鋭い霊感を活かし、除霊や透視など普通の人にはできないことを行う霊媒師。
占い師ともよく混同され、その実態はあまり知られていません。
基本的には霊に関することは何でも引き受けるのです。
本記事では、霊媒師について、できることや職種、良い霊媒師の見つけ方などをお伝えします。
霊媒とは?
英語では、(スピリット)ミディアムといいます。
霊的な存在を自分の身体に降ろして、依頼者と話をさせる能力を持った人です。
日本では、口寄せとして古くから知られています。
意識をトランス状態にさせ、超自然的存在とテレパシーを図るのです。
霊媒の口を借りて霊的存在が話したり、手が自動的に文章を書き留めたりします。
霊媒師とは?
霊媒をなりわいとする人です。
霊能者の業務の一つに数えられます。
超常現象や心霊現象など、霊が関わることは何でも詳しいです。
対処法や解決策のための技術・知識を、一通り持っています。
精神世界関連の業界ではトップの地位にあるくらい霊的なスペシャリストとしては優秀です。
霊媒師の役割
霊的な事柄に関してはだいたい何でも対応できるのでスピリチュアリストとしては間口が広いです。
その業務の範囲は、除霊・お祓い・スピリチュアルカウンセリングなどがあります。
もともとの霊媒としての特技、霊的存在とのコミュニケーションもあわせて、霊に悩むほとんどの人を助けることができます。
霊媒師と霊能者の違い
カテゴリーとしては霊能者>霊媒師で区別できます。
大カテゴリーが霊能者で、その中の小カテゴリーとして霊媒師が位置づけられるのです。
ただし霊能力については、それを習得する過程が異なります。
霊能者は、自らの意思で霊的存在から能力を授かることを「選択」します。
一方の霊媒師は、霊的存在の意思で霊能力を「賜った」のです。
霊媒師の種類
霊媒師と一口にいっても、地域や国、宗教などでその呼び方や仕事内容は異なります。
主に①イタコ、②ユタ、③カンカカリヤー、④行者、⑤祈祷師、⑥審神者、⑦占い師に大別できます。
イタコ
青森・秋田・岩手県の巫女です。
イタコで有名な土地は青森の恐山で、口寄せを見られます。
霊媒ではありますが、未来予知や吉凶判断など占い師的な側面も強いです。
もともとは信仰集落やお祭りなどで、亡くなった人の言葉を伝えていました。
当時のイタコは、視覚障がいや弱視の女性が、生計を立てるために就く仕事でした。
ユタ
沖縄、奄美大島で活動する巫女です。
この世にはもういない人の声を聴き、遺族との意思疎通を助けます。
自らは目覚めたまま、歌唱や祈祷を通して、神霊からメッセージを受け取るのです。
地元に根付いていて、人々は何か困ったことがあればユタに相談に行きました。
業務範囲は霊障解決に加え、日常生活の問題まで扱います。
カンカカリヤー
宮古島に拠点をおくシャーマンです。
カンカカリヤーは、沖縄ルーツの霊媒師を一まとめにした島特有の呼称です。
その中でも、カンカカリヤーが霊能力に特に秀でているとされます。
霊的存在によって任命され、その決定は絶対で人間個人の意思ではどうにもならないのです。
ある日突然、「神がかったように」霊能力が授けられます。
行者
仏教で、修行する僧を指す言葉です。
天台宗派の修験道では、山伏(やまぶし)ともいいます。
主に山野で修行を行い、その内容は滝打ち・断食・座禅など厳しいものです。
日本古来の山岳信仰をベースに、民間から始まった宗派ともいえます。
祈祷師
シャーマンと言い換えられます。
人類の文明が発展し、集団社会が形成された時から存在していました。
祈祷師は、植物や天候に神霊が宿っているとみなす「アミニズム」から生まれた職業です。
目に見えない存在と意思疎通を図り、こうした民俗信仰はのちに「シャーマニズム」となりました。
審神者
「さにわ」と読み、いにしえの神道での霊媒師です。
祭儀で神のお告げを受け取り、人々に伝える役割を担っていました。
のちに、祭祀で琴を弾く人を指す言葉にもなっています。
神道以外の宗教でも、霊的存在と繋がる際に活躍した者はこう呼ばれたのです。
自分の身に霊を降ろすのではなく、神官や巫女に憑依させ、啓示を受け取ります。
占い師
古今東西に存在する、霊媒師では最もポピュラーな職種です。
基本相談者の相談内容に応じた占術を用いて、短時間で適切な指導や助言を行います。
現代のほとんどの占い師は未来の事柄を見る方法と、現時点での事柄を見る方法を併用しています。
霊媒師が降ろすことのできる霊の種類
霊媒師は霊的存在と交渉を行いますが、その霊も良い霊だったり悪い霊だったりさまざまです。
神仏
神と仏のことです。
神道の神と仏教の菩薩が統合された「神仏習合」に由来します。
人が何かを願うときも、心の中で「神様仏様」と念じるほど日本人になじんでいます。
奈良時代以降、神道・仏教それぞれの神・仏がお互いを求める流れとなり、明治時代までは、民衆の祈りの典型的対象として定着していたのです。
先祖霊
相談者の家系の先祖の霊です。
両親どちらの家系からも先祖霊は生まれます。
亡くなって完全にあの世に旅立つのではなく、家の守り神になるのです。
守護霊の補佐役として、子孫を見守りサポートします。
国によっては災いをもたらすものとみなされています。
日本では、良き霊で一貫されているのが特徴です。
死霊
死んだ人間の霊を指し、一般的に悪霊の類と解釈されます。
現世に恨みや未練を持っていることが多く、成仏せずに留まっています。
この種の霊は、ふつう生者に憑いて日常に問題を起こします。
一方で良い霊(守護霊)も存在するのです。
このタイプの死霊は、家族や恋人を影から見守ります。
動物霊
命を落とした動物の霊です。ペットの霊も含まれます。
宗教やアニミズムでは、神の化身(特にヤギ、ヘビ、牛など)とみなされることが多いです。
自然現象のエネルギーと結びつけられることも多く、良い人生を送るには自然や動物の命を大切にするべきとされました。
高次元の存在や宇宙人など
3次元(現世)より上の次元に存在するとされる、高尚なエネルギー体です。
彼らのほとんどはふつう目には見えませんので、霊媒師が宇宙人と交信してメッセージを受け取ります。
宇宙人にも良いものと悪いものがいます。
良いものは、厳しい試練を課しながらも、魂が磨かれるのを見守るのです。
霊媒師の能力・できること
霊媒師の霊能力は霊を見るだけにとどまらず、神のお告げを受けたり、悪霊を祓ったり
霊が見えることに加えてアクションが伴います。
神託
世界各地で見られる霊的儀式で、神の意思を尋ねるものです。
自発的なものと受動的なものがあります。
前者は、巫女がある問題について神に問う場合です。
後者は神からメッセージを受け取ることにあたります。
主な媒介方法には、道具を用いた卜占やトランス状態の巫女が発する言葉があります。
オートマティスム・自動書記
オートマティスムは、心理学・精神分析学の療法にヒントを得て、1920年代に芸術・美術分野の表現方法として採用されました。
思考(理性)を使うことなく、「感じるまま」「思いつくまま」に言葉を書く筆記法です。
目的は、心の奥に押し込んだ気持ちや感情を解放することです。
書くスピードをどんどん上げていくと効果が高まりますが、終わる頃には、尋常な精神状態ではなくなる恐れがあります。
自動書記は、人間の意識下ではなく、別の見えない力によって手が動かされ、紙面に言葉や文章が書き留められる現象です。
神懸かった状態または目覚めた状態で行う人がいます。
書き留められたものの大半は、普通に読み取ることができません。
文面によっては、目にしたことがない未知の言語が記されています。
手法として、「受動書記」「直感書記」「霊感書記」などがあります。
除霊
憑かれた人から霊を引き剥がし、依頼主の身の回りに生じた問題を解消することです。
霊媒師をはじめとする、霊能力者が行う主に行う業務の一つです。
特定の場所や物・人に憑いている霊をそこから追い払います。
最も望ましい手段としては、悪霊と話し合いの場を設けて憑いている所から去ってもらうことです。
しかしこの方法は至難の業ともいえ、悪霊は大抵の場合、意固地になって要求を受け入れません。
そうした際は、経文などを唱えて強い念力で霊を退治するのです。
浄霊
除霊と一緒に行われる方法です。
悪霊を憑依しているもの・人から離した後、霊と友好的な態度で会話を行い、成仏するよう説得します。
ポイントは霊単独であの世に逝かせるのではなく、それの行く先を霊媒師側で明示し、導くことです。
ダウジング
地中深くに存在する水脈・油田や鉱脈などを木の枝や振り子などを使って探知する方法です。
代表的なツールはペンデュラム・ダウジングです。L字型やY字型の棒を用いたロッドダウジングがあります。
土地の探知以外に、恋愛や失踪者の消息などを導き出すためにも使えます。
霊媒師の素質がある人の特徴
霊媒師に向いている人の特徴として、①霊能者の家系の生まれ、②幼い頃から見えないものが見える、③霊媒体質、④勘が鋭いがあります。
霊能者の家系に生まれている
自分以外の家族、兄弟姉妹や両親、はては祖父母などにも霊能力の持ち主がいます。
祖父母、またはそれより上の世代の先祖で霊が「見える」人がいれば自分自身にも遺伝しうるのです。
小さい頃から霊感がある
子どもの頃から、他人のオーラが見えたり、家の中で家族以外の人(霊)が見えて会話したりしています。
霊媒師としての素質がある人は大抵は、周りから変な子扱いされて誤解を受けやすくなります。
そのため子どもの頃から心に傷を負いやすく、成人してから必ずしも霊媒師になるわけではありません。
霊媒体質
霊(悪霊)に憑りつかれやすい体質のことです。
原因不明の体調不良を抱えていたり、生活していて不可解な現象に遭うことが多いです。
感性が非常に鋭いため、普通なら感じない霊的なエネルギーを小さなレベルから感じ取れます。
精神面だけでなく、肉体面でも影響を受けるため、霊媒体質だからといっていいこと尽くめではありません。
勘が鋭い・インスピレーションが冴えてる
見えないものや世界を感知する「シックスセンス」=第六感が発達しているのです。
霊媒や占いで、先を見通す力に優れているため的中率も上がります。
相談者(依頼者)からしても、信用性が高まるため霊媒師としては必須の要素です。
霊媒師になるには?
霊媒師になりたいと思っている場合、いくつかの方法・手段があります。
①独学、②プロに弟子入りする、③養成講座を受ける、④公認霊能者認定試験
⑤アーサー・フィンドレー・カレッジなど、自身に合った方法で夢を叶えられます。
独学で学ぶ
独学のメリットは、学校で決められたことだけを学ぶのとは違い、幅広い分野を網羅でき、好奇心が刺激されて学びが深まります。
楽しく学べることも大事なので、漫画で解説した本など、視覚に訴える教材を活用するのもありです。
また、占い以外の知識も持っておくと大変重宝します。
特に、心理学を勉強すると相談者の悩みや背景事情への理解がスムーズです。
心理学は、家庭向けの身近な分野の知識が役立ちます。
自らが占われる側として体験するのも大切です。
プロの霊媒師や占い師に霊視してもらって、助言を受けてみましょう。
霊媒師として働くイメージがつきやすいです。
霊媒師の弟子になる
すでにプロとして活動する占い師や霊能力者に師事する方法です。
プロはプロでも、人気・実力ともにトップの売れっ子が望ましいです。好ましい占い師・霊能力者を見つけたら、直接会いに行ってお願いしてみましょう。
師匠を探す方法は、あなた自身がお客としてさまざまな占い師に鑑定してもらうのが確実です。
霊能者養成講座などで学ぶ
玉石混交の世界なので、しっかりした調査が欠かせません。
選ぶ目安としては、
①公式サイトに履修科目や学費の詳細があるか
②所属講師の経歴や実績などがサイトに公開されているか
③学校関係者の声が確認できるなど
が良質なスクールを見つけるポイントです。
公認霊能者認定試験に合格する
日本霊能師協会が主催する資格認定試験です。
霊能者として適切にその能力を用いて社会に寄与するような活動を行っている人に付与されます。
受験資格は、同協会に所属しているか受験意思のある霊能者または、団体に所属していることです。
試験構成は、一次(書類選考)、二次(筆記・実技・面接)となります。
アーサー・フィンドレー・カレッジ(AFC)などもある
イギリスのアーサー・フィンドレーという心霊研究家にちなんで1964年に開校された、心霊研究専門の大学です。
講義は1日がかりで行われ、プログラムは主に実技(実践)が中心。日本含め欧米諸国や中近東など、世界中から霊媒を学ぶ人が集います。
イギリスでも本格的にスピリチュアリズムが学べる教育機関で、一見の価値があります。
本物の霊媒師の見分け方
普段霊的なことに関わりのない人が霊障に遭遇すると、ほとんどは混乱状態に陥ってしまいます。
そうした初心者にアドバイスを行い苦しみから抜け出せるよう手を貸すのが、霊媒師として本来あるべき姿です。
しかし、詐欺目的でお金をまきあげるような霊能者は別です。本項では良い霊媒師とインチキ霊媒師の見分け方をお伝えします。
霊媒師の話し方や態度に真心はあるか
真正の霊媒師は、一見無愛想だったり内向的だったりします。
しかし、その言動には相談者の悩みや問題に真摯に向き合う姿勢が感じられるのです。
口数が少ない分、相談者を助けたいと心から思っていることがわかります。
一方、偽物は初対面からやけに饒舌で明るいノリです。
相談者は初心者なのでその勢いに押されがちになりますが、誠意があるかは疑ってかかるべきです。
その証拠に、アドバイスが曖昧かつ抽象的で、確信が持てません。
サービスに対して高額な料金
提供メニューが単純な除霊などの場合、5,000~10,000円が標準的な相場です。
しかしそれ以上だったり、1回で済むような作業が複数回のセッションを求める場合は詐欺を疑ったほうがいいでしょう。
口コミで有名・メディア出演はあるか?
霊媒師でも、テレビ番組やSNSなどで露出が多い人を時々見かけます。
一般的には「信用に置けない」「胡散臭い」と評されがちです。
しかし、その実像は意外にもマイナスなものではなく、確かな実力があります。
有名人や政府関係者など、社会的に高いクラスのお客を取っていると自然に名が売れるので、信頼ポイントになるのです。
有名な霊媒師を紹介
霊媒師でも、メディア露出が多かったり本を多数出版していたりして一般の人にも知名度がある人々がいます。
本項では特に有名な霊媒師(女性3名、男性1人)をご紹介します。
宜保愛子
1980年~90年代のテレビで一世を風靡しました。
本も多く書いており、当時の心霊・オカルトブームにあやかってヒットをいくつか飛ばしています。
幼少期に片耳の聴力と片目の視力を失って以来、霊能力が開花した生粋の霊能力者です。
守護霊と話せたり、透視・千里眼の能力があって人々を驚かせていました。
ギャル霊媒師飯塚唯
渋谷「占いの館」に在籍するギャル霊媒師。
女性先祖が霊媒師という霊能家系に生まれその実力は折り紙つきです。
高校時代に霊能力が本格的に開花し、百貨店の店舗スタッフと二足のわらじで占い稼業を始めました。
現在は本業の占い師として著名なテレビ番組にも数多く出演しており、予約が取れないほどの人気です。
荻原八雲
占い店「絆~Kizuna~」に在籍する若くして名を広めた男性霊媒師です。
20代で、当時在籍していた占星術団体の代表に就任しました。
自身の霊媒活動だけでなく、占い師の養成や被災地でのチャリティーカウンセリングなど、霊能力者として社会に大きく貢献しています。
芸能人をはじめ企業・アーティスト・僧侶など幅広い業界の団体・人を鑑定しています。
神女
かみんちゅといいます。
電話占いサービス「ピュアリ」に在籍する女性霊媒師です。
沖縄の伝統的な霊媒師・ユタの家系に生まれました。
恋愛関連の人間関係の鑑定が得意で未来の透視や気になる相手の心情を見てくれます。
波動の浄化も得意で、予言の的中率が高いことで、非常に信頼性が高いです。
まとめ
霊媒(師)は人間と霊の間に立って霊的な手段で橋渡しを行う存在です。
古代は、人々が進むべき道しるべを示しました。
現在もニーズが変わったとはいえ、霊能力者は確かに必要とされています。
霊媒師は、先天的または後天的に目覚める人がいますが、最も大切なことは、「霊能力を使っていかに悩める人を救うか」です。
コメント
ある時から近隣の鈴木直美さんから呪いのように、付きまといがあります 威嚇憑依したがり微塵もいたりします。太ってる人で赤いイメージの服装を浮遊してきて、跡を付いてきたり嫌がらせをしてきます かなりの恨みらしいです 周りもそれを急き立てたり応援したりしてます 出来なくなりますように 相手に同じように返りますように 町の危険人物です
みかた 関係ある人
大吉中吉小吉吉凶小凶中凶大凶 おとこおんな血液型a b ab o