YOKU STUDIO による連載企画、SPIRITUAL REBIRTH PROJECT。
今回は、「輪廻転⽣ 再⽣」シリーズの第 2弾です!
前回は、アセンション期にふさわしい「輪廻転⽣」の形を再定義する上で重要になる考え⽅として、マイヤース+カミンズの「グループソウル」理論を紹介しました。
マイヤースは「輪廻転⽣」を、個⼈の魂が単線的に受け継がれていくモデルではなく、同⼀の「グループソウル」に属する複数の魂が過去世や未来世を共有する、ネットワーク的なモデルとして考えました。
しかし、彼の説いた「輪廻転⽣」というのは、あくまで「グループソウル」の霊的な進化向上という⽬的のために必要なものでした。
それを構成する各々の魂が、「輪廻転⽣」の学びを⼗分に繰り返してはじめて、魂のネットワークのつながりを体感できるのだとすれば、その考え⽅は、死後の「より良い」未来を夢⾒る従来の「輪廻転⽣」観と本質的には変わらない、ということになってしまいます…。
しかし、「私たちは常に『いまここ』から、魂のネットワークにアクセスできる!」という考えのもと、これまでの「輪廻転⽣」観をガラリと変容させた⼈物がいます。
バシャール(ダリル・アンカ)です。
このバシャールの理論は、アセンション期における「輪廻転⽣」を再定義する上で、⾮常に⼤事な参照項。
ということで今回は、バシャールの語る魂のネットワークのあり⽅とその活⽤⽅法、そして彼の「輪廻転⽣」に対する考え⽅に迫ります!
・⾃分の未来世をチャネルする?
バシャールに関しては、「カルマ 再⽣」シリーズでも、詳しく紹介しました。
バシャールとは、アメリカのチャネラーであるダリル・アンカがチャネルする宇宙存在で、惑星エササニ(地球よりも 3000 年進化した⽂明を持つという)の宇宙船パイロットだと⾔います。
そして、実はこのバシャール、ダリル⾃⾝の未来世なのだそうです。
現世に⽣きる⼈間が、⾃分の未来世をチャネルする、というのは、なんだか不思議な感じがしますよね。
⾃分が死んで、その魂を受け継ぐものとして未来世があるという、直線的な「輪廻転⽣」観では、ダリルとバシャールの関係をうまく説明することは難しい。
しかしバシャールは、「いまここ」と未来世が⽭盾なくつながり合うことができる状態を、「オーバーソウル」という概念によって説明しようとします。
この「オーバーソウル」は、マイヤースが説いた「グループソウル」とかなりよく似た概念ではあるのですが、そこには⼤きな違いもあります。
バシャールの⾔う「オーバーソウル」の次元というのは、時間性・空間性が意味を持たないネットワークなのです。
その次元においては、過去・現在・未来が、すべて同時に存在しているのだと⾔います。
どういうことでしょうか?
・バシャールの「オーバーソウル」
「パラレルリアリティ」という概念を聞いたことがある⽅はいるでしょうか。
「並⾏現実」と訳されるこの⾔葉は、私たちが⽣きるこの現実と重なり合うようにして、別の現実が存在するのだという考え⽅です。
たとえば、現在の⾃分とは異なる⾃分の姿があり得た可能性というのは、誰しもが感じるものですよね。
実際は銀⾏員の仕事をして堅実に暮らしているけれど、時々「⼩さい頃の夢を叶えて、ダンサーになった⾃分」の姿を想像する、といったように。
「パラレルリアリティ」というのは、この、あり得たかもしれない「もう⼀つの現実」というのが、単に妄想としてではなく、実際に存在しているイメージです。
そして、バシャールが⾔う「オーバーソウル」の次元というのは、現在⽣きている⾃分の「パラレルリアリティ」として、過去の⾃分や未来の⾃分、または過去世の⾃分、未来世の⾃分が、お互いの「パラレルリアリティ」として、同時に存在している次元なのです。
つまり、⾃分⾃⾝の過去や未来の、あるいは⾁体の制限を超えた過去世や未来世の、あらゆる(あり得たかもしれない)可能性が、全部ひっくるめてプールされているのが、「オーバーソウル」である、と⾔えるのではと思います。
バシャールは、このように語ります。
⼈⽣、あるいはその過去世というものは、必ずしも順番に体験する必要はありません。
(ダリル・アンカ『バシャール・ペーパーバック⑤―望む現実を創る最良の⽅法はワクワクを⾏動をすること。 (VOICE 新書)』 関野直⾏訳、株式会社ヴォイス、140-141 ⾴
「オーバーソウル」という、より⾼次な魂の観点からすれば、みなさんの来世を先に、そしてその後に過去世を⾒ることもできます。
そのオーバーソウルの次元では、この物理次元のような時間や空間の概念は存在しないからです。まったく意味がないのです。
ですから、未来も確定していませんし、過去も確定していません。
みなさんが物理次元において理解できることのなかで、⼀番重要な原理がこれでしょう。
「現在」は「過去」の直接的な産物ではないということです。
連続して続いているという観念は、みなさんが創り出した幻です。
過去を現在において変えることができます。
なぜならば、未来に向かっても、過去に向かっても、無数の組み合わせの⼈⽣があるからです。
そのどれを選ぶこともできます。
⾃分の今の波動を決めることによって、それがなんであれ、それに応じて過去と未来から⾃分に「影響するもの」が変わります。
私たちはこの物理世界において、過去-現在-未来という直線的な時間軸は絶対だ、と信じています。
過去の私が現在の私を規定していて、現在の私が未来の私を規定している…
あるいは、過去世の私が現世の私を規定していて、現世の私が未来世の私を規定している…
そのような想像⼒を持ちやすいんです。
しかしバシャールは、このような直線的な時間軸のない次元として「オーバーソウル」を捉え、しかも私たちが、⾁体を持って⽣きながらにして、そのような「オーバーソウル」の視点を獲得することが可能だとします。
そして「オーバーソウル」の視点にさえ⽴つことができれば、私たちは、⾃分の過去も未来も、過去世も未来世も、「いまここ」において、⾃由に選ぶことができるのだと。
これは、マイヤース的「グループソウル」の概念のかなり⼤胆なアップデートであり、「より良い」未来への進歩の過程としてしか現在という時間性を捉えていなかった従来の「輪廻転⽣」観を、根本的に覆すような考え⽅だと⾔えるように思います。
・「輪廻転⽣」は錯覚?
バシャールは、YouTuber の Naokiman Show(ナオキマン)⽒との対談のなかで、⾃⾝の「輪廻転⽣」観について、明確に語っています。
ナオキマン それでは、輪廻転⽣は存在するのですか?
(ダリル・アンカ、Naokiman Show『BASHAR×Naokiman Show 望む未来へ舵を切れ!』株式会社 VOICE、2020 年、245-246 ⾴)
バシャール イエスであり、ノーでもあります。もしも、すべてのものが同時に存在してい
るのなら、輪廻転⽣は錯覚です。あなたは今、過去とか未来とか呼ぶパラレルリアリティ
(並⾏現実)に同時に存在する⼈とつながっているのです。でも、あなたの時空間の知覚で
は、それらを過去とか未来とかいうレッテルを貼っているのです。
たとえば、あなたが⾃分の過去⽣だと思う⼈は、彼らの現実の中で今、⽣きている⼈です。
あなたは、今回の⼈⽣でその⼈の⼈⽣が⾃分に役⽴つと思い、彼らの⼈⽣の情報をダウンロ
ードしているのですが、それと同じことを彼らもしているかもしれないのです。とにかく、
あなたの時空間の知覚では、それがあなたの過去⽣のように感じられるのです。だから、あ
なたはこれを「リ・インカネーション(reincarnation:輪廻転⽣は、re-incarnation と 2 つ
の⾔葉に分けると、再び⾁体を持つという意味になる)」と思うわけですが、実のところは、
あなたが彼らであったこともなければ、彼らがあなたになることもないのです。
バシャールは、「輪廻転⽣は錯覚です」と⾔い切ります。
ここでの「輪廻転⽣」というワードが指しているのは、「リ・インカネーション」。直訳すると「再受⾁」です。
つまり、「⾁体の死後に、魂が新たな⾁体を得て⽣まれ変わる」というストーリーのこと。
⾃分の過去や未来、あるいは過去世や未来世は、「パラレルリアリティ」としてあるのだから、「死んで、新たな⾁体に⽣まれ変わる」という発想は、もはや必要ないのだと、バシャールは語っているわけです。
ナオキマン そうすると、⾃分の過去⽣だと思っても、それは、別の次元で⽣きている⼈とつがっているだけということになりますね。
バシャール はい。違う2⼈が同時に存在して情報をシェアしながら交差する関係性の中で、体験的にもエネルギー的にもつながっているのです。そして、そのつながりを電源を落とすように、あっさりと切ることも可能です。このようなことは、⽣涯を通して変化し続けていて、あなたが変化して別の⼈になったならば、もう同じ⼈の体験にプラグを差し込む必要もなくなります。そうすれば、プラグを抜いて今度は別の⼈とプラグをつなげばよいのです。
(同上 246-247 ⾴)
バシャールの「輪廻転⽣」観に⽴てば、私たちはいつも、「いまここ」の⾃分に必要な過去世を選択し、まるで電気のプラグをつなぐように、そこに接続してエネルギーを受け取ることができる。
そしてその過去世は、いつでも変更可能なのです。
バシャールは、たとえば、数多くの⼈が、「⾃分はクレオパトラの⽣まれ変わりだ!」と信じることが可能だと語ります。
そのような想像⼒を必要とする⼈にとっては、クレオパトラの⼈⽣という過去世は、オープンソース的に開かれているわけです。
バシャールの「輪廻転⽣」観は、あくまで「いまここ」に焦点を合わせた、⾮常に⾃由で柔軟なものだということが、お分かりいただけたかと思います。
そこで次回はいよいよ、このバシャールの考え⽅をさらに⼀歩すすめて、アセンション期の「輪廻転⽣」の形について、YOKU STUDIO 流に再定義していきます!
どうぞお楽しみに。
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