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ハワイ語で太陽は「Lā(ラー)」の意味や言葉にまつわるエピソード解説

ハワイ語で太陽は「Lā(ラー)」の意味や言葉にまつわるエピソード解説

ハワイ語で「太陽」を表すことばは「Lā(ラー)」と言い、「日day」を表す言葉でもあります。

ハワイで太陽にまつわる話しや神話、太陽に関することわざやエピソードやハワイアンソングを交えてお話ししてみたいと思います。

ハワイと言えば照りつける陽射し、明るい太陽の光を受けてキラキラと輝く海、陽の光を受けて色鮮やかな花が咲き誇る……。というように、ハワイの太陽の明るい陽射しをイメージするだけで思わず気持ちも明るくなってしまいます。

ハワイのマウイ島には「太陽の住む家」がある?ハワイの神話をご紹介

マウイ島にHaleakalā(ハレアカラー)国立公園という場所があります。標高3,000メートル以上を誇る休火山を有しています。

Haleakalā (ハレアカラー)というのは「太陽の家」という意味です。(Hale=家、建物)

このハレアカラの頂上は深夜から日の出を拝む人たちにたいへん人気のスポットです。ドライブウェイまでの道のりが整備されていますので安心して山頂まで向かえますが、夏場でも山頂は5〜6℃しかなく、冬場は0℃〜マイナスになるほど寒いので防寒装備をしていく必要があります。

しかし、それほどの寒さに耐えてもこのマウイ島のハレアカラ山頂から太陽が昇るさまを見る価値はあります。一面見渡す限り漆黒の海のような雲の絨毯が眼前に広がる中、一筋の光が波のように広がったかと思ったその瞬間、真っ赤に燃える太陽がまるで生き物のように顔を出してくれます。

「Haleakalā Hula」というハレアカラ山の素晴らしさを歌った楽曲があるのですが、“Kuahiwi nani ʻoe Haleakalā”(あなたは美しい山、ハレアカラ)という出だしの一節が思わず心に浮かびます。

これほどまでに太陽の偉大な姿を見たのはその時が初めてでした。まさしく「太陽の住む家」という名前が相応しい姿。

ハワイの神話によればその昔、日照時間は今よりずっと短かったそう。怠け者の太陽は空を駆け足で走り抜けては、毎日さっさと早くから家に帰り寝床に潜ってしまっていたとか。日照時間が短ければ作物は育たず収穫もままならず、人間たちは食べるものに事欠く始末。

太陽の光を浴びて育つ作物を食べて生きる人間は言わば「Keiki O Ka Lā」(Keikiは子どもの意味。訳/太陽の子ども)たちのようなものです。※小さな子どもたちという意味のKamaliʻi(カマリィ)とい言い方もあります。

ある日、半神半人のマウイ(いわゆるデミゴットと呼ばれる神の力を持つ超人)という若者が、太陽に人間たちがとても困っているからもっとゆっくり空を歩くように諭したそう。

聞く耳を持たず暴れる太陽をマウイは縄で縛り付け懲らしめると、諦めた太陽は「これからはもっとゆっくりと空を歩くと約束するから縄を解いて欲しい」と懇願したそうです。その甲斐あって、約束通り太陽は昼間ゆっくりと空を歩くようになり、日が長くなり今のような日照時間になったとのことでした。太陽にまつわる面白い神話の一つですね。

太陽にまつわるハワイのことわざ

“Ka lā ika Mauliola(カラーイカマウリオラ)”
太陽は命の根源である

何ともシンプルでありながら深いことわざです。先ほどの太陽とマウイの神話からも分かるように太陽が出なけれ作物も育たず人は生きて行くことが難しくなります。また、家庭の中でなくてはならない大切な家族を支え見守る存在としてハワイでは、母を太陽に例えたりもしますからこのことわざは色々な側面を持ち合わせているようです。

太陽(Lā)ということばが出てくるハワイアンソング

ハワイの楽曲の中で太陽はどのように歌われているのでしょうか?印象的な一曲をご紹介してみたいと思います。

『He Uʻi』(へウイ)

“美しい””綺麗”という意味のハワイでは有名な曲のタイトルでフラもよく踊られています。
花のように魅力的な女性について歌った曲です。

“He uʻi nō ʻoe ke ʻike mai
He pua hoʻoheno i ka lā”
「あなたとても美しい
目を見張ってしまう
太陽に愛された美しい花」

『He Uʻi』(へウイ)

心惹かれる魅力的な女性を「太陽」(の陽の光)を受け愛され育つ花のような人と例えています。歌詞の中には特定の花の名前は出てきませんが花や植物が育つには日光が必要ですし、太陽の持つイメージなどとも掛け合わせるとその魅力的な美しい「花」のようなハワイアンビューティー像が浮かび上がってくるようです。

まとめ

ハワイでの「太陽」にまつわるストーリーや場所を神話やハワイアンソングから見て書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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