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ごぼう茶を飲み続けるとどうなる?肝機能や血圧を下げる効果は?

風味が豊かで健康にも良いといわれている、ごぼう茶。
飲み続けることでどのような効果が期待できるのでしょうか?
こちらの記事では、ごぼう茶の効果や飲むタイミング、選び方、副作用などについて解説します。

ごぼう茶とは?

そもそも、ごぼう茶とはどのようなものなのでしょうか?

ごぼう茶は、ごぼうを細かく切り、栄養素や風味を損なわないよう焙煎したものです。ごぼうはアクが多い野菜として有名ですが、苦味やえぐみを抑え飲みやすくされています。

ひとくちに「ごぼう茶」といっても、ごぼうの種類や製造方法によって風味や成分量が異なります。

ごぼう茶に含まれる成分

ごぼう茶には健康に良いとされる成分がたくさん含まれています。

特にイヌリンには水溶性食物繊維が多く含まれており、整腸作用や肝機能向上作用をはじめとする、さまざまな効果が期待できると考えられています。

イヌリン:整腸作用、肝機能向上作用、利尿作用、血糖値降下作用、ビフィズス菌成長促進、悪玉コレステロール排出

リン:エネルギー代謝の補助

カリウム:血圧降下作用、老廃物排泄補助

アルギニン:成長ホルモンの分泌促進、新陳代謝

アスパラギン酸:老廃物処理、肝機能促進、ミネラルの運搬

※引用:はらメディカルクリニック「ゴボウ茶の成分と効能について

ごぼう茶を飲み続けるとどうなる? 効果やメリット

ごぼう茶を飲み続けるとどうなるのでしょうか?
効果やメリットをご紹介します。

便秘の改善

ごぼう茶は便秘の改善にも効果があるといわれています。その理由は、ごぼう茶に含まれる2種類の食物繊維にあります。便をやわらかくする水溶性食物繊維と、便通を促進する作用がある不溶性食物繊維です。
これらの食物繊維の働きにより、便秘が改善・解消されると考えられています。

血糖値の上昇を抑える

ごぼう茶には血糖値の上昇を抑える効果もあります。これは、水溶性食物繊維であるイヌリンの作用によるものです。血糖値の上昇が抑えられると、脂肪が蓄積する原因となるインスリンが大量に分泌されることも防ぐことができます。

ダイエット効果

上述した便秘改善や血糖値の上昇を抑制する効果によって、ダイエットにつながるといわれています。ごぼう茶をうまく取り入れることができれば、食事制限をしすぎることなくダイエットの効果が期待できるでしょう。

また、ごぼうにはサポニンというポリフェノールの一種が含まれています。サポニンには、血流を促進する効果もあるため、イヌリンの作用と相まって代謝が上がり、血流が改善されます。血流が促進されると基礎代謝が上がり、痩せやすい体になります。

美容効果

便秘を改善することで美容効果にもつながるでしょう。また、それだけではなく、ごぼう茶に含まれるサポニンによる美肌効果も期待できるでしょう。サポニンには血液中の脂肪・コレステロールを吸着させる作用もあります。この働きにより、皮脂の過剰分泌が抑制されるため、美肌効果が期待できるのです。皮脂の過剰分泌を抑制できると毛穴の目立ちやニキビなどの肌トラブルを防ぐことができます。

また、サポニンには活性酸素の働きを抑制する作用もあります。活性酵素は老化の原因になるといわれているため、美肌やエイジングケアの効果が期待できると考えられています。

むくみの改善

ごぼう茶にはむくみを改善する効果もあるとされています。ごぼう茶にはカリウムも含まれています。カリウムには利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを結合し排出してくれます。それによってむくみが改善されるのです。むくみが解消されると、体が引き締まって見えたり、老廃物が排出されることでダイエットや美肌への効果が期待できたりします。

高血圧の改善

ごぼう茶は高血圧の改善にも役立つといわれています。カリウムは血圧を下げるのをサポートする役割も担っています。血管拡張作用や、体内のナトリウムを排出させる作用によって、血圧が下がるといわれています。

肝機能の改善

ごぼう茶は肝機能の改善にも効果が期待できます。上述した通り、水溶性食物繊維であるイヌリンには肝機能向上作用があります。また、野菜に含まれる食物繊維を摂取することは、便秘の予防・改善や酸化した細胞の修復にも役立つため、積極的に取り入れたいものです1

免疫力の向上

サポニンにはナチュラルキラー細胞を活性化する作用があるため、免疫力の向上にも効果があるといわれています。

生活習慣病を防ぐ

サポニンやイヌリンは、中性脂肪や血中コレステロールを分解し、血液をサラサラにする役割も担っています。それにより、心筋梗塞や脳卒中、メタボリックシンドローム(メタボ)などの生活習慣病を予防する効果もあると考えられています。

母乳が出やすくなる

産後の女性がごぼう茶を飲み続けると、母乳がスムーズに出るようになるという声もあります。一般的なごぼう茶にはカフェインが含まれておらず、さらにサポニンやイヌリンの作用で母乳の元となる血液の流れが良くなるため、母乳が出やすくなると考えられています。冷え性や肩こりがある方に特におすすめです。

ごぼう茶を飲むタイミング

ごぼう茶を飲むタイミングは朝食前や就寝前がおすすめといわれています。一般的なごぼう茶にはカフェインが含まれていないため、就寝前に飲んでも睡眠への影響は少ないと考えられます。また、ごぼう茶に含まれる成分により血流が促進されるため、リラックス効果も期待できます。

ごぼう茶はお茶であるため、通常のお茶のように食事の際に飲むことができ、特に制限はないといえます。しかし、健康に良いお茶といっても飲み過ぎには注意が必要です。ごぼう茶には食物繊維が豊富に含まれているため、飲み過ぎると過剰摂取になってしまいます。食物繊維を過剰摂取すると消化不良などが起こる恐れがあります。

さらに、ごぼう茶にはカリウムも含まれています。肝機能が低下している人がごぼう茶を飲み過ぎてしまうと、カリウムが体内にたまり、体調を悪化させてしまう可能性があるため十分に注意しましょう。

ダイエットや便秘改善の効果を早く得たいと思っていても、1日5杯までに抑えるのが良いでしょう。

ごぼう茶の副作用

ごぼう茶は健康に良く、メリットが多いといえますが、副作用もあります。
副作用に気をつけて、安全に楽しみましょう。

飲み過ぎによる体調不良

上述した通り、ごぼう茶の飲み過ぎには注意が必要です。肝機能が低下している人以外も、飲み過ぎると体調不良を引き起こす恐れがあります。
食物繊維を摂取し過ぎると、消化不良から下痢や腹痛につながる可能性があります。

アレルギーのリスク

キク科アレルギーの場合、ごぼう自体にアレルギー反応が出る恐れがあります。これはごぼうがキク科であるためです。アレルギーがある方は、ごぼう茶の飲用も控えておきましょう。

ごぼう茶の選び方

ごぼう茶にはさまざまな種類があります。ここでは、ごぼう茶の選び方についてご紹介します。
まず、ごぼう茶には大きく分けて3つのタイプがあります。

  1. ティーバッグタイプ
  2. 茶葉タイプ
  3. 粉末タイプ

ティーバッグタイプは、マグカップやティーポットにお湯または水を注ぐだけで簡単にできるため、手軽に楽しみたい方におすすめです。手軽に作れることで、継続もしやすくなるでしょう。

茶葉タイプは、風味が強く出る上、コストパフォーマンスも良いです。1日に飲む分をまとめて作る場合にもおすすめです。

粉末タイプは、ティーバッグや茶葉のように出がらしが出ない点がメリットといえます。また、粉末状のごぼう茶は風味もしっかりしているため、味や香りを十分に楽しみたい方にもおすすめです。

ごぼう茶は製造方法や品種によって、味や香りなどが異なるといわれています。一度飲んでみないと分からないものではありますが、ごぼう茶を販売するメーカーのホームページなどで品種や産地、製造方法、風味の特徴などを確認してみるのがおすすめです。

またごぼう茶は、使用するごぼうの種類や製造過程の手間、茶葉のタイプによって価格が異なります。たくさん入っていて低価格の商品の方が継続しやすいと考えるかもしれませんが、味が好みでないと飲み続けるのは難しいでしょう。味や品質にこだわると価格が高い商品を選ぶことになるかもしれませんが、価格だけでなく味にも注目し、「飲みやすいお茶」を選ぶことが大切です。

そして、ごぼう茶には水出し、煮出し、その両方が可能なものがあります。飲み方に合わせて適切なタイプを購入しましょう。
防腐成分を含んでいないごぼう茶の管理には注意が必要です。冷蔵庫に入れて保管したり、マイボトルで持ち運ぶ際には衛生面に十分に注意したりすることが重要です。

安全面が気になる場合は機能性表示食品を選ぶのもアリ

ごぼう茶の品質や安全面が気になる場合は、機能性表示食品のごぼう茶を選ぶのもおすすめです。
機能性表示食品は、国が定めたルールに基づいて販売されています。

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

※引用:消費者庁「「機能性表示食品」って何?

ごぼう茶は医薬品や特定保健用食品(トクホ)ではありません。しかし、販売前に安全性や機能性に関する情報が消費者庁長官に届けられているため、一般食品とは異なります。

機能性表示食品のごぼう茶は種類が多いわけではありませんが、安全面などが気になる方は機能性表示食品を選ぶのも1つの方法です。

ごぼう茶のおいしい飲み方

最後に、ごぼう茶のおいしい飲み方をご紹介します。商品やタイプによって作り方が異なる場合がありますが、作る際の参考にしてみてください。

水出し(茶葉)
  1. パックにごぼう茶を少し多めに入れる
  2. ピッチャーなどの容器に①と水を入れ、半日ほど置く
急須でいれる場合(茶葉)
  1. 急須にごぼう茶をいれる
  2. 熱湯を注ぐ
  3. 3分ほど置く
  4. 濃さを確認しながら、好みの濃さになるまで待つ
鍋で煮出す場合(茶葉)
  1. 鍋にごぼう茶と水を入れる
  2. 沸騰させる
  3. 沸騰したら弱火にし、色が十分に出るまで煮出す
  4. 茶こしでこす

おわりに

ごぼう茶の効果や飲むタイミング、選び方、副作用などについて解説しました。
便秘改善やダイエット効果、免疫力の向上など、ごぼう茶にはさまざまな効果が期待できることが分かりました。とはいえ、飲み過ぎると副作用が出る恐れもあります。飲み過ぎに注意し、安全にごぼう茶を楽しみましょう。

  1. 国家公務員共済組合連合会 熊本中央病院「治療食の説明」

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