干支を使った四柱推命占いは、人の性格・恋愛・適職・相性などを詳しく分析することができます。この記事では、己卯(つちのとう)生まれの人の特徴について説明します。
己卯生まれの人はもちろん、あなたの周りにいる大切な己卯の人を深く理解するために、ぜひ参考にしてください。

己卯の魂を持つあなた。いつも周りの人のために笑顔を絶やさず、場の空気を和ませてくれて、本当にありがとう。でも、その優しい笑顔の裏で、一人でたくさんのことを我慢していませんか?大丈夫。あなたの繊細さと、本当の強さを、私は知っていますよ。
そもそも「己卯(つちのとう)」とは?【四柱推命の基本】
四柱推命には60種類の干支(かんし)があり、「己卯」はその16番目の星。春の訪れを告げる、優しくも繊細なエネルギーを持っています。
- 【己(つちのと)】の象徴:自然界の五行では「土の陰(-)」にあたり、草花を育む「畑や田園の大地」を表します。母性、育成、庶民的、そして多くの人を受け入れる優しさを意味します。
- 【卯(う)】の象徴:十二支の一つで、季節では草木が芽吹く「春(3月)」を表します。五行では「木の陰(-)」にあたり、柔らかな「草花」のようであり、優しさ、穏やかさ、愛嬌、そして豊かな感受性を意味します。
この二つが組み合わさった「己卯」が持つイメージは、「春の畑に可憐に咲く、一輪の花」。それは、人当たりが良く、誰からも愛される社交性を持ちながらも、その内面には傷つきやすくデリケートな心を秘めた、優しさそのもののような魂の姿なのです。ただし、木の根が土の養分を吸う「相剋」という関係性も内包するため、他人のために尽くしすぎて、自分が疲弊しやすいという性質も持っています。
- つちのとう
- きどのう
- きぼう
己卯の前には「戊寅(つちのえとら)」があり、後には「庚辰(かのえたつ)」が続きます。一番最近の己卯は1999年(平成11年)でしたので、次の己卯は60年後の2059年となります。
【男女共通】己卯(つちのとう)の基本的な性格と特徴
「春の畑に咲く花」を象徴する己卯の人は、面倒見が良く、誰とでもすぐに打ち解けられる広い人脈を持つ人気者です。他人の意見を尊重し、争いごとを避けようとする、根っからの平和主義者。その場にいるだけで周りの心を温かくさせる、ムードメーカー的な存在です。
人の協力を得るのが非常に上手く、自分が「こうしたい」と思ったことを、自然な形で周りを巻き込みながら実現していく才能があります。しかし、それは我を通すためではなく、あくまで全体の調和を考えてのこと。一度決めた目標は変えない、強い信念も持っています。
その一方で、周りに合わせようとするあまり、自分の本心を抑え込んでしまい、気疲れしやすい繊細な一面も。NOと言えない優しさから、気づけば自分ばかりが損な役回りをしていることも少なくありません。サバサバしているように見えて、実は他人の何気ない一言に深く傷ついてしまう、デリケートな心の持ち主です。
あなたの「己卯」はどこにある?柱で見る運命の詳細
「私の干支は〇〇です」という時、ほとんどの方が生まれ年の干支を思い浮かべますよね。例えば「1999年生まれだから己卯です」というように。それはもちろん正しいのですが、本格的な四柱推命の世界では、実は生まれた「月」や「日」、さらには「時間」にも、それぞれ固有の干支が割り当てられているのです。
そして、この4本の柱の中でも、あなたの「本当の性格」や「魂の核」を最も強く表しているのが、生まれた「日」の干支である「日柱(にっちゅう)」だと言われています。
そのため、この記事で解説している「愛される和ませ役」といった基本的な性格は、主にあなたの「日柱」が己卯である場合を指しています。もちろん、生まれ年である「年柱」に己卯を持つ方も、その性質の影響を強く受けます。このセクションでは、あなたの「己卯」がどの柱にあるかで、その意味がどう変わるのかを詳しく見ていきましょう。
年柱に「己卯」を持つ人(生まれ年が己卯の人)
年柱は、あなたのルーツや社会的な第一印象を表します。生まれ年が己卯のあなたは、周りから「人当たりが良く、育ちの良い人」という第一印象を持たれやすいでしょう。穏やかで平和な家庭で、愛情深く育てられた人が多いです。幼い頃から周りの空気を読むのが得意で、誰からも可愛がられる人気者だったかもしれません。
月柱に「己卯」を持つ人
月柱は、あなたの仕事運や才能を表します。ここに己卯を持つあなたは、仕事において抜群のコミュニケーション能力と調整能力を発揮します。部署やチームの潤滑油として、人間関係を円滑にするサポート役で才能を開花させるでしょう。サービス業や教育、人事など、人と人をつなぐ仕事はまさに天職です。ただし、頼まれると断れないため、仕事量を抱え込みすぎないよう注意が必要です。
日柱に「己卯」を持つ人
日柱は、あなた自身の本質やプライベートな姿を表します。ここに己卯を持つあなたは、まさにこの記事で解説している「繊細な平和主義者」そのものです。プライベートでは、心を許した友人たちとの和やかな時間を何よりも大切にします。パートナーには、自分の繊細な心を理解し、優しく寄り添ってくれることを求めます。尽くしすぎて疲れてしまわないよう、甘えられる相手を見つけることが幸せの鍵です。
時柱に「己卯」を持つ人
時柱は、あなたの晩年運や子供運を表します。ここに己卯を持つあなたは、多くの友人や家族に囲まれた、賑やかで穏やかな晩年を送るとされています。子供や孫に対しては非常に優しく、愛情深いおじいちゃん・おばあちゃんになるでしょう。晩年も社交性を失わず、地域のコミュニティなどで中心的な役割を果たす人も多いです。金銭面でのトラブルには注意が必要です。
己卯(つちのとう)と十二運「病」
十二運は、人の一生になぞらえて、その人のエネルギーの強弱や運勢の波を表すものです。「己卯」という干支が持つ十二運は、常に「病(びょう)」になります。
「病」は、文字通り病気を意味するのではなく、非常に繊細な感受性やロマン、芸術的な才能を象徴する星です。夢見がちで、現実の世界よりも空想の世界に遊ぶことを好むような、ピュアな精神性を表します。
この「病」のエネルギーを持つ己卯の人は、もともとの優しさに加えて、アーティストのような鋭い感性と、イマジネーション豊かな発想力が備わります。人の気持ちに敏感すぎるほど共感し、一緒に泣いたり笑ったりすることができます。その反面、少しのことで思い悩み、考えすぎてしまう心配性な一面も。その繊細さが、あなたの優しさと創造性の源泉となっているのです。
己卯(つちのとう)男性の性格
己卯生まれの男性は、物腰が柔らかく、人情味あふれるおもてなしの心を持った人です。基本的には優しくお人好しで、人から頼られると安請け合いしてしまう人の良さがあります。
しかし、その穏やかな見た目とは裏腹に、好き嫌いが非常に激しく、嫌いな人に対しては驚くほど冷淡な態度をとることも。感情に流されにくく、常に冷静で平常心を保っているため、年上の人から特に好かれ、引き立てられる運を持っています。
物事に対しては非常に丁寧で、時間をかけてでも確実な成果を上げようとします。その真面目な仕事ぶりが周囲からの信頼を集め、様々な分野で人気者になるでしょう。ただし、喜怒哀楽が激しく、時に自分でも感情をコントロールできなくなることがあるため、その点は自覚しておく必要があります。
己卯(つちのとう)女性の性格
己卯生まれの女性は、どんな人ともすぐに仲良くなれる、天性のコミュニケーション能力と愛嬌を持っています。友人が多く、常に人の輪の中心にいる愛される人気者です。
集団の中でこそ輝くタイプで、組織やチームのサポート役として、皆を支えることに無上の喜びを感じます。勘が鋭く、人の心を瞬時に読み取る能力にも長けているため、社会でもプライベートでも重宝される存在です。
サバサバしているように見えますが、その心はガラスのように非常に繊細。他人の何気ない一言に深く傷つき、いつまでも思い悩んでしまいます。調和を重んじるあまり、自分の意見をストレートに言えず、我慢してしまうことが多いでしょう。穏やかで滅多に怒りませんが、それは怒っていないのではなく、怒りを表に出せないだけということを周りの人は理解してあげる必要があります。
【男性】己卯(つちのとう)の恋愛観・恋愛運
己卯の男性は、気持ちを素直に表現するのが苦手で、恋愛では受け身になりがちです。心の中では情熱が燃え上がっていても、興味のないふりをしてしまい、後から一人で後悔するパターンを繰り返します。
恥ずかしさが先に立ち、アプローチできないまま片思いで終わってしまうことも少なくありません。本当に好きな人ができたなら、勇気を出すことが必要です。また、女性を外見で判断しがちな面があり、そのために心から満たされる恋愛ができず、苦労することもありそうです。
【女性】己卯(つちのとう)の恋愛観・恋愛運
己卯の女性は、友情の延長線上で、いつの間にか恋に発展するような、自然な恋愛を好みます。男友達から徐々に距離が縮まり、気づけば恋人同士になっているというケースが多いでしょう。
恋人になっても、まるで親友のようなさっぱりとした関係を望みます。しかし、自分の本当の気持ちを伝えるのが苦手なため、不満を溜め込んで恋愛に疲れてしまうことも。関係を長続きさせるには、自分の感情を押し殺さず、相手に伝わるよう言葉にする努力が大切です。
【男性】己卯(つちのとう)の結婚観・結婚運
己卯の男性は、結婚願望は強いものの、恋愛同様に受け身なため、なかなか結婚に踏み切れない傾向があります。はっきりしない態度を取っているうちに、相手に愛想を尽かされてしまうことも。
本気で結婚したいと望むなら、プライドを捨てて自分からプロポーズする勇気が必要です。その一方で、ルックスも経済力もあるのに、「好きなように生きたい」という気持ちが勝り、あえて独身を貫く人も少なくありません。
【女性】己卯(つちのとう)の結婚観・結婚運
己卯の女性は、周りが結婚しても焦ることなく、自分のペースで最適なパートナーを見つけられる運を持っています。結婚運は安定しており、自分らしくいられる相手と自然な形で結ばれるでしょう。
結婚後は、パートナーのことを心から大切にする良き妻となります。焦って婚活などをすると、かえって失敗する可能性があるので、流れに身を任せるのが吉。時期が来れば、必ず幸せな家庭を築くことができます。
己卯(つちのとう)の金運
己卯の人は、お金そのものへの執着は薄いですが、人脈の広さから思わぬ形で金運が舞い込んでくるタイプです。人との縁を大切にすることで、金運も安定します。
お金の管理能力も比較的高く、やりくり上手。ただし、人付き合いや見栄のためにお金を使ってしまう傾向があるため、支出の管理はしっかり行う必要があります。気前の良さも大切ですが、自分の経済状況を常に把握しておく冷静さを持ちましょう。
己卯(つちのとう)の適職・天職・職業
己卯の人は、その抜群のコミュニケーション能力と、人のために尽くす優しい性質を活かせる仕事が天職です。サービス業や教育関係、医療・福祉の分野で、多くの人を笑顔にすることができるでしょう。
また、理数系の才能も秘めているため、研究職や医療専門職などでも力を発揮します。仕事運は若い頃は安定していますが、40歳を過ぎてから大きなチャンスが到来する大器晩成型です。チームワークを重視し、周りと協力することで、運気はさらに上昇します。
- 接客・サービス業
- 教師・保育士
- 人事・総務
- カウンセラー、福祉関係
- 薬剤師、医療専門職
己卯(つちのとう)との相性
ここでは、己卯の人と他の干支との相性を解説します。男女ともに共通の相性です。
【最高のパートナーとなる相性】
甲戌(きのえいぬ)
あなたの「己(土)」と相手の「甲(木)」は惹かれ合う「干合」の関係。さらにあなたの「卯(木)」と相手の「戌(土)」も支え合う「支合」の関係です。これを「天地徳合」と呼び、あなたの優しさを、相手の頼もしさがしっかりと受け止めてくれる、60干支の中で最も良いとされる奇跡的な相性です。
【良い関係を築ける相性】
丙戌(ひのえいぬ)
あなたの「卯」と相手の「戌」は、支え合う「支合」の関係です。あなたの優しさと、相手の太陽のような明るさが合わさり、一緒にいるだけでポジティブで楽しい気持ちになれる、心地よい関係を築けます。
乙亥(きのとい)
あなたの「卯」と相手の「亥」は、お互いを強め合う非常に良い組み合わせです(三合木局の一部)。似た者同士、多くを語らなくても自然と理解し合え、穏やかで安らぎに満ちた時間を共に過ごせるでしょう。
【魂を成長させる試練の相性】
乙酉(きのととり)
あなたの「己(大地)」を相手の「乙(草花)」が覆い尽くし、あなたの「卯(草花)」を相手の「酉(刃物)」が切りつけてしまう、最も厳しい関係です。これを「天戦地冲」と呼び、価値観が正反対で、一緒にいるとお互いを傷つけ合ってしまう、試練の相性です。
辛酉(かのととり)
あなたの「卯」と相手の「酉」は、激しく反発し合う「冲」の関係です。相手のプライドの高さや、ストレートすぎる物言いに、あなたの繊細な心が深く傷つけられてしまう可能性があります。
己卯(つちのとう)の有名人・芸能人
- ちばてつや:1939年1月11日(漫画家)
- 五月みどり:1939年10月21日(女優)
- 橋本環奈:1999年2月3日(女優)
- 清宮幸太郎:1999年5月25日(プロ野球選手)
- 三原舞依:1999年8月22日(フィギュアスケート選手)
- 永野芽郁:1999年9月24日(女優)
まとめ
今回は、己卯生まれの人の性格の特徴や恋愛、結婚、金運、適職、相性についてご紹介しました。
己卯生まれの人は、春の野に咲く花のように、誰からも愛される優しさと、周りを明るくするムードメーカー的な存在です。しかし、その内面には繊細で傷つきやすい心を秘めています。
芯の強さを持ちながらも、決して我を通さないそのバランス感覚が、あなたの最大の魅力です。この記事をきっかけに自分を深く掘り下げ、あなたの人生がより良いものへと変わっていくことを願っています。




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