喉の痛みを一瞬で治す食べ物 10選

喉の痛みがひどいときは、食事をとることさえ苦痛に感じてしまうこともあると思います。また、喉の痛みで声が出しづらい場合は、仕事や私生活で困る場面も出てくるでしょう。

こちらの記事では、喉の痛みを一瞬で治す食べ物や、喉が痛いときに避けた方が良い食べ物・飲み物をご紹介します。

喉の痛みを一瞬で治す食べ物 10選
喉が痛いときに避けた方がいい食べ物・飲み物
おわりに

喉の痛みを一瞬で治す食べ物 10選

喉の痛みを一瞬で治す食べ物 10選をご紹介します。
ご自身の喉の痛みに合わせて、無理をせず食べることが大切です。

1. ヨーグルト

喉が痛いときには、ヨーグルトがおすすめです。

ヨーグルトはやわらかく、なめらかな食感のため、喉の痛みで食べ物を飲み込みづらいときにも食べやすい食品です。

特に甘さが控えめのヨーグルトがおすすめです。砂糖が喉に刺激を与える可能性があるため、できるだけ砂糖が添加されていないものの方が良いでしょう。甘みのないヨーグルトが苦手な方は、はちみつやフルーツの果肉などを加えて食べるのが良いといえます。

ヨーグルトにはビタミンAや亜鉛、タンパク質、ミネラルやカルシウムなど、たくさんの栄養素が含まれています。また、ヨーグルトは牛乳などに乳酸菌や酵母、ビフィズス菌を加えて発酵させて作るため、乳酸菌による殺菌作用や免疫力の向上も期待できます。乳酸菌は、腸内で悪玉菌の繁殖を抑制することで腸内環境を整えてくれます。さらに、便通の改善やコレステロールの低下、病気を予防する働きもあります[efn_note]厚生労働省 e-ヘルスネット「乳酸菌」[/efn_note]。

2. はちみつ

はちみつをなめると喉の痛みが緩和されることがあります。そのままなめても良いですが、はちみつレモンやはちみつ紅茶、はちみつしょうが湯などにアレンジするのもおすすめです。特に、マヌカハニーは通常のはちみつより栄養価が高いとされています。

はちみつは粘度が高いため、喉の粘膜を保護してくれます。また、喉に傷や炎症がある場合、治りを早めてくれる効果もあると考えられています。

ビタミンCや亜鉛などの喉に良い栄養素だけでなく、オリゴ糖や酵素などの殺菌作用や消炎作用がある栄養素も含んでいる、はちみつ。免疫力を向上させ感染症を予防したり、アレルギー症状を軽減させたりする効果も期待できます。季節性のアレルギーによって喉に違和感がある方にもおすすめです[efn_note]Dr.Axe「Honey Benefits for Energy, Improving Health & Why It Should Be Raw」[/efn_note]。

3. 大根

大根は根や葉など、部分ごとに異なる栄養素を含んでいます。

大根の根にはビタミンCやイソチオシアナート、カリウム、消化酵素などの栄養素が含まれています。ビタミンCは粘膜を正常に保ち、免疫力を向上させます。また、辛み成分のイソチオシアネートは抗炎症作用や殺菌効果があるとされています。

一方で、葉の部分にはビタミンAやビタミンK、ビタミンCなどが含まれています。ビタミンAにも粘膜の健康を維持し、免疫力を向上させる効果があります。

大根は生で食べるとイソチオシアネートの影響によって刺激が強いです。そのため、根の部分は、すりおろしたり煮たりして味を調整するのが良いでしょう。大根おろしや大根スープ、煮物などがおすすめです。葉の部分は、ゆでたり炒めたりするのが良いでしょう。

また、はちみつ大根も喉に良いといわれています。はちみつ大根は、大根をはちみつに漬けて作ります。そのシロップをそのまま飲んだり、お湯で割って飲んだりすることで喉の痛みを和らげることができると考えられています。

4. しょうが

しょうがをすりおろして、豆腐に乗せたり、飲み物に混ぜたりして摂取するのがおすすめです。飲み物の場合は、しょうが紅茶やしょうが湯が良いでしょう。

しょうがにはビタミンCやビタミンB1・B2、ビタミンE、葉酸など、さまざまな栄養素が含まれています。ビタミンには殺菌作用や消炎作用があるとされています。また、葉酸にはタンパク質の合成を促進し、細胞の生産・再生をサポートする作用があります。

さらに、辛み成分であるジンゲロールやショウガオールが血行を良くすることで、体を温める効果があります。風邪で喉が痛く、体も冷えている場合、しょうがは特におすすめの食品です。

5. レモン

喉が痛いときにはレモンもおすすめです。レモンはそのまま食べると酸っぱいですが、その酸味が唾液の分泌を促進し、喉を潤してくれます。

そのまま食べるのが難しい場合は、はちみつにつけて「はちみつレモン」にしたり、レモンティーやレモネードなどの飲み物にしたりするのもおすすめです。はちみつも喉に良いため、はちみつレモンは特に効果的だといえるでしょう。

レモンにはビタミンCやポリフェノール、クエン酸、リモネンなどの栄養素が含まれています。ビタミンCには粘膜を健康に保つ作用や抗酸化作用が、そしてポリフェノールにも抗酸化作用があるといわれています。さらに、クエン酸やリモネンには殺菌作用や消炎作用があります。クエン酸はレモン果汁に、リモネンは皮部分に多く含まれています[efn_note]UPMC HEALTH BEAT「Benefits of Lemon Juice and Water」[/efn_note]。

6. にんじん

にんじんも喉が痛いときにおすすめです。にんじんはそのままでは硬く、喉に負担がかかるため煮たり、すりおろしたりするのが良いでしょう。固形物の飲み込みが難しい場合は、にんじんスープやにんじんスープにするのもおすすめです。

にんじんに含まれるβ‐カロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは粘膜の健康維持や免疫力の向上、抗酸化作用などがあります。細胞を保護してくれるため、喉の痛みだけでなく、健康的に過ごすためには欠かせない栄養素といえます。

7. 梨

フルーツの梨もおすすめです。梨はスッキリとした味わいのため、そのまま食べてもおいしいです。喉に負担をかけないよう、小さく切って食べるのがおすすめです。また、甘くしたい方は、はちみつをかけるのが良いでしょう。

梨にはビタミンB1・B6やナイアシンが含まれています。たんぱく質の代謝をサポートする作用があるため、喉に良いと考えられています。また、ビタミンCも含んでいるため、抗酸化作用も期待できるでしょう。

8. アイスクリーム

意外かもしれませんが、アイスクリームも喉の痛みに効果的だといわれています。アイスクリームは食感もなめらかで飲み込みやすいです。また、ひんやりしているため喉がスッキリします。

また、扁桃腺の手術をした子どもを対象とした研究によると、術後にアイスクリームを食べなかったグループは19%、食べたグループは0%が喉の痛みを訴えたそうです[efn_note]National Library of Medicine「The Effect of Ice Cream Intake on Pain Relief for Patients After Tonsillectomy」[/efn_note]。

とはいえ、食べすぎると喉や全身が冷えてしまうため注意が必要です。

9. 緑黄色野菜

ほうれん草やロメインレタス、ケールなどの緑黄色野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。これらは鉄、ビタミンC、ビタミンK、葉酸の供給源として特に優れています。

また、濃い緑色の野菜にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールは細胞を損傷から保護し、炎症と戦うのをサポートする抗酸化物質として機能します。

緑黄色野菜は、スムージーやスープにして摂取するのがおすすめです。喉が痛いときでも飲み込みやすくなるでしょう[efn_note]Healthline「What to Eat and Drink When You Have a Sore Throat」[/efn_note]。

10. チキンスープ

お肉を食べる場合は、チキンスープがおすすめです。チキンスープには、ビタミンやミネラル、タンパク質などが含まれており栄養価が高く、必要なエネルギーを効率よく摂取できるでしょう。

チキンスープには水分と電解質（イオン）も含まれるため、喉の痛みだけでなく、下痢や嘔吐、発汗、発熱などによる脱水症状にも役立ちます。また、スープの温かさは、喉の充血を和らげるのにも役立つ可能性があります。鶏肉にはアミノ酸のシステインも含まれており、抗ウイルス、抗炎症、抗酸化作用などがあります。

固形物の飲み込みが難しい場合は、鶏肉を細かく切って入れるのがおすすめです[efn_note]Healthline「What to Eat and Drink When You Have a Sore Throat」[/efn_note]。

喉が痛いときに避けた方がいい食べ物・飲み物

次に、喉が痛いときに避けた方がいい食べ物・飲み物をご紹介します[efn_note]Healthcare「10 Foods To Eat With a Sore Throat」[/efn_note]。

硬いもの・カリカリしたもの：（例）ポテトチップス、クラッカーなどのお菓子。飲み込む際に、喉の粘膜を傷つける危険性があります。
辛い・酸っぱい・塩辛いもの：（例）唐辛子やブラックペッパーなどの香辛料、カレー、酢の物、漬物、辛いラーメン。喉の粘膜を刺激し、炎症を悪化させる可能性があります。
甘い食べ物：（例）クッキーやケーキなどのお菓子、砂糖をたっぷり入れた甘い飲み物。糖分は喉を刺激する可能性があります。
ザラザラした食べ物：（例）クラッカー、トースト、生野菜。ザラザラとした食べ物も、飲み込む際に喉に負担がかかる可能性があります。
冷たい食べ物・飲み物：（例）かき氷、よく冷やした飲み物。喉の血流を悪化させ、免疫力を低下させる可能性があります。冷たいものは喉の粘膜を収縮させることから、その直後に温かいものを摂取すると温度差による刺激を与えることになります。
脂っこいもの：（例）揚げ物、ポテトチップス、ファストフード。脂肪分の多い食べ物も、喉の治癒を妨げる可能性があるため避けた方が良いでしょう。
サイズが大きい固形物：大きめの固形物も喉が痛いときは食べるのが難しく、また痛みを伴うでしょう。小さくカットしたり、すりおろしたりして、やわらかく食べやすい形状にしましょう。野菜は栄養価が高いものも多いですが、硬いものも多いため、スープにしたり、細かく切って調理したりするのがおすすめです。
アルコール・カフェイン：喉の粘膜を乾燥させる可能性があります。特に、アルコールは血管を拡張させ、熱を逃がしやすくするため、体温調節にも影響します。日常的にお酒やコーヒーなどを飲む人も、喉が痛いときは控えた方が良いでしょう。
炭酸飲料：（例）ソーダ、炭酸水。炭酸飲料も喉に刺激を与えるため、避けた方が良いでしょう。治るまでは水や温かい飲み物、はちみつを取り入れた飲料などが良いでしょう。

このような食べ物・飲み物は喉に刺激を与え、負担をかける可能性が高いです。喉に痛みがあるときには、できるだけ控えましょう。