大型犬のなかでは人気犬種であるゴールデンレトリバー。
金色に光った毛をまとい歩く姿はとても優美ですよね。
とても賢いゴールデンレトリバーですが、なんでも「飼ってはいけない犬種」なんてことも囁かれているんだとか…。
なぜ飼ってはいけないのか?気になりませんか?
そこで今回は、ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない10つの理由を解説します。
ゴールデンレトリバーの性格・特徴
ゴールデンレトリバーはどのような性格でどのような特徴が有るのでしょうか?
ここでは、ゴールデンレトリバーの基本的な情報を始め性格などを詳しく見ていきましょう。
ゴールデンレトリバーの基本情報
英語表記 | Golden Retriever |
原産国 | イギリス |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 58cm~61cm |
体重 | 25kg~35kg |
ゴールデンレトリバーの特徴
ゴールデンレトリバーは、黄金に輝く皮毛と垂れた大きい耳、そして均整の取れた体格が特徴的な犬種です。
サイズは大型犬ですが大型犬の中でも割と小さいサイズに分類されます。
体重は25kg〜35kgと開きがあり、メスは小さめオスは大きめの子が多いでしょう。
ゴールデンレトリバーの性格
ゴールデンレトリバーは、穏やかで優しいと言うイメージを持つ人は多いのではないでしょうか?
ゴールデンレトリバーの性格は、そのイメージ通りとても温厚で優しく適応能力の高い性格をしています。
人が大好きで常に人と触れ合っていたい願望がとても強いです。
警戒心も低く社交性が高いため、多頭飼いにも向いている犬種です。
また、子供好きなので小さなお子さんと一緒に生活することも可能でしょう。
ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない10の理由
とてもかわいらしくて温厚なゴールデンレトリバーですが、なぜ飼ってはいけないと言われているのでしょうか?
ここでは、ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない理由を詳しく解説します。
①子犬の頃は破壊魔
ゴールデンレトリバーはとても温厚な犬種ですが、子犬の頃は殆どの飼い主が悩まされるといってもいいくらいの【破壊魔】です。
元気でやんちゃでありとあらゆるものがおもちゃと化すので、家具や壁紙は破壊される可能性が非常に高いです。
その破壊加減は手がつけられないほどに及ぶことも…。
②飼育費用がかかる
ゴールデンレトリバーは大型犬ですから、飼育費用はそれなりにかかります。
年一回必ずしなくてはいけない狂犬病予防を始め、混合ワクチンやノミマダニケア、フィラリア予防薬、そして食事に病院代、毎月のトリミングやシャンプー代など…。
基本的に動物病院やサロンでは犬の体重別に料金が異なっており大きくなればなるほど費用はかさみます。
③留守番は苦手
ゴールデンレトリバーは人が大好き人と常に触れ合いたいという特徴があります。
そのため【留守番】はとても苦手。
適応能力があり賢いので、しっかりとしつけをすればもちろん留守番はできます。しかし、元々の気質が寂しがりやで甘えん坊なので、長時間の留守番はストレスになっていることも。
ひどくなると、分離不安といって飼い主と離れることでパニックになってしまう…なんてことも起こることがあります。
分離不安になると、飼い主と少し離れただけでパニックになり脱走してしまったり、破壊行動をとるようになってしまったり…と大変な状況になってしまうのです。
④抜け毛が凄まじい
ゴールデンレトリバーは、【ダブルコート】である犬種です。
そのため、換毛期の時期には抜け毛が凄まじいことになる恐れが…。
ゴールデンレトリバーの毛は黄金色ですが、部位によっては白っぽかったりするところも。
黄金色や白っぽい毛は、フローリングに落ちてもあまり気づかなかったりします。
そのため、気づくと部屋の隅に束になった毛があちこちにある…なんてこともあります。
⑤体臭がある
ゴールデンレトリバーは【体臭】がきつめの犬種です。
臭い=汚くしているからというイメージを持ちがちですが、ゴールデンレトリバーはしっかりとシャンプーとトリミングをしてもらっていたとしても、結構すぐに体臭が戻ったりすることは珍しくありません。
そのため、洗ったばかりなのにもう臭い…ということは多いですし、雨の日で毛が濡れるとより臭いがきつくなる傾向も…。
⑥犬の自覚がない
ゴールデンレトリバーはおそらく【犬の自覚】がありません。
冗談のような話ですが、おそらく自分たちも人間だと思っている節があるのでは?と思うほど。
いい意味でも悪い意味でもそのようなイメージがあります。
いい意味では、それだけ人間に寄り添うことができる能力があること、悪い意味だとベッドを占領したり飼い主の膝の上など図々しいくらいに乗ってきたり…。
好きな人にとっては至福ですが、犬とある程度距離を取りたい人には向かない犬種です。
⑦嫉妬深い
ゴールデンレトリバーは【やきもち妬き】です。
ゴールデンレトリバーはとても優しい性格をしていますが、飼い主に対しての思い入れが強いのでそれだけ嫉妬心も強いです。
もちろん、だからといって攻撃的要素が強いか?と言われればそうではありません。
が、近年ゴールデンレトリバーに噛まれた…なんて悲しいニュースも流れてきたりしますから、いくら優しいゴールデンでも嫉妬心などで咄嗟的に噛み付いてしまうことはあり得るのでしょう。
⑧食べ物への執着がすごい
ゴールデンレトリバーは、【食いしん坊】です。
ご飯を前にすると周りが見えなくなるほどのがっつきかたで食べます。
食べ物への執着が強いので、なかには拾い食いをしてしまう子もいます。
また、ゴールデンレトリバーは警戒心がほとんどありませんから、口にできそうなものは全て口に入れちゃいます。
⑨かまってちゃん
ゴールデンレトリバーは【究極のかまってちゃん】です。
常に人と一緒にいたいゴールデンにとっては飼い主はとっても大好きな人。
自分が大好きな人には、いつでも見てほしい!いつでも名前を呼んでほしい!いつでも撫でてほしい!という欲求が溢れ出します。
そのため、常にくっついてきたりどこに行くにもストーカーのようについてくることも…。
⑩病気にかかりやすい
ゴールデンレトリバーは【病気になりやすい犬種】ということでも知られています。
特にゴールデンレトリバーが気をつけたい病気は股関節形成不全と癌です。
股関節形成不全はゴールデンレトリバーの無理な繁殖によって起こる遺伝子病の様なものです。
人気犬種であるゴールデンレトリバーを次から次にブリーディングしていくと、遺伝子的に問題が起こることがあるのです。
それが股関節形成不全というもの。
また、ゴールデンレトリバーは癌にかかりやすいとしても有名。ゴールデンレトリバーの死因でも最も多い病気なのではないでしょうか?
ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない人の特徴
やんちゃで温厚なゴールデンレトリバーですが、ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない人の特徴をお教えします。
①金銭的余裕がない
ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない人の特徴は、【金銭的余裕がない人】です。
基本的に犬はどの犬種であってもお金はかかる動物です。
そのなかでも大型犬になるにつれて金銭的負担は大きくなります。
犬もずっと健康でいれるわけではありません。病気になれば病院に連れていくと思いますが、治療費が払えないから治療ができない…なんてことは避けなければいけないですよね。
犬の治療費は人間よりも大きく負担になる可能性があります。
②忙しすぎる
ゴールデンレトリバーを飼わない方がいい人は【忙しすぎる】人です。
ゴールデンレトリバーは留守番は苦手ですしできることなら飼い主といつも一緒にいたい犬種です。
また、ゴールデンレトリバーは運動量もとても必要とするので、毎日の長時間の散歩は欠かせません。
飼い主と一緒に何かをすることがとても大好きですので、忙しすぎて構ってあげる時間がない…という人は飼わない方が良いでしょう。
③めんどくさがり
ゴールデンレトリバーは【めんどくさがり】の人は飼ってはいけません。
ゴールデンレトリバーはコミュニケーションをとても必要とする犬種ですし、散歩もしっかりいく必要があります。
また、月一のトリミングやシャンプーなども欠かせませんので、めんどくさがりであんまり犬に時間を取られたくない…という人はゴールデンレトリバーは向いていないでしょう。
④しつけができない
ゴールデンレトリバーは【しつけができない】人は飼ってはいけません。
温厚で優しい犬種ですが、大型犬なので力はとても強く散歩で引きずられたり、飛びついて怪我をさせてしまったりするトラブルもあります。
また、無邪気なゆえに一度興奮すると周りが見えなくなることも…。
しっかりしつけができてコントロールできる人でないと大変でしょう。
ゴールデンレトリバーはどこで手に入る?値段は?
ゴールデンレトリバーの値段はどのくらいするのでしょうか?
近年では、犬の価格はとても高騰していて、30万円〜50万円ほどが相場になっています。
以前は20万円前後で購入できることかほとんどでしたが、現在はかなり相場は高くなっています。
また、性別でも価格の差はあります。一般的に妊娠出産できるメスの方が高くなるケースが多いです。
ゴールデンレトリバーの入手先
ゴールデンレトリバーを飼いたい!という時には、一般的には3つの入手先があります。
ひとつ目がペットショップ。ふたつ目がブリーダー。みっつ目が里親です。
それぞれいい点悪い点があるので、詳しく解説しますね。
ペットショップでの購入
ペットショップから購入する際のメリットは、じっくりと選ぶことができること。また動物病院やしつけ教室が併設されていたり、ペットショップで購入することによって最初に必要になってくるものがサービスでついてきたり安くなったりすることがあります。
一方でペットショップからの購入のデメリットは、長時間ショーケースの中で人目に晒されているのでストレスがかかっていたり、親から早くに引き離されていることから社会化に影響が出る可能性があります。
ブリーダーからの購入
ブリーダーから購入するメリットは、なんといっても必要な時期を親元でしっかり成長できること、そして親の様子や健康状態を把握しやすいことです。
一方でデメリットもあります。遠方であれば、引き取りに出向かなければならないことです。
しかし、もし犬を迎えるのであればブリーダーからの購入が1番安全だと言えるでしょう。
里親から引き取る
ゴールデンレトリバーを里親から引き取る場合、メリットはなんといっても犬にまた幸せになるチャンスを与えてあげられること。
成犬の場合には、しつけがしっかりできていればさほど困ることはなかったり、また子犬期をすぎていることから落ち着いたゴールデンレトリバーを入手できる可能性があるでしょう。
デメリットももちろんあります。
それまでの生活をどのようにしていたか?というのが把握しずらいことや、元の飼い主によっては病気を隠していることも…。
また、希望する月齢や性別はなかなか探すのは難しいでしょう。
まとめ
今回は、ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない10の理由を紹介しました。
ゴールデンレトリバーは人気犬種ですし、性格的にはとても優しくて飼いやすいといえます。
しかし、大型犬なのでそれなりに大変なことも…。
知らず知らずに【人気犬種だから…】【可愛いから】という理由で迎えてしまうと、のちに「こんなはずではなかった…」なんて後悔することもあるかもしれません。
そうならないように、ゴールデンレトリバーがどの様な犬でどんなデメリットがあるのかをしっかり把握する様にしましょう。
ゴールデンレトリバーを飼いたい!飼う予定がある!なんて人は、ぜひ参考にしてくださいね!
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