干支を使った四柱推命占い。人の性格・恋愛・適職・相性などを詳しく分析することができます。
この記事では、戊辰(つちのえたつ)生まれの人の特徴について、その魂の本質から運命の相手まで、深く詳しく解説していきます。ご自身が戊辰生まれの方や、あなたの周りにいる大切な戊辰の人を理解するために、ぜひ参考にしてください。
「私は〇〇年生まれだから、干支は△△」――多くの方が、ご自身の生まれ年の干支が、自分の性格を表すと思われていますよね。
でも、四柱推命の世界では、それはあなたの人生の「第一印象」や「社会的なラベル」のようなもの。あなたの魂そのものを示す、もっと大切な場所があるのです。
それが、生まれた「日」の干支である「日柱(にっちゅう)」です。
この記事でこれから深く解説していくのは、この「日柱」が持つ性格や運命について。まずは下のツールで、あなたの魂が持つ本当の輝き(日柱)が何なのか、確かめてみてください。
あなたの魂が今回の旅の「出発点」として選んだ時代や環境、そしてご先祖様から受け継いだ「ご縁」を表します。社会的な第一印象に影響しますが、あなた自身ではありません。
あなたが社会を旅するための「才能」や「メインエンジン」です。特に20~40代頃は、周りからこの月柱の性格で見られる事が多くなります。しかし、車を運転しているのは、あくまであなた自身(日柱)です。
これこそが、車を運転する「あなたという魂(旅人)そのもの」です。どんな輝きを持ち、どんな愛を学ぶのか。あなたの魂の核であり、一生変わらない本質がここに示されています。
そもそも「戊辰(つちのえたつ)」とは?【四柱推命の基本】

四柱推命の六十干支において、5番目に登場するのが「戊辰」です。この干支は、どっしりとした安定感と、龍のような力強いエネルギーをあわせ持つ、非常にスケールの大きな組み合わせです。
- 【戊(つちのえ)】の象徴:自然界の五行では「土の陽(+)」にあたり、動じない雄大な「山」を象徴します。信頼感、安定感、面倒見の良さ、そして頑固さを意味します。
- 【辰(たつ)】の象徴:十二支の一つで、季節では「春の終わり(4月)」を表します。草木が豊かに茂る生命力あふれる「湿った土」であり、理想、プライド、そして強い闘争心を意味します。
この二つが組み合わさった「戊辰」が持つイメージは、「春の豊かな緑に覆われた、雄大で動じない山」。その存在は、人々に絶対的な安心感と信頼を与え、豊かな恵みをもたらします。大きな理想を掲げ、それを実現する力を持つ、生まれながらのリーダーの魂なのです。
- つちのえたつ
- ぼしん
戊辰の前には「丁卯(ひのとう)」があり、丁卯、戊辰、己巳、庚午の順に移っていきます。一番最近の戊辰は1988年(昭和63年)でしたので、次の戊辰は60年後の2048年となります。
【男女共通】戊辰(つちのえたつ)の基本的な性格と特徴

どっしりとした「山」の【戊】と、理想を追い求める「龍」の【辰】。この二つの性質を持つ戊辰生まれの人は、人当たりが良くおおらかで、基本的にポジティブ思考の持ち主です。しかしその内面には、一度決めたことは最後までやり遂げる、山のような強い意志と信念を秘めています。
人生の壁にぶつかったり、崖っぷちに立たされたりしても、簡単には諦めません。目標達成のためには努力を惜しまず、失敗してもすぐに立ち直り、着実に道を切り開いていきます。その姿は、まさに逆境に強い精神力の塊と言えるでしょう。
負けず嫌いで頑固なため、自分の意見をなかなか曲げられないこともあります。しかし、自分に厳しい分、他人にはとても優しく面倒見が良い性格なため、自然と周りの人から慕われる親分肌・姉御肌タイプです。
自我が強く、大きな組織の中では窮屈さを感じて孤立することもありますが、人への配慮を学ぶことで、そのスケールの大きな器はさらに輝きを増すでしょう。
戊辰(つちのえたつ)男性の性格

戊辰の男性は、明るく穏やかで、ゆったりと構えた大物感のある魅力的な人が多いです。その柔らかいオーラから初対面でも話しかけやすく、自然と人が集まり、顔も広くなっていきます。
しかし内面は、正義感が強く曲がったことが大嫌いな頑固者。筋が通らないことには、相手が誰であろうと立ち向かいます。時には自分を犠牲にしてまで人を助けようとする、本物の正義感の持ち主です。
その強い信念は大きな魅力ですが、あまりに頑固さを出しすぎると、周りから敬遠されてしまうことも。涙もろく人情家で、困っている人を見ると損得勘定なしで手を差し伸べるお人好しな面もあります。面倒見が良いため多くの人に慕われますが、好き嫌いが激しい一面もあるので、敵と味方がはっきり分かれやすいタイプです。
戊辰(つちのえたつ)女性の性格

戊辰の女性は、人と違った独特な美的センスを持っています。表現することが少し苦手なため、その才能をすぐには活かせないかもしれませんが、自分に合った表現方法を見つけることで、周囲から高い評価を得るでしょう。
決断には時間をかけますが、一度決めると行動は早いせっかちな性質を持っています。独立心が強く、束縛を嫌い、自分の気持ちを第一に我が道を行くタイプなので、気づくと周りを置いてきぼりにしてしまうことも。
また、人の意見に簡単に耳を貸さず、自分で納得しない限り動こうとしない頑固な一面も。それゆえに孤立することもありますが、人にはそれぞれのペースがあることを理解すると、コミュニケーションの幅が大きく広がります。責任感が人一倍強く、妥協せずに物事に取り組む姿は、あなたの個性として仕事面で大いに役立つでしょう。
戊辰(つちのえたつ)の年柱・月柱・日柱・時柱の性格・特徴

四柱推命では、生まれた「年・月・日・時」の4つの柱で運命を読み解きます。同じ戊辰でも、どの柱にあるかで意味合いが変わります。
年柱の戊辰(幼年期とルーツ)
年柱に戊辰を持つ人は、厳格で礼儀を重んじる家庭環境で育つことが多いです。自然と礼儀正しさが身につき、高い目標を持ってそれに向かって進むことができます。上下関係に厳しいですが、後輩の面倒見は非常に良いため、規律のある世界でリーダーシップを発揮するでしょう。
月柱の戊辰(青年期と仕事)
月柱に戊辰を持つ人は、社会に出てから独自の世界観で自分の道を切り開こうとします。マイペースで独立独歩、孤独を恐れず、集団行動は少し苦手です。大きな組織では人間関係に悩むこともありますが、個人の裁量が大きい仕事や専門職では、その能力を大きく開花させることができます。
日柱の戊辰(中年期とプライベート)
日柱はその人自身を表す最も重要な柱です。ここに戊辰を持つ人は、穏やかで温厚な印象の裏に、非常に頑固な信念を隠しています。普段は真面目で大人しいですが、いざという時には思わぬ底力を発揮し、逆境に置かれるほど燃えるタイプ。勝負強く、どんな危機的状況でも活路を見出す力を持っています。
時柱の戊辰(晩年期と未来)
時柱に戊辰を持つ人は、したたかな戦略家の一面があります。計画性に優れ、粘り強さで最後には成功を手にします。周りを自分のペースに引き込み、意表を突いて成果を上げるタイプなので、晩年も安定した生活を築くことができるでしょう。
戊辰(つちのえたつ)と十二運「冠帯」

十二運は、人の一生になぞらえてエネルギーの強弱を表すものですが、「戊辰」という干支が持つ十二運は、常に「冠帯(かんたい)」になります。
「冠帯」は、成人式を迎え、社会人としての一歩を踏み出す若者のエネルギッシュな状態を象徴します。怖いもの知らずで、独立心と好奇心に満ち溢れ、華やかな世界への憧れを持つ星です。
この「冠帯」のエネルギーを持つ戊辰の人は、もともとの親分肌な性格に、若々しい行動力と華やかさが加わります。強い自我を持ち、自分の力で道を切り開いていくことに喜びを感じます。向上心が高く、常に上を目指して努力するため、若くして成功を掴む人も少なくありません。その堂々とした姿は、多くの人を惹きつけるでしょう。
【男性】戊辰(つちのえたつ)の恋愛観・恋愛運

戊辰の男性は、恋愛において相手に求める理想が高く、ロマンチックな展開を求めます。そのため、運命の人に出会うまでには時間がかかるかもしれません。
プライドが高く、人に頼ったり甘えたりするのが苦手です。しかし、大切な人の前ではありのままの自分を見せることで、その魅力はさらに増すでしょう。頑固で自分本位な部分があるため、つい自分の意見を押し付けてしまいがちですが、相手の話に耳を傾ける柔軟さを持つことで、より良い関係を築けます。
【女性】戊辰(つちのえたつ)の恋愛観・恋愛運

戊辰の女性は、おおらかな性格の中に、大胆で情熱的な恋愛観を持っています。知的で芯が通っているため、相手にも誠実さを求めます。理想の男性と出会うと一気にのめり込み、自分から積極的にアプローチしていく逞しさも持ち合わせています。
一度築いた関係は大切にしますが、持ち前のリーダーシップから相手をコントロールしたくなることも。意中の人には「尽くす」という意識を持つと、好印象を与え、恋がうまく進展するでしょう。
【男性】戊辰(つちのえたつ)の結婚観・結婚運

戊辰の男性は、結婚しても夫婦対等の関係を望みます。パートナーが働くことを応援し、自分も家事を手伝うという考えの持ち主です。ただし、自分の仕事やプライベートな時間に口出しされることは嫌い、お互いの時間を尊重することを重視します。
面倒見が良く頼りになるため、亭主関白になりがちですが、頑固さを出しすぎると家族から煙たがられることも。自分の話をよく聞いてくれる、穏やかなパートナーを選ぶと、幸せな家庭を築けるでしょう。
【女性】戊辰(つちのえたつ)の結婚観・結婚運

戊辰の女性も、男性と同様に自分の領域を大切にし、お互いの立場や時間を尊重する結婚生活を望みます。結婚後も仕事を続けたいと考える人が多く、パートナーには家事の分担を求めるでしょう。そのため、亭主関白なタイプの人とは良い関係を築くのが難しいかもしれません。
経済力などの条件だけで結婚相手を選ぶと、後悔する可能性が高いです。あなたの自由な生き方を理解し、尽くしてくれるような男性と結婚することで、心が満たされ幸せになれるでしょう。持ち前のリーダーシップから、カカア天下になる傾向があります。
戊辰(つちのえたつ)の金運

戊辰生まれの人の金運は、良くも悪くもない安定型です。しかし、ストレスが原因で散財してしまう傾向があるため、計画的な貯蓄を心がけることが大切です。派手にお金を使うことはせず、堅実に資産を築いていく方が性に合っています。ギャンブルなどに手を出すと大きな損失を被る可能性が高いので、手を出さないのが無難です。
戊辰(つちのえたつ)の適職・天職・職業

戊辰の人は独立独歩な性格のため、協調性が求められる大きな組織はあまり得意ではありません。個人の裁量で動ける仕事や、専門知識を活かせる専門職でこそ、その能力を最大限に発揮します。
リーダーシップと計画性に優れているため、いずれは独立することも視野に入れると良いでしょう。正義感を活かしたいなら、弁護士やコンサルタントなども向いています。独創的な発想力があるため、フリーランスとして働くことで大きな成果を上げる可能性も秘めています。
- 弁護士・コンサルタント
- 不動産業
- ITエンジニア・プログラマー
- ライター・デザイナー
- 個人事業主・起業家
戊辰(つちのえたつ)との相性

ここでは、戊辰の人と他の干支との相性を解説します。男女ともに共通の相性です。
【最高のパートナーとなる相性】
癸酉(みずのととり)
あなたの「戊(土)」と相手の「癸(水)」は強く惹かれ合う「干合」の関係。さらに、あなたの「辰(土)」と相手の「酉(金)」も支え合う「支合」の関係です。お互いの長所を引き出し、欠点を補い合える、精神面でも現実面でも結びつきの強い最高のパートナーです。
【良い関係を築ける相性】
庚子(かのえね)
あなたがどっしり構え、行動力のある庚子が自由に動き回るという、理想的な関係を築けます。お互いに信頼し合える、良きビジネスパートナーにもなれるでしょう。
丙申(ひのえさる)
相手の「丙(太陽)」があなたの「戊(山)」を温かく照らし、あなたの魅力を引き出してくれます。一緒にいるだけで、お互いに前向きな気持ちになれる相性です。
【魂を成長させる試練の相性】
甲戌(きのえいぬ)
あなたの「戊(山)」を相手の「甲(大樹)」が突き崩し、あなたの「辰」と相手の「戌」も反発し合う、最も激しくぶつかり合う関係です。お互いに頑固で譲らないため、衝突が絶えないかもしれません。しかし、この相手を理解することで、あなたの器は大きく成長します。
戊辰(つちのえたつ)の有名人・芸能人
- 澁澤龍彦:1928年5月8日
- 内田篤人:1988年3月27日
- 黒木メイサ:1988年5月28日
- 新垣結衣:1988年6月11日
- 窪田正孝:1988年8月6日
- 辻井伸行:1988年9月13日
- 松坂桃李:1988年10月17日
まとめ
今回は、戊辰(つちのえたつ)生まれの人の性格、恋愛、仕事、そして運命の相性について詳しくご紹介しました。
戊辰の人は、人々が安心して集う「雄大な山」のような存在です。そのどっしりとした安定感と面倒見の良さで、多くの人を惹きつけ、導いていくでしょう。内に秘めた強い信念と精神力は、どんな困難も乗り越える力となります。
この記事が、ご自身の魅力を再発見し、今後の人生をより豊かにしていくための一助となれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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