第XIII話・死神~終わりは始まり【風の時代を旅するタロット小説】

第XIII話・死神~終わりは始まり【風の時代を旅するタロット小説】

<風の時代を旅する~フールズジャーニー>

風の時代を自由に旅する愚者。

愚者の旅になぞらえ、主人公である<愚者>と共に、日本縦断の旅に出ましょう。

風の時代を生き抜くすべをタロットカード22枚の物語で読み解く旅へ。

石垣島で活動中。LINEトーク占いを中心に対面鑑定、メール鑑定、占いコンテンツ監修、占いライター、占い講師(ストリートアカデミー)として幅広く活動中。
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第XIII話・死神~終わりは始まり

京都での宿坊体験と取材を終えて、私はそのまま大阪城へバイクを走らせた。

彼からの連絡で待ち合わせは大阪城公園になったのだ。

相棒のLeoを駐車場の一番端っこに止めた。朝も早いためかほとんど車もないが、なんとなく端っこに寄せてしまうのは日本人の性格なのだろうか?

会社員時代から時間厳守なので、待ち合わせの5分前には大阪城公園の駐車場に着いていた。ヘルメットを脱いで、髪をちょっと整えて缶コーヒーのふたを開けた。

「このコーヒーを飲み終わるまでに来るかしらね」

名古屋での結婚式に遅刻してきた彼の顔が頭に浮かんで、一人でニヤッとしてしまった。

「こんな気持ちになるのって、何年ぶりだろう……」

結局昨日は彼との今後について考えてみたが、堂々巡りでほとんど眠れなかった。

「もし彼とお付き合いしたら、10歳という年齢差は越えられるだろうか?」

「彼との未来はあるのだろうか?」

「彼は運命の人じゃないんだろうか?」

考えても答えは出ないと分かっていても、気になってしまうのが恋なんだろうけれど……

結局は会いたいという気持ちには逆らえなかった。

彼を待つ間にどんなデートになるか人気のタロット占いアプリに尋ねてみる。集中して画面をタップすると、カードが開いた。

「えっ? 死神……」もう一度カードを引き直したい気持ちになったが思いとどまった。

確か電話占いをしてもらった時に先生が、「死神のカードが出ても悪い意味ばかりではない」と言っていたのを思い出したのだ。

カードって確か良いカードが出るまで引くのとかもNGだったよね……。

その直後に携帯の着信音が鳴り、彼からのメッセージが届いた。

「すみません。ちょっと出遅れてしまって、30分ほど遅れます。ごめんなさい。けいすけ」「死神ってこれのことかしら? まぁ、遅刻くらいなら大目に見てやろう」そう思えたのも、このカードのおかげかも。

彼が到着するまで時間が空いてしまったので、大阪城公園をカメラのファインダーに収めて廻った。

「大阪城の紅葉は京都よりちょっと早めに始まっているのかしら」カメラを向けてアングルを確認した手が少し肌寒かった。

大阪城
大阪府・大阪城

大阪城公園を少しぶらぶらとして、ベンチに腰掛けた。

目の前を朝の散歩の老夫婦や愛犬を散歩する女性などが足早に通り過ぎて行った。
「愚者さーん! すみません。遅くなって」

結局予定より一時間半遅れて彼がスタバのカップを抱えて小走りにやってきた。

「もう遅すぎて帰ろうと思ったよ」そう言って、またかわいくない反応をしてしまったとちょっと後悔。

「バイト先から自分のタイムカードがないからどこに置いたって電話があって、それないと今月の給料が入らなくって、探してもらってました……すみません」

それ以上は突っ込まなかった。「そうよね、バイトして自分のやりたいことやってるんだもんね……。私のほうが10歳も年上なんだし……」

彼が買ってきてくれたコーヒーをすすりながら、公園をまたぶらぶらと歩き始めた。内心「本日2回目の同じルートだけどね」と思ったけど、口には出さずに。

他愛ない話で盛り上がりながら、あっという間に時間は流れた。

秋の大阪城公園から望むビジネスパーク
秋の大阪城公園から望むビジネスパーク

「もうお昼ですね。お腹すきましたね。あのビルのどっかでランチでも食べますか?」

「そうね。もうたくさん歩いたし、お腹ペコペコよ」

ビルの2階にあるテラス席のカフェに入った。

二人ともワンプレートのコンボランチを頼んだ。テラス側の席からは紅葉がはじまったばかりの木々が見えて気持ち良かった。ランチが運ばれてくる前に、彼の電話が鳴った。

「あ、ちょっと……」と言ってスマホを指さして席を外して、カフェの外に小走りで出ていった。

ほどなく彼は戻ってきて、何事もなかったように「すみません」と一言だけ言って座った。

なんとなく気まずい雰囲気が流れたので、ハンバーグを口に運んだ。

そしてテーブルに置いた彼の携帯がまた鳴った。

画面には“結衣”と表示されているのが目に入ってしまった。

「あっ、ごめん、彼女?ここで電話出たらいいじゃん」

「いや、そんなんじゃないですから」と彼は言って、また携帯を持って出て行ってしまった。

「そう、そうだよね、彼女いるのかとか聞いてなかったし……何あたし舞い上がってたんだろう、バカみたい……朝の電話だって本当はバイト先じゃなくて彼女だったんじゃないかしら……」

彼がまた戻ってきたときに、「今日はありがとうね。私、午後から用事あるから」

私は会計用のシートをさっと取って立ち上がった。

その瞬間彼が、私の腕をつかんで言った。

「どうしたんですか? 急に。電話、そんなんじゃないですから」少しぶっきらぼうに聞こえた。

「だって、何度も電話って、どう考えても彼女とかじゃないの?」むきになって言ってしまった。

「元カノですよ。もう終わったんですよ。だからここにわざわざ来たんですけど」彼の口調も強くなった。

「先週別れたんですよ。大学時代から付き合ってたんですが……」

「えっ。ごめんなさい、私……」重苦しい空気が流れた。今すぐにすべてなかったことにしてしまいたい気分になった。

「だから今日はここに来たんですよ」彼の表情が少し軽くなったようにも見えた。

二人は見つめ合ったまま、ときが止まった。

死神のカードの意味

大アルカナ13番目のカード「死神」はまさに「死」を象徴する札。

キリスト教においてはイエスが処刑された日が13日の金曜日であったことからこの数は忌避を示す数であるといわれ、この札が決して幸せな札ではないことは手に取るように分かります。

カードの絵柄からも不吉な印象が漂いますが、遠くに見える塔の間に太陽の光が輝いていることから、肉体の死は決して終わりではなく新たな生命への再生へとつながると言われています。

正位置白黒はっきりつく、過去を振り切る、死と再生、強制終了や中止、潮時、別れ
逆位置決心がつかない、踏ん切りがつかない、過去に縛られ前進できない、無気力、諦めきれない

タロット解釈のための数秘術

「13」という数字は1+3=4となり「4」に還元されます。13という数字は「4」の安定や秩序という性質を持っています。タロットカードと紐付けて解釈する場合、「13」は「4」の対極にあると考えると、ルールや秩序を壊すことで新たなものが生まれる「死神」のイメージにつながりそうです。

パワースポットのご紹介

「大阪護国神社」

【大阪市】大阪護国神社の本殿
【大阪市】大阪護国神社の本殿

大阪護国神社の神様は英霊鎮魂、地域鎮護、平穏安寧などの神様で主に、厄除け・車のお祓い・安産祈願七五三・お宮参りができ、大阪で厄祓いをするなら大阪護国神社!と言われるほど人気があります。お祓いでは、「除災招福」災いを祓い、幸運を招くように祈ってくれるものになります。

大阪護国神社は、戦争で亡くなられた大阪府民の英霊を中心に祀るため。大阪府全域の戦没者の御霊を祀っていることから、大阪府の総氏神といえる神社になります。大阪に戦歿者の霊を奉斎する神社がなかったため、大阪府民36万人が約2年かけて埋め立て、昭和15年に創建されました。祭神の柱数は護国神社では沖縄県護国神社、福岡縣護國神社に続き3番目に多く西南の役、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争に至る大阪府出身または大阪府に縁故の殉国の英霊105,000余柱です。

大阪護国神社には大阪府最大の13mある鳥居があり、その鳥居をくぐると豊かな緑に囲まれた約1万坪の広大な境内があります。

参拝の作法は、他の神社と同じで二礼二拍手一礼。

当日は特に事前の予約等の必要はないですが、大人数、時間に制約がある等の場合は事前に伝えた方が良いです。

受付順に参拝者の希望した祈祷をご奉仕してくれる為、わからない点は気軽に神職にお尋ね下さい。また参拝者の方用の無料駐車場も用意しております。

『除災招福』最近、運の悪いことが続くなど、悩む方が幸運が訪れることを願うご祈祷です。

『交通安全の車や単車等のお祓い』交通事故にならないよう神様に祈願します。お車や単車のお祓いの場合はご本殿の前まで乗り入れてお祓いを致します。ご祈祷後交通安全御幣守りを授与致します。

『厄除』死別、病気や事故などの大きな「厄」や、周囲との対人関係や身体の不調などの細やかな「厄」まで、様々な事が起こります。特に注意したほうが良いと言われてきた「厄年」のご祈祷1件5000円をお納め頂いております。

お守りは境内西側にある「社務所」でいただける有名なお守り『大和魂守り』です。

店舗情報
店舗名
大阪護国神社
電話番号
電話
電話をかける
電話番号:06-6681-2372
10:00~16:00
厄除け
大阪府大阪市住之江区南加賀屋1-1-77
ご祈祷料 5,000円

マリュたんからのメッセージ

今回のテーマは、タロットカードを怖いと思ってしまう人も多い死を想像させる「死神」のカード。とはいってもこのカードが「死」を意味するものではありません。物事の中止やリセットを示しますが、そこから再スタートするという前向きな意味もあります。伊藤君が彼女との別れを決めたことで、その先の未来がはじまったようですね。「終わりは始まり」そんなメッセージが伝われば幸いです。次回もお楽しみに☆彡

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