「これまでしっかり食べていたドッグフードを、ある日を境に食べなくなってきた…」なんて、愛犬の食事に関して悩んでいる飼い主さんも多いのでは?
- 「急に食べなくなって心配…」
- 「病気かなにかなの?」
- 「なにか対策はないのだろうか?」
と、愛犬の突然の変化に戸惑っていることでしょう。
犬がドッグフードを食べない理由には、心配ないケースから健康に関わるケースまでさまざま。
そこで今回は、犬がドッグフードを食べない理由と、食べない時におすすめのアレンジ方法を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
ドッグフードを食べない5つの原因
犬がドッグフードを食べなくなる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
対策を考える前に、まずは食べなくなった原因について考えてみましょう。
犬がドッグフードを食べなくなった理由には、以下の6つが考えられます。
- ストレス
- 断食
- 病気
- 年齢的な食欲低下
- 偏食癖
- 形状が合わない
ここでは、上記の6つの理由について解説します。
原因①ストレス
犬がドッグフードを食べないのは「ストレス」が関係している可能性があります。
犬は環境の変化などでストレスがかかると、一時的に食欲が低下することは珍しくありません。
もし、食欲低下が起こる前に犬にとって直接的な環境の変化があったのであれば、ストレスによる食欲低下が原因でしょう。
例えば、
- 引っ越しをした
- 多頭飼いで一緒に過ごしていた犬が亡くなった
- 飼い主が亡くなった
上記のような出来事があった場合は、環境に慣れるまでは食欲低下は続くでしょう。
原因②断食
犬がドッグフードを食べないのは【断食】の可能性があります。
「断食」と聞いて、まさか犬が…?とびっくりされるかもしれませんが、実は断食をする犬は存在します。
これは人間のようにダイエット目的でしているわけではありません。本能的に犬は体の調子に合わせて自主的に断食をすることがあるのです。
ただし、犬種や性格にもよります。
例えば、ゴールデンレトリバーのような犬種はご飯大好き犬種なので、多少調子が悪かろうが食欲だけは変わらないことは珍しくありません。
断食が理由であれば、体の調子が戻れば自然にまた食べ始めるのが一般的です。
多くは1日〜1日半ほど断食をしたら回復するでしょう。
原因③病気
犬がドッグフードを食べないのは【病気】が原因になっている可能性があります。
食欲低下に加えて、吐き気や元気消失、咳などが見られる場合は体になんらかの異変が起きている可能性があります。
中には、命に関わる病気もあるので体調不良に伴う食欲低下がある場合には獣医師に診てもらいましょう。
原因④年齢的な食欲低下
犬がドッグフードを食べないのは【年齢的な食欲低下】が起きている可能性があります。
シニア期に入ると、成犬の時と比べると運動量も落ちたり寝て過ごすことが多くなってきたりします。
そのため、食欲も低下する可能性がありますがこの場合には年齢的なものですので無理に食べさせるのではなく、少量ずつ回数を増やして与えると良いかもしらません。
原因⑤偏食癖
犬がドッグフードを食べないのは【偏食癖】から来ている可能性があります。
例えば、缶詰やビーフジャーキーなど犬にとってとっても美味しい食べ物をたまに与えたりしていると、その美味しい味に慣れてしまい、それまでのドッグフードを拒否することがあります。
要は、「わがまま」でご飯を拒否しているんですね。
⑥形状が合わない
犬がドッグフードを食べないのは【形状が合わない】ことから来ている可能性があります。
例えば、粒が大きすぎたり硬すぎたりすると食べにくいことからドッグフードを拒否している可能性があります。
また、歯周病があって痛みがある場合にも、ドッグフードが硬いと食べずらいため食べなくなることがあります。
犬の年齢別の食べない理由はコレ!
犬がドッグフードを食べなくなった場合、犬の年齢によって原因が異なることがあります。
ここでは、犬の年齢別に起こり得る食欲低下の原因を紹介します。
年齢別①パピー期
パピー期にドッグフードを食べなくなる原因は【環境の変化】が多いでしょう。
例えば、パピーちゃんを自宅に迎えたばかりだと、環境の変化によってストレスからご飯を食べなくなる事はよくあります。
また、ペットショップや元いたブリーダーさんのところで食べていたフードと違うものに変えたりすると、食いつきが悪くなることも…。
年齢別②成犬
成犬期にドッグフードを食べなくなる原因に一番多いのは【運動不足】や【おやつの与えすぎ】です。
成犬期になると犬種によって必要な運動量には大きな差が出てきます。
そのため、愛犬に必要な運動量が不足していると食欲が湧かなかったりすることも…。
また、トレーニングの時や普段からおやつを与えすぎているとおやつでお腹が満たされて、お腹が空かずに食欲低下に繋がっている可能性もあります。
年齢別③シニア期
シニア期にドッグフードを食べないのは【体調不良】や【年齢による活動低下】が原因の可能性が高いです。
シニア期に入ると、体調不良を起こしやすい犬種の場合には病気が関係している可能性も…。
特に癌の発生率が高い大型犬(ゴールデンレトリバー やラブラドールレトリバー)に限っては8歳前後から体調の変化や食欲低下には注意が必要です。
ドッグフードを食べない時に試したい3つのコト
犬がドッグフードを食べなくなった時には、ドッグフードにひと手間かけると、食いつきが良くなることがあります。
食いつきが悪くなったら試したい3つは以下です。
- ドッグフードをふやかす
- ドッグフードにトッピングする
- ドッグフードをあたためる
ここでは、上記の犬がドッグフードを食べなくなったら試したい3つの方法を詳しく紹介します。
①ドッグフードをふやかす
犬がドッグフードを食べない場合には、【ドッグフードをぬるま湯でふやかす】と食いつきが良くなることがあります。
特に形状が合わず食べたくない、歯周病が原因で歯が痛くて食べれない時にはふやかして柔らかくしてあげると効果的です。
ふやかすと水分も多くなり水分補給にもなるのでシニア期にも安心ですね。
②ドッグフードにトッピング
犬がドッグフードを食べない時には【ドッグフードにトッピング】をしてあげましょう。
ただし、ドッグフードとのバランスは大切。トッピングをつける場合にはドッグフードを少し減らすなど【食べすぎ】に注意してあげる必要があります。
また、ドッグフードの上にトッピングを乗せてもいいのですが、犬によってはトッピングの部分だけ食べてドッグフードは残すということも…。
そのため、トッピングをつける時はドッグフードに混ぜ込んであげると、ドッグフードにも味や匂いがついて完食してくれる確率は高くなりますよ。
③ドッグフードを温める
犬がドッグフードを食べない時には【ドッグフードをレンジで温める】こともおすすめです。
ドッグフードを温めると、香りが強くなります。その香りによって食いつきが良くなることも。
いつものドッグフードでOK!おすすめアレンジトッピング
犬がドッグフードを食べなくなったら、いつものドッグフードにちょっとしたトッピングをすると食べてくれることがあります。
ただし、病気が関係している食欲低下の場合には犬が食べても大丈夫な食材だとしても病気によっては悪化してしまう可能性もあるので、必ず獣医師の指示に従うようにしてください。
犬におすすめのトッピングは以下の4つ。
- 鶏肉
- バナナ
- さつまいも
- チーズ
それでは、上記のドッグフードアレンジでおすすめのトッピングを詳しく紹介します!
おすすめトッピング①鶏肉
犬におすすめのトッピングは【鶏肉】です。
犬はもともと限りなく肉食寄りの雑食です。そのため、犬にとっては動物性タンパク質はとても自然な食事であり、大切な栄養素。
鶏肉(特にムネ肉)は高タンパク低糖質なので、とってもヘルシー。
また、ササミやムネ肉は比較的鶏肉の中でもリーズナブルな価格で手に入れることができるのでお財布にもありがたいですよね。
鶏肉は基本的に生で与えても大丈夫ですが、初めての場合や生が気になるという方は茹でた鶏肉をドッグフードに混ぜてあげましょう。
おすすめトッピング②バナナ
犬におすすめのトッピングは【バナナ】です。
甘みのあるバナナは比較的ほとんどの犬が大好きな食材。
栄養価が高く、またバナナに含まれる食物繊維は便秘解消にも役立ちます。
しかし、バナナは糖分の高い食べ物でもあります。与えすぎは糖の摂りすぎになってしまう恐れも。また、食べすぎると便秘解消どころか下痢になってしまうこともあります。
そのため、バナナを与える時には極力少量を刻んで混ぜるようにしましょう。
おすすめトッピング③さつまいも
犬におすすめのトッピングは【さつまいも】です。さつまいもは甘みが強く大好きな犬は多いです。
さつまいもは犬にとってもとても栄養価の高い食材です。ただし、生のままでは犬は消化がしづらく、時に腹痛を引き起こすことも…。
そのため、与える時には蒸すなどして十分に加熱してから与えるようにしましょう。
さつまいもも他の食材同様与えすぎは逆に健康被害を引き起こす恐れがあります。食いつきが良くなったからといって、与えすぎには十分注意しましょう。
おすすめトッピング④チーズ
犬におすすめのトッピングは【チーズ】です。
チーズも大好きな犬は多いです。チーズは人間同様に犬にとっても栄養価の高い食材。
タンパク質やミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれておりとても体にいい食材として知られていますね。また、牛乳に比べて下痢を起こしにくいのも嬉しいポイント!
チーズ入りの犬用おやつも販売されているほど、チーズは犬にとって好きな食材なんです。
しかし、与えすぎは禁物!また、人間用のチーズは塩分が強いので与えるのであれば犬用のチーズを与えるようにしましょう。
犬に食べさせてはいけない危険な食べ物
犬はトッピングをすると喜びますが、犬が食べるからといってなんでも与えていいわけではありません。
人間にとって体にいい食材でも犬にとっては命も脅かす危険性があることも…。
ここでは、犬に与えてはいけない代表的な食材を紹介します。例え少量だとしても、与えないように気をつけましょう。
- 玉ねぎ…胃腸炎や貧血、赤血球にダメージなど
- チョコレート…痙攣や元気消失、不整脈など
- ブドウ・レーズン…腎不全
- キシリトール…血糖低下や肝機能障害など
- マカダミアナッツ…筋力低下、麻痺など
- カフェイン…中毒症状
- アルコール…アルコール中毒
上記にあげた食材は一部です。犬にとっては例え少量だとしても時に命の危険を及ぼすことがあります。
愛犬が欲しそうにしているから…と思っても、犬にとって有害な食材は与えないようにしましょう。
まとめ
今回は犬がドッグフードを食べない時におすすめのアレンジ、そして犬がドッグフードを食べない原因について解説しました。
それまで食欲に問題がなかった愛犬が急にご飯を食べなくなってしまったら、とても心配ですよね。
もちろん、獣医師に診てもらった方がいいケースもありますが、食事の工夫で解決するケースもたくさんあります。
愛犬がまた美味しくご飯を食べれるようになるために、色々と工夫してみるようにしましょう!
コメント