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飲んではいけない野菜ジュースとは?野菜ジュースを買う時の注意点

日々の食事における野菜不足や栄養不足を補うために、野菜ジュースを飲んでいる方は多いのではないでしょうか?

スーパーやコンビニで手軽に購入できる野菜ジュース。しかし、中には「飲んではいけない」といわれているものもあるようです。

こちらの記事では、飲んではいけない野菜ジュースの特徴や、買う時の注意点について解説します。

野菜ジュースのメリット

まずは、野菜ジュースのメリットをご紹介します。

手軽に購入できる

スーパーやコンビニなどで販売されており、いつでもどこでも購入しやすい点がメリットといえます。また、紙パックの商品であれば1本100円前後のため、比較的安価だといえるでしょう。

野菜が苦手な人も飲める

野菜ジュースはいくつもの野菜がミックスされていることが多いです。
そのため、苦手な野菜が含まれていても、ジュースなら飲めるという方も多いのではないでしょうか。

ストックができる

生野菜はまとめ買いをして、長期間ストックをするのが難しいです。

しかし、野菜ジュースであればネット通販などでもまとめ買いができ、賞味期限がくるまでの間はストックができます。

野菜ジュースのデメリット

一方で、デメリットも存在します。

野菜ジュース・女性・バスローブ

野菜ジュースだけでは十分な栄養を摂取できない

加熱処理など、ジュースを作る過程で食物繊維やビタミンは減少するといわれています。

また、「1日分の野菜」とうたっている商品もありますが、これは厚生労働省が推奨している「1日あたりの野菜摂取量を350g以上にする」という基準から計算されたものです1

製造過程で減少してしまう栄養素があることや、生野菜350g以上をジュースだけで摂取することはできないことから、野菜ジュースだけで十分な栄養を摂取するのは難しいといえるでしょう。

甘味料や食品添加物が多く含まれているものもある

野菜不足を補うことができ、健康に良さそうな野菜ジュースですが、甘味料や食品添加物が含まれている商品もあります。

甘味料は飲みやすいジュースを作るために使用されます。もし、甘味料が使用されているジュースを飲み過ぎてしまえば、肥満の原因にもなるでしょう。

また、「酸味料」や「pH調整剤」などの食品添加物が含まれているジュースにも注意が必要です。酸味料やpH調整剤は食品安全委員会によって許可されている添加物です23。しかし、過剰摂取には注意した方が良いでしょう。

人工甘味料や食品添加物が気になる方は、購入する商品の成分表を確認することをおすすめします。

野菜ジュースは効果がない?

野菜ジュースにはメリットもありますが、「野菜ジュースを飲んでも意味がない」といった意見を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

野菜ジュースを飲んでも意味がないといわれる理由について解説します。

ビタミンCが失われるから

上述した通り、加熱処理などの製造過程で野菜に含まれる栄養素が減少してしまうことがあります。

特に、ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いという特徴があり、3分以上ゆでると半減するといわれています4

そのため、ビタミンCを野菜ジュースから摂取したい場合は、市販のジュースではなく、生野菜や果物を使用してスムージーを作るのが良いでしょう。

市販のジュースであっても、商品によっては合成ビタミンとして添加している可能性もあります。

肥満の原因となりうる

市販のジュースは飲みやすいものにするため、甘味料や甘みのある野菜・果物が使用されていることが多いです。

そのため飲みすぎると、カロリーや糖質の過剰摂取となり、肥満の原因になることがあります。1日あたり200ml(コップ1杯)程度を心がけて摂取するのが良いでしょう。

不溶性食物繊維が少ない

ブロッコリーやごぼう、りんごなどに多く含まれる不溶性食物繊維。保水性が高く、胃や腸で水分を吸収して膨らむため、便秘予防や腸内環境の改善に効果があるといわれています5

しかし、そんな不溶性食物繊維は野菜ジュースの製造過程で除去されることが多い栄養素です。そのため、生の野菜・果物を食べるより、摂取量が減少してしまいます。

野菜ジュースで不溶性食物繊維も補いたい方は、ビタミンC同様、自分でスムージーを作って飲むのが良いでしょう。

野菜ジュースを飲むのは危険?

「飲んでも効果がない」という意見もある野菜ジュースですが、飲むのは危険なのでしょうか?

野菜ジュースは製造過程で栄養素が減り、十分な栄養を摂取できないないことや、それに伴い糖分の吸収効率が高まり、糖尿病などのリスクを高める可能性もあるといわれています。

また、糖尿病の患者さんにとっては、野菜ジュースは野菜の代わりにはならないという考えもあります。製造過程で食物繊維が減少するため、食物繊維が持つ血糖値上昇を抑制したり、血液中のコレステロールの濃度を低下させたりする効果が期待できないためです6

そのため、健康を維持するために野菜ジュースを日常的に飲んでいる場合は、栄養素や成分について知り、日常的に飲むべきかどうかを見直すことも大切です。

とはいえ、毎日のように野菜ジュース以外の甘いジュースや炭酸飲料などを飲んでいる方は、まずは野菜ジュースに変えてみるのも良いでしょう。

製造過程で減少する栄養素はあるものの、リコピンやβカロテン、ミネラルなどは補えるからです。

特にダイエット中の方は、野菜ジュースを甘い飲み物や高カロリーのおやつの代わりに取り入れてみるのもおすすめです。しかし、野菜ジュースにも糖質やカロリーは含まれているため、飲み過ぎには注意が必要です。1日あたり200ml(コップ1杯)程度を目安に取り入れてみましょう。

飲んではいけない野菜ジュースの特徴

飲んではいけない野菜ジュースの特徴をご紹介します。
市販の野菜ジュースを購入する際の参考にしてみてください。

糖質が多い

甘味料や甘みのある野菜・果物の使用によって糖質が多く含まれる野菜ジュースには注意が必要です。

甘味料などを使用すると飲みやすくなります。しかし、その分糖質が増えるため、そのようなジュースをたくさん飲むと太りやすくなります。

食品添加物が多い

着色や保存のために、食品添加物が使用されている野菜ジュースもあります。

日本で製造されている商品は、食品安全委員会によって許可されている添加物のみが使用されているため、絶対に飲んではいけないというわけではありません。
しかし、過剰摂取には注意が必要です。もし、添加物が気になるという方は無添加の野菜ジュースを選ぶのが良いでしょう。

価格が高い

多くの野菜ジュースは100円前後で販売されています。
しかし、商品によっては高価なものもあります。
上述したように、野菜ジュースだけでは1日に必要な野菜の摂取量をとれません。そのため、ジュースにお金をかけるのではなく、生野菜や果物にお金をかけた方が良いともいえます。

野菜ジュースを買う時の注意点

野菜ジュースを買う時の注意点をご紹介します。
購入時の参考になれば幸いです。

果汁入りのものを避ける

商品によっては飲みやすくするために、果汁を入れているものもあります。しかし、果汁入りの商品は糖質が多い傾向にあるため、糖質が気になる方は果汁が入っていないものを選ぶのが良いでしょう。

パッケージを見て、果汁や果物のイラストの有無を確認して購入しましょう。

カロリーや成分を確認する

野菜ジュースには果汁だけでなく、その他の糖分や塩分、添加物なども使用されていることが多いです。

このような成分のおかげで飲みやすくなっている場合もありますが、カロリーや成分が気になる方は、野菜以外の原材料が少ない商品を選ぶのがおすすめです。パッケージの成分表示や原材料を確認して購入しましょう。

ベースとなる野菜で選ぶ

野菜ジュースには、「トマトベース」と「にんじんベース」の商品が多く見られます。
それぞれに特徴があるため、味の好みや成分で選ぶのが良いでしょう。

トマトベース

トマトベースのジュースにはリコピンが多く含まれるため、高血圧が気になる方や便秘で悩んでいる方に特におすすめといえます。
また、リコピンだけでなくカリウムも豊富に含まれており、血圧を下げたり、老廃物の排せつをサポートしたりする作用があります。

トマトベースのジュースは、酸味が強い傾向にあります。酸味が好きな方、苦手ではない方にはおすすめです。

にんじんベース

Organic carrot juice in glass on dark wooden background

にんじんベースのジュースには、βカロテンが多く含まれています。βカロテンはビタミンAに変換され、皮膚や目の粘膜を健康に保ったり、免疫力を強めたりする作用があります。

そのため、皮膚や目を健康に保ちたい方や免疫力を高めたい方に特におすすめといえます。

また、にんじんベースのジュースはトマトベースに比べると、まろやかな味わいのため飲みやすいと感じる方が多いでしょう。

その他の注意点

最後に、その他の注意点をご紹介します。

飲む時間帯に気をつける

夜遅い時間や就寝前に飲むのは控えましょう。就寝中に糖分が吸収され、太りやすくなるためです。

野菜ジュースを飲むタイミングは朝が良いといわれています。就寝中に失われた水分を補給した後、野菜ジュースを飲むと代謝が上がるためです7

おやつやデザートと一緒に飲む

野菜ジュースには糖質を多く含むものもあるため、高カロリーのおやつや甘いデザートと一緒に飲むと、カロリーや糖質の過剰摂取になる場合があります。
カロリーや糖質をとりすぎると、肥満につながるため注意が必要です。

スムージーを作るのもおすすめ

市販の野菜ジュースではなく、旬の野菜を使い、手作りの野菜ジュース(スムージー)を飲むのもおすすめです。

市販の野菜ジュースのように、長期間保存はできませんが、摂取したい栄養素を選んだり、旬の野菜の栄養素を摂取できたりするところがおすすめです。

おわりに

飲んではいけない野菜ジュースの特徴や、買う時の注意点について解説しました。

野菜ジュースは手軽に摂取できる反面、製造過程で栄養素が減少したり、糖質や添加物を多く含んでいる商品があったりすることが分かりました。

野菜ジュースを購入する際には、成分表や果汁の有無、カロリーなどを確認するのが良いでしょう。

また、体に良さそうだからといって飲み過ぎには注意が必要です。野菜ジュースだけに頼らず、生野菜もバランスよく取り入れ、健康的な食生活を心がけましょう。

  1. 厚生労働省「栄養・食生活」
  2. 食品安全委員会「pH調整剤について」
  3. 食品安全委員会「共に考えよう、食の科学。食品安全 2018 53」
  4. 南東北グループ 医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院「栄養管理科コラム「ビタミンCの役割」栄養管理科 管理栄養士 佐藤 直美」
  5. おない内科クリニック「ニュースレター 2021年2月号」
  6. たかべクリニック「野菜ジュースは野菜の代わりになる?」
  7. 医療法人社団 長明会 長沢病院「栄養士のつぶやき「野菜ジュースについて」」

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