メンタル体とは？思考と信念を司るオーラ第3層【久遠レイカ監修】

「考えすぎて頭が疲れる…」「同じ思考がぐるぐるループしてしまう」「ネガティブな思い込みから抜け出せない」そんな風に感じていませんか？ 私たちの思考や信念、そして物事の捉え方には、オーラの「メンタル体」というエネルギー層が深く関わっています。

メンタル体は、オーラの第3層に位置し、私たちの知性、理性、そして「何を信じているか」という信念体系を司る、いわば心の設計室のような場所です。この層の状態は、私たちの精神的なクリアさ、集中力、問題解決能力、そして現実をどのように認識し、創造していくかに大きな影響を与えます。

この記事では、オーラ鑑定の専門家である久遠レイカ先生監修のもと、「メンタル体」とは一体どのようなものなのか、その基本的な意味や役割、私たちの思考や人生に与える影響、そしてメンタル体をクリアに保ち、健全な思考を育むための具体的な方法について、分かりやすく解説していきます。

メンタル体の仕組みを理解し、意識的に整えることで、思考のループから解放され、より明晰でポジティブな心の状態を手に入れることができるでしょう。

メンタル体とは？基本的な意味とオーラ第3層としての位置づけ

まずは、「メンタル体」がオーラの中でどのような位置づけにあり、どのような意味を持つエネルギー体なのか、基本を押さえていきましょう。

オーラ7層モデルにおける第3層

メンタル体（Mental Body）は、一般的なオーラの7層モデルにおいて、第3層に位置付けられます。肉体に近い順に、エーテル体（第1層）、アストラル体（第2層、感情体）の次に存在し、魂の記憶やカルマを司るコーザル体（第4層）へと繋がる層です。

「メンタル」の意味：精神、知性、思考

「メンタル（Mental）」という言葉が示す通り、この層は私たちの精神活動、特に思考、理性、知性、論理といった側面と深く関わっています。情報を処理し、分析し、理解し、概念化する能力は、メンタル体の働きによるものです。

別名：精神体、思考体

メンタル体は、その役割から「精神体」や「思考体」とも呼ばれます。また、インド哲学のヴェーダンタ学派における五蔵説（パンチャコーシャ）では、思考や意思を司る「マノマヤ・コーシャ（意鞘）」と関連付けられることがあります。

神智学の体系では、人間の心や知性を意味する「マナス」の、特に具体的な思考や論理を扱う「低位マナス」の領域に相当すると考えられています。（より抽象的な思考や叡智は、高位マナスとしてコーザル体やブッディ体と関連付けられます。）

メンタル体の重要な役割：思考が生み出す世界

メンタル体は、私たちの内面世界と、それが映し出す現実において、以下のような重要な役割を担っています。

① 思考と理性の中心

メンタル体は、物事を論理的に考え、分析し、理解する理性的な思考能力の基盤です。情報を整理し、問題を特定し、解決策を導き出すといった、知的な活動の中心となります。計画性や構造的な思考も、メンタル体の働きによるものです。

② 信念体系（ビリーフシステム）の形成

私たちが「世界とはこういうものだ」「自分とはこういう存在だ」「これが正しい/間違っている」といった、個人的な価値観や思い込み、すなわち信念体系（ビリーフシステム）は、メンタル体に形成され、保持されています。この信念体系は、私たちが現実をどのように解釈し、どのように反応し、どのような行動を取るかに、無意識レベルで絶大な影響を与えています。

③ アイデアや概念の形成

新しいアイデアやひらめきが生まれるプロセスや、言葉や記号を用いて抽象的な概念を理解し、構築する能力も、メンタル体と深く関わっています。知識を学び、整理し、それを応用して新しいものを生み出す力は、メンタル体の重要な機能です。

④ 自己認識とアイデンティティ

「私は誰なのか」「私は何者なのか」という自己認識（セルフイメージ）や、社会的な役割、個人的なアイデンティティを形作る上でも、メンタル体は中心的な役割を果たします。自分自身についてどう考え、どう定義しているかは、メンタル体の状態を反映しています。

⑤ 意思決定と選択

日々、私たちは無数の選択を迫られます。メンタル体は、様々な情報や選択肢を比較検討し、過去の経験や信念に基づいて、意思決定を行うプロセスを支えています。どのような基準で、何を優先して選択するかは、その人のメンタル体の状態や信念体系に影響されます。

メンタル体の状態と影響：思考が現実を創る？

「思考は現実化する」という言葉がありますが、メンタル体の状態は、私たちの内面だけでなく、体験する現実にも大きな影響を与えます。メンタル体がクリアな場合と、バランスを崩している場合で、どのような違いが現れるのでしょうか。

メンタル体がクリアでバランスが取れている場合

• 思考が明晰でクリア： 物事を論理的かつ客観的に捉え、本質を見抜くことができる。
• 冷静な判断力： 感情に流されず、状況を的確に分析し、適切な判断ができる。
• 高い集中力と学習能力： 必要な情報に集中し、効率的に学び、知識やスキルを吸収できる。
• 柔軟な思考： 固定観念にとらわれず、多様な視点から物事を考え、新しいアイデアや変化を受け入れられる。
• 精神的な安定とストレス耐性： 心が落ち着いており、ストレスや困難な状況にも冷静に対処できる。
• 建設的な問題解決能力： 問題の原因を分析し、効果的な解決策を見つけ出し、実行に移せる。
• ポジティブな自己認識： 自分自身の価値を認め、自信を持って行動できる。

メンタル体のバランスが崩れている場合（乱れ、曇り）

• 思考の混乱・まとまらない： 考えがまとまらず、堂々巡りになったり、注意散漫になったりする。
• ネガティブ思考・思考のループ： 心配事、後悔、自己批判、他者への不満などが頭から離れず、延々と考え続けてしまう。
• 固定観念・偏見： 自分の考えが絶対だと信じ込み、異なる意見や新しい情報を受け入れられない。頑固になる。
• 精神的疲労・頭重感： 考えすぎで頭が重く感じたり、精神的にどっと疲れたりする。
• 判断力の低下： 不安や恐れから、衝動的な決断や誤った判断をしやすくなる。優柔不断になる。
• メンタルブロック： 「どうせ無理だ」「私にはできない」といった思い込みが、行動を妨げる。
• 他者の思考エネルギーへの過敏さ： 周囲の人の考えや意見に影響されやすく、自分の考えを見失いがちになる。

メンタル体と他のオーラ層の関係（アストラル体・コーザル体）

メンタル体は、隣接するアストラル体（感情）やコーザル体（魂の記憶）と常に影響し合っています。

メンタル体（思考）とアストラル体（感情）の相互作用

思考と感情は、コインの裏表のように密接に連携しています。

• 思考が感情を生む： 例えば、「大事なプレゼンで失敗するかもしれない」という思考（メンタル体）が、不安や恐れという感情（アストラル体）を引き起こします。
• 感情が思考を色づける： 逆に、強い怒りや悲しみ（アストラル体）を感じている時は、物事をネガティブに解釈したり、攻撃的な考え（メンタル体）が浮かびやすくなります。

健全な精神状態のためには、思考（メンタル体）と感情（アストラル体）のどちらか一方だけでなく、両方のバランスを整えることが重要です。アストラル体が安定していると、メンタル体もクリアになりやすく、逆もまた然りです。

メンタル体（信念）とコーザル体（カルマ・魂の目的）の繋がり

メンタル体に深く根付いた信念や思い込みは、単なる考えにとどまらず、私たちの魂のレベル、つまりコーザル体にも影響を与える可能性があります。

• 信念がカルマを創る： 例えば、「私はお金に恵まれない人間だ」という強い信念（メンタル体）を持ち続けると、それがエネルギーパターンとしてコーザル体に刻まれ、実際に経済的な困難を引き寄せるカルマ的な状況を生み出すことがあります。
• 魂の目的が思考を導く： 逆に、コーザル体に記録された魂の目的や過去世からの才能は、メンタル体を通してインスピレーション、アイデア、あるいは特定の分野への強い興味といった形で現れ、私たちを本来の道へと導きます。

メンタル体をクリアにし、制限的な信念を手放していくことは、コーザル体に記録された魂の計画をよりスムーズに実現するためにも役立ちます。

メンタル体をクリアに保ち、健全な思考を育むには？【実践編】

思考の癖やネガティブな思い込みに気づき、メンタル体をクリアで健全な状態に保つためには、日々の意識的な実践が役立ちます。

① マインドフルネス：思考の観察

マインドフルネスとは、「今ここ」の瞬間に意識を向け、評価や判断を加えることなく、自分の思考、感情、身体感覚をありのままに観察することです。

• 瞑想の実践： 静かに座り、呼吸に意識を向けます。思考が浮かんできたら、「考えが浮かんだな」と気づき、それに引きずられずに、再び呼吸に意識を戻します。これを繰り返すことで、思考と自分自身を同一視せず、思考を客観的に眺める力が養われます。
• 日常での実践： 歩いている時、食事をしている時、歯を磨いている時など、日常の動作一つひとつに意識を集中させます。思考が過去や未来に飛んでいることに気づいたら、そっと現在の感覚に戻します。

② 思考パターンの認識と書き換え

• 自動思考に気づく： 自分がストレスを感じた時や落ち込んだ時に、決まって浮かんでくるネガティブな思考パターン（例：「どうせ私なんて」「また失敗した」）に気づきましょう。
• 思考の検証（リフレーミング）： そのネガティブな思考は、本当に100%事実でしょうか？ 他の可能性や、別の捉え方はありませんか？ 例えば、「失敗した」ではなく「学びの機会だった」と捉え直すなど、意識的に思考のフレームを変える練習をします。
• ジャーナリング： 思考や感情をノートに書き出すことで、自分の思考パターンを客観的に把握しやすくなります。

③ アファメーション（肯定的な自己暗示）

肯定的で、現在形で、個人的な（「私は～」で始まる）短い言葉（アファメーション）を作り、それを繰り返し唱えたり、書き出したりすることで、潜在意識とメンタル体にポジティブな信念を刷り込んでいきます。

• 例：「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」「私は自分を愛し、受け入れている」「私には無限の可能性がある」

心地よく、力が湧いてくるような言葉を選びましょう。

④ 信念（ビリーフ）の見直しと手放し

• 制限的な信念の特定： 自分の行動や可能性を狭めている思い込み（例：「お金持ちになるのは悪いことだ」「人前で話すのは苦手だ」）に気づきます。
• 信念の起源を探る： その信念はいつ、どこで、誰から学んだものでしょうか？ それは本当に今の自分にとって真実でしょうか？ 客観的に検証します。
• 手放しの宣言： 不要になった古い信念を、意識的に「もう私には必要ありません。手放します」と宣言します。新しい、より肯定的な信念を代わりに採用することも有効です。（例：「豊かさを受け取ることは素晴らしいことだ」「私は自信を持って表現できる」）

⑤ 情報デトックス

私たちは日々、大量の情報にさらされています。特にネガティブなニュース、ゴシップ、SNSでの比較などは、無意識のうちにメンタル体に影響を与え、思考を曇らせることがあります。意識的に情報源を選び、デジタルデトックスの時間を作るなどして、心の静けさを保つよう心がけましょう。

⑥ 新しい学びと視点の導入

メンタル体を柔軟に保つためには、常に新しい知識や視点を取り入れることが有効です。読書、セミナー参加、新しいスキルの学習、異なる背景を持つ人々との交流などを通して、思考の枠を広げ、多角的な見方を養いましょう。

⑦ （久遠先生視点) 思考と身体（脳・神経・腸）のケア

久遠先生は、メンタル体（思考）の健康が、脳の機能、自律神経のバランス、そして「第二の脳」と呼ばれる腸の状態と切り離せない関係にあると考えています。身体からのアプローチも、クリアなメンタル体を作る上で非常に重要です。

• 質の高い睡眠： 睡眠中に脳は情報を整理し、老廃物を除去します。十分で質の高い睡眠は、クリアな思考の基盤です。
• ストレスマネジメント： 慢性的なストレスは自律神経を乱し、思考力を低下させます。深呼吸、瞑想、趣味、自然との触れ合い、適度な運動など、自分に合った方法でストレスを効果的に解消しましょう。
• 腸内環境を整える： 腸はセロトニンなど、精神安定に関わる神経伝達物質の多くを生成します。発酵食品、食物繊維、オリゴ糖などを積極的に摂り、腸内環境を整えることは、メンタルヘルスとクリアな思考をサポートします。逆に、加工食品や砂糖の多い食事は、腸内環境を悪化させ、思考を曇らせる可能性があります。
• 脳に良い栄養： 青魚に含まれるDHA・EPA、ナッツ類、緑黄色野菜など、脳機能の維持・向上に役立つとされる栄養素を意識的に摂ることもおすすめです。

注意点：ポジティブ思考の罠とバランス

メンタル体を整える上で、いくつか注意したい点があります。

ネガティブ感情の否定はしない

「常にポジティブでいなければ」と考えるあまり、怒りや悲しみといった自然なネガティブ感情に蓋をしてしまうのは、かえって心のバランスを崩します。感情（アストラル体）は、良い悪いで判断せず、まず感じて受け入れることが大切です。思考で感情をコントロールしようとしすぎないようにしましょう。

思考と行動のバランス

ポジティブな思考や計画（メンタル体）を持つことは素晴らしいですが、それだけでは現実は変わりません。考えたことを実際に行動に移すことが、変化を生み出すためには不可欠です。思考と行動のバランスを取りましょう。

柔軟性を持つ

一度「これが正しい」と思い込むと、なかなか考えを変えられないことがあります。しかし、状況は常に変化します。自分の考えや信念に固執しすぎず、新しい情報や異なる視点を受け入れ、必要に応じて考えを修正する柔軟性を持つことも、健全なメンタル体を保つ上で大切です。

まとめ：クリアなメンタル体で、望む現実を創造する

今回は、オーラの第3層であり、私たちの思考、理性、信念を司る「メンタル体」について、その意味、役割、影響、そしてクリアに保ち健全な思考を育む方法を、久遠レイカ先生の監修のもと詳しく解説しました。

メンタル体は、私たちが世界をどのように認識し、解釈し、そして反応するかを決定づける、非常にパワフルなエネルギー層です。その状態は、私たちの精神的な健康、集中力、問題解決能力、そして最終的には体験する現実にまで影響を及ぼします。

メンタル体をクリアで健全な状態に保つためには、

• 自分の思考パターンに気づき、客観的に観察すること（マインドフルネス）
• 不要な信念や制限的な思い込みを手放すこと
• ポジティブで建設的な思考を意識的に育むこと（アファメーション、リフレーミング）
• 思考の土台となる身体（脳、神経、腸）を健やかに保つこと

といった、日々の意識的な取り組みが大切です。

思考の力を理解し、メンタル体を上手にマネジメントすることで、ネガティブなループから抜け出し、心の平穏を取り戻し、そして自らが望む現実を創造していく力を高めることができるでしょう。

あなたの思考が、あなた自身と世界を照らす光となることを願っています。