あなたは上弦の月と下弦の月のスピリチュアルな意味をご存じでしょうか?
新月と満月は分かりやすいですが、その他の月の満ち欠けの意味はあまり知られていません。
月の満ち欠けは、始まり(ゼロ)、成長、完成(終わり)、減退の4つに分けることができます。
また月の満ち欠けは、「月相(げっそう)」や「月齢(げつれい)」とも呼ばれ、太陽の光の反射度合いと、月の運行状況を表します。
今回は、上弦の月と下弦の月のスピリチュアルな意味についてご紹介していきます。
月の満ち欠けの意味を知ると、あなたが知らず知らずのうちに自然のサイクルに影響を受けていることが分かりますので、是非、最後までお付き合いくださいね!
上弦の月のスピリチュアルな意味・メッセージ
上弦の月のスピリチュアルな意味は、「成長」「吸収」です。
“上弦の月”というのは、月の右半分が輝いている状態で、弓が右を向いているイメージ。
この時期に着手したことは”よく育つ”とされています。
上弦の月のスピリチュアルな意味は3つ。
- 行動力が高まり、フットワークが軽くなる
- エネルギーを良く吸収し、成長・飛躍の時期
- 判断力や決断力が冴え、前進できる
新月に種を蒔いたものがよく育つ時期で、成長や収穫のために頑張れる時期ですから、あなたもきっと行動的になり、身体が軽いのではないでしょうか?
上弦の月の過ごし方
上弦の月の時期の効果的な過ごし方は、「よく動く」、「よく勉強する」、「よく出歩く」です。
この時期は好奇心を持って、行動をしている実感が大事な時なので、何かに集中する時間があなたを豊かにしてくれます。
・身体をよく動かして、疲労感さえも気持ち良く感じる
・興味のあることや知識になることをどんどん吸収する
・軽いフットワークで人と会ったり、行きたい場所に足を運ぶ
といったことで、充実感を得られるでしょう。
下弦の月のスピリチュアルな意味・メッセージ
下弦の月は、満月の後の月相・月齢で、上弦の月とは反対に月の左半分が輝いている状態。
また下弦の月は、新月に向かって、物事がリセットされていく段階なので、整理や準備期間でもあります。
下弦の月のスピリチュアルな意味は3つ
- これまでの行動を振り返る、整理や準備の時期
- これまで蓄えてきたものを消化・排出する時期
- 新しいサイクルのための浄化・デトックスの時期
満月が沸騰した状態なら、下弦の月はだんだん熱が冷めていく状態なので、物事が収縮・減退していく、と捉えると分かりやすいですね。
あくまでサイクルやプロセスの1つの状態・状況なので、悪いことが起きる!ということではないので、安心してくださいね。
下弦の月過ごし方
下弦の月の時期は、成長や発展を表す上弦の月に対して、調整しようとする作用が働くので、以下のようなことを意識してください。
- ボディケアやスキンケアを心がける
- 心を安定させる
- 身体を温める:入浴、お湯を飲む
- 日記や感情ノートを書く
- デトックスを心がける:プチ断食、水分を多く摂る、ジャンクフードを控える
- 不要な物を捨てる、掃除をする
私たちが冬の時期を家にこもったり、出歩かなくなるのは、ただ単に寒いという理由だけではありません。
新年や春を迎えようとする時、無意識的に内省的になったり、身も心も自然に縮こまったりしてしまうからなんです。
ですから下弦の月の時期は、新月に向かって、自然に振り返りや調整をしてしまいます。
月の満ち欠けのスピリチュアルな解釈
上弦の月と下弦の月の意味をお話したところで、今度は月の満ち欠けのスピリチュアルな解釈について解説します。
月の満ち欠けは「自然の摂理」の象徴で、命あるものはすべて自然のサイクルに対応していることを教えてくれます。
ですが、月とは一体どのような存在なのでしょうか?
太陽と月は夫婦のようにセットで考えられますが、いつも丸い太陽に対して、月は絶え間なく姿かたちを変えていきます。
占星術の解釈では、月は複数の役割や象徴があるとされています。
- 幼少期の世界観
- 心・深層心理の領域
- 無意識の領域
- 根源の欲求
- 満たされないもの
月はよく心に例えられますが、月も心も掴みづらいもの。
月は常に同じ面を地球に向けているため、私たちは月の裏側を見ることができないというのは有名ですね。
月がいつ頃・どのような原因で誕生したのかさえも不明で、月そのものが未知の存在なんです。
また、心は目に見えないけれど、常に私たちを支配しています。
私たちは、理性と感情の相反する2つの要素を持ち、双方のバランスを取るのには本当に苦労します。
まさに心は常に移ろいやすく、まるで月のようですね。
意識・理性が太陽で、感情・心が月とすれば、なんとなく納得してしまうのではないでしょうか?
月の満ち欠けのスピリチュアルな解釈を「自然の摂理」とお伝えしたのは、自然の摂理は常に循環し、変化し続けるからです。
月は私たちに、心のように常に変わり続ける姿を、”自分事”として捉え、私たちの本来の生き方は、自然のサイクルに沿うことだと教えてくれているのではないでしょうか?
月の満ち欠けが自然のサイクルだとすれば、その仕組みが気になりますね。
次に月の満ち欠けについてお話します。
月の満ち欠けの仕組み
月の満ち欠けの仕組みは、実にシンプルで「陰と陽」と「創造のための変化」の原理です。
まず太陽と月がセット、とお話しましたが、実は地球を加えて「三位一体」の全体性が整います。
神道では、右手で丸を作って太陽、左手を月として右手を包み、身体を地球として三位一体の状態(無・ゼロの領域)を意識する行・技があります。
太陽が表す自意識、月が表す無意識、身体が表す器・物質が合わさるこそ、この世の原理が働く、ということです。
私たちは常に月、心、無意識に引っ張られてしまうため、このような行・技が必要になるというわけです。
月の満ち欠けから学べることをまとめると、以下のようになります。
- 生きている限り、すべてのものは変化し続ける (=動かない安定はあり得ない)
- 誕生、成長、衰退、消滅は覆すことができない自然の摂理 ( = すべては循環する)
- ニュートラルな境地から離れやすい ( = 現れてはすぐ消える )
未知の存在の象徴である月は、この世のサイクルが集約されているため、少し難しい話になってしまいました。
ですが月の満ち欠けが、ただ単に形を変えたり、時間の経過を表すだけではないことを分かってもらえたのではないでしょうか?
また月の満ち欠けに関して、「引力」もまた興味深いですよね。
次は引力についてお話します。
月の引力が与える影響
実は、引力がなぜ存在するのかは、解明されていません。
ですが、実際に引力の影響があることは確かです。
地球は自転をすることにより重力が発生し、地球上にあるものはすべて、地球の核・中心へと引きつけられます。
それと同時に、宇宙空間では他の天体や衛星同士が引き合うことで、太陽系や銀河がバランスを取りながら運行し続けてているのです。
月は地球の衛星として、地球に最も近い軌道を回るため、月の引力がダイレクトに地球に影響を及ぼします。
仮説ではありますが、月が地球の周りを周り始める前と後では、地球の環境は違っていた、とされています。
これはきっと引力の影響の有無が大きく関わっていると考えられます。
まず月は、地球上の水に強い影響を与えます。
ですから月の満ち欠けによって、私たちの身体のコンディションが著しく変わったりするのです。
私たちの身体の大部分は水分ですからね。
ところで、新月と満月が起こるのは「奇跡的」ということは聞いたことがありますか?
太陽と地球と絶妙な距離を取らなければ、新月や満月は見れません。
月は引力によって地球と最適な距離を取りながらも、地球に引力の影響を与える、という重複した現象が起こっています。
そして「月の引力 = 物質・精神両面の変化」と捉えると合点がつきます。
物質といっても、様々な状態がありますから、「液体・固体・気体」を例に挙げていきますね。
液体への影響
潮の満ち引きが分かりやすいですが、月の引力が、地球上の水の方向性に影響を及ぼします。
固体への影響
地球の中で働く、物が姿かたちを保つ力は強くため、引力の影響は受けにくいとされています。
ですが、満月や上弦の月のように、人の心が高揚・興奮しやすくなることによって、物へのエネルギー圧がかかり、微妙な変化を目にすることが場合があります。
気体への影響
風や空気は常に動き回っているため、引力の影響はあまり受けません。
ですが大気のように、濃密で、散らない特殊な条件では、引力によって厚さに変化が起こる場合があります。
心・精神状態への影響
月の満ち欠け自体が、” 引力の作用の度合いと ” 考えると自然です。
今回あなたに上弦の月と下弦の月をご紹介しているのは、月の引力の影響は日々変わっていくからです。
心が移ろうのは自然なことで、それに加えて自然のサイクル(引力)と同調して、私たちの心や精神状態が引力に引っ張られてしまうことを覚えておきたいですね。
現代社会は、あくまで人間の都合で成り立っているため、自然のサイクルに翻弄されてしまうと、どうしても都合が悪くなってしまいます。
ですが月が持つ特徴として、引力がどのように働くかを知っていることで、その影響が軽減されたり、あらかじめ対処することができます。
月や引力、無意識に振り回されないために大事なことは、「今どんな影響を受ける時期なんだろう?」ということを知ることです。
ですから今回あなたがこの記事を読みながら、上弦の月や下弦の月だけでなく、自然のサイクルや、日々の生活全般におけるの中に月の影響を見つけることで、より人生を意識的に過ごすことができます。
月の満ち欠けが恋愛に与える影響
月の満ち欠けと恋愛も深い関わりがあります。
人間関係も月の満ち欠けのように、関わる人によって心の在り方が変わりますよね。
特に月は心を表すので、恋愛となると更に心に影響が表れます。
恋愛の事情も様々で、あなたもきっと無意識に月の影響を受けているかもしれません。
今回は特に上弦の月と下弦の月の時に、あなたの恋愛に与える影響や注意点をご紹介します。
上弦の月の恋愛における注意点・恋愛に与える影響
上弦の月の時は、あなたの身体も心も軽く、活発になりやすい時期です。
上弦の月の恋愛における注意点や影響は、以下のようなものが挙げられます。
- 自分本位になりやすく、相手の意見や心を軽視しがちになる
- フットワークが軽く、人との出会いが多くなる時期のため、相手を混乱させたり、逆に意中の人やパートナーの人に不安や疑いを持ちやすくなる
- 良い意味でも悪い意味でも「向上心」が高まり、相手との距離感を詰め過ぎたり、広がり過ぎたりする
- 月の影響を受けやすい人と受けにくい人がいるため、人間関係にギャップが生まれたり、心やモチベーションのギャップが生まれやすい
- スピード感を重視するあまり、早い展開を期待し過ぎたり、焦ったりする
ワンポイントアドバイス
上弦の月の時期の”成長志向”をより充実して発揮するためには、「自分と相手は違う」というスタンスを崩さないことが大事です。
下弦の月における恋愛の注意点・恋愛に与える影響
下弦の月の時期は、内面に意識を向けたり、無意識に調整を取りたくなります。
恋愛についても、気分やノリ、勢いで乗り切るよりかは、穏やかさや安らぎを求めやすくなるでしょう。
下弦の月の恋愛における注意点や影響は、以下のようなものが挙げられます。
- 1人の時間を増やしたくなり、相手との距離が空く
- また相手から距離を取られ、不安になることがある
- 騒がしい状況や場所、関係性を遠ざけたくなるため、意に沿わないことがあると一気に心が冷めてしまうことがある
- 内向的になりやすく、自分本位な慰めや優しさを求めがちになる、または求められることが多くなる
- 満月の時期に爆発した感情を処理するために、恋愛感情のデトックスや整理が必要になることがある
- 言わなさ過ぎる、察してもらいたがるなど、相手と足並みを揃えることが疎かになる
ワンポイントアドバイス
上弦の月とは反対に、自分の意見や気持ちをちゃんと相手に伝えることが大切です。
心をオープンに、独りよがりにならないように意識することで、下弦の月の時期を快適に過ごせるでしょう。
月の満ち欠けの運気と気をつけた方がいいこと
月の満ち欠けと運気は関係があるのでしょうか?
「あるような、ないような」が答えです。
その理由は、自然の摂理に心が振り回され、足元がすくわれてしまうことにあります。
実際のところ、自然のままに生きていれば、上弦の月の時期に遊び回ったり、下弦の月の時期に引きこもっても、何も問題はありません。
ただ、そういった行動と、あなたのメンタルに”ギャップ”があることに意識を向ける必要があります。
またやることをやって、それでもどうにもならないことは、もう流れに身を任せるしかありません。
そういう意味では、月の影響という”魔力”によって、自分を見失わず、「運気を自分で作っていく!」という意識が大切です。
それでは、次に「上弦の月・下弦の月の運気の注意点」をご紹介します。
上弦の月の運気の注意点と対策
運気だけに頼らない・味方に付ける感覚をもつ
運気が上昇しているからといって、お金回りや人間関係で後先考えずに行動していると、後で痛い目に遭うかもしれません。
金銭面では、収支のチェックを怠らないことが大切です。
人間関係は、仲の良い人こそ、礼節を持つように心がけること、そして人の表情や仕草に意識を向けましょう。
運気だけに頼らず、運を味方に付けるという感覚が大切です。
計画性を持って行動する
また計画性を持つことも大切です。期待が強過ぎる、目算が甘いなどで、成果を出せないことがある
自意識過剰になることを防ぐために、よく人と話す時間を持ち、他人の意見を受け入れて、視野を広げましょう。
怪我に気をつける
気力・活力が高まっているため、ケガやトラブルに巻き込まれる可能性があります。
できる時にはやってしまった方が吉ですが、できないことを勢いで乗り切ろうとせず、健康的で安全な範囲で行動することを心がけてください。
下弦の月の運気の注意点と対策
身体を動かすようにしよう
身体を動かさなくなったり、内向的になり、気分が下がりやすい時期です。
家の中でもできるストレッチ、短時間の散歩をして気分を安定させましょう。
心や頭の中だけで解決しようとせず、物理的・身体的なアプローチが効果的です。
ポジティブシンキングを心がける
考え過ぎたり、悩むことに時間を費やしてしまいがちになる
答えが出ないことや、自分だけでは分からないことに時間を割かずに、共感できる人との時間を増やして、楽しい時間や笑うことを増やしましょう。
不安になりやすいことを知っておく
スピリチュアル的にも、理由がないのになぜかモヤモヤする、不安が出て来る傾向が強くなる時期です。
悩みやモヤモヤ感だけでなく、これからの目標や挑戦したいことを紙に書き出してください。
そうすることで感情を落ち着かせるとともに、できそうなこと、やりたいことを言語化することで、意識がよりクリアになります。
月の満ち欠けに影響を受けやすい人・気をつけたほうがいい人
月の満ち欠けに影響されやすい人は一定の割合でいて、多くの場合、自覚があっても無自覚であっても、心身の不調で困ってしまうケースが多くあります。
そこで月に影響されやすい人、気をつけた方がいい人の特徴を挙げますから、あなたも当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
・心が繊細な人、HSPの傾向が強い人
・内向的な人、考え過ぎる傾向がある人
・感覚過敏な人、神経過敏な人
・身体をあまり動かさない人、環境を変えない人
・直感が働きやすい人、霊感・第六感が優れている人
・浮世離れしている人、地に足がついていない人
・宗教や神秘的なこと、真理探究を好んで実践している人
・感情的になりやすい人
・気圧や温度など、天候に調子が左右されやすい人
挙げるとキリがないのですが、上記に挙げた例の中には、身体と心、そしてスピリチュアルな要素すべてが揃っていますね。
ですから月の影響を受けやすくなる原因は複数あったり、他人には分かってもらえないことも多いかもしれません。
また以前は月に影響されるなんてなかったのに、最近はスピリチュアルなことに興味が出たした、または影響されて戸惑っている、といったケースもあります。
どのような場合でも、これをすれば悩みが解消される!ということはありませんので、自分がどういう体質で、どういった症状が出て、どんな風に過ごしてしまうのかなどを知ることが大事です。
< アドバイス >
月の影響は強くなったり、弱くなったりと、毎月私たちに何かしらのメッセージを送っています。
季節や年齢、その時々の状況と合わせて、月の影響にも ” あなたにとっての特別な意味 ” があります。
月はあなたの内面を炙り出すために、影響や刺激を与え、身体と心に変化をもたらします。
ところ月が無意識の領域に作用しますから、あなたが自分自身のことに無頓着だったり、原因を探そうとしないと、月の影響を ただ単に ” 運が悪い ” 、” 都合が悪い ” という判断をしてしまうことがあります。
ですから月の影響は、単にあなたを困らせようとか、傷つけようとしているのではなく、より自分自身を知るキッカケや材料が、定期的に訪れるんだ、という風に受け取ってください。
月を好む人もいれば、怖がる人もいます。
ですが月が宇宙全体のため、そして私たちと地球のために働いているという本来の働きを知り、あなたの心を成長させ、豊かにするためのサインを送ってくれていることが分かれば、月の恩恵を有り難く受け取ることができるでしょう。
確かに月は幻想的でミステリアスです。
ですが月は、私たちを無意識の世界に迷い込ませようとしているわけではありません。
月が太陽の光を反射し、太陽の存在を知らしめるように、私たちが自分自身の意識によって、内面に隠されている ” 本来の輝き ” を見つけ出すように、今日も空から光を降り注いでいるのです。
まとめ
今回は、上弦の月と下弦の月のスピリチュアルな意味やメッセージについて解説しました。
月は、まるで心のように、私たちが気付かないうちに姿かたちを変えていきます。
月の影響は徐々に強まっていくこともあれば、突然表面化したりして、想定不可能で、時に困ってしまうこともあります。
しかし、月の特徴・月相・月齢という自然のサイクルの意味を知ることで、物理的な変化や科学的解釈だけでなく、”あなたは自然の一部”ということが分かっていただけたのではないかと思います。
月は、私たちに”意識的”に自分たちの内面を知り、現実を通して人生や世界、宇宙を見つめるよう働きかけています。
月ほど優しく私たちを見守り、時に私たちを惑わせるような不可思議な存在はありません。
あなたが望むとき、あなたはいつでも月からのスピリチュアルなメッセージを受け取ることが出来ます。
それはあなた自身の身体や心、周りの環境や誰かを通して、知ることができるはずです。
私たちは月の満ち欠けとともに、そして月のような心を持って生きています。
是非あなたも月の満ち欠けの意味を知り、移り変わっていく時間に流されないように毎日を過ごして下さいね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!
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