こりこりした食感が特徴の砂肝…焼き鳥屋さんに行ったら絶対頼んじゃう!という人もいるのではないでしょうか。
そんな砂肝、実はまれに緑色になっていることがあるそうなんです。
今回は、その緑色になっている部分の正体を徹底解説!
原因や下処理方法、調理法についても紹介するので、参考にしてくださいね。
そもそも砂肝って何?
砂肝は鶏の『砂嚢(さのう)』と呼ばれる部位のこと。
鶏には胃が2つあって、砂嚢はそのうちのひとつで、『筋胃』とも呼ばれています。
実は、鶏には歯がないので、砂嚢という器官で食べ物をすり潰しているんですって!
この砂嚢という器官は、『砂礫(されき)』と呼ばれる小石や砂、貝殻などが入っていて、歯で噛む代わりに食べ物を細かくしてくれるんだとか。
一般的に砂肝は2つが青白い薄皮で繋がっているような形状で売られていますが、この薄皮は銀皮と呼ばれていて、砂肝を下処理する時に取り除かれます。
砂肝の緑の部分の正体は?
砂肝は内臓の一部なので、周りにもさまざまな臓器があり、その中でも切り分ける時に胆のうを傷つけてしまうことがあるんだとか。
胆のうの中には、緑色の苦味のある胆汁が入っていて、この胆汁が付着した部分が緑色に変色し、苦味が移ってしまうんですって。
しかも、この緑色の変色は、生の状態でも見られますが、加熱後に現れることも…。
緑色に変色しているだけなら特に害はないので、食べても問題はありませんが、加熱しても苦味が残ってしまう可能性が高いんです。
そのため、下処理の段階で、緑色に変色している部分を見つけたら、取り除いておくのがおすすめ!
また、砂肝についている黄色や黄緑色の膜のようなものは、砂肝の内皮の一部です。
内皮は基本的にパックに詰める前に取り除かれますが、まれに黄色や黄緑の付着物として砂肝に残っていることがあるんですよ。
砂肝をおいしく食べるには?
せっかく砂肝を食べるなら、おいしく食べたいですよね。
そこでここでは、砂肝をおいしく食べるための下処理の方法を紹介!
基本的な下処理の方法とあることをするだけで本来なら下処理の段階で取り除かなければいけないところも食べれちゃう下処理の2パターンがあるので、参考にしてくださいね。
砂肝の正しい下処理のコツは?
砂肝をおいしく食べるには、調理前の下処理が欠かせません。
ここでは砂肝の基本的な下処理の方法を紹介!
きじま式で下処理をすると、無駄なく砂肝の下処理をすることができますよ。
砂肝の下処理で取り除く部分 ・緑色に変色している ・黄緑や黄色の内皮や脂肪など ・青白い銀皮(固い食感が好きなら残してもOK)
実は銀皮を取らなくても砂肝はおいしくなる?
手頃な価格で購入できて、独特な食感が人気の砂肝ですが、『銀皮を取るのが面倒』、『臭みが気になる』という人もいますよね?
銀皮は焼くと固くなるので、下処理の段階で取り除くのが一般的。
でも、実は茹でるだけで銀皮を柔らかく食べれちゃうんですって!
最初に茹でてから、和え物や炒め物など調理をすることで、臭みもムダもなく食べることができるんです。
なんと砂肝が苦手という方でもこれなら食べれるという感想が続出しているんですって。
《作り方》
砂肝を熱湯で茹でる
鍋に熱湯を沸かして、砂肝を入れる。砂肝がすべて熱湯に浸かるようにして、グラグラするくらいの火加減にして、12〜13分くらい茹でる。
水の中でよく洗う
火を止めて、ボールに入れた水の中に砂肝を入れる。
水の中で、表面についている皮や脂をよく落としながら、水を1〜2回変えてしっかり汚れを落とす。
洗い終わったら、しっかり水気を拭き取るのがポイント!
しっかり水気を拭くことで日持ちもよくなるんですって。
このようにしっかり砂肝を茹でるだけで、銀皮もおいしく食べることができ、ムダもありません。
冷蔵庫で2〜3日保存できるので、茹でてストックするとご飯作りが楽になりますよ。
下処理の方法の動画も載せるので、参考にしてくださいね。
茹で砂肝を使ったおすすめレシピを紹介!
茹で砂肝も使ったおすすめレシピを紹介!
簡単なので、あっという間にできちゃいますよ。
《材料》作りやすい分量
- ゆでた砂肝 200g
- ごま油 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- 白いりごま 適量
《作り方》
- ゆでた砂肝を薄切りにしてボウルに入れる。
- ごま油と塩を加えてよく混ぜる。
- 白いりごまを振ったら完成。
焼き鳥だけじゃない!砂肝のおすすめ簡単レシピ
砂肝のおいしい食べ方は焼き鳥だけではありません。
そこで今回は、お家でできるすなぎものレシピを紹介!
簡単に作れて、おつまみやお子さんにも人気のレシピだったり、デパ地下で売られてそうな惣菜風のレシピまで幅広く紹介しているので、気になるレシピがあったら、作ってみてくださいね。
砂肝とねぎの塩麹炒め
ねぎをたっぷり入れることで、ご飯にもお酒も進んじゃう一品です。
塩麹を使うことで、簡単にうまみがたっぷり!
余計な調味料を使わなくてもおいしく仕上がりますよ。
《材料》2人分
- 砂肝 200g
- 塩麹 大さじ1
- レモン汁 小さじ1
- すりおろしにんにく 小さじ1
- 長ねぎ 1本
- ごま油 大さじ2
- 白ごま 大さじ1
- 水 600ml
- 黒胡椒 少々
《作り方》
- 長ねぎを粗みじん切りにする。
- 砂肝を3mm幅に切って、5分くらい茹でる。
- ボールに水気を切った砂肝と塩麹、レモン汁、すりおろしにんにくを入れる。
- フライパンにごま油を入れて、長ねぎを中火で3分くらい炒めて、香りが出てきたら、③を入れる。
- 仕上げに白ごまと黒胡椒を入れて、さらに3分くらい炒める。
《ポイント》
- 長ねぎとごま油を先に炒めることで、香りがたって、より香ばしくなります。
- 塩麹がない場合は、塩や鶏ガラを入れてもOK。
砂肝の甘辛煮
おつまみにぴったりな砂肝の甘辛煮のレシピです。
ご飯も進んじゃうこと間違いなしなので、おかずの一品として作っても喜ばれますよ!
《作り方》3人分
- 砂肝 400g
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 塩、胡椒 少々
- 白炒りごま お好み
《作り方》
- 砂肝は綺麗に洗って水気を切り、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る。
- 半分に切って、火が火が通りやすくなるように、何ヶ所か切り込みを入れて、塩胡椒をふる。
- フライパンに火をつけて、砂肝を中火で火が通るまで炒める。
- 醤油、砂糖、みりんを入れて、2分くらい煮る。
- 器に盛り付けて、お好みで白炒りごまを散らす。
《ポイント》
- 砂肝を痛めている時に水分が出てくるので、キッチンペーパーで拭き取ると臭み予防になります。
砂肝のニラごまレモン炒め
砂肝に含まれている鉄分をたくさん摂取することができる子供にも大人気のレシピです。
七味をかけて食べるとピリッとした刺激なたまらなくて、お酒が進んじゃいますよ!
《材料》4人分
- 砂肝 200g〜400g
- にんにく 1カケ
- にら 1束
- ごま油 大さじ1
- 塩胡椒 少々
- レモン汁 大さじ1
- 黒ごま 大さじ2
《作り方》
- 砂肝は3等分くらいにスライスして、1〜2分くらい茹でる。
- にんにくはみじん切り、にらは細かく切る。
- フライパンにごま油とにんにくを入れて、火にかける。
- 香りが出てきたら、茹でた砂肝を入れて、炒める。
- 砂肝の表面に少し焼き目がついてきたら、にらを入れて炒める。
- 塩胡椒と黒ごま、レモン汁を入れて、味を整える。
《ポイント》
砂肝をスライスして、あらかじめ茹でることで、火の通りが早くなるだけでなく、食べやすくなります。
砂肝と新たまねぎのレモンマリネ
レモン風味でさっぱりとしたマリネで、デパ地下のお惣菜に売ってそうなおしゃれな一品!
コリコリとした砂肝と新たまねぎの甘みのハーモニーがたまらなくおいしいですよ。
《材料》2人分
- 砂肝 250g
- 新たまねぎ 1個
- 塩 小さじ2/3
- 粒マスタード 小さじ1
- はちみつ 小さじ1
- レモン汁 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ2
- 黒胡椒 お好み
- パセリ お好み
《作り方》
- 新たまねぎは皮を剥き、繊維に対して直角に薄くスライスにする。
- 砂肝は、銀皮を取り除き、縦半分に切る。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かして、砂肝を入れ、5分くらい中火で茹でる。
- 茹で上がったら、ザルにあげて水気を切り、粗熱をとる。
- ボールにスライスした新たまねぎ、茹でた砂肝とパセリ以外の調味料を入れて、しっかり混ぜる。
- 保存容器に入れて、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
- 器に盛り付けたら、お好みでパセリを振りかける。
《ポイント》
- たまねぎを生で食べる時は、辛みやえぐみを抜くために水にさらしますが、繊維を断ち切ってスライスした新たまねぎは甘みがあるので、水にさらさないでOK。
- レモン汁は市販のもので構いませんが、生のレモンを使うとより一層爽やかな香りになります。
- マスタードは、プチプチとした食感を楽しむために、必ず粒マスタードを使用します。
- 調味料を加えてから、冷蔵庫で冷やすことで、調味料がしっかり馴染んで引き締まった味になります。
まとめ
今回は砂肝の緑の部分の正体についてお話しました。
緑の部分は、胆汁が付着したもので苦味があるので、下処理の時に取り除くのが理想!
そこで、下処理の方法も2つ紹介しました。
どちらの下処理の方法でも、砂肝をおいしく食べることができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
お家でできる簡単な砂肝のレシピもいくつか紹介したので、気になるレシピがあったらぜひ作ってみてくださいね。
それでは、『砂肝が緑だけど大丈夫?原因と下処理や調理法』はここまで!
今回紹介したことが、少しでもみなさんのお役に立てたらうれしいです。
コメント