを組み合わせることで、しっかりと最後まで努力ができ、目標や学びを得ることができるでしょう。
ヘミモルファイト×ソーダライト
ヘモルミファイトとソーダライトの組み合わせは、自己実現や対人関係良化に効果があります。ソーダライトは持ち主に、心に語り掛けるよう促すパワーストーンです。
多くの人が持っている潜在意識と顕在意識の間にあるフィルターを外すことで、自分の中にある能力や願望、目的といったものに気づけるでしょう。
- 自分の中にモヤモヤした気持ちがある時
- 得体のしれない恐怖感がある時
などに持つと、心をすっと鎮めてくれる効果もあります。理性的な行動を促す石でもあるので、他人に対してイライラしたりカッとなりやすい人にもおすすめです。
そして、ヘミモルファイトは魂のレベルアップや良好なコミュニケーションをもたらすパワーストーン。
しがらみや古い価値観を捨てさせて自立心や自由さをもたらすと同時に、心に余裕を作って周囲の人と穏やかな関係を築かせてもくれます。
真っ直ぐかつ曇りのないソーダライトのパワーと合わせることで、より自分らしく生きることができるでしょう。
- ソーダライト・・・理性的な行動を促す効果
- ヘモルミファイト・・・良好なコミュニケーションをもたらす効果
などが合わされば、対人関係もますます良くなっていきますよ。
ヘミモルファイト×プレナイト
ヘミモルファイトとプレナイトの組み合わせは、自己成長や目標達成に効果を発揮します。
そして、ヘモルミファイトは向上心アップのパワーストーン。やる気をもたらすと同時に精神的な強さを授けてくれるので、諦めたり逃げ出したりすることがなくなります。
- プレナイト・・・仕分け能力と
- ヘモルミファイト・・・向上心や諦めない心
などを合わせれば、より確実に自己成長や目標達成につながっていくでしょう。
ヘミモルファイト×ロードクロサイト(インカローズ)
ヘミモルファイトとロードクロサイトの組み合わせは、恋愛運アップに効果があります。ロードクロサイトが意味するのは、別名である「インカローズ」の名のごとく、「バラ色の人生」。
乾いた心に華やかさや自由さをもたらし、より自分らしく恋愛を楽しめるようになるでしょう。
素直な気持ちを表現できるようになるロードクロサイトは、失恋によって傷ついた心を癒し、次の恋愛への意欲をもたらす効果もあります。
良縁を引き寄せたりパートナーとの絆が強くなったりするでしょう。
一方、ヘミモルファイトは人目や不要な価値観などのしがらみを外す効果があります。自分を囲っていた枠を外すことで、より自由に振舞えるようになるでしょう。
自分らしく自信を持って進める効果や心に余裕ができて他人に優しくなれる効果もあるので、良縁結びにも影響をもたらします。
ロードクロサイトがもたらす素直になる効果と合わされば、自分にピッタリの人に出会える確率がより上がるでしょう。
ヘミモルファイト×ラピスラズリ
ヘモミルファイトとラピスラズリの組み合わせは、真の幸福を呼びよせてくれます。「幸運の石」として知られるラピスラズリ。持ち主を危険から守り、幸運を呼び寄せるとして名高いですよね。
しかし、ラピスラズリはただ幸運を持ってきてくれるのではなく、持ち主の精神面を成長させて幸福に気づけるよう仕向けてくれるパワーストーンなのです。
ラピスラズリはまやかしやごまかしが嫌いで、本物や真実以外を無価値とします。そのため、持ち主が本当に望むものは何か、幸福に感じるのはどんな出来事なのかをじっくり考えさせる効果があります。
そして、持ち主にこれまで気づかなかった小さな幸せに気づかせ、幸福度の高い人生へと導いてくれるのです。
そして、ヘモミルファイトは持ち主の精神性を高め、向上心をアップすることで努力や成長を促すパワーストーンです。幸せを実感するためには、持ち主自身の受け取る力や器がなくてはいけませんよね。
ヘモルミファイトは心の余裕をもたらすことで幸せに敏感にさせ、愛や幸福を受け取る力を高めます。そして、ラピスラズリは幸福を受け取る器を大きくしてくれるのです。
2つの石が合わさることで、より高い効果を実感できるでしょう。
ヘミモルファイトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
ヘミモルファイトを身に着けるなら、ネックレスがおすすめです。ヘミモルファイトは喉にあるスロートチャクラを活性化させます。
そのため、チェーンを短くしたネックレスなどで喉の近くに持ってくるとよいでしょう。説得力やコミュニケーション能力がアップし、周囲との関係が良好になりますよ。
また、アクセサリーではありませんが原石として勉強や仕事の場に置くのもよいでしょう。
ヘミモルファイトはやる気をアップさせる効果があり、1人で努力している最中に襲ってくる孤独感や不安感をやわらげてくれます。
また、魔除け効果もあるため、ベッドサイドに置けば睡眠中にも守ってもらえてリラックスできるでしょう。
ヘミモルファイトのお手入れ・浄化方法
ヘミモルファイトは日光や水分に弱いです。そのため、日光や水を利用する浄化方法は避けましょう。また、モース硬度が低くへき開性もあるため、傷つきやすく割れやすいです。
日頃のお手入れや保管にも十分な注意を払い、衝撃や日光、水を避けるようにしてくださいね。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | ☓ |
流水 | ☓ |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | ☓ |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ヘミモルファイトはホワイトセージで浄化ができます。
- ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意する
- 火をつけ、立ち上る煙の中にヘミモルファイトをくぐらせる
10回程度で浄化が完了するといわれていますが、持ち主が納得するまで続けてOKです。
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶を利用してヘミモルファイトの浄化ができます。
- クラスタを使用する場合…クラスタの上にヘミモルファイトを置くだけ
- さざれ石を使用する場合…浄化皿の上にさざれ石を盛り、ヘミモルファイトをその中に埋めるか上に乗せる
どちらも3時間程度で浄化が完了するといわれています。ヘミモルファイトは日光に弱い性質があるので、日光の当たらない場所で浄化してあげてくださいね。
日光・月光浴
日光はヘミモルファイトに不向きですが、月光ならヘミモルファイトの浄化に対応しています。
- ヘミモルファイトを浄化皿の上にセットする
- 月光の差し込む場所に3時間程度放置する
これだけでヘミモルファイトを浄化することができます。日光に弱いヘミモルファイトですから、朝が来るまでに片付けてあげてくださいね。
音
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを利用すれば、音でヘミモルファイトの浄化ができます。
- 音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意する
- ヘミモルファイトを浄化皿の上にセットし、音を奏でる
- 水晶ポイントの先をヘミモルファイトに向けたまま、ヘミモルファイト中心に円を描く
水晶ポイントの先から音が出て、ヘミモルファイトに浴びせているようなイメージを持つとやりやすいですよ。
10回程度繰り返せば浄化が完了するとされていますが、持ち主が納得できるまで繰り返してOKです。
ヘミモルファイトのQ&A
ヘミモルファイトの偽物の見分け方は?
ヘミモルファイトは通常は石英や水晶に似た結晶状態で流通することが多いです。
しかし、水色やブルーカラーの人気が高まるにつれ、形状を問わず、他の石を染色したものがヘミモルファイトとして流通するようになってきました。
アラゴナイトやカルサイトなど染めやすい構造を持つ鉱石をブルーに染色し、ヘミモルファイトと偽っているのです。
染められている場合はカラーがまばらになっているものも多いので、1つの目安となるでしょう。
他にも、見た目では区別がつかない程ソックリなスミソナイトやラリマーが、ヘミモルファイトと混同されやすいです。
しかし、ラリマーに関しては、ヘミモルファイトの方が知名度や人気が低いため、通常ランクのヘミモルファイトを上質なラリマーとしているケースが多いでしょう。
スミソナイトの場合は、ブラックライトを当てたり塩酸をつけたりすれば分かりますが、店頭で売り物の石にそんなことはできませんよね。
購入の際には、やはり鑑別書付きのものを選ぶのが一番です。ヘミモルファイトなら、鉱物名欄にも宝石名欄にも「ヘミモルファイト」と記載されます。
ヘミモルファイトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
ヘミモルファイトはモース硬度が低い上、へき開性が強い鉱物です。そのため耐久性が低く、取り扱いに注意しなくてはならないパワーストーンとされています。
特に結晶の状態が良い原石は、輸送中に結晶部分が折れることも多いと言われているほどです。
もしヘミモルファイトが割れたり欠けたりしたら、自身の取り扱い方に問題がなかったかを考えてみてください。
問題がなかったのであれば、物理的要因ではなくスピリチュアルな要因を考えてもよいでしょう。パワーストーンが割れたり欠けたりするのは、パワーを失った時だと考えられます。
ヘミモルファイトは持ち主を守る守護の石。魔除けのバリアを張って周囲を警戒するかのように見張ってくれているので、厄や魔と戦って疲れ果ててしまい、パワーを失ったのかもしれません。
こまめな浄化を怠ると、パワーストーンは穢れが溜まってしまったりパワーを失ってしまって「もう限界」と割れたり欠けたりしてしまうのです。
ヘミモルファイトと長く付き合いたいなら、しっかりと浄化やパワーチャージをしてあげましょう。人間と同じく、石にも休息やエネルギー補給が必要なのです。
ヘミモルファイトの色が変わった?退色・変色する?
ヘミモルファイトのカラーが変わった場合は、いくつかの要因が考えられます。まずは、物理的な要因から考えてみましょう。
ヘミモルファイトは日光や水分により変質し、退色や変色が感じられることがあります。普段の外出時に身に着ける程度なら問題ありませんが、長時間日光や水分にさらすのはやめましょう。
日光や水分に長時間さらした覚えがないのに退色や変色が認められる時は、残念ながらヘミモルファイトではなく染められたアラゴナイトやカルサイトである可能性も考えてください。
正真正銘本物のヘミモルファイトであり水分や日光に長時間さらしたわけでもないのにヘミモルファイトが退色や変色をした場合は、物理的な要因ではなくスピリチュアルな要因が考えられます。
パワーストーンは、力を使っているときにはカラーが薄くなるといわれています。ヘミモルファイトのカラーが薄くなったり変わったりしたら、力を使用しているタイミングかもしれません。
ヘミモルファイトは魔除けの効果もあるので、近くに邪なものやネガティブな存在があるのかもしれませんよ。気をつけてください。
この場合は、退色や変色は一時的なものなので時間が経てば元のカラーに戻ります。
もし時間が経っても元のカラーに戻らなければ、残念ながらパワーストーンとしての能力を失いつつある可能性が高いです。
浄化やパワーチャージをこまめにしないと、パワーストーンは能力を失ってしまうのです。
完全に能力を失ったパワーストーンはただの石となってしまうので、宝石として身に着けることは可能ですが、特殊な効果は期待できません。
時間が経ってもカラーが戻らない場合はそのまま諦めるのではなく、浄化やパワーチャージをしてみましょう。水晶に一晩置いたのち、月光や音によりヘミモルファイトに呼びかけてみるのです。
この方法で戻らなければ諦めて、土に還すかジェムとしての利用にとどめましょう。
ヘミモルファイトの購入におすすめの販売店・通販
vec stone club
鉱物標本が好きな人におすすめの、官庁や出版社との取引実績が多いサイトです。ヘミモルファイトに関しては、小さいながらもお安く原石が手に入ります。
天使のShizuku
アクセサリーやアクセサリーパーツなどを取り扱っています。ヘミモルファイトは、ペンダントトップなどが販売されていますよ。
福縁閣パワーストーン
パワーストーンのアクセサリーや置物を販売しているサイト。ヘミモルファイトに関してはブレスレットや彫刻、原石などがあります。
まとめ
希少価値の高いレアストーンとされるヘミモルファイト。グレードの高いものは伝説級のお値段となっており、ダイヤモンドに匹敵するのではないかと思われるほどです。
見た目が美しくお値段に見合っているかだけでなく、効果もとても強いとされているスピリチュアルなパワーストーンなのです。
ヘミモルファイトは持ち主の人生における幸福度をより高めてくれるパワーストーン。孤独や不安をやわらげ、向上心と自立心をもたらしてくれます。
持つだけで幸せになれるわけではありませんが、持ち主が自分の手で幸せを掴みとろうとすれば、足りないものを教えたり情熱の炎が絶えないよう見張ってくれたりと、力強く応援してくれるでしょう。
グレードがさほど高くないものは、一般的に多く流通しています。
既に偽物が多く出回り始めているので、購入を検討している人は、知名度がまださほど高くない今のうちに購入した方が良いかもしれませんね。
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