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風の時代を旅するタロット小説 プロローグ(0-愚者)

風の時代を旅するタロット小説 プロローグ(0-愚者)

風の時代を自由に旅する愚者。

愚者の旅になぞらえ、主人公である<愚者>と共に、日本縦断の旅に出ましょう。

風の時代を生き抜くすべをタロットカード22枚の物語で読み解く旅へ。

プロローグ・愚者~冒険への旅立ち

「うわっ。まだ凍ってるじゃん……」

朝起きて久々に北の大地の寒さに身震いする。ホットコーヒーをお気に入りのマグカップに注ぎながら、出発を目前に荷物や愛車Leo (レオ) の最終点検に取り掛かった。

2021年3月、私は実家のある北海道に舞い戻った。春の陽射しを感じられる日もあるが、翌日には氷点下ということも珍しくはない北の大地、富良野。富良野といえばラベンダー畑を思い出す人が多いかもしれないが、ここはまだ冬真っただ中だ。

私の名前は愚者。35歳。大学を卒業してから、新入社員として大手出版社に入社。たたき上げでここまでやってきたので仕事の腕には自信はあった。恋や結婚などを犠牲にしてきたが後悔はなかった。私には目標があった。あと一歩で手に届くはずだった。

しかしそれはある日突然、泡となって消えてしまった……。

「なんで私が……?」悔しさで校了前の赤字が入った原稿は涙で滲んだ。

出版業界という華やかさとは裏腹に、権力争いに負けてしまったのだ。まさかの地方転勤命令がくだり、 私はそれを受け入れられなかった。

「ここで一生を終えるくらいなら、カメラを片手に日本中を巡ってみたい」

そんな気持ちが私を突き動かしたのだ。翌日には辞表を軽やかに上司に提出し、社を去った。大手町のビル群にも別れを告げて……。

退職後のアクションはスムーズだった。

東京のマンションを引き払い、大量にあった服や靴、趣味のアイテムを処分し、まだ見たことのない世界を旅してみようと決めたのである。若いころから好きだったカメラ一つを片手に。

そこに不安はなかったのか? と言われると、不安と迷いの塊でしかなかった。

同僚からは、地方で功績を残せばまた本社に戻れるから頑張ってとも引き留められた。

しかし、何か分からない大きな運命に突き動かされているようだった。悔しさもなかった。むしろ心は晴れ晴れとして、スッキリしている。

「もっと自由な生き方をしたい。私らしく生きてみたい」という気持ちが沸きあがるのを抑えきれなかった。

「ぐずぐずしている暇はない。さあ、出発だよ」

旅の相棒の一眼レフに声をかけた。

「真っ直ぐ伸びるこの道はどこまで続いているのだろうか?」

期待と不安に胸を膨らませ、カメラのシャッターを押す。旅のはじまりの一枚だ。旅が終わりを告げる頃、この一枚の写真は、私に何を語り掛けてくるのだろう……。道の先に何があるかは誰も分からない。

相棒の一眼レフをリュックサックにしまい、「やっぱり荷物は軽いほうがいい」とニンマリと笑みを浮かべ、私はバイクを朝焼けの光る方角へ走らせた。

明日はどこにいるのだろうか? 着の身着のまま、気の向くまま進んでみるのも悪くはないかも。

愚者のカードの意味

0番という数字を与えられたナンバーのない大アルカナ。

このカードはトリックスター(物語を展開する者)としての立ち位置があり、トランプのジョーカーのような役割をするといわれています。

中世ヨーロッパ時代の「道化師」がモチーフとなったとの説もあり、ルールや規則に縛られない存在の象徴です。

正位置:はじまり、可能性への旅立ち、自由、夢中になる、冒険心

逆位置:飽きっぽい、無計画、間違えた方向性、ムラ気、アウトロー

タロット解釈のための数秘術

数秘術とは数に特定のイメージを割り当てて、森羅万象を考察する術のことです。

基本的には1~9の数字を使用するため、0番は存在しません。

ただし、タロットカードの愚者のカードを解釈する上では「0」は可能性や無限大を象徴するナンバーであると考えられます。

文:真龍人(マリユドゥ)
校正、協力:miki_yaima (from石垣島)

北海道のパワースポット「神の子池」

北海道の絶景・宝とも呼ばれる「神の子池」は、池の中心がコバルトブルーに輝くほど澄んだ奇跡の泉です。

小樽から片道約6時間。

カーナビも機能しないほどの山中に神の子池はあります。

摩周湖(カムイト=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えで神の子池と呼ばれています。

神の子池の伏流水は1日12,000tも湧き出ており、周囲220m・水深5mで、水が澄んでいるので底までくっきりと見ることができるのです。

まるで見るものの魂すら吸い取ってしまいそうな、澄んだ泉はこのようにして構成されているのですね。

神の子池というネーミングを見るだけで波動が上がりそうですよね。スピリチュアルな力をもらえると大人気のパワースポットです。

マリュたんからのメッセージ

タロットカードの大アルカナを人間の成長の過程になぞらえた「フールズジャーニー」。

それを<風の時代>を生きる私たちへのメッセージを込めて現代版フールズジャーニー(愚者の旅)として物語を書かせていただきました。

タロットファンの方には、それぞれのカードをイメージしながら読んでいただきたい!

タロットが初めての方には、物語を読むことでカードが持つイメージが膨らむように構成していますので、楽しみながら学んでいただきたいです。

毎月2回(毎月1日、15日更新)更新の物語をお楽しみください☆

石垣島で活動中。LINEトーク占いを中心に対面鑑定、メール鑑定、占いコンテンツ監修、占いライター、占い講師(ストリートアカデミー)として幅広く活動中。

占星術とタロットを組み合わせお客様の明るい未来を創るサポートに日々励んでいます。

公式サイト<天空の旅人~Astral Voyage>
https://astral-voyage.com/

アメブロ
<南の島(沖縄・石垣島)の占い師 マリユドゥ>
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