SPIRITUAL REBIRTH PROJECT 連載企画 第12回 カルマ 再生 【完結編】

SPIRITUAL REBIRTH PROJECT 連載企画 第12回 カルマ 再生 完結編

YOKU STUDIO による連載企画、SPIRITUAL REBIRTH PROJECT。

今回は、「カルマ 再⽣ -完結編-」。いよいよ「カルマ 再⽣」の総まとめに⼊っていきます。

前回は、ルドルフ・シュタイナーの未来志向の「カルマ」論を出発点にして、「いまここ」の⾃分が、どのようにも変更・選択できるものとして、「カルマ」を捉えられるのではないか?というお話をしました。

バシャールが⾔うように、「カルマ」が⾃由に取捨選択できるものであるとするならば。「カルマ」というのは結局のところ幻想で、そんなものは必要ないんだ!と、主張することもできるように思います。

しかし YOKU STUDIO では、これまで「カルマ」というものが、スピリチュアルの世界において強い影響⼒を持ち続けてきたという事実を、重要視しています。

古い慣習や迷信めいた信条が廃れつつある現代においてもなお、⽬の前の⾟い出来事が前世の「カルマ」のせいなんだと指摘されると、なんとなく納得させられてしまう部分があります。

それはつまり、私たちのなかに、無意識的に「カルマ」というストーリーを求める欲望がある証拠だと考えられるのではないでしょうか?

もちろん、「いまここ」の⾃分を縛りつけ、可能性を奪うものとしての「カルマ」はもはや不要なものですが、「カルマ」を求める欲望を単に否定してしまうことには、あまり意味がないように思うのです。

だったら、その欲望をうまく利⽤してしまおう!というのが YOKU STUDIO のスタンスです。

ここからは、「カルマ」というストーリーを求める私たちの欲望の構造と、その⽣成原理を分析した上で、YOKU STUDIO が考える、新しい「カルマ」の活⽤法、つまり「ポジティブカルマ」という概念についてお伝えしていきます。

翔哉
執筆者

スピリチュアルカウンセラー。YOKU STUDIO 代表、ナチュラルプラネット(下北沢のカウンセリングサロン)オーナー。豊富なカウンセリング・指導経験を生かして、スピリチュアルを理論的・実践的に捉え直し、日常生活に根ざしたものにしていくために活動しています。

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因果律は⼈間の原動⼒?

「カルマ」は、そもそも物理法則のように、物事を原因-結果という関係性で捉えるシンプルな考え⽅だったということは、以前にお伝えしました。

「○○という原因があったから、△△という結果になったんだ」という、過去から現在に連続する直線的な時間軸に沿った因果律は、たしかにとても分かりやすい説明⽅法です。

基本的に、私たちが⽣きる⼈間社会というのは、基本的にこの因果律を前提としたメカニズムによって成り⽴っています。なにか問題が起こった時、その理由を探すことによって、何とかその問題を解決しようとする考え⽅が染みついているのです。

たとえば、「天気」が良い例かもしれません。

天気というのは、⼈間の意図を超えたものであり、コントロールができないものです。けれど、豪⾬や⼲ばつなどの異常気象が続いた時、⼈間はその原因を突き⽌めることによって、どうにか対処しようとします。

現代社会であれば、気象学者が様々なデータを元に異常気象の原因を割り出し、そこから今後の状況をシミュレーションし、最⼩限に被害を抑えられるよう努⼒するでしょう。私たちはその科学的な考察を信じ、シミュレーションに基づいて、様々な対策を講じるわけです。

その⼀⽅で、まだ科学が⼗分に発展していなかった時代、異常気象に直⾯した⼈々は、どのように⾏動していたでしょうか? その原因が神や霊による祟りだと信じ、共同体総出で、その怒りを鎮めるための儀式などを⾏っていた事例は、世界各国に⾒られますよね。

つまり、それが科学的か⾮科学的かという違いがあるとはいえ、物事を原因-結果の因果律で捉えることによって⾃⾝を納得させ、⾏動の指針にしていくプロセス⾃体は、実は昔から変わっていないとも⾔えるのです。

この点からも、⼈間に対して何らかの⾏動をうながすきっかけとして、因果律がかなり有効なものであることは明らかです。

「カルマ」を⽣む欲望=「紐づけ」の欲望

さて、ここで「カルマ」の話に戻ります。

近代スピリチュアリズムにおいて、「カルマ」が「贖罪」のイメージと結びついたのは、それが、やりきれないような⾟い現実を、因果律的に説明する⼿段となっていたからこそでした。

現代スピリチュアリズムにおける「カルマ」は、「贖罪」ほど重い⼗字架のようには捉えられていないとしても、現世で様々な不都合を引き起こす原因となっている、過去世における「トラウマ」のようなものとして、語られることも多いです。

たとえば、⽇本における「⽬醒め」「アセンション」⾔説の第⼀線で活躍しているスピリチュアルカウンセラーの並⽊良和⽒は、ヒプノセラピー(退⾏催眠)で過去世のヴィジョンを⽬にした時、⼦供の頃から⾃⾝が抱えていた「⾃分がひどく醜い」という感覚が、アフリカの少⼥だった過去世におけるトラウマ(容姿への批判、蔑み)に由来していることに気づいた経験について語っています。

(並⽊良和『ほら起きて!⽬醒まし時計が鳴ってるよ』【電⼦書籍版】、⾵雲舎、2015 年、「第2章 ⽬醒めへの道標」参照)。

YOKU STUDIO では、このような議論を踏まえた上で、「カルマ」の⽣成原理は、「紐づけ」の欲望にあると考えています。

病気や災害、親しい⼈との別れなどといった過酷な試練や、不可解な感情の揺さぶりなどを経験した時、私たちは無意識のうちに、その原因を突きとめて⾃分を納得させたいという欲望を駆動させがちです

それらの出来事が、まったくの偶然に⾃分にふりかかってきたのだと信じることができないゆえに(あるいは信じたくないゆえに)、それを因果律のストーリーで説明しようとするわけです。

「私が昔あんなことをした罰として、いま病気になったんだ」とか、あるいは「前世でいつも周囲に厳しく当たっていたから、現世ではよく友⼈に裏切られるんだ」とか。または、「ご先祖が悪業ばかりしていたから、私の⼈⽣は暗いんだ」とか(これは、家系という⾎の繋がりによる共同体レベルで、原因-結果の因果律を想定するものとしての、「家系のカルマ」という考え⽅です)。

「カルマ」を⽣じさせるきっかけとなっているのは、まさにこの因果律的な「紐づけ」の欲望、つまり本当は偶然に起きたにすぎないかもしれない出来事を、どうにかして何らかの「原因」に結びつけたいという欲望、だと⾔えるのです。

「紐づけ」の欲望に由来するストーリーが、個⼈を縛る固定概念となって、魂レベルの傷、バーバラ・アン・ブレナンがいうところの「霊的ゆがみ」を⽣じさせ、それが固定化し、来世、来々世…と持ち越されていくわけです。

この「紐づけ」の欲望というのは、地球という物理次元に⽣きている私たち⼈間がそもそも抱えがちなエネルギー。

並⽊⽒が語るところの、「統合から分離した地球の周波数」と⾔えるかもしれません

(並⽊良和『⽬醒めへのファイナルメッセージ アフターゲートを⽣き抜く智慧』【電⼦書籍版】、ビオマガジン、2020年、「第⼀章 変わりゆく世界の中で」参照)。

このあたりは、いずれ「アセンション 再⽣」で詳しくお話ししたいと思っています。

「ポジティブカルマ」=⼈⽣の可能性を開く「紐づけ」

以上の考察を踏まえると、私たちが、過去-現在をつなぐ因果律的な「紐づけ」さえしなければ、そもそも「カルマ」は⽣じないと考えられます。

前回紹介した通り、バシャールが語るところの、時間性を超越した「オーバーソウル」の視点から⾒れば、「いまここ」の私にとっては、過去も未来もすべては可能性に開かれており、どれも確定的なものではありません。

つまり、⾼次元の視点においては、過去-現在-未来をつなぐ、直線的な時間軸に沿ったストーリーに⾃分の⼈⽣を「紐づけ」することは、本来は不要なことだと⾔えます。

ただし、「⽬覚め」「アセンション」へと向かうなかで意識の⾼次元化が進んでいるとはいえ、三次元の物質としての⾁体を持っている⼈間は、やはり因果律的な世界観になじんでいる部分があります。

だからこそ、「いまここ」の⾃分を、原因-結果、過去から未来へと連続するストーリーにあえて「紐づけ」してみることは、現実世界において何らかの⾏動をする上で、かなり⼤きな原動⼒になります。それがポジティブなストーリーであればなおさらです。

まさにシュタイナーが語っていた通り、いったん⾃分の⼈⽣を因果律のストーリーラインに乗せてみて、そこから未来の可能性に⽬を向けていくことは、それほど悪いことではなく、むしろ前向きな、⼀つのテクニックとも⾔えるのです。

たとえばあなたが、踊ることに何よりも喜びを感じているとして。

「私は前世、伝説のダンサーで、世界中を⾶び回って⼈々に夢を届けていた。だからこそ、現世における私も、これからダンスを通してグローバルに活躍できるんだ。」といったストーリーを信じてみることは、たしかにこの世界を⽣き⽣きと楽しむ⼒になります。

ただしここで注意しなければならないのは、⾃分が作ったそのストーリーが、たった⼀つの「正解」だと信じ込まないようにすることです。

過去と未来は、あらゆる可能性に開かれているのだから、作ろうと思えばストーリーは無限に作れるはず。

だからこそ、その無限の可能性のなかで、どれが正しい・間違っているというジャッジはそもそも不可能であることを把握した上で、そのなかでもこのストーリーが⾯⽩そうだから、あえてそれを信じてみる、という態度を保つことが重要です。

「いまここ」の⾃分が、穏やかな安⼼感を持てると同時に、ウキウキと⼼踊るような気持ちで前へ進んでいく原動⼒になる、可能性に開かれた因果律のストーリー。これこそ、YOKUSTUDIO の考える「ポジティブカルマ」なんです。

次回は「カルマ 再⽣」の最終回。「実践編」として、「ポジティブカルマ」の作り⽅を具体的にお伝えします。乞うご期待!

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