YOKU STUDIO による連載企画、SPIRITUAL REBIRTH PROJECT。「ツインレイ 再⽣」第6弾です。
前回は、90年代アメリカで⽣まれた「ツインフレーム」について考察しました。
それまで主流だった「スポ根」的「ツインソウル」に対する、ある意味でのカウンターとして⽣まれた次世代の考え⽅が、男性性/⼥性性の「統合」、そして現実的なパートナーシップを重視する「ツインフレーム」という概念だったことが明らかに。
時代の潮流ともリンクする形で登場してきたこの「ツインフレーム」と、「ツインレイは、密接な関係性を持っているように思います。
リサ・スミスがチャネルしたサナンダからのメッセージにおいて、「ツインレイ」は、現実のパートナーシップには必ずしも直結しないものでした。
けれども「ツインレイ」が、特に⽇本において、男⼥間の恋愛と深く結びつく形で受容されたのは、おそらくそれが「ツインフレーム」と同時期に誕⽣し、普及した概念だったからなのでしょう。
今回はまず、「ツインフレーム」および「ツインレイ」という概念が⽣まれた90年代が、スピリチュアルの世界で「アセンション」についての議論が盛り上がった時期と重なっていることに注⽬!
ブームが⼀⼈歩きしている印象のある「ツインレイ」ですが、実は、アセンション期と⾔われる現在においてもかなり意味のある概念として、再解釈できるように思うのです!
他者との「統合」のなかで「アセンション」する
前回お伝えした通り、もともと「ツインフレーム」は、まず⾃分の内⾯における男性性/⼥性性を指す⾔葉であり、さらに現実世界において結ばれる(特に男⼥の)パートナーシップにも当てはまる⾔葉でした。
そして、そのような「ツインフレーム」の「統合」の⽬的こそ、地球⼈が持ちがちな⼆元性を乗り越えることであり、魂の次元上昇としての「アセンション」だったのです。
また、もともとの「ツインレイ」⾔説においても(「ツインフレーム」のようには現実的なパートナーシップは重視されていませんでしたが…)、男性性/⼥性性の「統合」のプロセスが重視されており、その⽬的はやはり、魂の成⻑や悟り、つまり「アセンション」でした。
ある⼈の「ツインレイ」が、宇宙⼈だったり、アセンデッド・マスターのような⾼次の存在だったりする場合、両者が現実世界で夫婦になったり恋⼈になることは、もちろん考えづらいことですよね。
しかし、たとえそのような場合であっても。
私たちが⽣きるこの現世において、他者としての魂のパートナーとエネルギーのレベルでコミュニケーションし、「統合」することこそが、⾃分たちにとっての魂の成⻑にとってとても重要だと語られていたことに、注意しましょう。
つまり「ツインフレーム」および「ツインレイ」⾔説はどちらも、⾃分の内⾯の「統合」を経て他者と「統合」していくプロセスが、この地球で⾁体を持ちながらにして⾼次元の世界に近づいていく「アセンション」につながる鍵だと述べていたのです。
90年代当時は、世紀末という⽂字通りの時代の転換点であり、その影響もあってか、魂の次元上昇としての「アセンション」についての議論が活発化した時期でした。
当時のアセンション⾔説のなかには、ノストラダムスの⼤予⾔などと結びついた地球滅亡論のようなゴシップ的なものも存在しました。
しかし全体として共通していたのは、この現世において、地球上に⾁体を持って⽣きている⾃分たちの存在⾃体に、何か⼤きな変化が起こり、より⾼次の世界へと近づいていくきっかけとして、「アセンション」が捉えられていたことです。
他者とのコミュニケーションのプロセスが⼤切!
19 世紀後半から 20 世紀前半に発展した近代スピリチュアリズムの流れを汲む、「ツインソウル」の考え⽅においては、「ツインソウル」を構成する2⼈の、現世における関係は、ほとんど重視されていませんでした。
宿命的に定められた関係性である「ツインソウル」の義務は、2⼈が現世で出会って対話をしたり、お互いに理解を深めたりすることなどではなく、それぞれがむしゃらに霊的進化向上のために努⼒すること、だったわけです。
そもそも「ツインソウル」の⽬的は、⾃分たちがそこからやってきて、またそこに帰っていく場所としての、⾼次元に存在する魂の故郷、グループソウル⾃体の「浄化向上」でしたし…
グループソウルの「浄化向上」の恩恵を受けて、現世における⾃分たちの⽣そのものが豊かになるとか、楽しくなるとか、そういったことは考えづらい。
その⼀⽅で、「ツインフレーム」そして「ツインレイ」⾔説では、この現世に⾁体を持ちながらにして出会う(あるいはエネルギーのレベルでコミュニケーションする)他者との関係性のなかで、お互いの意識を⾼めていくことに、焦点が当てられていました
これは明らかに、現世に⽣きる⾃分たちの存在⾃体が、意識の変化や成⻑によって、⾼みにいたることができるのだという、20 世紀末に盛り上がった「アセンション」の考え⽅の影響下にあったからこそ、⽣まれた考え⽅だと思われます。
「いまここ」を⽣きる⾃分⾃⾝が、その魂のパートナーとのコミュニケーションを通して、より⾃由で柔軟な発想に⽬覚め、お互いの可能性を最⼤限に引き出していくためのプロセス。
そこに注⽬したのが、90年代の「ツインフレーム」、そして「ツインレイ」⾔説の功績だと思うのです。
魂の成⻑としての「アセンション」のきっかけとして、他者とコミュニケーションのプロセスが⼤切だという考え⽅は、やはり時代の変換期、アセンション期と呼ばれている2022年の今⽇においても、かなり⼤きな意味を持つ観点だと考えられます。
「⾚い⽷」は⾃分で創れる?
しかし、この「ツインフレーム」および「ツインレイ」⾔説にも問題点はあります。
それは、せっかく他者とのコミュニケーションのプロセス⾃体にフォーカスしているのに、「ツインフレーム」あるいは「ツインレイ」の相⼿は「⽣まれる前から決められた、たった⼀⼈の運命の⼈」だ、という宿命論に結びつきやすいこと。
サナンダからのメッセージは、「ツインレイ」の関係が必ずしも現実的なパートナーシップに結びつくことはないと明⾔しながらも、その関係が⾮常に特別なものであることを、かなりロマンティックに語るものでした。
(マーシニアック『プレアデス+かく語りき』における「ツインフレーム」の説明⾃体には、実はそれほど宿命論的な印象はないのですが、現在アメリカにおいて、「たった⼀⼈の運命の⼈」という意味合いで広く使われているのを⾒ると、やはりそのようなイメージで受容されたことが分かります)
「たった⼀⼈の運命の⼈」と出会うストーリーを夢⾒るのは素敵なことですが、それは⾃分の可能性を宿命論によって縛りつけてしまうこととも紙⼀重。
せっかく「ツインソウル」的な「スポ根」性を乗り越えても、「たった⼀⼈の運命の⼈」として「ツインレイ」を捉えてしまっては、宿命論から逃れられません。アセンション期と呼ばれる現在においては、その宿命論すら乗り越えて、⾃分の⼈⽣を⾃分でデザインしていくことができるはず。
⾔い換えれば「運命の⾚い⽷」を⾃分で創れる、と考えられるのです!
次回は、いよいよ「ツインレイ 再⽣」最終回。
「カルマ 再⽣ -前編-」でも触れた、アメリカのヒーラー、バーバラ・アン・ブレナンの「⼈間関係コード」という考え⽅を参照しながら、⾃分と他者とを結ぶ「コード」を、オリジナルで作ることができる可能性について考えていきます。
YOKU STUDIO が定義する、宿命論を乗り越えた現代版「ツインレイ」とは?
どうぞお楽しみに!
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