胃腸や体調が優れない時、できたら消化の悪い物は食べたくないという時もあると思います。
そもそも消化の悪いと言われてしまう食べ物には、どんな特徴を知っていますか?
ここでは、そんな消化の悪い食べ物の特徴を解説!
消化に悪い食材の一覧や消化の悪い食材の食べ方や調理のポイントについても紹介するので、参考にしてくださいね。
消化に悪い食べ物の特徴4選
消化の悪い食べ物はどうして消化が悪いのでしょうか。
どうして消化が悪いのかを知っておくと、今後の食材選びに役立つかもしれませんよ。
胃の中に停滞する時間が長い食べ物
胃の中に食べ物が停滞する時間は、炭水化物→タンパク質→脂質の順に長くなります。
停滞する時間は、食べ物によって、消化が早いもので約1時間、遅いもので約8時間と約7時間も差があるんですって。
つまり、停滞時間が長いだけ消化が悪いということになるんですよ。
脂っこい食べ物
脂質は、3大栄養素の中で1番消化に時間がかかります。
消化に時間がかかるので、必然と胃腸の中に留まる時間も長くなり、その結果、胃もたれや胃腸に負担をかける原因にもなりかねません。
脂っこい食べ物の代表格としては、油をたくさん使う揚げ物や炒め物が挙げられます。
刺激の強い食べ物
刺激の強い食べ物は、胃酸を多く分泌させるので、胃の粘膜にダメージを与えてしまいます。
また、胃腸が弱っている時は、辛み成分を感じるセンサーが敏感になり、量も増えるので、普段よりも少ない刺激で反応していまう可能性が…。
スパイスを使ったカレーや辛い料理が多い中華料理を食べる時は注意が必要!
七味唐辛子や柚子胡椒といった薬味も胃腸が弱っている時は控えた方がいいですよ。
食物繊維が豊富な食べ物
食物繊維は便秘解消に効果的な栄養素ですが、実は胃腸が弱っている時には避けたい栄養素なんです。
『不溶性食物繊維』と『水溶性食物繊維』の2種類に食物繊維は分類され、特に胃腸に負担をかけるのは、水に溶けにくい『不溶性食物繊維』なんですって!
この『不溶性食物繊維』が含まれる食材としては、ごぼうやれんこん、キノコ類といったスジのある食材です。
消化に悪い食べ物・飲み物一覧
どんな食材が消化に悪いのか食材別に一覧にまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。
穀類
- そば
- お赤飯
- ラーメン
- パスタ
- 寿司
肉類
- 脂の多い肉
- ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉
魚類
- さんま、さば、ぶり、マグロ、うなぎなどの脂の多い魚
- 貝類
- 干物類
- いか、たこ、かまぼこ
- たらこ
- 筋子
豆類
- 油揚げ、がんも
- 小豆
- 大豆などの固い豆類
乳製品
牛乳、ヨーグルト、チーズなど全体を通して消化の時間が早いので、消化が悪いというものは特にありません。
しかし、胃腸が弱っている時は、普段より消化に時間がかかってしまうことがあるので、食べる量に気をつけましょう。
野菜類
- ごぼう、ねぎ、たけのこ、にら、れんこん、セロリなど食物繊維の多い野菜
芋類
- さつまいも
果物類
- みかん、グレープフルーツ
- 梨
- キウイ
- パイナップル
- いちご
- ドライフルーツ
卵類
- 固ゆで卵
- 目玉焼き
その他の食べ物
- きのこ類
- 海藻類
- 漬物
- 干物
- こんにゃくやしらたき
お菓子類
- ケーキ
- ドーナッツ
- ナッツ
- せんべい
- かりんとう
飲み物類
- ココア
- コーヒー
- 紅茶
- オレンジジュース
- サイダーやコーラ
消化に悪い食材の食べ方・調理のポイントは?
消化の悪い食べ物でも食べ方や調理法を変えるだけで、消化がしやすくなります。
ここでは、そんな消化の悪い食べ物を消化しやすくするための食べ方や調理のポイントを紹介!
ちょっと気をつけるだけで、消化がしやすくなるので、参考にしてくださいね。
食材を小さく切る
食材を大きいまま飲み込んでしまうと、それだけで胃腸の滞在時間がながくなってしまい、消化に時間がかかってしまいます。
それがもともと消化が悪い食べ物だったら、なおさら…。
よく噛んで細かくしてから、飲み込むということはもちろん大切ですが、調理の段階で、『食材を小さく切る』ということも消化をよくするためのポイントです。
煮る・ゆでる・蒸す
脂質が最も3代栄養素の中で、消化に時間がかかるということはお話しました。
『煮る』、『ゆでる』、『蒸す』といった調理方法は、消化に時間がかかる『油』を使用せずに調理しています。
そのため、消化がしやすくなり、結果として胃腸に滞在する時間も短くなるんですよ。
ちなみに… 料理の温度が『熱すぎる』、『冷たすぎる』と胃腸に負担をかける原因に…。 程よい温度で、調理法にも気をつけると消化の悪いものでも、消化がしやすくなりますよ。
なるべく油は使わないようにする
揚げ物やラーメン、脂質の多い肉や魚、クロワッサンやケーキ、菓子パンや調理パンなど脂質の多い食べ物は、胃腸の滞在時間が長くなり、消化に時間がかかってしまいます。
脂質もわたしたちにとって、大切な栄養素なので全く摂取しないということは、避けるべきですが、消化の悪い食べ物を食べる時は、なるべく油は避けるなど少し脂質の摂取の仕方について考えるといいかもしれません。
マヨネーズは、油を使用してますが、乳化されているので、比較的消化がいいとされていますが、ドレッシングの中には、たくさんの油が含まれているので、注意が必要です。
薄味にして、刺激になる食べ物や調味料を避ける
塩分が強すぎるしょっぱい味付けは、それだけで胃に負担をかけてしまうので、消化の悪いものを食べる時は、薄めの味付けを意識しましょう。
どうしても薄味にすると物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、出汁などをうまく使用するとその物足りなさを軽減することができます。
また、唐辛子や胡椒、カレー粉などの香辛料や、柑橘類やお酢などの酸味の強いものも胃の粘膜を刺激してしまう可能性が…。
胃腸が弱っていると、それだけで消化に時間もかかってしまい、胃痛の原因にもなるので、注意が必要です。
まとめ
今回は、消化が悪い食べ物についてお話しました。
消化が悪い食べ物には、胃の滞在時間が長かったり、脂質が多かったり、刺激が強かったりといった特徴があります。
また、便秘解消に役立つ食物繊維は、消化の観点でいくと特に不溶性食物繊維が含まれている食材は、胃腸に留まる時間が長くなってしまうので、消化が悪くなってしまうので、注意が必要!
しかし、消化の悪いものでも食材の食べ方だったり、調理法を少し気をつけるだけで消化しやすくなりますよ。
それでは、『消化に悪い食べ物一覧〜消化をよくするためのポイントは?〜』はここまで!
今回紹介したことが、少しでもみなさんのお役に立てたらうれしいです。
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