YOKU STUDIO による連載企画、SPIRITUAL REBIRTH PROJECT。
全7回にわたってお話してきた「ツインレイ 再⽣」。いよいよ最終回です。
前回は、90 年代アメリカにおいて「ツインレイ」という⾔葉が⽣まれた背景に、魂の次元上昇としての「アセンション」に関する関⼼の⾼まりがあったことをお伝えしました。
近代スピリチュアリズム的な「魂のパートナー」像を、アップデートする形で普及した、「ツインレイ」。
私たちが⽣きるこの世界における、他者とのコミュニケーション(そこには、⾔葉だけではなく、エネルギーによる交流も含まれます)のプロセスを、魂の成⻑のきっかけとして捉えた点でかなり評価できますし、現代においても、とても意味のある概念だと思います。
しかし、「ツインレイ」=「たった⼀⼈の運命の⼈」という想像⼒が強調されてしまうと、近代スピリチュアル的な宿命論に近い概念に後戻りしてしまうのも事実…。
だからこそ、YOKU STUDIOでは、そのような宿命論を乗り越えたものとして、「ツインレイ」を新たに解釈したいのです!
時代の転換期とされる今⽇においては、きっと、⽇々の⽣活で出会うあらゆる⼈々が、「ツインレイ」になり得ます。
つまり、「ツインレイ」との関係は、⽣まれる前からすでに決められているのではなく、私たちが⾃分の⼿で新たに作りあげていけるもの。
もっと⾃由で広い視野で世界を捉え、毎⽇を楽しめるような境地にいたるための学びの相⼿を指す⾔葉として、「ツインレイ」を再定義できるのではないでしょうか?
⼈間関係における「コード」
宿命論を乗り越える「ツインレイ」を再定義する上で、ヒントになるのが、アメリカのヒーラー、バーバラ・アン・ブレナンの「⼈間関係コード」という考え⽅です。
バーバラによれば、⼈間は⾁体だけではなく、霊的な⾝体を層状に持っています。彼⼥はそれを HEF(ヒューマンエネルギーフィールド)と呼ぶのですが、その第四レベル(第四層)からは、他者に向かって「光のコード(紐状のエネルギー)」が伸びているのだと⾔います。
そのコードには、いくつか種類があります。
(私たちの魂と⾼次元の世界との結びつきを担う「魂コード」、過去世との結びつきを担う「過去⽣コード」、⾁親との結びつきを担う「遺伝コード」、両親との⼈間関係を通して築かれる「親⼦間の⼈間関係コード」など。)
つまり、⽣まれた時点である程度コードの結びつきが決まっていることもあるのですが、ここで重要なのは、バーバラは、私たちが誰かと新しく⼈間関係を築くたびに、その相⼿との間に魂レベルのコードが結ばれると考えていることです。
それこそが「⼈間関係コード」。
私たちがイメージする他者とのコミュニケーションというのは、基本的に⾔葉を介したものですよね。
でもバーバラの考えでは、私たちが他者と関係を結ぶ時には、常にこのコードを介して、エネルギーレベルのコミュニケーションが起こっているわけです。
こうしたコードによる結びつきは、基本的に、同じチャクラ同⼠で起こるとされます。
(たとえば、会陰のあたりにある第1チャクラ同⼠、丹⽥のあたりにある第2チャクラ同⼠、みぞおちのあたりにある第3チャクラ同⼠…といった感じですね。
「チャクラ」については、次回以降の「チャクラ 再⽣」で詳しくお話する予定です!)
つまり、どんな形であれ他者と関わるたびに、私たちは新たにこのコードの結びつきを作り出していると⾔えるです。
これってまるで、「運命の⾚い⽷」を、⾃分の⼒で結んでいるみたいだと思いませんか?
「愛」のコードによって「アセンション」する
バーバラは、HEF の第四レベルにおいて他者と関係を結ぶことこそ(つまり、コードによって結びつくことこそ)、⼈間のスピリチュアル的な成⻑において重要なのだと語ります。
多くの⼈が⼆元論的世界と⼈間関係の難しさについて⽂句を⾔うが、⼈間関係こそは魂の成⻑と発達の核⼼である。第四レベルは⼈間のスピリチュアルな⾯と物質的な⾯の掛け橋だ。この天と地上の掛け橋は他者との関係によって築かれる。⼈間関係を通してこそ、⼈は⾃⼰の全てを実現することができる。過去には、どこかの⼭奥にこもって瞑想するのがスピリチュアルなことだと考えられた。しかし今ではそれはあてはまらない。⼀度⼭にこもって神を知ったなら、そこで学んだことを⼈々の間に持ち帰らなければ、⾃⼰のスピリチュアルな部分を実現することにならないのだ。そして、⼭の中で⼀⼈で過ごすより⼈間関係の中で⽣きる⽅がはるかに難しい。
(バーバラ・アン・ブレナン『癒しの光―⾃⼰ヒーリングへの旅(下)』、王由⾐訳、河出書房新社、1997年、48⾴。)
(中略)第四レベルでは、⾃⼰の中、たがいの中に神を認めることを通して⾃⼰、他者、そして神についてより深く知ることを学ぶ。⼈がほかの個⼈や集団、動物、植物、鉱物、そして地球との間に関係を結ぶ時、それに対応するすべてのエネルギーは第四レベルにある。このレベルで、あらゆる⽣命に対する愛が⽣みだされ表現される。HEF第四レベルは愛の掛け橋なのだ。⼆⼈の⼈間がたがいに働きかけあうと、HEFの第四レベルは実にさまざまな動きをみせる。
バーバラは、⼈間のスピリチュアル的成⻑においては、⼀⼈孤独に引き篭ったり、厳しい修⾏をしたりするのではなく、他者との「愛」の関係を築く経験、つまり他者との間にコードを結んでいく経験が⼤切なのだと語ります。
引⽤にあった、「⾃⼰の中、たがいの中に神を認めることを通して⾃⼰、他者、そして神についてより深く知ることを学ぶ」というのは、まさに⾃他の境界を超え宇宙と⼀体になっていく、という「アセンション」の⾏程に他なりません。
また、ここで⾔われている「他者」というのが、必ずしも⼈間とは限らないことも重要。
つまり、この世界において、他者的に関わる全ての存在との間に、まるで「⾚い⽷」のようなコードを結び、「愛」の関係を築いていくプロセスが⼤切だとされているわけです。
このプロセスを、いわば「ツインレイ」化のプロセスとみなすこともできるように思います。
他者と健康なコードを築くこと=「統合」の学び
しかし、バーバラは単に、他者との間にどんどんコードを結んでいけば、スピリチュアル的に成⻑するのだ!と⾔っているわけではありません。
そのコードの「質」が⼤切なのです。
コードの状態は、対応する⼈間関係の性質と結びつきの状態を⽰す。あるものは健全で、あるものはあまり健全ではない。独⽴した個⼈どうしの健全な関係では、コードは明るく、⽣き⽣きと脈動し、柔軟だ。親密さや相互の信頼と理解を維持する役に⽴ち、同時に関係を⾃由で柔軟なものにする。
(同上 66 ⾴)
たがいに不健康に影響を与えあっているような⼈間関係では、コードは暗く、不健康で、停滞しており、重くてぬらぬらしている。あるいは、硬くて光がなく、もろい。このようなコードは関係を過度に影響されやすいものにして、柔軟性と独⾃性を排除するよう働く。不健康なコードで誰かに縛りつけられているとそれだけ、⾃然な⾏動ではなく習慣的パターンで対応する可能性が⾼くなる。
⾃由で柔軟な関係を築くことができれば、⼆⼈を結ぶコードは明るくて⽣き⽣きし、健康的なものになる。
不⾃由で停滞的な関係におちいってしまえば、⼆⼈を結ぶコードは暗く重く、不健康なものになる。
つまり、この健康的なコードを他者との間に築いていくことが、「統合」、そして「アセンション」への鍵ということになります。
他者との関係、とりわけ恋⼈や夫婦などのパートナーシップにおいては、距離感が近いからこそ、相⼿との関係がこじれてしまいやすいですよね。
相⼿に多くを求めすぎたり、相⼿に合わせようとして⾃分の気持ちを押し殺してしまったり。
そうすると、その関係性に無理が⽣じ、釣り合いがとれないものになる。
つまり、2⼈をつなぐコードは、お互いを苦しく縛りつけるような不健康なものになってしまうわけです。
そこで⼤切なのは、⾃分を認めるのと同じだけ、相⼿を認めること。相⼿を⼤切にするのと同じだけ、⾃分を⼤切にすること。
⾃他の境界を超えた「統合」の状態というのは、⾃分中⼼主義にも⾃⼰犠牲にもおちいらない、お互いが限りなくストレスフリーでいられる、ナチュラルな状態なのです。
つまり、他者と「愛」のコードを結び、その「質」を⾼めていくことこそが、「統合」の学び。
そのコードを育てていくプロセスを⼀緒に経験する相⼿はみな、「ツインレイ」だと⾔うことができるように思うのです。
現代版「ツインレイ」とは?
「⾵の時代」と呼ばれ、スピリチュアル的に⼤きな転換期とされる今⽇。
社会的に⾒ても、パートナーシップやセクシャリティのあり⽅は、以前に⽐べかなり多様化しています。
今後はさらに、既存の規範や常識にとらわれず、肩肘張らずに、⾃分らしい⽣き⽅を実現していくことが可能になるでしょう。
だからこそ、「ツインレイ」=「運命の⾚い⽷」で結ばれた男⼥、という従来のイメージを超えて、もっとフレキシブルに「ツインレイ」を捉え直すことが重要になるはず。
YOKU STUDIO は、現代版の「ツインレイ」を、新たな出会いとコミュニケーションを通して「統合」をし、共にアセンションへと向かっていく(つまり、⼀緒に魂レベルのコードを育てていく)、すべてのパートナーを指す⾔葉として定義します。
あなたの隣にいる⼤切な⼈も、かつての恋の相⼿も、これから先に出会う誰かも。推しのアイドルや、愛するペットも。
もしかしたら、アセンデッド・マスターのような⾼次元の存在も。
あるいは、この瞬間、たまたま⽬が合ったあの⼈も。
⾃他の境界を乗り越える学びのパートナーになるのであれば、みな、「ツインレイ」だと⾔えるのではないでしょうか?
「ツインレイ」との「⾚い⽷」は⾃分の⼿で作っていくことができる、という考え⽅は、きっとあなたの毎⽇を、もっと新鮮で、⾯⽩いものにしてくれるはず。
現代版「ツインレイ」というのは、きっとそれぐらい、⾃由で可能性に満ちた概念なのです!
次回から「再⽣」の対象とするのは、「チャクラ」です!どうぞお楽しみに。
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