「犬を家族に迎えたい!」そんなふうに犬を飼おうと準備している人の中には、どのくらいお金がかかるだろう?と不安になっている人もいるのではないでしょう。
特に、一度も犬を飼ったことがない人の場合には、そもそも犬を飼育するにあたって何にお金がかかるのか?また、そのおおよその目安も分からずに困っていることでしょう。
そこで今回は、犬を飼育するにあたり必要になってくる費用と、お金がかからない犬種を解説します。
犬を飼うのはお金がかかる?!
お金がかからない犬種と言っても、全くかからないわけではありません。
基本的に、ペットの種類の中では犬は飼育費用がかかるペットと言ってもよいでしょう。
お金がかかりませんよ!と言われ勧められて飼ったはいいけれど、飼ってみてから最低限かかる費用が意外と多かった…なんて後悔しないためにも、まずは犬は基本的にお金がかかる動物だということを肝に銘じておきましょう。
もちろん、犬種によってはその費用の前後はあります。
ここからは実際に犬を飼育するのは、どのような費用が必要になるのかを詳しく見ていきましょう。
犬にかかるお金とは?飼育費用を解説!
犬にかかるお金は、以下のものです。
- 登録費用
- 狂犬病予防注射費用
- 混合ワクチン費用
- フィラリア予防薬(検査費用)
- 保険費用
- 生活用品に関わる費用
- 食事費用
- トリミング・シャンプー費用
- しつけ費用
- 病気やケガ等の費用
それでは、詳しく見ていきましょう。
①登録費用
まず、犬を迎えた時に必ずしなくてはいけないのが、犬の登録です。
これは、居住地を管轄する保健所(市役所)にて「犬を飼いましたよ」という申し出(申請)が必要になります。
登録費用は一頭3,000円程度です。
犬の登録は、狂犬病予防法に基づいて生後90日を過ぎた犬には義務付けられているもの。
犬を迎えてから30日以内に届出する夏用があります。
この時必要になるのが、狂犬病予防注射済み票(動物病院などで打つと済み票を発行してもらえる)です。
登録することで、鑑札とシールがもらえるので必ずつけるようにしましょう。
犬の登録費用に関しては、居住地が変わらない限り生涯1度の申請です。
②狂犬病予防注射費用
飼い犬に関しては、全ての犬が狂犬病予防注射を毎年1回受けることが義務付けられています。(獣医師の指示がある場合には狂犬病予防注射を保留することもできる場合がある)
狂犬病予防注射のお知らせは、毎年管轄の市町村からお知らせが届くようになっています。
狂犬病注射は必ず受けなければならないものですので毎年必要。
狂犬病予防注射費用は、一頭3,000円〜4,000円程度です。
③混合ワクチン費用
混合ワクチンは犬がかかると致死率が高いまたは重い後遺症が残る病気の感染を防ぐためにするワクチンです。
混合ワクチンは、生後16週ごろまでに3回受ける必要があり、3回目が終わると外にお散歩ができたり、他の犬と触れ合わすことができるようになります。
基本的に、混合ワクチンは犬を迎える時には3回目が終わるタイミング、もしくは2回目が終わっているタイミングで迎えることが多いようです。(3回目ワクチンが終わっていない場合には、自身で適切な時期に3回目ワクチンを受けに行く必要がある)
ただ、生後受ける3回のワクチンは必ず打つものですが、以後混合ワクチンを打つかどうかは、飼い主次第になっていることが大半。
狂犬病予防注射とは違い義務付けられているものではありませんので、受けていない人ももちろんいます。
が、いつどこで病気をもらってしまうかわからないので、毎年受けていた方が安心でしょう。
混合ワクチンで予防できる病気には以下の9種類があります。
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬アデノウイルス2型
- 犬パラインフルエンザ
- 犬コロナウイルス
- 犬レプストピラ(イクテモヘモラジー)
- 犬レプストピラ(カニクーラー)
ワクチンには2種混合や4種混合、8種混合などがあり、それぞれで費用が異なってきます。
混合ワクチンは義務ではないですが、特に上から4つの感染症については、予防しておいた方が良いとされています。
9種類全部対象としても10000円程度で可能です。
④フィラリア予防薬費用(検査費用)
毎年夏になると蚊が媒介するフィラリア症の予防が必要になります。
こちらも義務ではありませんが、フィラリアにかかると寄生虫に寄生されやがて心臓や肺などで増殖します。
放っておくと命に関わる病気ですので、予防をしておきましょう。
だいたい毎年5月から11月、12月の時期まで毎月予防薬を服用する必要がありますが、しっかり予防しましょう。
予防薬は体重で金額が変動します。また、近年ではフィラリア症予防だけでなく一緒にノミマダニなどの予防が可能な薬もあります。
⑤保険費用
犬は、人間のように健康保険がなく、治療に関わる費用は実費になります。
疾患によっては負担が大きくなることも…。そのため、民間の保険に入る飼い主も多くいます。
相場は保険会社、プランによっても様々です。
⑥生活に関わる費用
犬を飼うと、犬の生活用品に関わる費用がかかってきます。
主にかかる費用は以下です。
- 餌代
- ケージやクレート
- トイレ
- トイレシーツ(消耗品)
- 首輪やリード
- 雨具
- デンタルケア用品(消耗品)
- ブラシやシャンプー
など、生活するだけでもこれだけのものが必要になります。
また、これらのものは犬種が大きくなればなるほど負担が増えるものです。
⑧トリミング・シャンプー費用
犬も定期的にシャンプーやトリミングをしてあげないと、皮膚病にかかりやすくなったりふけやかゆみの原因になったりするので定期的なシャンプー等は必要になります。
自宅で自分でできる場合は費用はかかりませんが、自宅ではなかなかできない場合はサロンにお願いすることになります。
サロン代も犬の大きさによって費用が大きく異なり、ほかの費用同様大きくなればなるほど料金は高くなるのが一般的です。
⑨しつけ費用
犬のしつけする場合、自宅で自分でできない場合はプロの指導を受けるためしつけ教室に通うことになります。
通う場合は、しつけ教室が設定しているひゅを負担することになります。
費用は、一律の場合もありますが年齢や大きさなどで変動する料金体系になっている場合も…。
⑩病気やケガ等の治療費
犬も、人間同様に病気にかかったりけがをしてしまったりすることもあります。
一般的に人よりも治療費は高額なイメージを持っていた方が無難です。
治療費等も、大きさで変動sることが多く、小型犬よりも大型犬のほうが高くなるでしょう。
⑪シニア以降にかかる費用
犬もいずれ年老いていき介護が必要になります。
大型犬では8歳頃から、中型小型犬では10歳頃からがシニア期と呼ばれていますが、まだ自分で歩いたり食べたりすることはできます。
ただ、これがどんどん年齢を重ねていき15歳頃になってくると足腰が弱り食欲も低下したり、場合によっては寝たきりになる犬も。
この時期には、老犬がいかに1日を楽に快適に過ごせるか?ということに重視するため、さまざまなグッズを揃える必要があります。
例えば、
- 滑り止めにクッションマットを敷く
- 床ずれ防止グッズ
- 犬用のベビーカー
など、新たに準備する費用がかかります。
⑫お見送り費用
愛犬家にとっては考えたくもない現実ですが、いずれ大切な愛犬とお別れをする時が来ます。
一昔前は、自治体の所有する火葬場で火葬をすることや庭先に埋めてあげたりすることが一般的でしたが、近年では大切な愛犬を人間同様に見送る飼い主が多くなりました。
ペット専用の霊園なども多数あり、最期のお見送りまでしっかりしてあげることができます。
他にもメモリアルグッズを作成できたり、愛犬との思い出を形にして残すことも…。
自治体で火葬するよりも費用は広角にはなりますが、長い期間共に過ごしてきた愛犬ですからしっかり見送りたいものですね。
お金のかからない犬種の選び方!
基本的にお金のかかる動物ですが、その中でもお金のかからない犬を選びたい!という場合にはどのように選べばよいのでしょうか?
ここでは、お金のかからない犬種の選び方について解説します。
①小型犬を選ぶ
お金のかからない犬種の選び方では、まず犬の大きさに注目しましょう。
基本的に犬を飼育する上でかかる費用はほぼ体が大きくなればなるほど高くなります。
例えば、クレートや首輪にしても小型犬よりも大型犬の方が高いのです。
また、治療費やペットホテル、トリミング、予防薬なども大型犬の方が高くなります。
その差は数千円や場合によっては数万円にも及ぶことから、お金をかけたくないのであれば小型犬を選ぶようにしましょう。
②遺伝性疾患の心配がない犬種を選ぶ
お金のかからない犬種を選ぶ際には、遺伝性疾患の心配がない犬種を選びましょう。
特に人気犬種になればなるほど近年の乱繁殖や乱交配の影響により遺伝的な疾患を持っている可能性が高くなります。
③丈夫な犬種を選ぶ
犬種によって病気になりやすい犬種、なりにくい犬種というのがあります。
もちろん、絶対に病気にならないとは言えませんが、比較的丈夫な犬種を選ぶようにしましょう。
特に犬の致命的な疾患に癌があります。癌は若くしても発症する可能性があり、また犬の癌は進行が早かったり予後が悪い場合が多いです。
また、長期的な治療によって費用もかかってきます。
一般的に癌になりやすい犬種として、ゴールデンレトリバー やラブラドールレトリバーなどの大型犬、そしてシーザーやミニチュアシュナウザーなども発症頻度が高い傾向にあると言われています。
また、丈夫というのはなにも病気に限ったことではありません。
暑さや寒さに極端に弱かったりすると、その分気を遣うことになり費用はかかるでしょう。
④トリミングが必要ない
トリミングの有無もとても重要になってきます。
シャンプーは全犬種する必要がありますがトリミングに関しては必要のない犬もいます。
特に短毛種の多くはトリミングの必要がそれほどないので、その分かかる費用は少なくなります。
総合的にお金のかからない犬種BEST4
ここでは、比較的お金のかからない犬種について紹介します。
やはり、大型犬はそれだけでお金がかかるので小型犬を選ぶと良いでしょう。
①トイ・プードル
比較的お金のかからない犬種はトイ・プードルです。
トイ・プードルはトリミングは必要になりますが、小型犬のためトリミングが必要であってもそれほど家計を圧迫するものでもないでしょう。
また、病気に関しても比較的丈夫な犬種です。
③ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは、とても筋肉質で活発な小型犬種です。
とても運動量が多いので、散歩という労力はかかりますが小型犬ということもあり飼育にかかる費用に関しては少なめ。
ただ、テリア系は気性が荒い子が多いのでしつけ教室が必要になることはあるかもしれません。
病気に関してもなりにくい犬種と言われており丈夫です。
④柴犬
比較的お金のかからない犬種は、柴犬です。柴犬は日本産の犬ということで、日本の気候に合っています。
また、バランスの取れた体型をしていることからとても丈夫です。
暑さや寒さにも強く、とても丈夫だといえるでしょう。
また、トリミングに関してはシャンプーやブラシをしてあげるくらいでも大丈夫です。
⑤ダックスフンド
比較的お金のかからない犬種はダックスフンドです。
足が短く胴が長いため、ヘルニアを発症する危険性はありますが、それ以外はそこまで心配する犬種ではありません。
も、小型犬種ですので飼育費用も負担は大きくなく飼いやすい犬種と言えるでしょう。
しかし、ダックスフンドはよく吠える犬種としても知られています。そのため、マンションやアパートで飼う場合にはしつけに力を入れる必要があるでしょう。
まとめ
今回は、お金のかからない犬種について解説しました。
お金がかからないといっても、最低限必要な費用はあります。また、いつ大きな出費があるかは正直わからないので、ある程度の金銭的余裕は必要になるでしょう。
比較的お金がかからないのは、やっぱり小型犬です。
ぜひ参考にしてくださいね!
コメント