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オーラが見えるのは病気?考えられる原因(目の症状/共感覚/スピリチュアル)と対処法を解説

「人の周りに色が見える」「オーラが見える気がする」…そんな不思議な体験をしたとき、「これは特別な能力なのかな?」と期待する一方で、「もしかして何かの病気…?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。インターネットで検索すると、スピリチュアルな能力だという話もあれば、目の病気や脳の錯覚だという話もあり、混乱してしまいますよね。

この記事では、「オーラが見える」と感じる現象について、スピリチュアルな視点、そして医学的な観点から考えられる可能性について、あくまで一般的な情報や考察として整理していきます。この記事は医学的な診断を下すものではありません。もし視界に関して気になる症状がある場合は、必ずご自身の判断で放置せず、眼科や神経内科などの専門医にご相談ください。その上で、オーラという概念とどう向き合っていくかのヒントになれば幸いです。

「オーラが見える」は病気なの?スピリチュアルな見解

まず、スピリチュアルな世界やオーラに関心のある人の間では、「オーラが見える」ことは一般的に病気とは捉えられていません。むしろ、特別な感受性や、訓練によって開花した能力、あるいは生まれ持った霊的な才能の表れであると考えられています。

この視点では、オーラの色や輝き、形などから、その人の感情、性格、健康状態、エネルギーレベルなどを読み取ることができるとされています。例えば、明るく輝くオーラは心身が健康でポジティブな状態、暗く濁ったオーラは不調やネガティブな感情を抱えている状態、といった具合です。このような能力を持つ人は、ヒーラーやカウンセラーとして活躍することもあります。

ただし、これらはスピリチュアルな信念や解釈に基づくものであり、現在の科学でその存在やメカニズムが証明されているわけではない、ということは理解しておく必要があります。

医学的に「オーラが見える」ように感じる可能性のある症状(一般的な情報として)

「オーラが見える」という主観的な感覚が、実際には医学的に説明可能な特定の症状である可能性も考えられます。

もし以下のような症状に心当たりがある場合は、「オーラだ」と自己判断せず、必ず専門医(まずは眼科をお勧めします)に相談してください。

ここでは、あくまで一般的な情報として、関連する可能性のある症状をいくつか紹介します。

1. 虹視症(こうししょう)

光(特に電灯など)の周りに、虹のような光の輪が見える症状です。これが人の周りの光として認識されると、「オーラが見えた」と感じるかもしれません。虹視症は、緑内障の急性発作や、角膜のむくみ(コンタクトレンズの長時間装用などでも起こりうる)などが原因で起こることがあると言われています。特に急に現れた場合は注意が必要です。

2. 閃輝暗点(せんきあんてん)

視界の中心や端に、突然ギザギザした光の波や、キラキラした模様が現れ、それが数分から数十分かけて広がっていく症状です。視野の一部が見えにくくなることもあります。これは片頭痛の前兆現象(「aura」と呼ばれることもあります)として現れることが多いとされています。多くは一時的なものですが、頻繁に起こる場合や、頭痛を伴わない場合などは、他の原因も考えられるため、神経内科などへの相談が推奨されることもあります。

3. 光視症(こうししょう)

実際にはないはずの光、例えば稲妻のような閃光や、カメラのフラッシュのような光、キラキラした光点などが、視界の端などに見える症状です。これは、網膜が物理的に刺激されること(加齢による硝子体の変化や、網膜剥離・網膜裂孔の前兆など)で起こることがあると言われています。特に、急に症状が現れたり、飛蚊症(下記参照)が増えたりした場合は、早急な眼科受診が強く推奨されます。

4. 飛蚊症(ひぶんしょう)

視界に黒い点や虫、糸くず、アメーバのような浮遊物が見え、視線を動かすと追いかけてくるように動く症状です。多くは加齢による生理的な硝子体の変化によるものですが、急に数が増えたり、大きなものが見えたり、光視症を伴ったりする場合は、網膜剥離などの病気のサインである可能性もあります。色がついて見えることは稀ですが、「何かが見える」という点でオーラと混同される可能性も考えられます。

5. その他の可能性(専門医の判断が必要です)

非常に稀なケースですが、特定の脳の病気や精神疾患において、実際にはない色や形が見える「幻視」という症状が現れることもあります。また、服用している薬の副作用として視覚異常が現れることも考えられます。これらは自己判断できるものではなく、必ず専門医による詳しい検査と診断が必要です。

【重要・再掲】 これらの症状はあくまで可能性であり、「オーラが見える=病気」と断定するものではありません。しかし、視界に関する異常を感じた場合は、自己判断せずに必ず専門医(眼科、場合によっては神経内科や精神科など)を受診し、適切な診断を受けることが何よりも大切です。

病気ではない可能性①:共感覚(シナスタジア)

「オーラが見える」と感じる現象が、病気ではなく「共感覚(シナスタジア)」と呼ばれる脳の特性によるものである可能性も指摘されています。共感覚とは、ある感覚刺激に対して、別の種類の感覚が自動的に、そして一貫して生じる現象です。例えば、「文字に色が見える」「音に形や色を感じる」といったものです。

これと同様に、「人」や「人の名前」、「感情」などに対して特定の色を感じるタイプの共感覚を持つ人がいます。彼らにとっては、特定の人物を見ると、その人の周りに特定の色が「見える」のが自然な感覚であり、それを「オーラが見える」と表現している可能性があります。共感覚は病気や異常ではなく、脳の個性の一つと考えられています。

病気ではない可能性②:視覚的な錯覚・残像

私たちの目は、光の当たり具合や色の対比、あるいは何かをじっと見つめた後などに、生理的な錯覚や残像を生じさせることがあります。例えば、白い壁の前にいる人の周りが、背景とのコントラストでわずかに明るく見えたり、特定の色を強く見た後にその補色(反対色)が残像として見えたりすることがあります。こうした自然な視覚現象を、「オーラ」として認識している可能性も考えられます。

「オーラが見える」と感じたときの対処法

もしあなたが「オーラが見える」と感じた場合、どのように対処すればよいのでしょうか? パニックにならず、以下のステップで考えてみることをお勧めします。

1. まずは冷静に観察する

パニックにならず、まずは「いつ」「どんな状況で」「どんな風に」見えるのかを客観的に観察してみましょう。色、形、動き、見える頻度、自分の体調や感情との関連などを記録してみるのも良いかもしれません。

2. 【最優先】医学的な可能性を確認する

少しでも視界に異常を感じたり、この記事で触れたような症状に心当たりがあったりする場合、あるいは原因が分からず不安な場合は、迷わず速やかに専門医(まずは眼科)を受診してください。これが最も重要です。病気の早期発見・早期治療につながる可能性があります。

3. 共感覚やスピリチュアルな能力の可能性を考える

医師の診察で特に医学的な問題が見つからなかった場合、共感覚の可能性について調べてみたり、スピリチュアルな能力として捉えてみたりするのも一つの選択肢です。信頼できる情報源を探したり、同じような体験を持つ人と交流したりする中で、自分の感覚との付き合い方が見えてくるかもしれません。ただし、スピリチュアルな情報に過度に依存したり、高額なセッションなどに安易に頼ったりすることには注意が必要です。

4. 個性として受け入れる

日常生活に支障がなく、医学的な問題もないのであれば、「オーラが見える」という感覚を、自分自身のユニークな個性の一つとして受け入れるという考え方もあります。

まとめ

「オーラが見える」という体験は、非常に個人的で、その原因や意味合いも様々です。スピリチュアルな能力の表れとされることもあれば、共感覚という脳の特性、あるいは目の病気や片頭痛の兆候など、医学的に説明可能な症状である可能性も考えられます。

大切なのは、「オーラが見える=病気」あるいは「オーラが見える=すごい能力」と短絡的に決めつけないことです。そして何よりも、視界に関する何らかの異常や不安を感じた場合には、自己判断せず、必ず医療機関を受診することです。専門医の診断を受けた上で、もし医学的な問題がないのであれば、その感覚とどう向き合っていくかを冷静に考えていくことが大切です。

この記事が、あなたが自身の体験を理解し、適切な対処をするための一助となれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考記事】オーラの色や意味についてもっと知りたい方はこちら▼

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