人間として生きている以上、悔しい気持ちを持ったことがない人は恐らく存在しないでしょう。仕事でも、普通の日常生活でも、悔しい気持ちになる場面は少なくありません。
しかし、悔しい気持ちになったり、体験をすることはスピリチュアルな視点で見ると、決して無駄ではありません。
この記事では、悔しい気持ちが持つスピリチュアルな意味、悔しい気持ちを克服するための方法などを紹介していきます。悔しい気持ちを克服することで、前向きな生き方ができるようになるでしょう。
悔しいことや腹が立つことのスピリチュアルな意味
悔しいことや腹が立つことが多いならば、次のようなスピリチュアルメッセージかもしれません。
課題を見つけて成長しなさいというメッセージ
課題を見つけて成長しなさい
悔しいことや腹が立つことが頻繁に起きるのは、課題を見つけて成長しなさいという神様からのメッセージかもしれません。人間は何もなければわざわざ成長しようとまでは思わないものです。
順風満帆な時ほど成長しないのを見ても、悔しいことや腹が立つことが原動力になって成長するのは偶然ではないでしょう。スピリチュアル的に見ても、逆境にあるときほど成長のチャンスです。
悔しい気持ちになったならば、課題を追究して成長できるように努力することが開運につながります。
環境を変えなさいというメッセージ
環境を変えなさい
悔しい思いや腹が立つことが多いなら、環境を変えなさいというスピリチュアルなメッセージかもしれません。
神様や天使などの目に見えないスピリチュアルな存在は、人間が間違った方向に向かっていると、わざと悔しい気持ちや腹が立つ現象を起こして正しい方向に行くように促します。
神様や天使は直接言葉で語りかけてくることはありませんが、シンクロニシティを通じて本人に気づかせようと働きかけてきます。悔しいことが頻繁に起きるなら、環境を変えることが解決策になるでしょう。
精神力を強くしなさいというメッセージ
精神力を強くしなさい
精神力を強くしなさいというメッセージを伝えるために。神様や天使が悔しい思いをさせることがあります。腹が立つことがあると、他人を責めたくなるのは精神力の弱さも関係しているでしょう。
精神力が強ければ、他人のせいにすることなく、自分自身で問題を解決して立ち直ることができます。神様が悔しい思いをさせてまで精神力を強くするように導くのは、本人にそれができる能力があるのがわかっているからです。
スピリチュアルな存在は本人が必ず乗り越えられる試練を用意して成長を後押しします。神様から与えられた試練を乗り越えれば、精神力が強くなっていることを実感できるでしょう。
言動を変えなさいというメッセージ
言動を変えなさい
悔しい思いや腹が立つことばかりが起きるなら、言動を変えなさいというスピリチュアルなメッセージかもしれません。
スピリチュアルの世界ではよく言霊と言われるように、普段から発している言葉が自分に見合った現象として返ってくると考えられています。
他人が嬉しくなるような言動をしているなら嬉しくなる現象が自分にも返ってくるのに対し、他人が腹を立てるような言動や悔しくさせるような言動をしていると、自分にも同じような現象が返ってきます。
悔しい思いをすることが多いならば、自分自身を振り返ってみて、理不尽な言動で他人に悔しい思いや腹が立つように仕向けていなかったかを反省してみましょう。
自信をつけなさいというメッセージ
自信をつけて見返してやりなさい
悔しい思いばかりするのは、自信をつけて見返してやりなさいというメッセージかもしれません。腹が立つことをされるのは、弱い人間だと思われているからです。自信がないように見えることが相手を増長させています。
相手を圧倒するような自信がつくと、悔しい思いをさせられることも、腹が立つことも激減するでしょう。自信をつけることにより、自然と強い波動が発揮されて、腹が立つことをしてきた相手に勝つことになります。
悔しい気持ちが引き寄せるものとは
悔しい気持ちは次のようなものを引き寄せると考えられます。
持ってはいけない感情を引き寄せる
悔しい気持ちが、本来なら持ってはいけない感情を引き寄せる可能性があります。悔しい気持ちにさせられた相手に対して
- 怨みの感情
- 仕返ししてやろうという感情
などを引き寄せてしまうのは決して良いことではありません。仕返しをして思い知らせてやろうという感情は復讐心の表れですから、ひとつ間違えば相手を傷つけるかもしれない危険な感情です。
そのような感情が自分の中に芽生えているのであれば、冷静になって気持ちを切り替える必要があります。憎しみからは何も前向きなものが生まれないからです。
強いエネルギーを引き寄せる
悔しい気持ちが強いエネルギーを引き寄せる可能性があります。悔しい気持ちになるのは大きく成長できる伸びしろがあるからです。成長するエネルギーが元々ないのであれば、悔しい気持ちにすらなりません。
本当に悔しい体験をすると、それが起爆剤になって強いエネルギーを引き寄せるでしょう。
良い運勢を引き寄せる可能性がある
悔しい体験をすることは運が悪いと感じがちですが、逆に良い運勢を引き寄せる可能性があります。人間の運勢には誰でも必ず波があり、悪い運勢があるならば、良い運勢もやってくるからです。
占いを受けてみれば、今は悔しい体験が多い悪い運勢でも、次には良い運勢が引き寄せられることを占い師が教えてくれるでしょう。悪い運勢で底が深いほど、引き寄せられる運勢が良くなります。
今の自分の運勢の状態を正確に把握するためには、信頼できる占い師の鑑定を受けるのがおすすめです。
悔しい気持ちを昇華させる方法
次の方法で悔しい気持ちを昇華させれば、心がすっきりして前向きになれるでしょう。
自分の本当の気持ちと向き合う
悔しい気持ちを昇華させるためにまずやるべきことは、自分の本当の気持ちと向き合うことです。自分の本当の気持ちがわからないのは、普段はそれほど意識していないことと、本心を恐れているからでしょう。
しかし、悔しいという感情が湧いてくるのは、挫折や失敗などの体験によって本当の自分の気持ちと向き合わざるを得なくなっているからです。
本当の自分に向き合うことは目を背けてきた現実を知ることになり、苦しい面がある一方で、それを乗り越えれば悔しい気持ちを昇華させてくれるでしょう。
行動できない理由を考える
悔しい気持ちになる原因のひとつが、本来ならもっと行動できたのではないかという後悔の念が残っていることです。
完全燃焼するほど行動したのであれば、たとえ結果が伴わなかったとしても、次にまた挑戦しようという具合に前向きな気持ちになれるものです。しかし、不完全燃焼では後悔だけがくすぶってしまいます。
悔しい気持ちを昇華させるためには、大事な場面でなぜもっと行動できないかを自問自答して、原因をはっきりさせる必要があります。行動できない理由がはっきりして納得できれば、後悔した気持ちが昇華するでしょう。
ストレスを発散する
悔しい気持ちを昇華させるために効果的なのがストレスを発散させることです。悔しい気持ちをいつまでも長引かせることは、それだけでストレスになり、かえって成長を邪魔することになります。
強い悔しさほどストレスを発散して解消しておかないと、次のステージに進むことができません。ストレス発散の方法は人それぞれですが、スポーツのように心地良い疲労感が残るものが効果的です。
悔しい気持ちは頭にばかり神経が集中しているから抜けないこともあるので、体を適度に疲労させるとストレスが分散されて効果的です。よく眠れるので、悔しい気持ちが昇華する可能性も高くなるでしょう。
楽観的に考えて悲観的にならないようにする
悔しい気持ちになったときに悲観的になってはいけません。悲観的になればなるほど、悪くなる展開ばかりが頭の中をぐるぐると巡って、状況がさらに悪くなるからです。悲観的な気持ちは悲観的な現実を引き寄せます。
ネガティブな思考が浮かんだら、すぐに楽しいことを考えて悲観的な気持ちを打ち消すのが効果的です。悔しい気持ちを昇華させるには、悲観的な気持ちとは真逆の楽観的な思考回路になるのが効果的です。
病は気からと言われるように、重い病気で苦しんでいる人でも、楽観的な人ほど医者が驚くほどの回復を見せる現実が気持ちを楽にすることの効果を証明しています。リラックスするほど悔しい気持ちが昇華されていきます。
悔しくて泣くことのスピリチュアルな意味
悔しくて涙が出ることには次のようなスピリチュアルな意味があります。
魂の成長や必要な気づきのために悔し涙が出る
涙はただ自然に出るものではなく、必ず理由があります。嬉しくて流すのが嬉し涙なのと対照的に悔しくて流すのが悔し涙です。
悔しくて泣くのは一見すれば悪いことのように思えても、魂の成長や必要な気づきのために流すことが少なくありません。悔しくて泣くような現象が起きたならば、その意味を考えてみるといいでしょう。
一見すれば、ひどい状況のようでも、魂の成長や必要な気づきが隠されていることがわかるはずです。
自分本来の魂に近づこうとしている
悔しくて泣くことはスピリチュアル的な視点で見れば、自分本来の魂に近づこうとしている現象です。人間は生きている間に身に着いた先入観や固定観念によって、本来の自分の魂からどんどん離れてしまいます。
それらの先入観や固定観念を手放すと魂が自由になるだけでなく、ネガティブな感情や停滞しているエネルギーを浄化するときに涙が自然と流れます。自分では悔し泣きしていると思っていても、実は浄化の涙です。
悔し泣きだと感じた涙が神様の導きによって、進むべき道がわかったときの感動の涙になることもあります。
悔し涙は自分に対してのもの
人間が流す涙には嬉し涙、悲しみの涙に加えて悔し涙があります。あくびをしたときに出るような無意識の涙もありますが、
- 嬉し涙
- 悲しみの涙
- 悔し涙
などが代表的なものでしょう。これらの涙のうち、嬉し涙と悲しみの涙は自分自身に向けられているのに対して、悔し涙だけは相手に対して向けられているのが特徴です。
過去の自分が悔し涙の相手になっていることもありますが、魂を成長させられる涙は悔し涙だけです。嬉し涙も悲しみの涙も、流してすっきりはしても、成長には直接関係ありません。
悔しくて涙が出てきたならば、潜在意識が開花して一気に成長するチャンスです。
悔しい気持ちを克服して変わりたい自分を邪魔するのが潜在意識
悔しい気持ちを克服して自分自身を変えたいときに邪魔するのが潜在意識です。その理由を説明しましょう。
潜在意識は変わりたい気持ちを抑え込もうとする
悔しいという気持ちになったとき、潜在意識はその感情を抑え込んで対処しようとします。この潜在意識の対処方法は「悔しさの代償」と呼ばれるものであり、
- 我慢すること
- 諦めること
ほとんどの人は悔しい気持ちになった場合に我慢するか諦めるかのどちらかを選択して、悔しい気持ちを抑え込んで生活しているでしょう。
「悔しさの代償」と表現されるように、悔しさを清算して納得するのではなく、悔しい気持ちを表面に出さない代わりに支払われる対処行動です。
人間は本当は悔しくても、我慢したり諦めることで、その場をやり過ごそうとします。無意識である潜在意識にそのように仕向けられて、悪い意味で慣れてしまうのが人間の習性です。
潜在意識は変わるのを嫌う
潜在意識は、変わることを嫌い現状維持を好みます。そのため、変わらないための理由ばかり探してきます。悔しい気持ちを克服するために変わりたいと顕在意識では思っていても、潜在意識が邪魔します。
顕在意識は自分で認識できるのに対して、潜在意識は認識できないのでコントロールできません。人間の意識のうち、顕在意識よりも潜在意識の方が圧倒的に多いので、悔しい気持ちを克服して変わるのが難しいです。
潜在意識を変えるためにはマインドブロックを外す必要がある
現状維持しようとする潜在意識を変えるためには、悔しい気持ちの原因になっているマインドブロックを外して潜在意識を書き換える必要があります。しかし、それは決して簡単ではありません。
マインドブロックが強いほど潜在意識の書き換えが難しいものの、
- 自分の習慣や思考を変える
- アファメーションをする
- ノートに願望を書く
- 自己暗示や瞑想を行なう
などといった方法があります。これらは自分で潜在意識を書き換えるための方法ですが、いくら実行しても効果がないのであれば、潜在意識の書き換えを得意としているセラピストや霊能者に依頼してみるのもいいでしょう。
セラピストや霊能者の公式サイトには潜在意識の書き換えの実績などが書かれているので、参考になります。
仕事の理不尽さで悔しい気持ちになることのスピリチュアルな意味
仕事で理不尽なことがあって悔しい気持ちになることには、次のようなスピリチュアルな意味があります。
自分に足りないものが何かを検証する
仕事で理不尽な目に遭うことは珍しいことではありません。上司から必要以上に叱られたり、客からの理不尽なクレームで悔しい思いをすることもあるでしょう。
その悔しさに対して、ただ不平の気持ちを持つだけでは魂が成長しませんから、自分に足りないものが何かを検証することが成長につながります。
悔しさを感じたのは上司や客の態度に対してのものだと思っていても、悔しさの原因を深堀りしていくと、上司や客の要求に対して十分に対応できなかった自分に対してであることがわかってきます。
そこまで悔しさの原因を理解できたら、自分に足りないものが何かを検証することで、悔しさを解消できます。
完璧主義者ほど悔しいという気持ちが強くなる
仕事での悔しさは理不尽な要求に対しての不満以上に、自分の実力が足りなかったことに対して感じることが少なくありません。
完璧主義者ほど仕事でも満点を目指すため、結果が伴わないときに悔しい気持ちが他人よりも余計に強くなります。仕事に対して本気で努力しているという自負があるからでしょう。
いい加減な気持ちで仕事をしているならば、理不尽な要求に対応できなかったことについて、悔しい気持ちなど残らないのとは対照的です。もしも、仕事で悔しい思いをしているなら、完璧主義が原因かもしれません。
向上心があるから悔しい気持ちになる
仕事というのは程度の差があっても、理不尽なことが少なくありません。しかし、理不尽な現実に対して悔しい気持ちになるのは、自分の実力をどこまでも高めていこうとする向上心があるからです。
向上心があるからこそ、普通なら理不尽だと思っただけで済ましてしまう人とは違った考えになります。これを活用して具体的な目標を立てれば、悔しい気持ちをバネにして成長できるでしょう。
悔しい気持ちをバネにする
悔しいと感じているだけでは同じ状況を繰り返すだけの無限ループになってしまいます。仕事で理不尽な思いをしたならば、まずは気持ちを整理して悔しさの原因を追究すべきです。
原因がわかれば解決策も見つかりやすくなり、結果として仕事に必要なスキルアップにもつながります。悔しい気持ちをバネにして頑張れば、それまでの悔しい気持ちを帳消しにするほどの成功につながるでしょう。
それまで味わった仕事での挫折感が良い経験になって、何事にも動じない自分になれるチャンスです。
まとめ
仕事や生活をしていく中で、悔しい思いをすることが少なからずあるのが人間です。
悔しい気持ちになることや腹が立つ現象が目の前に現れれば、ネガティブに感じることが多いですが、スピリチュアル的には魂が成長するチャンスにもなります。悔しい経験を通じて、自分自身を見直すことができるからです。
悔しい気持ちを克服したいと思っても、現状維持しようとする潜在意識が邪魔してくる可能性があります。そのような場合、悔しい気持ちの原因になっているマインドブロックを外して、潜在意識の書き換えが必要です。
潜在意識を書き換えるための具体的な方法としては、習慣や思考を変える、アファメーションをする、ノートに願望を書く、自己暗示や瞑想を行なうといった方法があります。
悔しい気持ちを自分の力では解消できない場合はセラピストや霊能者の鑑定を受けてみるのも効果的です。
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