アルストロメリアには持続・エキゾチック・友情などの花言葉があります。これだけで主役級の花ですよね。大切な人へのフラワーギフトにもおすすめです。
この記事では存在感抜群のアルストロメリアの花言葉から由来などについてまとめてみました。後半では誕生花や仲間の花などの情報もまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アルストロメリアとは?どんな花?
まずは花の特徴から解説します。
アルストロメリアの特徴
春~夏に開花する植物です。ユリのような見た目をしています。球根で育ち、品種の数がたくさんあるのが特徴です。原種だと約50種、品種改良されたものでは約100種類もあります。品種と合わせて、自生地も乾燥した土地から水辺近くまでと、そのエリアは広いです。
フラワーアレンジメントでもよく使われています。しかし球根の汁には毒が含まれているので注意が必要です。手袋をつけて作業しましょう。花の色はオレンジ・赤・ピンク・白・青・紫などです。
スプレー咲きタイプなため、1本でもボリュームがあります。花びらには模様が入っており、とても華やかです。夏がよく似合う植物ですが、ビビッドカラー以外にパステルカラーのタイプもあります。
分類はユリズイセン科(ユリ科)、ユリズイセン属で、原産地はブラジルやペルーなどです。和名では百合水仙(ユリズイセン)といいます。学名はAlstromeria、英名はLily of the Incas・Peruvian lily・Alstroemeriaです。
アルストロメリアの歴史
もともと原産地で咲いていたものは耐寒性や耐暑性が低かったようです。それが改良されて丈夫な品種も登場しました。最近では独特の模様が花びらに入っていないタイプもあります。いわば無地タイプのものです。
多種多様な品種が出回っているので、フラワーアレンジメントにもより取り入れやすくなりました。好みに合わせて選ぶのもよさそうです。昔はヨーロッパで品種改良されました。日本に来たのは1926年頃です。花の名前はスウェーデンの植物学者の親友の名前からきています。
アルストロメリアの別名
別名はペルーのユリ・夢百合草・インカのユリなどです。
アルストロメリアの花言葉と由来
ここでは花言葉と由来を解説していきます。
「持続」
1~2週間ほどと、比較的花持ちが長いことからつけられた花言葉です。花束や鉢植えギフトにイチオシです。恋人や家族の記念日にプレゼントするときに、関係が長く持続しているとしてこのメッセージが使えるでしょう。
「エキゾチック」
網やまだらの模様が入っているだけでなく、エキゾチックな花色からつけられました。とても個性的ですよね。情熱的だったり魅力的な女性へのプレゼントに、こちらの花言葉を選んでみてはいかがでしょうか。
赤「幸い」
由来は花色からきています。花を貰った側は元気がでたり幸せな気分になれそうですね。寄せ植えなどにアレンジして、記念日に贈ってもいいでしょう。
ピンク「気配り」
名前をつけた植物学者の親友へ向けたのが由来になっているようです。心優しい友達や日頃気配りしてくれている人へ、感謝の気持ちを込めたプレゼントがよさそうですね。
オレンジ「友情」
花名の名付け親、植物学者の親愛なる友への思いからきています。仲のいい友達へ仲良くしてくれてありがとうと、友情の証としてプレゼントしてみてもいいでしょう。
白「凛々しさ」
アンデス山脈で咲く様子からつけられました。山は神聖な場所とされています。穢れのない美しさを感じますね。日頃頑張っている人にぴったりの花言葉です。
黄色「持続」
持続は黄色にもつけられています。さきほど説明したとおり、花が長持ちするところからきている由来です。
その他の花言葉
上記以外では、以下の花言葉が存在します。
知性・冷静・援助・小悪魔的な思い・未来への憧れ
知性と冷静は青いアルストロメリアの花言葉です。青のイメージを表しているような言葉ですね。残りの3種類は花全体につけられた花言葉です。
英語のアルストロメリアの花言葉
friendship(友情)・devotion(献身的な愛)
オレンジの花と同じく、かけがえのない親友への思いが込められているようです。花言葉を英語にしてメッセージカードに記入するのもおしゃれですよね。友情ならお友達への贈り物、献身的な愛は大切な恋人への贈り物におすすめの花言葉でしょう。
アルストロメリアに怖い花言葉はある?
怖い花言葉はとくにありません。しかし小悪魔的な思いは、贈るシーンを選ぶ難しい花言葉かもしれません。
アルストロメリアの誕生花
誕生花は2月18日、3月13日、25日、4月18日です。
アルストロメリアと風水
アルストロメリアは風水でも楽しめる花です。今回はアルストロメリアを使ったおすすめの風水をご紹介します。
結婚運アップ
東南の窓辺に飾ると、結婚に繋がるすてきな出会いを引き寄せるといわれています。とくに色は赤やピンクがおすすめです。たくさん飾ってすてきな空間を作ることで、風水パワーも高まります。部屋に花があると気持ちも上がりますし、良い効果がたくさん起きそうですね。
貯金運アップ
白い品種の場合は、東北の位置に飾ると貯金運が高まります。コツコツお金が貯まっていくでしょう。花を飾るときはほかの花と一緒でも構いません。複数組み合わせても花色だけは白に統一するのがポイントです。
注意点
注意したいことは、花瓶に花を活けている場合ははこまめに水を変えて、花も終わったときはすぐに取るようにしてください。枯れた花や汚れた水は風水で良くないとされています。そこだけ気をつけて、風水を楽しんでみましょう。
アルストロメリアに似た花
似ている花にはユリやニッコウキスゲなどがあります。
ユリ
花言葉は純粋・威厳・無垢です。学名はLiliumで、英名ではLilyといいます。聞いたことがある人も多いでしょう。ユリも種類が多く、代表的なところではヒメユリ・クロユリ・テッポウユリなどが挙げられます。それぞれ少しずつ見た目や花のつき方などが異なっています。
花言葉もつけられていますが、クロユリの場合、呪いというものもあるので注意してください。「ユリ」と名前に入っているものの、原産地は海外から日本までと異なります。
どの花も存在感があるので、フラワーアレンジメント、フラワーギフトにおすすめしたい花たちです。
藪萱草(ヤブカンゾウ)
夏に咲く花で、広がった花びらの先はくしゃっとしています。別名ワスレナグサで、花色はオレンジです。ワスレナグサのほうが馴染みがあるでしょう。花持ちは悪く、花瓶に挿しても1日しか持ちません。八重咲きなため、見た目がアルストロメリアに負けないくらいゴージャスです。
中国が原産地で、花やつぼみは食べられます。生薬名もあり、漢方にも止血薬や不眠症改善などの場面で用いられていました。山地に咲いており、自生しているものは山歩きをしたときにお目にかかれるかもしれません。ヤブカンゾウには、順応性・宣告・愛の忘却といった花言葉がついています。
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
正式な花の名前はゼンテイカです。ニッコウキスゲのほうで親しまれているでしょう。花の色は、黄色やオレンジでユリにも似ています。スッと伸ばした茎から細身の花を咲かせるのが特徴です。6月下旬~7月下旬が開花シーズンで、繁殖力がそこまで強くないため、ほかの花に負けないよう育てる際は注意しなければいけません。
高山植物に含まれており、一面にニッコウキスゲが咲く様は圧巻です。比較的低山でも咲いているので、山歩きが趣味の人は、探してみてもいいかもしれません。花言葉は日々あらたに・心安らぐ人などで6月4日、7月24日の誕生花です。
アルストロメリアの仲間
アルストロメリアが分類されているユリ科の仲間についてまとめました。
チューリップ
少し意外かもしれませんが、チューリップもユリ科の植物です。春になると花壇でいろいろなチューリップを栽培している人も多いでしょう。チューリップは花色別・本数別などで、たくさん花言葉が指定されています。代表的なのは、恋の告白・真面目な愛・正直などです。日本だけでなく、海外にもチューリップの花言葉は存在します。
品種改良も盛んに行われており、八重咲きのものやグラデーションカラーのものなど、チューリップだけでも奥が深いです。品種によって開花時期が多少異なります。ぜひお気に入りのチューリップを探してみてください。
アマナ
ユリやアルストロメリアとも似ているアマナは春に咲く花です。絶滅危惧種に指定されています。白地の花びらに紫系の薄いスジ模様が入っているのが特徴です。
チューリップの原種にも少し似ています。昔はチューリップ属に入れられていましたが、よく観察すると違う特徴があったため、属名が変更されました。アマナの茎は細めで黄色の雄しべがかわいいです。日本や中国に自生しています。花言葉は運が向いてくるです。
アルストロメリアの種類
アルストロメリアの種類を代表していくつかご紹介します。
ジェラート
白い品種です。花の中心付近に黄色のアクセントが入っています。とても上品で落ち着いた雰囲気のあるアルストロメリアで、花びらの反り方もナチュラルです。落ち着いた雰囲気が好きな人にあうでしょう。
レベッカ
白い花びらにピンクと黄色の色が入っているタイプです。ピンク色の入り方は絞り染めのような感じがあり、少し和な雰囲気もあります。黄色はクリーム色で、それが白と混ざってナチュラルな白といった感じです。
ポエム
花の中心部は黄色や白で、花びらの先にいくほどピンクが濃くなっています。ピンクは濃い目のピンクをしており、かわいい花が好きな人におすすめです。この種類だけでシンプルに花束をつくってみてもいいかもしれません。模様がとくに入っていないタイプのものです。
サナドゥ
濃い紫のアルストロメリアで、花びらに少しだけフリルが入っています。そのおかげで原色寄りの花色なのに優しい雰囲気も感じさせます。大人っぽくシックにギフトをまとめたいときにおすすめです。
アルストロメリアの季節・開花時期
開花の時期は4~7月です。春~夏にかけてじっくりと楽しむことができます。花壇や寄せ植えなどで、その魅力的な姿を楽しんでください。
アルストロメリアの育て方・ポイント
アルストロメリアの育て方は難しいのでしょうか。続いては育て方についてみていきましょう。
アルストロメリアの用土
有機質に富んだ用土が適しています。市販の園芸用土でも大丈夫です。自分で土を作るときは、水はけのいい配合にしましょう。球根植物なので庭植えする場合は株間を40cmほど空けてください。鉢植えなら3cm程度の深さに植え付けます。赤玉土4割、鹿沼土3割、腐葉土3割の配合などがいいでしょう。
日当たりや置き場所について
日当たりのいいところがおすすめです。なるべく日なたに置きましょう。梅雨時の長雨に当たると、水はけが悪くなり根腐れの元です。鉢植えなら雨のかからない場所へ移動させます。夏は暑さで駄目になることもあるので、涼しい場所へ移動させてください。冬は土が凍るほどの寒冷地なら凍結対策をします。
水やりについて
庭植えの場合は、基本的に雨だけで大丈夫です。とはいっても、晴れの日ばかりで雨がほとんど降らないときは水を与えるようにしましょう。鉢植えで育てているときは、水切れさせないよう水やりしてください。
増やし方
株分けで増やすことが可能です。株分けする時期は春か秋です。芽がついているか確認して分けましょう。一部の品種は種まきでも増やせます。しかし株分けのほうが簡単です。こだわりがないのなら株分けでの増やし方をおすすめします。
病気や害虫について
ウイルス病になることがあります。植物をカットするときのハサミやカッターを、使い回すと発生しやすい病気です。刃物を使わず、そのまま引き抜けば病気の心配をしなくてすみます。
まとめ
模様の入り方が品種によって異なるアルストロメリアは、さまざまな記念日ギフトにおすすめです。見栄えがするので、シンプルにこれのみで花束をつくってもゴージャスに仕上がるでしょう。花言葉も家族から友人まで贈りやすいメッセージが揃っています。寄せ鉢や花束にして、ぜひプレゼントしてみてください。
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