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料理に使うおすすめの砂糖は?料理にあう砂糖の選び方

砂糖と言っても上白糖だったり、甜菜糖だったり、きび糖だったりさまざまな種類がありますよね?

どの砂糖がどんな料理に合うのか…気になったことはありませんか?

そこで今回は料理に使うおすすめの砂糖とその選び方について紹介!

この記事を見たら、いつも作っている料理がワンランクアップするかもしれませんよ。

砂糖ってどんなもの?

普段の料理やお菓子作り、飲み物にも入れることの多い砂糖ですが、どのような種類があって、どのように作られているか知っていますか?

身近な食材だからこそ、詳しいことは意識したことがなかったり、わからないという人も少なくないと思います。

そこでここでは、知っているようで知らない砂糖の基本的な知識や種類を紹介!

砂糖の主な原料は?

砂糖の原料は?と聞かれてまず思いつくのは、さとうきびではないでしょうか?

しかし、砂糖の種類の中には、さとうきびが原料ではなく、北海道で作られているてんさい大根(ビーツ)と呼ばれる植物から作られている砂糖もあるんですよ。

てんさい大根から作られる砂糖はさとうきびから作られている砂糖よりも甘みがあっさりしているのが特徴!

ちなみに、一般的にさとうきびから作られた砂糖は『甘しゃ糖』、てんさい大根から作られた砂糖は『てんさい糖』と呼ばれています。

砂糖はどうやって作られているの?

砂糖は、原料に関係なく製造方法によって、『精製糖』と『含蜜糖』に分けられます。

上白糖や少し褐色を帯びている三温糖、グラニュー糖などは、精製糖に分類!

黒糖など原材料の風味が強く残っている砂糖は含蜜糖に分類されるんですよ。

次に精製糖と含蜜糖はどのように作られているのか、違いは何かを順番に見ていきましょう。

  • 精製糖製造方法
  1. さとうきびを収穫する。
  2. さとうきびを圧搾して、汁を抽出する。
  3. 不純物を取り除く。
  4. 煮詰めて濃縮させる。
  5. 結晶と糖蜜に分ける。
  6. 不純物を取り除く作業やさまざまな作業を繰り返し行う。
  7. 結晶化させて、精製糖の完成。

  • 含蜜糖の製造方法
  1. さとうきびを収穫する。
  2. さとうきびを圧搾して、汁を抽出する。
  3. 不純物を取り除く。
  4. 煮詰めて濃縮させる。
  5. 固形化させて、含蜜糖の完成。

2種類の製造方法を比較すると精製糖の方が工程が多いことが分かりますね。

精製糖の製造家庭では、ミネラルなどを含んでいる糖蜜と結晶を分離する精製を行っているため、『ショ糖』と呼ばれる砂糖の甘みを引き出す物質の割合が多くなっています。

ショ糖は、さとうきびやてんさい大根の光合成によって作り出されているんですって!

精製糖は、一般的にショ糖の純度が高く、グラニュー糖だと成分の99.95%がショ糖なんだとか。

一方、含蜜糖はショ糖の結晶と蜜を一緒に固めているため、ショ糖の割合は精製糖よりも低くなります。

黒糖を例にみると、ショ糖の割合は75%〜86%程度なので、グラニュー糖と比較すると少ないことが分かりますよね。

それぞれの砂糖の特徴を知ろう!

ここでは、それぞれの砂糖の特徴を紹介!

まずは特徴を知ることで、どんな料理に合うのかを考えてみましょう。

上白糖(白砂糖)

白砂糖とも呼ばれている上白糖は、精製糖の一種で、私たちにとって1番身近な砂糖なのではないでしょうか。

上白糖は日本国内で消費されている砂糖の約半分を占めていて日本で最も使われている砂糖とも言われています。

濃さと深みのある甘さが特徴的で、上白糖を使って調理をすると料理にコクが出ます。

味にクセのない上白糖は、どんな料理にも合う万能な砂糖なんですよ!

また、上白糖を入れた食べ物を加熱すると、こんがりした褐色の焼き色もつくので、パンやクッキー作りのも使われています。

上白糖は水分が多く含まれているため、保存してる時に固まってしまうことがありますが、品質には問題がないんですって。

固まってしまう原因としては、湿気もしくは乾燥がありますが、一度固まってしまうとほぐすのが大変なので、上白糖を保存する時は、しっかり密閉できる容器に保存しましょう。

三温糖

茶色い砂糖と言われて1番最初に思いつく砂糖はこの三温糖という人も多いのではないでしょうか。

上白糖より値段は高いですが、黒糖やきび糖に比べるとお手頃な価格で購入することができますよね。

実はこの三温糖、精製糖に含まれている成分とほとんど変わらないので、茶色い砂糖でありながら精製糖に分類されています。

三温糖は、上白糖を分離した後の糖液をさらに煮詰めることで作られているんですって。

加熱をすると糖液はカラメル化によって、褐色に色づく特徴があるので、三温糖もこの現象によって、褐色に色づいているんですよ。

三温糖はカラメルの風味があるので、精製糖よりもしっかりとした甘さがあり、少量ですがミネラルも含まれています。

甜菜糖

甜菜糖は、北海道で作られている『甜菜』と言われる植物を原料にしています。

甜菜は、甜菜大根やビートと呼ばれることもあり、形はかぶや大根に似ていますが、ほうれん草の仲間なんですって!

白い根の部分を砕いて糖分を抽出して、煮詰めてから遠心分離機にかけて糖液と結晶に分離します。

糖液を乾燥させて塊にし、それを砕いて細かくしてふるいにかけて粒の大きさを均一にしたら、甜菜糖のできあがり!

日本ではとうきびから作られる砂糖の方が有名ですが、フランスやドイツといったヨーロッパ諸国ではこの甜菜糖がメインで使われています。

クセのない丸い甘さで、食後の血糖値の上昇度の指標であるGI値が低く、血統血の上昇が緩やかなので、血糖値を下げる働きをもつインスリンの分泌を減らすことができるんですよ。

また腸内の善玉菌の働きを活性化させる天然のオリゴ糖も含まれているので、腸内環境を整えたい人にもおすすめ!

原料が寒い地域で育ったてんさいなので、温かい地域で育ったさとうきびより身体を温める効果もあります。

ダイエット中や便秘の人、糖尿病を予防したい人や冷え性の人はぜひ甜菜糖を取り入れてみてくださいね。

きび糖

きび糖の原材料はさとうきびで、精製途中の糖液をそのまま煮詰めるので、さとうきび本来の風味を感じることができます。

上白糖の70倍のカリウムが含まれていて、10倍〜30倍のカルシウムも含まれているんですって。

丸い甘さで、同じさとうきびが原材料の黒糖特有のコクや苦味が苦手な方にもおすすめ!

色は薄い茶色で粒子も細かいので、普段上白糖を使っている人でも取り入れやすい砂糖です。

黒糖

黒糖は原材料であるさとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めて固めた砂糖。

沖縄や鹿児島県の奄美大島で作られているものが多いんだとか。

余分な加工をしていないので、ミネラルなどの栄養素がたっぷり!

そのため黒糖は、調味料だけでなく、健康食品としても人気があるんですよ。

強いコクと風味が特徴的で、濃厚な甘みだけでなく、渋みや苦味を感じられる砂糖なんですって。

ミネラルの含有量は、含蜜糖の中で1番多く含まれていて、ミネラルのほかにたんぱく質やビタミンといった栄養素もたっぷり含まれています。

含蜜糖である『黒糖』、『甜菜糖』、『きび糖』の中で黒糖が1番甘みを強く、カロリーは1番低いので、ダイエット中の人にもおすすめ!

黒糖には液糖をそのまま冷やした固形タイプと細かく砕いた粉末タイプがあります。

固形タイプはそのまま口に含んで飴のように味わうこともできるので、沖縄や奄美大島のお土産としても人気なんですよ。

ココナッツシュガー

ココナッツシュガーとは、ココナッツの蕾を保護している『苞(ほう)』という部分で作られた蜜を採取して煮詰めたもの。

日本では、フィリピン産やインドネシア産のものが多く流通していて、クセのない優しい甘みが特徴的なんですよ。

マグネシウム、カルシウム、カリウム、リン、亜鉛など身体に必要な栄養素をたくさん含んでいて、身体にいい甘味料として、人気があるんだとか。

また、ココナッツシュガーは他の砂糖よりもGI値が低く、上白糖と比べると1/3程度。

体内の糖質と脂肪を効率よく燃焼させるので、空腹感を抑える働きがあるので、健康思考の人やだダイエット中の人にはぴったりな砂糖なんですよ。

料理に合わせて砂糖を選んでみよう!

前のテーマでは、砂糖のそれぞれの特徴を紹介しました。

それぞれの砂糖の特徴を生かすためには、どのような料理に使用するのがいいのでしょうか?

ここでは、『きび糖』、『甜菜糖』、『黒糖』、『ココナッツシュガー』に合うおすすめの調理法を紹介!

ぜひ参考にして、普段の料理に生かしてみてくださいね。

自然な甘みなら『きび糖』

『きび糖』は甜菜糖よりもミネラルを豊富に含んでいるだけでなく、黒糖よりもクセのないマイルドな風味なので、料理やお菓子作りに使いやすい砂糖です。

健康を考えて白砂糖は使いたくないけど、黒糖の風味が苦手という人におすすめ!

特に『ぶりの照り焼き』や『豚の角煮』、『筑前煮』といったコクやテリが求められる和食との相性が抜群!

お酢との相性もいいので、まろやかな甘さとコクを生かして、『ちらし寿司』や『いなりずし』、『手巻き寿司』となどの『酢飯』作りにもおすすめ。

いつもの上白糖の代わりに、きび糖を使えばより一層まろやかな味わいになって、いつもの料理がワンランクアップしちゃいますよ!

甘さ控えめな料理なら『甜菜糖』

『甜菜糖』は黒糖に比べて味にクセがなく、まろやかな甘さなのが特徴的!

『和食』だけでなく、『フランス料理』や『イタリア料理』、『中華料理』といったどんな料理にも合わせやすいのがポイントで、精製糖の代わりとして1番使いやすい砂糖なんです。

まろやかな甘さを生かして、コクは出したいけれど甘みを抑えたい!という時は、この甜菜糖がぴったり!

粉末タイプの甜菜糖なら、色もつかないのでグラニュー糖の代わりとして、『お菓子作り』や『ジャム作り』にも使用できます。

お腹にやさしい『オリゴ糖』も入っているので、便秘気味の人はプレーンヨーグルトにこの甜菜糖をかけて食べるのもおすすめですよ。

素朴でコクのある『黒糖』

さとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めた『黒糖』は、素朴な香りとコク、強い甘みを生かした料理に使うのがおすすめ!

豚肉と黒糖は相性が抜群なので、『豚の角煮』や『酢豚』に使用するのはもちろん、『黒豆』といったテリやコクを求められる料理にはぴったり。

黒糖のコクを活かして、『梅酒』や『梅シロップ』、『梅ジュース』に使用してもいいですし、氷砂糖にプラスして黒糖を梅と一緒に焼酎に加えると『黒糖梅酒』を作ることができますよ。

この『黒糖梅酒』は、クエン酸を含んだ梅とたくさんのミネラルを含んだ黒糖を一緒に味わうことができるので、健康を意識したお酒として、女性に人気のあるお酒なんです。

長時間熟成するとまろやかな風味になるので、手作りをして味の変化を楽しむのもいいですよね。

黒糖は色味が強く、独特なクセがあるので、実はお菓子作りにはあまり向いてないんです。

しかし、黒糖を煮詰めるとおいしい黒蜜を作ることができるので、『あんみつ』や『わらびもち』、『抹茶プリン』といった和スイーツとの相性は抜群なんですよ。

お菓子作りにはあまり向いていないというお話をしましたが、『黒糖蒸しパン』や『黒糖ケーキ』といった黒糖をメインとして使用したお菓子だと、黒糖の風味や甘みを感じることができて、おいしいお菓子になります。

コーヒーやお菓子作りにぴったり『ココナッツシュガー』

『ココナッツシュガー』は独特な風味やクセがないので、どんな料理にも合わせることができるので、料理はもちろん、飲み物などにも取り入れることができる砂糖なんです。

特におすすめなのが、コーヒーや紅茶のスティックシュガーをココナッツシュガーに置き換えること!

個包装になっているココナッツシュガーもあるので、探してみてくださいね。

また、ココナッツシュガーは他の砂糖に比べて、GI値が低いので『甘いものが食べたいけれど、血糖値が気になる…』という人におすすめの砂糖なんですよ。

普段お菓子作りをする時に使用している砂糖をココナッツシュガーに変えるだけで太りにくいお菓子を作ることができます。

お菓子ってどうしてもカロリーが高くなりがち…。

ですが、ココナッツシュガーを使用してお菓子を作ることで、ダイエットをしている人でも食べやすいお菓子を作ることができますね。

まとめ

今回は、砂糖とはどんなものなのか、さまざまな砂糖の特徴を解説!

そのことを踏まえて、それぞれの砂糖に合うおすすめの料理について紹介しました。

お砂糖と言っても原材料や製造過程の違いでさまざまな種類があり、特徴も変わってきます。

その特徴を改めて理解して、料理に活かすことで普段の料理がワンランクアップすること間違いなし!

砂糖を上手に使い分けて、普段の料理作りを楽しんじゃいましょう。

それでは『料理に使うおすすめの砂糖は?料理に合う砂糖の選び方』はここまで!

今回紹介したことが、少しでもみなさんのお役に立てたらうれしいです。

庄司 奈南
執筆者

専門学校を卒業してから、保育園栄養士として勤務しています。自身の妊娠を機に、食生活に関しても意識するようになり、プレママやお子さんのいるママさんの食に関するお悩みはもちろん、それ以外の方の食に関するお悩みを解決できるようにお役立ちできたらうれしいです。

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