最近コストコや業務スーパーで見かけるようになった『パンガシウス』という魚を知っていますか?
値段もお手頃でおいしい白身魚という話も聞きますが、まだ日本ではそこまで馴染みのない魚。
そんなパンガシウス…実は、体に悪いという噂があるんです。
ここでは、パンガシウスが体に悪いのか、食べる時の注意点やおいしく食べる方法などをまとめました。
この記事を読めば、パンガシウスについて詳しくなれること間違いなしですよ!
パンガシウスってどんな魚?
パンガシウスの正式名称は『バサ』で、なまず目に分類される淡水魚の一種。
うなぎの蒲焼の代わりとして活用されることも多く、タンパク質もたくさん含まれているんですって。
しっとり感と弾力があるので、フィッシュバーガーのパテに使われることも!
淡白な味だからこそ、いろいろな料理と相性がよく、世界中で親しまれている魚なんですよ。
ちなみにパンガシウスにはタンパク質以外にも次の栄養素が含まれています。
- マグネシウム
- ナトリウム
- カルシウム
- カリウム
- マンガン
- リン
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンD
- ビタミンE
マグネシウムなどのミネラルやビタミンも含まれているので、栄養価の高い魚なんですよ。
パンガシウスの主な産地はベトナムやカンボジアですが、品質は産地によって大きく異なります。
また、養殖方法や飼料、水質によっても品質が異なってしまうので、品質にばらつきが…。
パンガシウスを選ぶ時は、産地や養殖環境をよく調べることが大切なんですよ。
パンガシウスは体に悪い?
パンガシウスはどうして体に悪いと言われるようになったのでしょうか。
ここでは、パンガシウスが体に悪いと言われる理由を紹介します。
高濃度の水銀の可能性
パンガシウスには、高濃度の水銀が含まれている可能性が…。
スペインの化学チームの実験によると、パンガシウスの複数のサンプルから検出された水銀の含有量が、ヨーロッパで定められた最大許容量を超えていることが発覚!
研究チームは、最大許容量を超える水銀の継続的摂取は、健康に影響があるとして、パンガシウスではなく他の魚を食べることを推奨しています。
パンガシウスは、ベトナムのメコン川や農薬などの物質によって汚染されていることが多いだけでなく、他の生物に食べられる危険性がないため、高濃度の水銀を保有しやすいのが特徴。
水銀を保有している魚をたくさん食べると、手足の感覚の障害や運動失調などの症状が起こる水俣病のリスクが高まるんですって。
日本生協連は、水銀の保有量が高い魚介類を食べる回数は、週2回以内を推奨!
ちなみに完全に控える必要はなく、食べ過ぎなければ問題はないんですよ。
エサに化学添加物が使われている
パンガシウスなどの養殖魚には、成長を促進させるために防カビ剤や増粘剤、乳化剤といった化学添加物を含んだエサを食べさせることが多いんです。
化学添加物を含んだエサを食べたパンガシウスを人間が大量に食べた場合、化学添加物が体内に取り込まれて、生活習慣病のリスクが高まる危険性が…。
パンガシウスを食べすぎると健康に害を及ぼす恐れがあるので、注意しましょう。
ちなみに… パンガシウス以外にも食べすぎないように注意する必要がある魚はたくさん! ・輸入なまず ・うなぎ ・さば ・まぐろ ・スズキ ・アマダイ スーパーでよく見かけるさばやまぐろ、スズキのほか、アマダイなどの深海魚やヨリキリザメなどのサメ類、イルカやクジラが分類される鯨類も水銀の保有量が高い魚介類。 特にパンガシウスと同じ白身魚であるアマダイは、魚介類のなかでも水銀の保有量が高いんだとか…。 また、輸入品のなまずにはホルモン剤を投与されていることがあり、中国産のうなぎからは、基準値以上の農薬が検出された事例もあるんですって。 今回紹介したこれらの魚介類は、食べすぎに注意しましょう。
パンガシウスを食べる時の注意点は?
パンガシウスを食べる時、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
ここでは、パンガシウスを食べる時の注意点を紹介!
まだわたしたちに馴染みがない魚だからこそ、食べる時の注意点を知りましょう。
妊娠中は特に食べる量に注意
妊娠中の人が、水銀を多く保有する魚介類を食べ続けた場合、胎児が音に対する反応が鈍くなる可能性が…。
ママが水銀を摂取すると胎盤を通して胎児に送られますが、胎盤が形成されるのは、妊娠4ヶ月ごろのため、妊娠が発覚した時点では水銀の摂取に注意すれば問題ないと言われています。
切り身での購入は控えよう
パンガシウスなどの魚の切り身には、加工の段階で特殊な化学物が注入されていることが…。
また、魚の切り身から、好気性微生物や大腸菌などが検出されたこともあるんですって!
そのため、パンガシウスを購入する時は、切り身ではなく枝肉や柵を選ぶようにしましょう。
パンガシウスのおすすめレシピは?
パンガシウスは低カロリーで高タンパクなので、実はダイエットにも向いている食材。
ここでは、そんなパンガシウスのおすすめレシピを紹介!
あまり馴染みのないお魚かもしてませんが、これを機会にパンガシウスを食べてみてくださいね。
パンガシウスの蒲焼き
ふっくらとしたやわらかいパンガシウスの蒲焼き。
たれがしっかりと染み込んでごはんにはもちろんお酒のお供にぴったりですよ!
《材料》2人分
- パンガシウス 1切れ(250g)
- 塩胡椒 ふたつまみ
- 薄力粉 大さじ1(まぶす用)
- しょうゆ 大さじ1と1/2
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- サラダ油 大さじ1/2
- 大葉 2枚
《作り方》
- 大葉の軸を切り落とす。
- パンガシウスは半分に切って、両面に塩胡椒をふり、全体に薄力粉をまぶす。
- ボールにしょうゆ、みりん、酒、砂糖を入れて混ぜる。(たれ)
- 中火に熱したフライパンにサラダ油を入れて、パンガシウスを5分くらい焼く。
- 焼き色がついたら裏返して、ふたをして、中に火が通るまで中火のまま5分くらい焼く。
- ふたを外して、弱火にしてたれを回し入れて、照りが出て全体になじむまで3分くらい加熱する。
- 大葉を敷いた器に盛り付ける。
パンガシウスの醤油マヨソテー
パンガシウスと野菜を一緒に醤油マヨソースで蒸し焼きに…。
蒸し焼きにすることで、パンガシウスがふっくらとしますよ。
《材料》2人分
- パンガシウス 300g
- ブロッコリー 1/2株(110g)
- 赤パプリカ 1/2個(80g)
- サラダ油 大さじ1
- 水 大さじ2
- 醤油マヨソース 1袋(90g)
《作り方》
- パンガシウスは食べやすい大きさに切る。
- ブロッコリーは小さめの小房に分けて、赤パプリカは乱切りにする。
- フライパンに油をひいて熱し、パンガシウスを中火で2分くらい焼いて、裏返す。
- ブロッコリーと赤パプリカ、醤油マヨソース、水を加えてふたをして、5分くらい蒸し焼きにする。
パンガシウスの油淋ソースがけ
肉厚でふっくらとしているので、食べ応え抜群!
淡白な白身魚なので、甘酸っぱい油淋ソースがよく合って、ごはんが進みますよ。
《材料》2人分
- パンガシウス 1枚(180g)
- 片栗粉 適量
- サラダ油 適量
- 醤油 小さじ1
- 黒酢(米酢) 小さじ1
- 紹興酒(酒) 小さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- ごま油 小さじ1/2
- 生姜(みじん切り) 小さじ1
- 長ねぎ(みじん切り) 大さじ1
《作り方》
- 醤油、黒酢(米酢)、紹興酒(酒)、砂糖、ごま油、生姜、長ねぎを混ぜて、油淋ソースを作る。
- 一口大のそぎ切りにしたパンガシウスに片栗粉を多めにまぶす。
- 多めのサラダ油を入れたフライパンを熱して、パンガシウスを並べ、弱中火〜中火で焼く。
- 薄く焼き色がついたら裏返して、裏面も焼く。
- 裏面も焼き目がついて、火が通ったら、油淋ソースを回し入れて、手早く絡める。
パンガシウスのピタカ
粉チーズの香りとふんわり食感がたまらないパンガシウスのピタカ。
お肉とは違った味わいがありますよ!
《材料》2人分
- パンガシウス 1枚
- 小麦粉 適量
- 卵 1〜2個
- 胡椒 少々
- 粉チーズ 大さじ1
- サラダ油 適量
《作り方》
- パンガシウスは一口大のそぎ切りににて、薄く小麦粉をまぶす。
- ボールに卵、胡椒、粉チーズを入れて、混ぜる。
- フライパンに薄く油をひいて中火で熱する。
- パンガシウスを卵液にくぐらせて、重ならないようにフライパンに入れうr。
- 弱火〜弱中火にして、焼き目がついて卵液が流れない程度に固まったら裏返して、ボールに残った卵液を回し入れてフライパンを傾けて、まんべんなく広げる。
- ふたをして蒸し焼きにし、卵液が固まって、パンガシウスにも火が遠たら完成。
パンガシウスと細切り野菜の炒め物
パンガシウスはとても柔らかくてクセがないので、魚の生臭さが苦手なお子さんでも食べやすいですよ。
味付けもめんつゆでできちゃうので、パパッと作れちゃいます。
《材料》2人分
- パンガシウス 220g
- たまねぎ 1/4個
- にんじん 5cm
- ピーマン 1個
- 小麦粉 大さじ3
- サラダ油 大さじ1
- めんつゆ(4倍濃縮) 大さじ2
- 水 大さじ3〜4
《作り方》
- にんじん、ピーマンほ細切り、たまねぎは薄切りにする。
- パンガシウスは一口大に切り、軽く塩胡椒をして小麦粉を両面にまぶす。
- フライパンにサラダ油を熱し、パンガシウスを入れて両面を焼いて、一度取り出す。
- 空いたフライパンににんじん、ピーマン、たまねぎを入れてしんなりするまで炒める。
- フライパンにパンガシウスを戻して、めんつゆと水を入れて、1分くらい炒める。
まとめ
今回はパンガシウスは体に悪いのかについて解説しました。
パンガシウスが体に悪いとされている理由としては、水銀の保有量や化学添加物が入っているエサを食べている可能性があることが原因とされています。
水銀に関しては、妊娠中の人は注意が必要ですが、それ以外の人は食べ過ぎなければ問題ないとされているんですよ。
パンガシウスはとても栄養がたっぷりで、うなぎに似た食感をもっていて、淡白な白身魚なので、さまざまな料理に合います。
レシピに関しても、調べてみるとパンガシウスを使ったレシピがたくさんあるので、ぜひパンガシウス料理を取り入れてみてくださいね。
それでは『パンガシウスが体に悪いと言われる理由は?おいしく食べる方法も紹介!』はここまで!
今回紹介したことが、少しでもみなさんのお役に立てたらうれしいです。
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